アーカイブ

木彫作品制作1 頭部の内ぐり作業。

こんにちは。彫刻科の小川原です。僕の制作ですが頭部も佳境に入っていきます。
毎回作品は体の中が空洞になっていて、目は空洞にしています。なんで目を空洞にするのかと言うと、目があると生身の人間の印象が出てしまいますが、僕はもっと神聖な印象の作品にしたいと思っているからです。そういった意味ではいわゆる「生命感」から出来るだけ離れたものにしたいと考えています。
という訳で頭部が大分形になってきたところで頭部の中を空洞にする作業を行いました。

いきなりですがのこぎりで顔面を切り離します。
IMG_0656
ここから内ぐり作業開始!
IMG_0659
空圧で自動で彫り込んでいける鑿や、エアーリューターで内側を削ってお面みたいな形にします。
IMG_0661
次は本体側の作業です。ドリルでどんどん量を削り落としていきます。
IMG_0663
ドリルの隙間を鑿で落とした状態。
IMG_0664
目や口から入った光で内側が見えないように中は黒一色で塗りつぶします。
IMG_0665
あとはダボ(プラモデルを組み立てる時に合わせる突起のイメージ)を差して接着剤でくっつけます。今回はゴムバンドで固定。なんかコソ泥スタイルになってしまいました(笑)
IMG_0666
次回は耳を彫り込んでいきます!