映像科:一学期末コンクール(そして夏期講習へ)

こんにちは、映像科です。
先週の日曜日に映像科の一学期木金日コースの授業は終わりました。受講していた皆さんは本当にお疲れさまでした。
4月から7月まで、思い返せばあっという間でしたね!

一学期の最終週は恒例の武蔵野美大型コンクール(実技模試)でした。
木曜日と金曜日に「感覚テスト」「小論文または鉛筆デッサン」を制作。日曜日に丸一日かけて講評しました。
感覚テストは「立ちどまって」という文章がキーワード。また小論文と鉛筆デッサンはいずれも「とうもろこし」をモチーフとして出題しました。
この時期としてはかなり充実した作品が並びました。夏期講習からの制作も期待できますね!

さて、少しの休みを挟んで7/20(土)からは全22日間の夏期講習会がはじまります。
あらためて夏の講習のスケジュールを確認しておきましょう!
こちらから

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彫刻科 一学期終了 夏期講習へ

彫刻科講師の臼田です!本当に早いものであっという間に一学期が終わってしまいました。各生徒それぞれ個人的にはとても成長ができたのではないかと思います。弱さを完全に払拭できたわけではないですが、年度はじめとは比べものならないくらい強くなれていると思います。このリズムを崩さず、夏期講習も頑張りましょう!!!

さてそれでは早速最近の預かり作品を紹介していこうと思います。

昼間部生のアムールです。全体を綺麗にまとめ上げられています。白基調の色味も目を引きます。形の精度を上げていく際にまだ二次元的な見方が少し強すぎるので、印象で合わせていく感覚がもう少し意識できると尚良いです。

難しい位置ですが、よく捉えてこれました。見方のバリエーションは増えてきているので、デッサンに臆することなく、肩の力を抜いて自然に捉えていけるといいなぁと思います。マインドセットも大事な実力の1つだと思います。

密度が上げきれなかったりすることが多かった作者ですが、いろいろなトライを重ねていく中で少しずつ感覚を掴んできましたね!素晴らしいです!まだ完全に安定してきたわけではないので、粛々とさらに鍛え上げていきましょう!自信を持って!

続いて円盤投の模刻です。動きが強く捉えていくのが難しい像です。上記2点は実直に合わせてこれています。がまだまだ精度は高めていきたいところです。まだやはり少し二次元的な見方が強いです。もっとたくさん観察を重ねて象の印象の理解を高めましょう!

続いて学期末コンクールで出た秀作を紹介していきます。デッサン塑像ともに現役生が一位でした。力を出しきれず、悔しい思いをした学生も多かったと思います。いつもよりも緊張感があり、やや見方が固くなってしまったのかなと思います。失敗してしまった原因をしっかりと反芻して考えましょう!

ガッタメラータのデッサンです。時間は長く取ってはいますが、凄まじい密度です。(実物はもっと凄いです。)絵全体、1つ1つの形、作業に対して凄まじい集中力と責任感がなければここまで到達し得ないでしょう。素晴らしいです!ややかたさが残ること全体感(特に空間性)を出だしからイメージできると最強になれると思います。

塑像は構成課題でした。派手な構成ではないですが、実直に密度を上げてこれました。接点もかなりこだわってできています。マスクはやや弱いです。大きな形の印象、そして陰影をもっと注視して似せていきたいです。でもそれにしてもよくできていると思います。

最後に基礎科生の作品を紹介します。本当に吸収が早く毎課題驚かされます!本当に良い調子です!夏期講習もガツンとレベルアップしていきましょう!!!!!

今回は以上になります!

 

 

 

先端芸術表現科1学期授業終了と夏期講習について

こんにちは。ena美術新宿 先端芸術表現科です。

今年度及び昨年度の体験記は以下のリンクから。
2023年度体験記その1 その2    その3 その4  その5
2022年度体験記その1 その2 その3 その4

7月14日(日)で1学期の授業も終了し、いよいよ夏期講習になります。夏期講習では近年倍率があがっている一次試験対策をしっかりと行いながら、毎ターム講評会もいれていくことで、秋以降の制作のベースになることを共有して進めていくことを目指しています。どのタームを受講すればよいのか、や具体的な授業内容について知りたい方は、予備校まで連絡していただければ夏期講習前にも面談などで対応することが可能です。
夏期講習の受講や詳細は次のページからご覧ください。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/shinjyuku/sentan/index.html

 

さて、夏期講習は7月25日(土)から始まります。各ターム6日間で、8時間という授業時間になっています。1ターム目では、一次対策から総合実技まで満遍なく対策を行なっていきます。ここから先端の受験を始めようと思っている方にもお勧めのコースです。

 

次のタームは8月1日(木)から!こちらのコースでは一度課題演習を入れて、1日で何かを制作する時間も設けます。それによって各受講生の興味をより明確にしてもらうことを目的としています。また最終日では今年合格した人がゲストでやってきて、受験の進め方や制作について共有してもらう時間を設けています。

 

この次のタームは一週間空いて、8月15日(木)からになります。この空き期間を利用して、制作の方を進めてもらうことを期待しています。このタームでは一次対策についてもより進んだ対策を行っていきます。講評会では、1Fギャラリーも使用して、いつもとは異なる環境も利用できるようにして進めていきます。

 

最終タームでは、最後の二日間でコンクール形式で一次試験の素描・小論文、二次試験の総合実技を行います。ここで今の自分にできることとできないことを明確にして、秋からの授業につなげていくことを目的としています。ですので、現段階での成績自体は気にしなくても大丈夫です。明確に区切られた時間のなかで行ってみることが、このコンクールの意義となっています。また、このタームも講評会では1Fギャラリーも使用して行います。かなり広めの壁面や、出窓のような空間などもあり、それによっていつもとは異なる仕方で展示することや発表することについても考えることができればと思っています。

 

 

また、遠隔にお住まいの方には、オンライン夏期講習会というのも開催されます。東京にきて受講することが厳しい方はぜひこちらの方もご活用ください。
申し込みはこちらのページから。https://www.art-shinbi.com/season/summer/online/sentan/index.html

 

それでは、夏も多くの受講生の方の制作や表現に出会えることを楽しみにしています。先端芸術表現科でした。

実技模擬試験の真っ最中ー<大宮校>

暑くなってきました。なかなかの暑さです。夏期講習会はどうなってしまうのか…冷房壊れたらアウトです。そう考えると怖いですねー。梅雨というよりスコール的な感じがするのが、今年の梅雨ですね。確実に熱帯化してます。くれぐれも、熱中症には気をつけましょう。

大宮校です。

デザイン科では夏期講習前1学期の総括の実技模擬試験が行われています。今年は、新宿校の昼間夜間部と、秋葉原校、大宮校の3校合同での実施となりました。なかなか日程やモチーフなどを各校舎で合わせるのは大変ですが、早いうちからの打ち合わせと準備で、なんとかなりそうです。大宮校が生徒が頑張ってくれると嬉しいですね。

夏期講習会、いよいよ始まります。集中して実技が出来るので、一気に実力を伸ばすには大事な期間になります。体調を崩さないように頑張りましょう。まだ、申し込みは受付中です。夏期講習会は、大宮校で!お待ちしております。

https://www.art-shinbi.com/season/summer/omiya/

ギリギリですが、7月15日(月・祝)のイベント申し込みも間に合います。参加申し込み、お待ちしております。

 

https://www.art-shinbi.com/event/2024/24event-s_s_s/s_s_s-D_s.html

ちょくちょくと、デモスト制作が行われています。たまに見て参考にしましょう。

新宿校でのブルーピリオド展示も始まっているかとです。大宮校でのインタビュー動画も上映されていますので、お近くに行った際はみにいってください。

では、また次回に。

《基礎科》今年の夏は暑いだけじゃない!

梅雨はどこに行ってしまったんでしょうか、、、。

梅雨といえば雨が連日続き、洗濯物が溜まり、謎の場所にカビが生えたり
食べ物が急速に傷んだり、毎日アンニュイで外出も億劫になる季節の代名詞。
早く夏にならないかな〜と思ったりするはずなのですが、
ほとんど今年はそれがないような気がします。
なかったらなかったで少し寂しいと思う反面、
今年の暑さはその分長いということで、
もうすでに体感40度ぐらいの日々にギブアップ寸前な上に、
これがあと数ヶ月続くと思うとゾッとします。

そんな夏バテ防止に、
昔から夏の土用の丑の日は鰻で精をつけよう!
と言われてる感じがしますが、実は土用の丑の日は1年のうちに何度もあり、
うなぎというよりは、「う」のつくもので運気を上げて無病息災を願うものだったようです。
(諸説あり)

夏がスタートする時期に精のつく鰻を食べて夏バテを防ぐ、みたいな目的
で聞いていたような気がするのですが、だいぶ違うんですね。
先日浜松に出張で行ってきて、その際にうなぎを食べようと思ったのですが、
さわやかでハンバーグを食べてきてしまいました。

さて、
猛暑の中、夏期講習ももう少しでスタートするわけなのですが、
今年の夏の一大イベントをみなさんはご存知でしょうか?

そうです、『ブルーピリオド』(実写版)の映画公開です!!

それに合わせて、
ena美術新宿では劇中で使用された絵画の展示を1階ギャラリーにて
行っております。
そうなのです、この作品に当校はがっつり噛んでいるのです。
そこの詳細に関しては、きっと他の科のブログで詳しくお話ししていただけるはずですので
私からはあまり話さないでおきます。

そんなこんなで、僕もご縁があって試写会に行かせていただきました。

今第一線で活躍する若手からベテランの俳優さんまで、
素晴らしいキャスト陣、良作の予感しかしないですねよね。
少し前ですがエルピスの眞栄田郷敦さん、めちゃくちゃ良かったですよね。。
実は僕は薬師丸ひろ子さんと江口のりこさんの演技が好きなので、
本作の掛け合いのシーンはたまらなかったです!!

そんな試写会の感想を映画の内容に関して、全く触れないようにお伝えしたいと思います。

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自分にとって何をしてる時が1番楽しいのか?
何をしている時が1番自分らしくいられるのか?
そんなすごくシンプルだけれど、そのことについて深く考えたり、
向き合ったりすることが苦手な人が多い。
ふと気づいても目を伏せたり、心の奥底にしまってしまったり。

実は、程度の差こそあれ、誰にだってきっとそれはあるはずで、
「じゃあ、それを糧に生きていくのか」と言われると、
上がっていた手がどんどん下がってしまう。
「好きとそれを仕事にするのは違うよね、」と。それで食っていけるのかと。

手を上げ続けた人たちは、
「自分の好きなことで生きていけていいよね。」
「才能があるからできたんだよ。」
そんなことを言われるかもしれない。

でも、自分はもうその気持ちに気づいてしまった。

どんな辛いことも、どんなにプライドをズタズタにされても、
感情に嘘はつけない。何度倒れてもファイテングポーズを取り続けるしかない。
誰にも好きという気持ちは汚させない。

そんな思いの人は美術以外でもたくさんあるはず。
劇中ではそれが美術だっただけで、きっとたくさんの「好き」がある。
この映画を1人でも多くの人が見て、
自分の「好き」を見つけ、耳を傾けられる人が少しでも増えたら、
きっと少しは素敵な世界になるんじゃないだろうか。

好きを糧にしていくことは簡単じゃない。苦しみもある。
それでも、きっとその時に手を差し伸べてくれる人はいて、そのおかげで今の自分がいる。
改めてそういう存在に感謝をしたくなりました。

作品自体は藝大の油画受験の話ですが、きっと美術に関わってこなかった人にも、
これから進路を決める若い人以外にも、自分を見つめ直すような
作品なんじゃないかなと思いました。

『論破』という言葉がもてはやされるご時世、
論破というのは断絶を生むと私は思っています。
まさに言葉の暴力であり、その先には荒地しかない気がします。

一方で芸術や美術、表現というのは、他者を受け入れる行為です。

同じものを見ても人によって使う色や、形が異なっても良い世界。
人の作品を見て、「なぜそうしたんだろうか?」と相手の視点になって物事を考える。
そして、「そういう考え方もあるんだなあと」自分の中にさまざまな視点を持つ。

美しいものだけが芸術ではないです。わかりにくいものだってたくさんあります。
ですが、それもひっくるめて芸術なのではないでしょうか。

こんな時代だからこそ、
こういった映画を通して、少しでも芸術に興味を持ってもらい、
『他者の意見を受け入れる』ことが
世界に広まっていけば良いなあと思います。

さあて、夏期講習に向けて精をつけるために
焼肉でも食べに行こうかな。