カテゴリー別アーカイブ: 映像科

映像科:オススメ展覧会

こんにちは、映像科講師の森田です。芸大に向けて入試直前講習はまだまだ続きますが、私大(武蔵美・造形大・日芸)がメインの映像科は今週で一段落。映像科の皆さん、ひとまずお疲れさまでした。

そんなわけで今回は久しぶりにオススメ展覧会情報です。この季節は毎年開催されている映像メディア系のイベントがいくつかありますね。まずは『文化庁メディア芸術祭』。今年で18回目になるこのイベントでは「アート」「エンターテインメント」「アニメーション」「マンガ」の4つの部門の受賞作品が展示されています。会期はちょうど15日までなのでぜひ今週末に。

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もうひとつは今年で7回目になる『恵比寿映像祭』。例年東京都写真美術館で開催されていたイベントですが、現在写真美術館は改修工事中ということで、恵比寿ガーデンプレイスのいくつかのスペースで展示や上映が行われるようです。「メディア芸術祭」もそうですが、展示は基本的に入場無料!ということもあり、映像メディア系専攻以外の人も足を運んでみてください。こちらの会期は2/27から。

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この他にも国立新美術館では19日から『東京五美術大学連合卒業・修了制作展』が開催されます。東京造形大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学から卒業制作・修了制作の作品が展示されます。「気がついたら卒制終わってた!」という人はぜひこの機会に。

映像科:いよいよ入試直前講習

あけましておめでとうございます。

年末年始を挟んでの冬期講習もあっという間に終わって、いよいよ12日からは入試直前講習。
センター試験明けからは併願校の特訓も始まり、ここから約一ヶ月の熱い季節が始まります。

写真は冬期講習の授業の様子から。

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映像科:冬期講習の授業風景

こんにちは、映像科講師の森田です。冬期講習も全部の日程の半分を折り返して、徐々に制作のテンションも上がってきました。

この日の課題は武蔵美の感覚テストを想定した課題。午前の3時間でB3サイズを一枚制作して、中間講評を経て午後はリメイクでもう一枚。この時期の一日2作品は一年の中で一番ハードなスケジュールかもしれません。なんとかこの時期を乗り切って直前講習に繋げるためにも、体調管理だけはしっかりとしておきましょう!

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映像科:二学期後半?冬期講習会のお知らせ

こんにちは、映像科の森田です。AO入試や推薦入試の季節も過ぎ、気づけば師走。いよいよ一般入試に向けてスパートをかける季節になりました。映像科の2学期の授業は今週末が最後になります。そんなわけで今回は冬期講習の内容をお伝えしておきます!

■前期【EA】12/15~12/20 私立美大映像 志望校別対策コース *時間に注意
武蔵野美大映像学科、東京造形大映像系専攻、日芸映画・写真・放送学科などの実技・小論文対策など、6日間×3時間で制作と講評を繰り返してレベルアップを目指すコースです。この前期は授業時間が17時~20時なので、高校生でまだ授業がある期間の人も受講しやすいコースになっています。初日に面接をした上で、特に苦手な試験科目を集中的に制作することも可能です。

■中期【EB】12/22~12/29 私立美大映像総合コース
前期と同様に映像系の各学科・専攻を対象とした総合コースです。<制作~個別講評~リメイク~全体講評>の1日8時間授業は相当にハードですが、その分自分の作品とじっくり向き合うことができます。映像系の試験では絵にしても文章にしても、入試までにどれだけ多くのシーンを作品化したかということが自分の武器になります。もちろん本番のテーマに沿った作品であることは必須ですが、構図や文章の構成は過去の課題のアイディアを活かせる場合もあります。

■後期【EC】1/3~1/6 武蔵野美大映像特訓コース
武蔵野美大映像学科の実技試験「感覚テスト」と「小論文/鉛筆デッサン(どちらか選択)」に特化したコースです。感覚テスト対策では特に画面のレイアウトと文章の構成を中心に、小論文対策はモチーフの捉え方を、デッサン対策では今までの過去問の傾向を踏まえて、それぞれ指定の時間でどう仕上げるかについて、解説を加えつつ制作をします。小論文とデッサンの日には、ここ数年の恒例となっている、武蔵野美大の国語に役立つ【評論文読解・ミニ講座】もやります。

*昨年もほぼ同じ内容をこのブログに書きましたが、特に武蔵美映像学科や日芸は学科の点数が合否を左右します。今年は武蔵美の試験が例年よりもやや早く、センター試験が明けると約2週間半で試験になります。実技もそうですが、学科についても早めにスパートをかけましょう。目標は学科で8割!!

映像科:映像と新しい技術について

こんにちは、映像科の森田です。秋も深まり推薦入試真っ只中の今日この頃ですが、今回は入試とは全然違った話題です。ちょうど今週幕張メッセで開催されていた、映像や音響機材の新製品の展示会『Inter BEE 2014』というものに行く機会があったので、そのレポートを兼ねて、最近の映像メディアの技術的な面について紹介してみようと思います。

ちなみに普段映像科の授業の中では「映像作品を作る上で、機材はそんなに重要じゃない(安価な機材でも発想次第で面白い作品は作れるよ)」と言っています。確かにそういう面はありつつも、映像というジャンルの場合、新しい技術の開発やスペックの向上によってこれまで表現できなかったことが表現できる、という部分があることも事実です。というわけで、展示会の中でいくつか気になった事柄を挙げてみます。

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*ちなみに会場はこういった感じ。この広さのフロアが他にもあり、更に展示や講演用のホールなどもあります。映像や音響の機材やソフトを作っているメーカーだけではなく、テレビ局などもブースを出しています。

まず多くのブースで展示されていたのは4Kや8Kでの高解像度の映像です。最近では「4K」という言葉を聞くことも珍しくなくなりましたが、「4K」とは「HD(いわゆるフルハイビジョン、これが「2K」とされています)」の縦・横2倍のサイズの解像度を持った映像の規格です。

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これからテレビ放送やネットでの映像視聴の環境もどんどん4K化していくにつれて、業務用だけでなく民生機(一般の人が普通に買える機材)でもこうした高解像度の映像を目にすることが増えそうです。というか現時点で、一部のスマートフォンでは4Kのムービーを撮影することも可能だったり、家電量販店には4Kのテレビが売られていたり、youtubeにも4Kで再生できる映像がアップされていたりすることから考えると、4Kはもう既に一般的になりつつあるとも言えます。

ちなみにテレビ放送では2020年には4Kの更に倍の「8K」での視聴が予定されているそうです。4Kでも充分きれいなのに8K!と驚いてしまいますが、この展示会では実際に8Kの映像もモニタで展示されてました。8Kともなると単純に「画質がきれいな映像」という感想よりも、解像度が高すぎてちょっと酔いそうなほどです。

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こちらは1.2億ピクセルの動画の展示です。フルハイビジョンの約60倍の高解像度、と言われても正直ピンときません。こういった高解像度の映像の場合、あらかじめトリミングする(切り出す)ことを想定しているそうです。つまり、拡大してもしっかりピントが合っているから、とりあえず撮影の段階では風景の全体を写しておいて、後で編集のときに必要な部分だけを使おう、という発想で撮影するようになるということのようです。そうなるとこれまでのようにカメラを構えて「構図を決める」という概念がそもそもなくなるのかも…?というのは大げさですが、撮影の仕方は変わってくるかもしれません。
 
 
 
 
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この大きな機械は35ミリフィルム、つまりかつての映画のフィルムをデジタルデータとしてスキャンするための機材だそうです。今や映画館でもほとんどがデジタルプロジェクターによる上映となっていますが、そんな中でフィルムをデジタルでアーカイヴしておくことで、古い映画を私たちが目にする機会も増えるのかもしれません。しかしフィルムのデータ化については(写真に関しても同様ですが)実はフィルムよりもデータの方が保存が大変という説もあり、それ自体なかなか難しい問題でもあります。
 
 
 
 
また、カメラが小型になってウェアラブル化する(身につけられるようになる)というのもこの数年の大きな特徴だと言えます。「GoPro」というメーカーのものが特に有名ですが、元々はサーフィンなどのスポーツをするときにボードに取り付けたり、身につけたりしていた「アクションカメラ」というカテゴリーのカメラが色々なメーカーから発売されています。本体わずか数センチのカメラがあれば今までは見られなかったイメージが見られるようになるわけですが、さてどんな使い方が考えられるでしょう。

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こちらは「ドローン」と呼ばれる小型の空撮用の飛行機。カメラを搭載して無線で映像を飛ばして、その映像をリアルタイムに見ることもできます。こんなものが色々な場所を飛び回っている状況は想像するとちょっと怖いですが、しかし例えばGoogleアースやストリートビューなどの技術も10年前にはなかったわけで、そう考えればこういったカジュアルな(?)空撮の機材が普及することで、現時点ではないようなサーヴィスやエンターテイメントなども考えられるかもしれません。

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どうだったでしょうか。冒頭にも書いたとおり、新しい技術が次々に出てきても、作品を作る側としてはその技術に「使われて」しまっては仕方がないわけです。一方でこうした新しい技術が、数年後に身近な環境の一部になっていることを想像することから、表現だけでなく社会の変化についても色々と考えることができます。そんなことも含めて、大学に入ったらこういった展示会にも足を運んでみるのもよいかもしれません。またちょうどデザイン雑誌『AXIS』の少し前の号(10月号)でも「未来の“撮り方”」という新しい撮影技術についての特集記事がありました。興味を持った人は併せて見てみてください。