カテゴリー別アーカイブ: 油絵科

油絵科、日本画科、彫刻科合同企画プレ冬期!!

こんにちは、油絵科です。
先週の公開コンクールを受けられた方々お疲れ様でした。
講評会でも話があったかと思いますが、油絵科の評価基準はひとつではありません。
結果がふるわなかった作品であっても個人的には凄く強く推されていた作品など多々ありました。
これから受験シーズンに本格的に突入していきますが、それぞれの目標に向かってしっかり頑張って行ってください!!

さて、先週に引き続き明日29日日曜日にはプレ冬期講習があります。
公開コンクールについての油絵科のブログにもありましたが、人物課題は入試にとってとても重要です。

※前回ブログリンク
https://www.art-shinbi.com/blog/20201115/

そこで今年のプレ冬期は美術解剖学特別講義を行います。


午前中は人体の基本構造とその見方、また立体的な形態の見方など人体についての講義を行います。
午後は午前の講義の内容をもとにヌードクロッキーを行います。男女の外国人モデルさんに来ていただき、講師は随時モデルを前に解説を行います。

今後入試直前に人物課題を制作する機会が多々あるかと思います。その前に是非受けておいてほしい講義内容になっています!

申し込み、詳しいタイムスケジュールなどは以下より!

https://www.art-shinbi.com/event/20event-pre-winter/pre-winter-A.html

迷っていた人も是非受けてみてくださいね!

予告!『人物油彩』の公開コンクール

こんにちは。油絵科です。

さて、11月22日(日) 23日(月)祝 は油絵科の公開コンクールを行います。
コンクールなので、本来なら内容は内緒ですが、今回は特別に教えます。ずばり今年は『人物』を出題します。

何故人物を出題するかというと、東京芸大油画専攻では2018年二試験で『モチーフを描きなさい』という課題文でテントと共に人物が出題されましたが、芸大は人物絡みの出題頻度が極端に高いからです。1990年から2020年までを調べてみると、人物絡みの出題は、何と18回もありました。
受験生の皆さんなら、ここ数年の入試データを見ることはあると思いますが、新美ではもっと長いスパンで入試を分析します。ここ30年で18回となるとかなりの頻度で出題されていることになります。多摩美術大学でも9年連続で人物デッサンが続いているように人物が入試に出題される事が多くなっています。(勿論来年の入試内容は分かりませんので、あくまでも現時点での予想です)
それに、普通科の高校生や地方の人は普段人物を描く機会が少ないので、少しでも人物を描く機会を増やしてあげたい…という思いもあります。


(コンクールは油彩です。)

さすがにコンクールなので課題文までは教えられませんが、「人物を描きたい」という人は是非受けに来て下さい。バイトが入っているという人も、午後からの参加でも構いません。例え制作時間が短くなっても、きっと入試に役立つ情報が得られるはずです。

あと外部の人で、高校・自宅・他の予備校など『他所で描いた作品を見てもらいたい』という人は、作品を持ってきてくれたら見てアドバイスをいたします。本物があればベストですが、地方で持ってくるのが大変…という人はスマホで写真という形でも構いません。是非作品を持参してきて下さい。
皆さんのご参加をお待ちしております。

いよいよ11月に突入!!

こんにちは。新宿校油絵科です。

今年は様々な社会的ストレスもある中いよいよ11月に突入し、気温も下がって体調管理には充分に気を付けていきたい今日この頃ですが、今年度の各美大入試も推薦は元より一般入試もノシノシと近づいてきました!

さて、油絵科の入試では想像力も重要なファクターの一つです。
様々な課題に対応する上で発想力で苦しむ人も少なく無いと思います!

そんな中、「観たことのない映画のポスターを描きなさい」と言われたら皆さんはどうしますか?

今回はあるギークサイトで出会った
『1980年代〜90年代のガーナの映画ポスター』に個人的にとても元気を貰ったのでご紹介します!

 

「007 私を愛したスパイ」
魚に関しては意味不明ですし、後ろの白い車のパースなんてたまりませんね!(まさかアストンマーチン!?)

当時のガーナではプリンターの輸入が禁止されていてポスターを印刷できなかった為、ガーナのアーティストが公開前の映画の予備情報も大して無い状況下で、想像力を働かせて描いたようです!

 

「 E.T.   」
もうツッコミどころ満載で、マイケルの表情もたまりませんが全く関係ない映画「エイリアン」に登場するフェイスハガーとエッグチェンバーが登場してます!

 

「天使にラブ・ソングを…」
ロザリオの持ち方なんか素敵ですね。

 

「プレデター」
シュワちゃんちょっと似てます。これは割と予備情報しっかりしてますね。

 

「ミッション:インポッシブル」
トム様!?

 

「スペース・ジャム」
どこを取ってもバッグス・バニーには見えないキャラクターの脇毛も気になるところですが、ジョーダンの膝すごいです。

 

若干マニアックな内容でしたが、映画を知ってた方はさらに元気をもらえたんじゃないかと思います!

今の時代、様々なメディアで常にあらゆる視覚伝達が容易に手に入る時代ですが、当時のガーナで限りなく情報が少ない中で努力した健気さにグッと来るモノがありますね!

みなさんもガーナのポスターを描いたアーティストの様に楽しく発想力を膨らませて、あらゆる課題に対応力を身に着けていきましょう!!

ではまた

自画像

こんにちは、油絵科です。

先週は全科合同のコンクールの採点がありました。毎年自画像関連の課題が行われるのですが今年は「私について」でした。並んだ作品を見ると鏡に向かって真剣な間ざしで描写するものやイメージで描くもの、今年は着彩をしたものなど多彩な取り組みがあって全科で幅があって面白く鑑賞させていただきました。

自画像は古くから描かれている題材で、一般的にはレンブラントやゴッホなどが有名でよく知られていると思います。

また自画像として変わり種を紹介すると「泉」で有名なデュシャンも72歳の時に自画像「わが舌はわが頬のうち」を制作しています。

紙に描いた横顔の線描の上に石膏撮りされた彼の頬を思わせる物が合わせられています。口が固く閉ざされた自画像ですが、何を語り、もしくは語らないようにしているのでしょうか。絵画としても彫刻としてもある意味で中途半端なその作品はメディアから解放された彼の信念や魂がより鮮明になっているようにも見えてきます。

 

日本人の作家では石田徹也   は自画像で有名な作家です。彼の作品は強い物語性があり見るものを創造の世界に引き込みますが、実際に間近で見たときに何よりも惹かれたのが、絵画内からこちらをのぞき込むような絵画内にいる彼の純粋でまっすぐな瞳でした。丹念で実直に仕上げられた絵は、見るものに鑑賞しているのではなく、見返されてるような不思議な感覚を与えています。

 

他にもPHAIDONの500の自画像という画集に多くの自画像が掲載されていて楽しむことが出来ますよ!

新宿校 油絵科

 

こんにちは、新宿校油絵科です。

暑い夏も終わりようやく涼しくなってきました。
夏の疲れを取る時間もないまま二学期が始まっていましたが、少し過ごしやすくなってきたのではないでしょうか。

 

油絵科では描写力を鍛えるための課題を行なっていました。みんな集中して制作できたのではないでしょうか。物の見方が変わる瞬間があったはずです。

新宿校では毎年この時期に石膏デッサンコンクールを行なっています。
無料で受けれる物で科の区別なく色々な科が集まって競い合います。
それぞれの科の特徴が出ていてとても興味深いものになります。
果たして描写力とは?デッサン力とはなんぞや。様々な価値観で描かれたデッサンを見て色々と考えるきっかけになります。
では、油絵科のデッサンとは何なのか。

二学期は自分と向き合う時期になってきます。絵画について描写力以上に大切な事があると思います。しっかりと勉強をしていきましょう。
11月には公開コンクールがあります。もちろん今度は科別にやります。自分がどれだけ絵と向き合ってきたかここで確かめてみて下さい。

 

新美ギャラリーより(泉 啓司展)

 

公開コンクール  東京芸術大学 実技模試

11月22日(日)、23日(月・祝)

東京芸術大学 油画 <油彩>