オンライン教育科です。

こんにちは。オンライン教育科です。

6月入学募集中です。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講しています。
課題数は自らの生活のスタイルや、受講生の進度に応じて、
高3・高卒生は新たに、10講座 【5課題コース】と【3課題コース】から選択になります。
高1・2生は原則【3課題コース】です。

 

 

夏期講習会申し込み始まっています。オンライン教育科受講生が通学受講する場合、コース・期間などご相談ありましたら講評の際などに担当講師とご相談くださいね。

 

 

オンライン教育科 夏期講習会も時期を合わせて開催します。

10コース〈高3生・高卒生〉〈高1・2生〉 3期

オンライン教育科夏期講習会の課題数は、デッサンと、専門課題の2課題です。講評はWebミーティングツールを利用したリアルタイム講評になります。作品のやりとりは全てオンライン上で行い、制作途中での質問などはメールや電話で随時受け付けながら、遠隔の受講生をサポートしていきます。
※2課題の内容は、受講生個別にカリキュラム組みます。

Ⅲ期 7/25〜8/1 (申込締切 7/22)

Ⅳ期 8/1〜8/8 (申込締切 7/29)

Ⅴ期 8/8〜〜8/15 (申込締切 8/5)

ニホンゴ、ムズカシイ②

こんにちは、留学生コースです。

 

現在留学生コースでは、第2回目小論文課題の添削を始めているところです。
添削していると気になるのがやはり漢字の使い方です。
日本は漢字を使う国ですが、同じく漢字を使用する中国語圏の留学生にとって、日本語で文章を書く時に意外にもミスしやすいのがこの「漢字」です。

 

その原因の一つが簡体字と繁体字です。
簡体字を使用する中国人留学生にとって繁体字は「書き慣れていないが読める」もの。
しかし繁体字を使用する日本人にとって簡体字は「読めないものがほとんど」になってしまうのです。
もちろん「人」や「日」や「手」や漢数字などといった画数の少ない文字は日中ともに同じ漢字を使用しているものも数多くありますが、そうでないものもたくさんあります。
まずそのことを理解しておくことが必要ですね。

また、同じ字でも意味が全く異なる言葉もあります。
例えば中国語にも「手紙」という言葉はありますが、トイレットペーパーという意味です。
これは有名(?)ですね。
漢字だからなんとなく伝わるだろうと思い込んでしまうと大変なことになります…

 

 

美術予備校でよく使う言葉の中にも、間違いやすいものはあります。
似てるようで違う言葉にも注意しなければなりませんね。

稜線   ーーー  明暗交界线
反射光  ーーー  反光
定規   ーーー  尺子
絵具   ーーー  颜料
面接   ーーー  面试

 

映像科の生徒は、映画のタイトルに注意しましょう。
直訳してしまうと全く伝わらないものもあります。

『サイコ』      ーーー  『精神病患者』
『レオン』      ーーー  『这个杀手不太冷』
『勝手にしやがれ』  ーーー  『筋疲力尽』
『風と共に去りぬ』  ーーー  『乱世佳人』
『暗殺の森』     ーーー  『随波逐流的人』
『欲望』       ーーー  『放大』
『初恋のきた道』   ーーー  『我的父亲母亲』
『あの子を探して』  ーーー  『一个都不能少』
『恋する惑星』    ーーー  『重庆森林』
『ブエノスアイレス』 ーーー  『春光乍泄』
『楽園の瑕』     ーーー  『东邪西毒』

 

 

こういった思い込みやミスを減らすには、まずは日本語の文章を読む・調べるところから始めましょう。
美術関連の書籍を日本語版で読んだり、日本語のウェブサイトやアプリを利用したり、
【違いに気づく】ことから始めましょう。

日本の美大を受験するにあたり、日本語を丁寧に扱うということはとても大切なことです。
ぜひ自分に合った勉強法を見つけ、表現の幅を広げられるよう日々積み重ねていって下さい。

 

ちなみに……
新美にはこんなのも置いてます。
気になる方は留学生担当講師に声をかけてみて下さい。

デザイン・工芸科夜間部、カリキュラムについて。

梅雨が長そうな気配がします。気温が暖かくなってきました。今年は、蒸した梅雨になりそうです。

デザイン・工芸科夜間部です。

デザイン工芸科夜間部では、前期のカリキュラムをかなり重視しています。上達のスピードを早める為に必要な、演習を多めに組んでします。前期は夏期講習会につなげる為に、非常に重要な期間です。入学を検討している方がいるようでしたら、出来るだけ夏期講習会前に入学してくれるようにしてほしいです。

基礎的な表現のやり方と、技術の使い方を合わせた課題をやっています。

単なる静物デッサンでも、色々な工夫をして描かせています。ちょっとした工夫が、上達を早めてくれます。

課題で問われている内容を理解し、考えずに描くのではなく、考えて描くことを実践してもらいます。もちろん、参考デモストもやっています。

 

現役の大学生、卒業したての方を読んで、受験生と世代の近い方からの大学説明会と受験の体験談もやってもらいました。やはり、年齢が近いことの説得力は大きいです。とても参考になったようで、生徒の目の色が変わっていくのが分かりました。先輩方、ありがとうございました。

では、また次回、くれぐれも体調の管理をしっかりとやっていきましょう。

何故人は絵を描くのか?

みなさん、こんにちは。

新宿校 油絵科 夜間部の山田です。

そろそろ梅雨入りの時期に入り、気温の変化も激しくなり体調を崩しやすい季節です!     体調管理には充分に注意していきましょう!

4月のブログで渋谷校の箱岩先生が「洞窟壁画」について触れられていましたが、僕も全く同じ事をその時期に感動を受けてまして、一方的ににシンクロしている!というプラス感動の元、今回は「洞窟壁画」の中でも特に自分が心を打たれた「ショーべ洞窟」についてお話したいと思います!

そもそも絵を描いている人間であれば、誰もが「何故自分は絵を描くのか?」という問いにぶつかると思います

それは言い換えれば「何故人は絵を描くのか?」という問いと同義になります。

そして、「人はいつから絵を描いているのだろう?」という問いにも広がります。

今回お話する「ショーべ洞窟」の壁画の制作推定年数はなんと!!…32000年前!!
これだけでまずロマンの塊ですよね!
只、これに関してはそれまで有名だった「ラスコー壁画」が15000年前であり、それを遥かに塗り替えてしまったため、宣伝目的の誇張だ!と主張する人もいて、論争になってる様です。

「ショーべ洞窟」は1994年にフランス南部のアルデシュ県で3人の洞穴学者によって発見されました。今では絶滅してしまったホラアナライオン、ケブカサイ、マンモス、ハイエナ、野生のウシやウマ等々わかっているだけで260もの動物画が描かれているそうです。

動物好きとしてはユーラシア大陸にライオンやサイがヨーロッパにいたという事実が絵で表現されているという事自体にテンションが上がってしまいます!

しかもこれ、フラットな面にではなく洞窟の凸凹を利用して反立体で描かれています!更に炭の濃淡の調子もうまく利用して写実的に表現されています!

当時、制作者は深い洞窟の中で作業をしている訳ですから、当然明かりがないと絵は描けません。深い洞窟の中で火を燃やし続ければ当然酸欠状態になるので半分トリップ状態で幻覚を見ながら描いていたと言われています。

大学時代、ある映画監督から面白い事を聞きました。「人間が映画館に行くのは古代の暗い洞窟の中で火を囲み、音楽を鳴らし、幻覚や幻視を見ていたのと同じ事をしている。」

洞窟壁画は絵画でもあり、インスタレーションでもあり、果ては映像作品とも考えられる!
あらゆる芸術表現のルーツと言えるのかもしれません!!

ではまた!