カテゴリー別アーカイブ: 日本画科

プレ冬期人物強化特訓ー美術解剖学特別演習

こんにちは、最近寒くなってくると、入試がも刻々と近づいてくる気配を感じますね。
頑張って参りましょう。

昨日、新美ではプレ冬期を開催していました。
その一つの口座で、油絵科・日本画科・彫刻科合同企画の
「人物強化特訓」として、美術解剖学特別講習を行いました。

昨年も好評のなか、今年は〈第二弾〉ということで、「手」の模型をつくりました。

前回同様、東京芸術大学や東京造形大学などで教えておられます、阿久津裕彦先生をお迎えしました。

作った模型は家に持ち帰れますので、見たい時にいつでも見ることができます。
人物や手を描く時や、作るときに、とても役に立つのではないでしょうか。
また、制作過程をスマホなどで撮影しておくと、骨の状態も思い出しますし、筋肉の重なる順番などもわかります。

とても有意義な時間を過ごしました。阿久津先生、ありがとうございました!

全科合同自画像コンクール開催!!

こんにちは、デザイン・工芸科夜間部亀田です。
先日9月下旬ごろ、新美全体で全科合同コンクールを行いました。
今回で3回目になりますが、ご参加いただいた科の方々、誠にありがとうございました。


おかげさまで、188名の学生達の参加で審査を行いました。

講師陣、学生課、教務課で審査を行い、上位作品、各科主任賞計36名の作品を1階ギャラリーにて展示します。
展示期間は明日10/10(火)?10/14(土)までです。


土曜は上位作品、主任賞の方にプレゼントを渡す、授賞式を行います。
皆さん是非ご覧になってください!

全国石膏デッサンコンクール開催

こんにちは、昨日は、待ちに待った「全国石膏デッサンコンクール」を開催いたしました!

日本全国から、いろいろな科、さまざまな学年の方にお集まりいただきました!
御盛況、ありがとうございました。

総勢約330人のなかから、栄えある1位に選ばれたのは・・・・・・?

な・なんと工芸科志望の概卒生でした!!
やはり審査は難航しまして、、、この結果に納得のいかない他の科の先生もいらしたようです。
それはそうですよね、それぞれご自分の科が一番だとプライドをお持ちになって指導してますからね。

全体講評会では、その辺で各科意見を交わし、どうやら混乱させているのは油絵科ではなかろうか?というのが見えてきたようです。

デッサン解説では、驚異の「30分で石膏デッサンを描く!」という企画で行いました。

普通の速さで描くデモンストレーターと超早デモンストレーターのお二人をお招きして、
描いていただきました。違ったタイプの2人のデッサンを比較をしながら解説をしていただいたのは、油絵科の海老澤先生。
ちょっとお話を伺っている間にどんどんデッサンが進んでいきます。皆さんどこで差がつくのか?目が離せなかったですね。

賞品も、上位1・2・3位はもちろん、各科の賞、現役の中の一番と高校1,2年生の中の一番の賞が授けられました。
ちょっと、各商品の画像がないのが残念です。図書券や画材に加え楽しい品がついていたようです。

受賞者以外にも力作が揃いました!!石膏デッサンといえども、意外にバリエーションがあるのが私にとっては新鮮でしたね。

みなさん、お疲れ様でした!!明日はきっといいことがありますよ!!

 

日本画 岩絵具について

こんにちは!日本画の佐々木です。
本格的な受験シーズン到来ですが、今回のこのブログでは、前回予告した「岩絵具について」を書いていきたいと思います。

そもそも日本画って、大学に入ったらどんな画材を使うのか知っていますか?
日本画を受験する人でも、意外と知らない人が多いのです。
そう、「岩絵の具」のことを。

大学受験では水彩絵の具を使用する日本画ですが、大学に入ると「岩絵の具」という素材の使い方を学んでいくことになります。
岩絵の具というのは、文字通り、岩を砕いて作った砂のような絵の具のことです。

岩・・・?と思うかもしれませんが、ここでいう岩とは、鉱石のこと。
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水晶、ラピスラズリ、孔雀石などの、通称宝石と呼ばれているもののことです。
もちろん、粉末になっていればなんでも溶くことができるので、砂や泥などもありますが、そんな地球のカケラを絵の具として使うことができる、なんともロマンな専攻が日本画なんですね。私はもともと鉱石好きなので、素材としても日本画が好きだなあと思っています。

その、粉末のものをどうやって絵の具として使うんだ?ということですが、膠(にかわ)という動物由来の接着剤と水を混ぜることで、塗れる状態にして絵を描くのです。D6DC2569-4B8D-46E9-8856-F85FD914E6BB

粉末の状態に、膠を加えて

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指でよく擦り混ぜペースト状にし、水を加えてちょうどいい濃度になるまでのばす。

こんな感じで一色づつ絵の具を溶いて作るのです。
そして、混ぜる順番は変えてはいけません。
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さらに、動物性のタンパク質である膠を使っているため、ナマモノ扱いです。腐るんです。
なので、使い途中の余った絵の具などは、必ず冷蔵保存。

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それでも使い切れなくて余るときもある。そんな時は・・・「膠抜き」

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この膠というものは、熱湯ほどの熱さになると組織が壊れるようで、接着剤としての機能を失います。こうして絵の具を洗って乾かすことによって、無駄なく使い切ることができるのです。

・・・・・

めんどくさーーーーーーーー!と、思ったでしょうか?
なんか職人みたいでカッコイイ!!!と、思ったでしょうか?
私は断然後者でした・・・なんか、錬金術師とか薬師みたいじゃないですか・・・。
実際制作する時はめんどくさいなあと思ったりもしますが、昔からの変わらぬ制作過程を持つ日本画がかっこいいなとも思います。

先日のニューイヤーワークショップでは、この辺りの話からさらにもう少し広げて日本画についてお話ししつつ、実際に岩絵の具での制作を体験してもらいました。
また春に、そんなイベントが…もっとパワーアップして…ある…らしいぞ…??(コソコソ)
ぜひ、シンビのHPを要チェックしていてくださいね!!

ではでは、また再来週お会いしましょう!

日本画NYワークショップレポート!

こんにちは!日本画の佐々木です。

今日は、先日行われた日本画のニューイヤーワークショップの様子をレポートしていきたいと思います。

ワークショップの内容は、短冊サイズの色紙に日本画の画材を使用して絵を描いてもらうものでした。今回の絵柄は、これからの季節に飾れるよう、しだれ桜です。

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まずは下図の転写。
転写が終わったら、絵の具の説明を聞いてもらいどんどん色に入っていきます!
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転写した下図を横に置き、形を確認しながら慎重に。
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みんな、すごい集中力・・・!
小さい作品とはいえ、ちょっと複雑でむずかしいかなと思っていたのですが、なんの心配もいりませんでした。黙々と作業に取り組むこと数時間。。。
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最後に桜の中心に紅をさして・・・
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完成!
みんな、最初こそ岩絵具の扱いに戸惑っていましたが、最後の方は自分なりに工夫をしてみたりと楽しんで制作してくれました。

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この作品はアドリブで舞い落ちる花びらまで描けました。素敵!
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制作の合間に、日本画ってなんだ?というお話と、日本画の素材についてのお話もしました。
日本画の素材についてはまた次回のブログで詳しく説明しようと思っています。お楽しみに?。

そんなこんなで、ご盛況いただいたワークショップ1回目はとても楽しく終了致しました。
また春先などに開催される・・・かも・・・?なので、その時はまたお知らせいたします!
ではまた次回のブログで!