春期終了と新学期

 

こんにちは、留学生コースです。

春期講習会が4/4で終了となり、数日間のお休みに入りました。
まずはみなさん、お疲れ様でした。
初めて日本の生徒と同じ教室で授業を受け、緊張したという留学生もいるのではないでしょうか。あるいは早速友達ができて、楽しかったという人もいるかもしれません。

スタートアップから始まり、あっという間に数ヶ月が経ち、いよいよ新年度を迎えようとしています。

ここからは日本の生徒と共に制作をし、共に講評を受け、受験までの時間を過ごしていくことになります。お互いに刺激をもらい、学び合えることを期待しています。

 

さて、新年度から留学生コースは【留学生科】と名称が変わります。

カリキュラムや指導内容は今までと大きな違いはありませんが、留学生がより一層高みを目指していけるよう、共に戦っていける場所であり続けることを目標に頑張っていこうと考えております。

留学生の入国が増える今の時期。今年はどんな生徒と出会えるか、ワクワクしながら待っています。

合格へ向けて、一緒に新たな一年をスタートさせましょう!

 

先端芸術表現コース合格体験記2023その2

こんにちは。先端芸術表現コースです。
合格体験記第2弾を掲載いたします。第1弾はこちらのリンクからどうぞ。
https://www.art-shinbi.com/blog/20230327/21/

今回は1次試験素描選択で合格したKさんの体験記になります。

新美にしようと思ったのはなぜですか?
私は他の予備校も含め何校かお試しで講習会に行きました。そして、それぞれの予備校の特徴を知り、新美は学生の事情や課題に向き合ってくれるなと感じました。
他の大学に通ってから先端芸術表現科を目指した自分にとってはそうした個人に向き合う体制が受験対策をする上で合ってると思い選びました。

一次試験素描受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
私はもともと自分の中で良いとするデッサン像がありましたが、それを描くだけではうまく行きませんでした。ここで行った素描課題を通して、自分の素描がなぜダメなのか、なぜ通過圏内に入るデッサンになれないのか、どうすれば良くなるのか、を感覚的な説明だけではなく言葉で説明してもらえたことで理解できました。そうした自分の素描に対しての客観的な線引きを見つけられたことが一次試験を通過するのに役立ったと思います。

個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
バラバラに思えた自分の思考を一本の線に結び繋げるのに役立ったと思います。関東圏以外のところで制作をしていたので予備校に来て個人資料ファイルを見てもらう機会は少なかったのですが、自身の思考を他者に伝える経験は貴重で、話すことで自分の思考がまとまっていくことを感じました。また、何も知らない他者にどう伝えるかを考えることがファイルの構成を考える上で役立ったと思います。

総合実技はどのような試験だと思って取り組んでいましたか?
自分が素材の魅力を存分に扱える人間だとアピールするものと思い取り組みました。
そのため、扱いやすい素材を扱いやすいままに使うのではなく、考えたことをどう素材の魅力に置き換えて表現してやろうかと考えて取り組んでいました。

制作するということは、Kさんにとってどのようなことでしょうか?
私にとって制作することは、ものを見るとき、他人と関わるとき、見たものを共有するときなどに必要なものです。この制作する行為によって優しい人が傷つかない世界を作れたらと考えています。

最後に今年の受験を振り返り自由にどうぞ
私は作品数も少ないし、予備校に来ても周りのレベルが高く、面白い考えを持った人ばかりで常に不安でした。自分は制作者に向いてないのでは無いかと打ちひしがれていましたが、どんな結果になっても悔いの残らないように全力を尽くそうと思い真摯に取り組み、その結果が自分にとって一番良いものになって良かったです。今も入学後のことを考えると不安ですが、これまでと変わらず真摯に取り組んで行きます。

Kさん合格本当におめでとうございます。とても素晴らしい個人資料ファイルでした。
Kさんの再現作品などは現在ギャラリーの再現展でも公開していますので興味のある方はぜひご来校ください。

新学期の授業は、4月11日(火)からスタートします!
本科の申し込みや、無料体験の申し込みなどまだ間に合いますので、相談などありましたら遠慮なくご連絡ください。
無料体験の申し込みは以下のリンクから可能です。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現コースでした(画像は体験記Kさんの再現の画像の拡大になります)。

彫刻科2023年度スタート!

彫刻科の新妻です。春ですねー。

2022年度、新美在籍からは1名芸大に受かりました。後日再現作品を作ってもらいました。

デッサン、塑像ともに気負いなく、モチーフの魅力を自然に味わい、客観的な目で判断を下しながらの責任感ある仕事でした。

合格後この1年を振り返っての感想を聞いてみると、マンネリにならずに美術の楽しさを自分の中でどう維持しながら気持ちをあげて行ったか、実技の改善点を自分なりに考え実験しながら改善に向かっていったりなど、彼女の中での戦いを経て、以前よりも大人になった印象を改めて受けました。本当におめでとうございます!!これからの大学生活楽しんで下さい!

そしてもう今年の受験も始まっています。春期講習は受験の1年の中で最も自然体で制作ができる時期かもしれません。

ここからまたがんばりましょう!最近の作品を紹介します。

気合の入った良いデッサンですね!

ほぼ未経験ながらとても自然にモデルさんをとらえています!

このリアリティー!形に対するこだわり!いいですよー!

素描として、見えたものに自然に反応した感性が好印象です!

ポーズのリズム、決まっています!

今回は以上です!

 

デッサンの進め方・渋谷校

こんにちは渋谷校です。

 

今日は鉛筆デッサンの進め方について簡単にお話します。

 

平面構成などもそうですが鉛筆デッサンで大事なことはプロセスだと思います。

他にも描くモチーフの観察や感じ方などいっぱい大事なことは色々あるのですが、今回は特に受験を意識してのお話としてプロセスについて話したいです。

 

プロセスの中で最初に大事にしたいのが「クロッキー」、計画ですね。

 

 

まずは構図を気にせずに、モチーフ全体を入れる。

線のみではなく色を付けて描く。光の明暗(方向)やモチーフの固有色など表現してみる。

デスケルで構図を決め、クロッキーに枠を描く。(トリミング)これで構図の決定。

このクロッキーを参考に描き勧める。

このときのデスケルの使い方で大事なのはデスケルの角度、視点に対して90度に正確に使用すること、でないと用紙と同じ比率の画面になります。

またデスケルにはBサイズと木炭紙サイズと2種類あるので気をつけましょう。

 

クロッキーで計画が決まればあとは実際の画用紙に描くことになるのですが、まず大事なのはモチーフの入る位置です。クロッキーを参考に大体の位置や大きさを併せていきましょう。モチーフのアウトラインを取るのではなく、大体のあたりというイメージです。

この段階でまたデスケルを使う人が多いですが、せっかくクロッキーで構図を計画したのでそのクロッキーを参考に構図を決めていきましょう。デスケルを何度も使用することで却って見るたびに違う視点で見てしまい、形が合わない人も多いのではと思います。

とにかく最初の構図の基準が大事です。丁寧にしっかり、ただし、短い時間でやってみましょう。

上下左右の入り方(切り方)と画面の中心線(上下、左右の)と重なるものを基準としましょう。1/4のラインまでは気にせず最低限の基準をきちっと決めましょう。

 

その後は調子を載せながら形をとっていきます。大事なことはアウトラインで平面的に形を合わせるのではなく、調子を利用して立体的、空間的に捉えることが大事です。

また柔らかい鉛筆(ユニの3Bなど)を使用して、鉛筆の側面を使用し、間違えたときに直しやすいように柔らかい筆圧で描いていきましょう。

このようにきちんと計画をたててやれば、形は合いやすいはずです。ただし、デッサンは直すことも大事なので、自分の絵を客観的に見られるようになることも大事です。

デッサンのプロセスの話をしましたが、なかなか文章では伝えづらいので、初心者はまずは美大向けの予備校の講習会などを受講することをお勧めします。

 

渋谷校では3/31より春期講習会の後期のコースの申し込みを受け付けています。また新学期の授業も4/10より始まりますので、通いやすい渋谷校でこの春から美大受験を目指してみましょう。

 

春期申込みはこちら

https://www.art-shinbi.com/season/spring/shibuya/

新年度の申込みはこちらから

https://www.art-shinbi.com/admission23a/

新宿校夜間部、新しく始動します。

春です。桜の開花は例年よりも10日早いので、満開も10日早いですね。花見も良いですが、意外と寒いので気をつけてください。

デザイン・工芸科夜間部です。

春期講習会の真っ只中です。新しい年度の始動準備としては、春期は気持ちを上げていく期間となります。少し落ち着いて受験の心構えを作っていきましょう。

通常の授業は4月10日(月)からとなります。夜間部の始まりは例年通りオリエンテーションと学科模擬試験になると思います。いよいよ来年度の受験に向けた体制に気持ちを切り替えていきましょう。

 

この新宿校デザイン・工芸科夜間部のブログを5年ほど書いてきましたが、この度大宮校開設のためブログ担当者の勤務先が代わり、こちらを書く人は次の新宿校担当の講師になります。新しく変化します。

「変わらないために変化し続ける」良い言葉です。変わらないだけではなく、さらなる進化をしていくことでしょう。楽しみです。

今後も新宿校デザイン・工芸科夜間部を、よろしくお願いいたします。