先端芸術表現科春期講習会は3月30日(土)からです

こんにちは。

先端芸術表現科です。
3月30日の土曜日から、6日間の春期講習が始まります。
春期講習は、これからの表現活動の手がかりとなるような課題を5日間行い、最終日に自らの作品を制作するという非常に密度の濃いものとなっています。講師一同どのような関心をもった受講生が集まるのか、大変楽しみにしております。申込みはこちらから。今年度の試験で先端の一次試験を通過した方は、春期講習受講料が半額になる制度もあります。
https://www.art-shinbi.com/pdf/spring-2019.pdf

春期講習の概略を記すと、初日の課題で使う素材はA4用紙とサランラップ。二日目は20世紀美術の中で重要な問題になった「レディメイド」について学び、実践していきます。3日目は映像科と合同で写真について考える課題を行い、4日目は二次試験で課される総合実技について解説し、実際に課題を行ってみます。そして5日目は「サイトスペシフィック」や場所の問題について考えたのち、最終日は自らの関心に基づいた表現を発表してもらいます。

受講の相談なども随時受け付けておりますので、先端を考えているが迷われている方、一度個人資料ファイルを見てもらいたい方などは遠慮なくご連絡ください。

遠隔地にお住いの方には、通信教育という方法もあります。
毎月受講生の方の進度に応じてカリキュラムを組み、在宅でもしっかり対策できるようにしていますので、定期的な通学は無理だけれども、という方もぜひご相談ください。

また、特待生の募集も引き続き行っております。高卒生の方で来年先端受験を考えている方は、ぜひご検討ください。高3生の方には、学力特待という制度もあります。

写真は現在1Fギャラリーで行なっている、合格者の再現作品展示の様子です。こちらは4月25日(木)まで行っています。

クリムトについて①初期編

こんにちは。油絵科の関口です。久しぶりのブログの更新、以前の記事から一ヶ月以上経ちましたね。そろそろネタ切れという噂が流れています(笑)。2013年からずっと書いてますから、いつネタが切れてもおかしくありません。ヤバくなってきたら誰かにバトンタッチしますので、その時はどうかご了承下さい。


さて、今年も都内の美術館で色んな展覧会があるようですが、来月から大規模なクリムトの展覧会が2箇所同時にあるようです。どちらもかなり良い作品が来そうなので期待が持てます。そこで何回かに渡り、クリムトについてお話を進めていきたいと思います。


クリムトは、日本で最も人気の高い画家の一人だと思います。写実的な描写、官能的な表情、緻密で煌びやかな装飾性、美しい色彩…などが一般の人にも「とにかく分かりやすい」というのが、その要因だと思われます。ただ、絵を描いている人の中には「クリムトはちょっと苦手」という人もいるとは思いますが、不思議なことに今まで僕はそういう人には出会ったことがありません。

 


初期の頃の作品は神話っぽい題材を描くことが多かったようですが、表現は結構写実的です。彼は10代中頃にウィーンにある博物館付属の工芸学校で勉強し、石膏デッサンや古典主義的な勉強をガッツリしたようです。この作品は彼が22歳頃の作品ですが、既にかなり上手に描けています。


これは17歳のデッサン。年齢的に高校2年生と考えると、ヤバいですね。

工芸学校で勉強したというのは、後に作品が装飾的になって行くのを助けていく事になるのでしょう。これが美大だったら、もしかするとここまで有名にはなれなかった可能性もあります。
オーストリアという国は、実はクリムトより以前にはあまり有名な画家が育っていませんでした。どちらかというと、絵よりクラシック音楽で有名ですよね。あのモーツァルトやシューベルトなんかもオーストリア人です。

モーツァルト(左)とシューベルト(右)※どちらもクリムトの絵ではありません。


30代中盤から後半にかけて制作した「旧ブルク劇場観客席」という作品。これでクリムトは第一回皇帝賞を受賞し、一気にスターダムにのし上がります。絵描きの立場から言わせてもらうと、この人数と建物を描くのはかなりシンドイです。奥には局面の桟敷席があり、たいていの人は描く前に構想を練る段階で挫けてしまいそうです。僕ならこの現場を見たとしても「描きたい」という気持ちにすらならない!と断言できます。恐らくクリムトは精神力というか、忍耐力のかなり強い人だったのではないか?と思います。

長くなりそうなので、今回はこの辺で。−続く−

P.S.
最後に宣伝を。既に会期は始まっていますが、国立新美術館にて白日会95周年記念展に100号を一枚出品しております。更に3月28日(木)には公開クロッキーというイベントがあり、そちらにも出演(午前・午後の両方に出演予定)しておりますので、お時間のある方は是非おいで下さい。なお白日会展は学生入場無料です。会期は4月1日(月)まで。乞うご期待ください。
http://www.hakujitsu.com

彫刻科 芸大入試再現作品プロセス紹介

こんにちは!彫刻科の小川原です。
2019年度の芸大入試は彫刻科は受験者15名中3名が合格しました!
ちなみに2018年度は16名中3名
2017年度は16名中4名
2016年度は17名中3名と、コンスタントに高い合格率で芸大合格者を排出しています。
安定した合格率の高さの原点は、個に合わせた徹底した指導にあります。

さて、芸大の合格者再現作品が徐々に出来上がってきました。順に一人づつ紹介していきます。

一人目の再現作品。デッサン アリアス

同じく一人目の模刻 ブルータス

 

 

 

 

 

 

 

どちらの作品も見事な出来栄えでした!

さて、今年度彫刻科では昼間部生を対象に「彫刻割」と銘打って年間の授業料が半額となる特待生を募集します。現段階で実力が無くても大丈夫!僕達講師が一年かけて必ず上手くします!芸大第一志望の受験生の皆さんのお問い合わせをお待ちしています!

詳しくはこちらのリンクからお願いします。

https://www.art-shinbi.com/event/2019/cyoukoku/ …

 

2018年度 デザイン工芸科夜間部総括

デザイン工芸科夜間部です。

2018年度の受験は、ほぼ終了いたしました。

夜間部の全体の成績は、良い結果でした。ですが、第一志望に全員を合格させることは出来ませんでした。倍率の高い学科への合格をさせるためには、毎年の分析と指導力にかかっています。来年も精進していきたいと思います。
第一志望に全員を合格させることは、とても難しいことだと思いますが、そこを目指していかないわけにはいきません。今後の課題とともに、大きな目標として掲げていきたいと思います。

こちらにとっては毎年のことですが、現役生としての受験は最初で最後になります。合格した方お疲れ様でした。またのチャレンジを決めている方は、今回の結果を来年にいかしてほしいと思います。

受験のねぎらいの機会として、お疲れ会というのを開催しました。

なかなかの盛り上がりでした。一年間ご苦労様でした。

合格者に入試再現をお願いしております。出来た作品は新宿校の一階の新美ギャラリーで4月25日まで公開しています。現役生の頑張りもあります。ぜひ実物を見に来たください。

桜も開花しました。春期講習会も始まります。今年度も頑張っていきます!

入試説明会のご案内 3/24・3/31

こんにちは。
大学受験もひと通り終了し、新年度にむけての準備が始まっております。一年はあっという間ですね。
新宿美術学院では、次年度の受験生にむけての説明会を実施しております。
各担当講師が最新の合格者作品等を解説しながら、詳しく説明させていただきます。
せひご来場をお待ちしております。

◆保護者のための芸大・美大入試説明会◆
○3/24(日)・3/31(日) 10:30~12:00
もちろん受験生の参加も可能です!

◆美術系高校受験 中学生のための入試説明会◆
○3/24(日)・3/31(日) 11:00~12:00
都立総合芸術高校をはじめとした、美術系高校受験について実技・学力・内申対策など総合的にご説明いたします。