木彫作品制作1 手の彫り。

彫刻科の小川原です。前回までで胴体が大体形になっていたと思います。今回は最後のパーツ、手の制作を流れに沿って紹介します。
まずはサイズを確かめる為に型紙を作って画鋲で本体に取り付けてみます。
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ちょっと不格好ですが、大きさが分かればそれで良いです。
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型紙のシルエットを材に写して荒取りしていきます。
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最初は関節を意識し、大まかに面の構造を取っていきます。手の甲側に見やすい流れがあるのでそこから捉えていきます。
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骨格と表情を関係づけながら彫り進めます。
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甲側がある程度形になったら平側も進めます。ちなみに左手は全部の指を伸ばしていますが、右手はやや閉じ気味なので同時に指を作ってしまうと内側が作れないので、指は後付けです。
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手首まで彫り込みます。
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ここで右手を本体に合わせてみます。本体にはまだ受けの構造が無いので、外側にゴムバンドで無理矢理括り付けます。概ねいい感じ。
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右手の指を作ります。まずはザックリと。
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丁寧にまとめていきます。
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くっつける時にはダボと言って、軸を通します。軸を通す為に穴を空けますが、位置を合わせる為に背中合わせにした画鋲を差して印をつけます。
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やや薬指が角度きつすぎだったのでこのあと切り離してやり直しました。
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本体への取り付けは、袖の先に穴を空け、差し込む形です。
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とりあえず形にはなりました。袖の厚みなどは後日作り込みます。
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これで全ての形が出そろいました!次回から背中の内ぐりの時に出来た穴を塞ぐ作業をして、どんどん上から仕上げていきます!

秋は涼しくて制作がはかどっていいですね!

大学入試センター試験 出願期間です!!

こんにちは。
9/29(月)~10/9(木)が大学入試センター試験の出願期間です。

高卒生等は、すべて各自で出願になりますので、忘れないように!! しましょう。
必要書類、受験教科・科目を早めに確認し、受験料の支払いも忘れずに!

高校3年生は、原則高校でまとめて出願となります。
各自高校の方でよく確認してください。

御嶽山

油絵科 松田です。

やっと過ごしやすい季節になってきましたが、私の頭からは夏の暑さの記憶がなかなか出て行ってくれません。

夏期講習も終わり、二学期が始まるまでの休みの間に予定していた登山に出かけました。
私はよく山登りをするのですが、昨日の御嶽山噴火のニュースに衝撃をうけ、用意していたブログの記事を上げる気になれませんでした。

この場をお借りしてしまうことをお詫び致します事と、いまだ尚、捜索活動に尽力されている方々や被害に遭われている方々のご無事と、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

総合表現について

こんにちは、建築科主任の半田です。

 

今日は東京芸術大学の2次試験課題である総合表現について、ポイントを少し書こうと思います。

 

 

まず総合表現という課題は、B2とB3の2枚絵を描けますよね。

最も特徴的な見え方をB2に描き、その全体像をB3で描くのですが、この、2枚あるということの意味を捉えられなければ、良い提案も魅力に欠けて見えてしまいます。

ひとつの提案を多角的にプレゼンテーションしなくてはならないのは、実際の設計でも同じです。

総合表現という課題は、ただ空想を描けば良い課題ではなく、発想のとっても自由な設計課題といえます。

あなたの考えた造形は空間にどう影響を及ぼしているのか、それを外と中をそれぞれ描くことで説明する課題なのです。

 

常に頭に置いておくべき考えは、内観は外観に、外観は内観に影響を与えるということ。

 

 

B2は、作品の顔です。

魅力的な空間を描く為の時間の設定、影の向き、周辺環境との関係性、そこにいる人の模様などの工夫がほしいです。

 

B3に描く絵は、分かりやすくなくてはなりません。

見る人に読解を求めるようなものではなく、簡潔明瞭で、すぐに納得できるものが好ましいです。

2014年の入試では問題の図面を理解しているかを提示する必要がありました。

自分で考えた「あなたなりの」空間がどんなものであるか、分かりやすく提示することを見る側は望んでいるのです。

 

そして、文章。時間が足りなくてテキトーに書いてしまってはいけません。じっくり時間をかけて書きましょう。

しっかりと作品だという意識を持って、プレゼンするつもりで書かなくてはなりません。

 

こどもにも伝わるくらい、わかりやすく書けたら良いと、個人的には思っています。

 

 

そして、受験生はそろそろぶつかり始めているかもしれませんが、

「いったいぜんたい良い空間とは何か」

 

その問いを抱きつつ、とにかくたくさん、周りを観察してみて下さい。建築のスタートです。

 

 

※新美の東京芸大建築科実技模試についてのご案内。

11月3日〈月〉

新宿美術学院にて

9:00ー

詳しくはHPでご確認ください。

 

 

映像科:二学期の一般入試対策&推薦入試対策

映像科講師の森田です。暑さもようやく一段落して、現役生は文化祭なども終わり、ようやく受験に集中できる(せざるを得ない)季節になってきましたね。個人的には毎年二学期は本当にあっという間という印象があります。うっかりするとすぐに年の瀬です。一方で10月?12月の推薦入試を受験する人にとっては、一足早く受験に突入という時期でもあります。

一般入試対策としては当面の目標である公開コンクールに向けて、特に「武蔵美の感覚テストの完成度をどうやって上げられるのか?」ということを課題として制作をしています。これは先週の講評前の様子。実際の感覚テストはB3画用紙に絵と文章を自由にレイアウトすることになりますが、この課題ではあえて絵と文章別々に描く/書くことで、それぞれの表現を吟味してみます。

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推薦入試対策では、今年から始まる武蔵美の「クリエーション資質重視型」を中心として、個別で講評します。これは金土日コースF君の映像作品の中間発表の様子。編集作業についてのアドバイス、ファイル制作や面接試験なども見越した作品のテーマについてのディスカッションなども。出願は10月後半、実際の試験は11月後半なので、こちらは今がまさに正念場です!

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