1日体験講習でデッサンを体験しよう!

こんにちは。
11/29(日)は、新美・各校舎で1日体験講習をおこないます。
高1,2生、中学生を主な対象としたデッサン講習会です。
いよいよ美大進学に向けて準備を始める高2生や、デッサンはまったく初心者で何から勉強すればよいか分からない、という方まで、幅広く募集しています。
道具の使い方から丁寧に指導しますので、初めての方も安心して受講してください!

また当日は、保護者の方向けの「芸大美大入試ガイダンス」を10:30~11:30の時間に実施します。
美大の特徴化から進学の準備、大学卒業後の進路までを分かりやすくご説明します。こちらもぜひご参加ください。

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お申し込みはこちらから→新宿校?? ?https://pro.form-mailer.jp/fms/602ab1ed1400
渋谷校  https://pro.form-mailer.jp/fms/e5743b6e69902
国立校??? https://pro.form-mailer.jp/fms/ba28cf4938221

彫刻科 いよいよ2学期も残り僅か!!

こんにちは!彫刻科講師の稲田です。 新美の公開コンクールが終わったと思っていたら、もう2学期も下旬に差し掛かっています。
各予備校で開催される公開コンクールに参加して結果が出た人、出なかった人いると思いますが正直ここでの結果は、参考ということを忘れないで下さい。もちろん現時点での実力は見ることが出来ますが、ここから残りの2学期、冬期講習、直前講習で自分のデッサンと塑像を積み上げていくことが重要です。積み上げることが出来た人は必ず結果に繋がります。

要するに、年明け前の今の時期は上手くいかなくても粘り続けることが必要なつらい時期ということです。
良く描けた!!と思う日もあれば、自分の絵が良くなっているのか?このままじゃダメなんじゃないか…と落ち込んだりすることもあると思いますが、今が一番の頑張りどころです!!講師の目から見ていると、確実に各自の課題を克服する方向に向かっています。
この調子で残りの2学期を乗り切りましょう!!

では、今回はデッサンの作品を紹介していきましょう。

昼間部「アムール」木炭デッサン
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臨場感の溢れるデッサンになりました。作者は、いつもいいところまで持ってくるのにあと一歩迫り切ることが出来ないデッサンが多かったですが、今回のアムールはその壁を超えることが出来た作品になりました。素晴らしい石膏デッサンには、この場所から見たらこうだよねという共感(客観的な形の正確さ)+本人の主観(本人が主観で感じた魅力)の組み合わせが必要不可欠です!かっこいいアムールの見上げの印象が見る側にも伝わってくる作品です。デッサンはこうじゃないといけないですね!!

 

 

夜間部「ジョセフ」木炭デッサン
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この作者は現役生ですが、最終的に高いレベルのデッサンが描けるようになってきました。これは作者だけではなく全員に言えることですが少しでも形が狂うと評価は天と地の差程開きます!それぐらいシビアなものです。このことを絶対に忘れないように!!課題であった形がボヤケるというクセもこのデッサンでは克服出来ています。もう一歩ジョセフの形のリアリティに迫れると更にレベルの高いデッサンになると思います。

 

氷室先生が教室でも告知されていましたが、11月9日?12月5日までギャラリー長谷川で山本正道先生が個展を開催されています。日本の彫刻家の中でも最後の巨匠と言わせる彫刻家です。みんなも忙しいとは思いますが時間を作って、彫刻を志す人は必ず見るように!!

一昨日から、東京芸術大学彫刻科主催の「第10回アトリエの末裔あるいは未来展」がはじまりました。会場は、東京芸術大学大学美術館陳列館と旧平櫛田中邸で開催しています。木彫作品をたくさん見るいい機会なので休日に出掛けて見て下さい。【期間】2015年11月20日(金)?29日(日)  ※24日(火)休館  【時間】10:00?17:00 ※入場は16:30

11月29日はプレ冬期!!1日模刻ゼミがあります。模刻に苦手意識のある人やもっと経験を積みたいという人は是非参加してみてください。当日は、彫刻科主任の小川原先生がデモンストレーションとして一緒に制作します!学外生や未経験だけど興味があるという方はこの機会に体験してみてください!!何か新しい発見もあるかもしれません。参加費用は無料です。詳細は、ホームページをご覧になるか新宿美術学院に直接ご連絡下さい。では、今回はこの辺で。

映像科:ナム・ジュン・パイク・アートセンター

こんにちは、映像科の百瀬です。しばらくぶりの更新でこのブログの更新の仕方も忘れていました。

わたしは先日、自分が参加している展覧会《Artist File 2015》が韓国国立現代美術館に巡回するということで10日間ほど韓国に行ってまいりました。この展覧会には先端科の小林先生も参加しています。ハングルの読めない新美講師ふたりが韓国の空港で右往左往している図はなんだか面白かったです…。

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ちなみに私たちが展示をしている韓国国立現代美術館にはソウル館とカチョン館のふたつがあり、私たちは今回やや郊外にあるカチョン館でした。少し中心部からのアクセスは大変ですが(山の上にあるので毎回シャトルバスで向かいます)、そのぶんロケーションが素晴らしく、この時期はとても紅葉が美しいです。小林先生の後ろ頭と一緒にお楽しみください。

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この美術館の顔ともなっているのがこのナム・ジュン・パイクの巨大なTVモニターのタワー。(電気代だけでいくらかかるのだろうと思ってしまいますが…)この美術館はグッゲンハイムのようにタワーを中央に据えながら回廊を登っていく建物で、モニタータワーは先端が3階まで伸びており、すべてのTV画面が煌々と点滅を続けています。ちょうどアーカイブチームとおぼしき人達がドローンを遠隔操作しながら展示風景の撮影をしていたのですが、人の目の届かない無数のモニターたちが遠隔操作モニターによって撮影され、新たな映像が生みだされているその状況は非常にナムジュンパイク的だなあ、なんてぼんやり思ったりしていました。

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この韓国滞在中は、当初想像していたよりも自分の展示の設置などで時間がなく、全然美術館なども満足に回れなかったのですが、唯一じっくり観れたのがナム・ジュン・パイク・アートセンターでした。その名の通りパイクの作品が常設でコレクションされているのですが、建物も綺麗ですし、エデュケーション・プログラムも豊富に用意されていて、国をあげて応援している感じですね。

こちらも韓国現美カチョン館と同じく郊外にあり、カンナム駅から高速バスで向かいます。停車場に着くといきなり恐ろしくさびれた場所に降ろされるので不安になります。高速道路の足部分だけが建っている川沿いの道がひどくシュールでした。

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そんな怪しい道をおそるおそる歩いていくと急に現代的な風景が!目の前にパイクセンターが現れます。

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パイクの常設は初期の映像作品から、彼が主催していたイベントのアーカイブなど多岐に渡って収められています。わたしの写真の腕が悪くうまく雰囲気を伝えられずすみません…

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《TV Fish》という作品。水槽の中に実際に魚が泳いでいて、水槽の後ろで映像(魚の映像もありました)が終始びかびかと発光しています。水槽の奥行きはこのブラウン管テレビの奥行きと呼応しているように見えます。だけど現在、自分がこのテレビの奥行きというものをどこまでリアリティを持って感じているんだろうかと自問すると怪しいなとも思います。

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これはインタラクティブな作品で、マイクの前で音を出すと映像内のリングがそのリズムに合わせて震えます。

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これは女性の胸にブラジャーに見立てた円形の物質をつけ、そこに映像を投影している映像です。(イベントの記録映像でした)まるで「見る欲望」を女性の胸に二重に投影させているように見えますね。

あと以前、高野文子特集でわたしが記事を書いた時に紹介したフルクサス・フィルムの作品もありました。(フィルムに付着した埃を写すというもの。この写真には全然写っていませんが。。)

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また、ナム・ジュン・パイク・アートセンターは館独自のプライズを毎年設けており、受賞した作家はそこで大規模な個展を開催することができます。わたしが行った時は、77年生まれのハルーン・ミルザの個展でした。パイクが切り開いたビデオアートの土壌が国境問わず現代においてどのように更新されているかリサーチし、新進気鋭の作家を支援していこうという館の姿勢が見えますね。

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ハルーン・ミルザの主な作品は、LEDライトや電子音的なサウンドが流れるスピーカーを使用し、ある一点で視覚と聴覚が混ざり合うような特殊な時間軸を作り出します。本来設営中にジャマなものとして隠してしまうはずのコード類などを、白い壁面に対する造形的な要素として使ってしまうところも面白いですね。

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また、写真ではわかりづらいですが、プロジェクターで投影された映像の画面の上にダイレクトにLEDライトを貼り付けてしまう作品もありました。(これまたこのライトが、映像内に要素として存在している線の上に重ねられているのです)ライトはリズミカルに点滅しつづけ、鑑賞者が映像内に没頭することを阻みます。「映像であること」と「物質であること」の行き来に対するパイクの問題意識を、彼もまた違う形で引き受けているのかもしれません。

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ナム・ジュン・パイク・アートセンターの近くには出店も多く、でっかい蒸し器で蒸される肉饅頭がすっごく美味しくておすすめです。帰りは開けた大通りから帰りましたが、どこかしら町田とか橋本などの多摩っぽさを想起させる、親しみやすい街でした。

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ナム・ジュン・パイク・アートセンター、韓国にお立ち寄りの際には是非行ってみてください。

http://njpac-en.ggcf.kr/

それでは?!

絵画の中の動物

今日は、油画講師の仲間です。
さて、最近はだんだんと寒くなってきて来て、シンビの2学期も残すところあと1ヶ月程となりました。普段は受験に向けて大変な毎日を過ごしていることだと思います。そこで今日は癒される動物たちを紹介していきます。

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まずは王道、猫 竹内栖鳳作の「班猫」です。猫の優美な体躯と気まぐれな性格が生き生きと描かれています。近づいたら逃げられそうですね。でも絵なので大丈夫、今は恵比寿の山種美術館で見ることができます。

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猫といったらレオナール・フジタも外せません。こちらのほうは飼い猫でしょうか、さわらせてくれそうな気がします。
フジタは今ちょうど映画が上映されていますね。
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次はこちら。誰の作品かわかるでしょうか。

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正解はダヴィンチで白貂を抱く貴婦人に登場するオコジョです。柔らかい毛の質感と柔軟な肉付きがみごとです。

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こちらの猿たちもなかなか愛くるしい感じです。

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フリーダカーロの自画像で作家と戯れている様子が描かれています。この作家は猿を抱く写真も残っているのですが飼っていたのでしょうか、羨ましい。

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馬も絵画でよく登場する動物ですね。こちらはマリー・ローランサンの作品、川村記念美術館に所蔵されています。

さて最後はとっておきのゆるキャラ?たちを紹介して終わりにしましょう。

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ニコピロスマニの羊 皿の上のケーキ?と並ぶとなんだか羊も美味しそうに、、、

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アレックスカッツの犬 モップ?

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伊藤若冲の猿 いいですね。

可愛さを重視して集めてきましたが、どれもしっかりとした造形の美しさをもった素晴らしい作品です。

スケッチのススメ

こんにちは、日本画の佐々木です。
だんだんと寒くなってきて、いよいよ受験の気配を感じる頃ですが…皆さん、秋ですよ、秋。冬になる前の、一番カラフルな季節です。

先日、ちょっと足を伸ばして山の方へスケッチに行ってきたのですが、
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もみじを中心に、こんなに綺麗に色づいていました。
そんなもみじを横目に見つつ、私は山茶花をスケッチしました(笑)

日本画は、もちろん人によりますが、景色や草花、人物や動物などを実際に見て、スケッチをしてそれを元に絵を制作していきます。
そのための、見て描くちからをつけるのが、受験の絵なんですね?。

そして、見て描く、ということにはもう一つ大きな意味があるのではないかと私は思っています。何かを描こうと思っていざ実際に対象に向かい合ってみると、自分が思っていた以上の発見があるのです。

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絵本に出てきそうな湖や、
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自然のものとは思えないような綺麗な色、形
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ミニチュアかな?と思ってしまうようなスケール感。

いつも、スケッチに出るたび、新しい発見と感動の嵐なのです。
何かを見て描く、ということは、そこから新しいアイディアをもらえるということ。
地球に生きている限り、アイディアが尽きることはなさそうですね!

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アトリエでいつも描いている見慣れたモチーフも、もう一度よく見てみると、新しい発見があるかもしれません。
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受験が近づいてきてぎゅーっとなりがちですが、シンプルにモチーフに向き合う、発見する、を楽しみながら描いていけたらいいですよね。
自分の中に、どんどんいろんなものを吸収していきましょう!