授業、保護者会、夏期講習へ向けて。

梅雨入りしました。デザイン工芸科夜間部です。

基礎的な課題も、ほぼ済んできてました。これから専攻別で課題が少し変わってきます。

光の課題に、少し手間取っていたようです。デザイン科としては、モチーフや条件は大事になります。そのなかで、お題に対して答えていかなくてはなりません。光や水など、基本的なモノは日頃からの観察が大事になります。新宿校舎の夕焼けも参考になります。色々なところでインプットするようにしましょう。

保護者会も行われ、志望校や受験に対しての取り組み方、などなど話をしました。皆さん真剣に話を聞いてくれるので、こちらとしても身が引き締まります。

デザイン工芸科は専攻が色々とあるため、まだ受験校が絞れていない方も多いです。焦らずまずはやることをしっかりやりましょう。

留学生専門のコミュニケーション授業もありました。話を理解し、自分の考えを伝えていく為の、大事な一歩になったことでしょう。

芸大系は、粘土が始まりました。参考の作品を見て手順をしっかりと理解しましょう。

夏期講習会のパンフレットも出来上がり、各専攻など色々とあるので迷っている人も多いかと思います。夜間部としては、まだまだ基礎から応用に入る段階なので、どのコースを選んでも問題ないでしょう。夏は課題に対する応用力を養う時期です。一つ一つ課題をやりきっていってほしいですね!あっという間に夏が来てしまいます。ぼやぼやしてられません。こちらもしっかりと、準備していきます!

人物表現と巨匠たち②

こんにちは。油絵科の関口です。

今週から夜間部は人物課題に入るので、土曜日は巨匠のデッサンの模写をしてもらいました。僕も学生に説明をするため、描き出しだけ模写をしてみましたが、改めて巨匠の凄さを実感した次第です。
という訳で前回に引き続き、今日も人物表現と巨匠について書こうと思います。今後の制作の参考になれば幸いです。

 

ルーベンス
前回のブログでも少し取り上げましたが、実際に今回模写をしてみて「ルーベンスって本当に上手いな?」と、心から感心しましたので、もう一度紹介したくなりました。
表情の美しさや自然さ、モデルに対しての想いや感情…そして、微に入り細を穿つ程の画面への気配り、構成や技術も含めて色んなところが見えてくると、ただただ感心してしまいまうばかりです。絵を沢山描けば描くほど、その上手さは心に染みてきます。

このルーベンスの上手さをちゃんと伝わるように説明するには、少なくとも何回かに分けて書く必要がありそうなので、また機会があれば詳しく紹介しますね。

 

レンブラント
レンブラントは17世紀オランダの巨匠です。自画像なども数多くの名作を残しています。
銅版画やデッサンも数多く制作しており、顔の模写をして勉強をするには、ピッタリの画家だと思います。銅版画はかなり描き込んだものが多く、どの作品も表情が絶妙です。生きている人間の心の奥底を描いている、という実感が伝わって来ます。名だたる巨匠の中で言えば、決して技術的に器用な方ではないと思いますが、味のある「良い絵」を描くのがレンブラントという画家です。
全盛期には奢侈を尽くし、ある作品がキッカケで晩年は破産をして、見すぼらしい生活に陥ってしまいます。波瀾万丈な人生を送っていますが、その作品からは何とも言えない人間臭さを感じさせてくれるのです。人生、辛い事があっても、作品にはプラスになる事がある。という良い例ではないでしょうか。

 

ベラスケス

17世紀スペインを代表する巨匠ですが、ベラスケスはどういう訳か殆どデッサンを残していません。ただ、この人が卓越したデッサン力の持ち主であることは、疑いようがありません。彼は若くしてその実力を評価され、宮廷画家になります。宮廷では当時のスペイン国王フェリペ4世に寵愛され、沢山の肖像画を残しています。正確無比のそのデッサン力は、初期の頃から晩年まで決して衰えることなく、味わいを増しながら磨きがかかって行きます。
昔の巨匠は、晩年になればなるほど技術的にも内容的にも向上していることが共通しています。老眼や肉体的な衰えはあった筈ですが、もはやそういう次元ではないんですよね。僕も人生の折り返し地点は過ぎていると思うので、そういうところを目標にして行けたらな…と思います。

僕の知る限り、ベラスケスのデッサンで真筆として現存しているのは、2?3枚しかありません。もしスペイン王室のどこかに大切にしまわれているのなら、そのお宝を一度は見てみたいものです。

 

今回紹介したのはバロックの3大巨匠でした。ルネサンスと比べると脚光を浴びることが少ない気がしますが、絵を学んでいる人には是非じっくりと見て欲しい巨匠達です。
それでは今日はこの辺で。

「1学期も残り1ヶ月となりました」

私立美大デザインコース講師の笹本です

1学期最終日まで残り1ヶ月。
6月1日から夏期講習会の申し込みも始まっていますが、夏の予定は決まってきましたか?
夏期講習のことで迷われている方は、ぜひ一度来校してみてください。
来校できない方はお電話にて対応致します。

と、その夏期講習会直前の7月16日(月・祝)に特別授業を実施しますので、
こちらの宣伝を少しします。

スペシャル・サマー・セミナー
『手』についての講座
~ Method of Checkmate ~

今後、美大・芸大の入試で手を描くことになる高校生・既卒生を対象とする特別講座です。
夏期講習会や入試で手を描くときに知っておくだけで役に立つ、
「これだけは絶対におさえておいて欲しい3つのポイント」に絞り込み授業を展開していきます。
経験者も初心者やデッサンの経験が浅い方もこの講座を受講して夏期講習会でじゅうぶんに活かしてもらえる内容です。

1.「的確な構図で発想をアピールしよう!」
発想を明快に伝達するためには、画面をパッと見た時の第一印象が重要です。
その画面の見映えを成す要素に「構図」があります。
いくら発想が良くても構図の的確さを欠くだけで画面の見映えと明快さが半減してしまいます。
的確な構図とは?入試における定番の構図をはじめ、いろいろな構図について触れながら解説をします。

2.「明暗の見極め術でスピードUP!」
デッサンをする上で必要となる「光の把握と陰影の表現」。
光をどのように捉えて、どんな風にして陰影を表現するのか。
作例を使用しながらテクニックを解説します。知っておくだけで今後の作業ペースを確実に速められるはずです。

3.「細部の仕上げ術で差をつける!」
作品の完成度をよりいっそう高めるための細部の仕上げ方に焦点を合わせた解説をします。
作品に見応えをもたらすためには、細部を仕上げるためのテクニックが必要不可欠です。
その仕上げるための術を伝授します。

乞うご期待ください!
詳細は新宿美術学院のホームページにて掲載しています。

通信教育:もうすぐ夏期講習

こんにちは、通信教育の講師の土屋です。

今月、6月に発送する7月タームの課題で一学期の通信教育は終わりです。
提出は来月ですが、一つ一つの課題を着実にやっていきましょう。
通信講師一同、作品をお待ちしております!

さて、一学期が終わりということはもうすぐ夏期講習会ですね。
特に通信をとっている遠方の生徒の方は
早目にスケジュールを考えていることかと思います。

夏期講習はWEB申し込みも受け付けていますので、
こちらをご覧ください。

ちなみに、せっかく東京に来たから美術館やギャラリーも見てみたい!という方は
Tokyo Art Beat
というサイトが便利ですよ!

こんな感じで、エリアやジャンルごとにアートスペースを探せます。

それでは夏期講習のお申し込みお待ちしております!

芸大デザイン総合コースのW.S

6/17(日)サマーワークショップ リサーチTシャツ制作を行ないます。

新美から新宿中央公園へ短時間でリサーチ、自分の興味の視点を持ったスケッチ、ドローイングを基にデザインし、伝える内容と表現との実際を体感します。

ヘビーウエイトTシャツと描画材は用意しております。

申し込みはこちらからどうぞ。