カテゴリー別アーカイブ: 新美

彫刻科:2月になりました。

講師の新妻です。

先日芸大の卒展を見てきました。新妻が新美で働き始めてから最初に受かった子たちが学部4年生になる代なのもありどんな四年間をすごしてきたのかなーと思いながら鑑賞しました。

廣瀬鞠子「夜の海」

色違いのモールが編み込まれています。インパクト大で展示空間の中でも一際目立っていました!イメージを膨らませるような詩的なタイトルも素敵でした。作家本人には会えずでしたが作品を見るかぎり、実りある有意義な四年間を過ごせたんだなあと感じました。本人が目の前で解説せずとも作品だけを介して思いを巡らせられる時間が個人的には結構好きです。これからどんな作品を作っていくのかとても楽しみです!(そのあと本人と連絡がとれてここに掲載する許可もちゃんといただきましたヨ。)

かつては彼女も新美のアトリエで奮闘していました。今の皆と同じです。好きなこと、やりたいことを高いレベルで自在に表現するために今の受験実技も地続きで繋がっています。残り少なくなってきた試験までの時間をそれぞれがベストを尽くせるよう悔いなく過ごして欲しいと思います!

では最近の生徒作品の紹介に移ります。昼間部から

上から下まで走っている円盤投げらしい大きな稜線が明快で見やすいデッサンです。逆に割り切りすぎなきらいがあるので、もっと整理しきれないような形や表情も掬いとっていくような手探りな仕事が像のリアリティーにつながるのではないでしょうか。

 

難しい位置ですが良い精度です。こちらは逆に細かな味は豊富に感じるので、ストレートな体の大きな量や面の印象がもう少しほしいところです。

 

顔面の追い込み方に熱量出てきました。全体でぐるっと眺めたときの引きの印象をさらに近付けたいです。

総合的な量と表情(ニュアンス)のバランスが合っていて好感が持てました。もう少しターバン側も仕事したいところです。

横位置ならではのスケール感を、距離や状況による設定作りでうまく表現できています。

高い水準でバランスをとりながらやりとりできています。目の印象と、前髪付近の立体設定が甘めなのが惜しい!

入試直前講座1回目のコンクールの作品です。印象の良さと決めつけすぎない自然さが魅力的な一枚です。自然さの中にも立体理解に裏付けされた明快な設定がもう一層入ると言うことないです!

同じくコンクール作品。無難、、ではありますが、対象を軽く見積もらず着実にクオリティーを上げられる戦法を選び、またそれをしっかりとものにしてきました。落とせない実技だと思います。

上へとのびやかな構成がきれいです。布の表情もよく観察して粘りました。手渡しモチーフがある場合、模刻的な精度以上に「そのものらしさ」をより強く引っ張り出したいですね。

表情の自然さが好印象です。後髪の作りにもう少し彫刻としての意味づけが感じられるとなお良いですね。

 

・続いて夜間部です。入直に突入してからみんなメキメキと成長しています!

奴隷の動きと形態のメリハリが小気味よく顔も似ています。ここにきて上げてきましたね〜。ハーフトーンや表現の幅を増やしていけるとgoodです。

重さを感じる表現がいいですね。丸ごと掴むように捉えている体に対して、頭部はまだ絵的に合わせようとして良い流れに乗り切れていないので、そこが一致してくるととても強いです。

 

上と同一作者です。画面の統一感、形の精度、探り、表現が現時点でできるギリギリを更新できた一枚だと思います。イーネ!

 

・続いて基礎科生です。時間をかけながら1つ1つの課題に真摯に取り組んでいます。みんな楽しそう。

マスクの精度にこだわりながら制作していましたね!最終的な構成も自然さの中にも空間的な見せ場を設定できていて良いですね。根性ある!

基準を明確にしつつ丁寧な仕事を積み重ねるやりとりに成長が感じられる一作でした!この調子!

ともするとマスクの重量でヘタってきてしまいそうな絶妙な均衡を、建設的な芯棒で安定させることで質の差の引き出しまで密度ある仕事ができています。マーベラス!

 

点で触れ合いながらの空間を使った構成で、見た目以上に難易度が高いですが持ち前のパワーでしっかり責任を持った仕事が行われています。エクセレント!

高校1年生でこの精度と作品に対するこだわり、恐ろしい!置いた配置の構成の中にも作者のセンスが窺えるところがグッときます。渋いね!

 

今回は以上です。一段と寒くなったので体調に気をつけて!

 

芸大デザイン・工芸コース

こんにちは
デザイン・工芸科 芸大コース講師の山本です。
入試直前講座、開催中です。

2月になりました。芸大デザイン科の1次試験まで入試まで1ヶ月を切りました。工芸科も残り31日!まずは一次合格に向けて準備ですね。残りの時間でできることは何かよく考えましょう。まだ一次合格できそうにない学生でも、焦らずに問題点を一つ一つ改善すれば合格の可能性は十分あります。自分の問題点を客観的に判断し、大きく改革するつもりで臨みましょう!

あとはもちろん体調管理!早寝早起きです。

画像は入直での講師デモストです。

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

今週は、3学期 1月ターム講評期間です。(高1・2生)

◯新3学期生は申込後、随時オリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

第17回特別講義は1月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を Zoomを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。

 

 

入試直前講座 始まっています。

 

 

◯2022-2023 3学期生募集中です。

オンライン教育科  新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。

講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。

高1・2生は原則【3課題コース】です。

 

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

映像科:入試直前講座、真っ只中。

こんにちは。映像科です。
試験に向けた直前講座も佳境です。引き続き映像科の教室では、感覚テスト、小論文、鉛筆デッサン、発想力などの対策を行っています。

そして来週2/1の東京造形大学の入試以降、映像科に関わる試験が続きます。今週は全国的に寒波が予報されていますが、この時期は雪などで電車やバスに遅れが生じることもあります。試験に向かう時には早めの行動が鉄則。そして会場へのルートも綿密に調べておきましょう!

さて、気が早いですが試験が終われば合格発表があります。少し先ですが告知します!
「多摩美・武蔵美合格者再現発表&体験談 私大デザイン・映像科〜どんな入試だったの?どんな作品が受かったの?〜」2/19(日)17:00〜18:30

合格者に入試で制作した作品を見せて貰い、受験のアドバイスを話して貰う内容です。
高校1・2年生や来年受験を考えている人はぜひ聞きにきてください。
詳しくはこちらまで。お待ちしています!

彫刻科 入試直前講座

こんにちは!彫刻科の小川原です。

共通テストも終わり、いよいよ入試本番に向けて本格始動しています!ぼーっとしてるとあっという間に時間が過ぎてしまうので、それぞれ意識を高く持って臨んでほしいです。
浪人生だった時の僕は1年通して「どうしたらより向上できるか」について寝てる時以外はずっと考えてるくらい考えていました。日々理論立てての挑戦を繰り返し、結果として成功しようが失敗しようがそれを元にさらに考えを深めることができてとても楽しかったです。
入試直前にインフルエンザに罹ってしまい、しばらく休むことになるというアクシデントもありましたが、僕としては入試が不安というより研究が進まないことの焦ったさがずっと上回っていました。再び予備校に行けたのが入試二日前でしたが、久しぶりに描いたデッサンはめちゃくちゃ楽しかったのを覚えています。

周りの人は作品の評価に一喜一憂し、試験日が近づくにつれてナーバスになっていきましたが、結局入試って自分がやってきたことの結果でしかなく、できれば受かるしできなければ受からないというただそれだけのことなので、そういったことに意識を割くのはとてももったいないことだと考えていました。
入試が実技でなく抽選で決まるとしたら僕もドキドキしただろうし、ナーバスにもなったと思います。自分の責任でない要素で合否が決められるとしたらそれはきついですよね。
しかし実際はきちんと実力が評価されるのでただひたすらポジティブに突き進めると一番いいですよね。人によって上達のスピードは違うので、それを比べて落ち込む人もいるかもしれませんが、入試で問われていることは基礎基本でしかないので練習すれば必ず上手くなる事です。ならやるしかない。絶対に合格したいなら尚の事やるしかない。
合否を決めるのは自分でもライバルでも、僕ら講師でもない。大学の教授たちです。だから今、自分の作品がどうだからと気持ちが揺れていてはダメです。
それじゃああなたの魅力が作品で最大限伝わるように突き詰めていくしかないですね!前へ 進め!

というわけでここ最近の秀作を紹介します。
昼間部生の作品


状態に量的魅力がさらにほしいですが、客観性を持って仕上げられている点がさすがです。


ぱっと見の冴えが良いです。逆にもっと粘って「リアリティ」について駆け引きをしていきたいです。ややあっさりかな。


武蔵美対策です。出だしから危なげなく安心して見ていられるプロセスでした。上手い!


やや顔の細さが気になりますが、全体には動きの連動を合わせられていて良いです。


顎下に余計な量が感じられ、ややスッキリ感は不足していますが、全体に丁寧にかけていて良いです。光源を考えると脇はむしろ明るくしたいですね。

夜間部生の作品。

まだバサバサした質感が(特に頭部)気にはなりますが、動きの設定やバランスがよくとれています。

基礎科生も頑張っています。


素晴らしい完成度です。流れるような布の表現もうまいです!


布の表現がとても難しかったですが、ここまで形にできたことに実力の高さを感じます。


7時間弱で描きました。まだ受験生ではないのにほぼ試験時間でこれだけの作品を描けるのはすごいです!


高校生デッサンコンクール1位の作品。
ヘルメスの正面位置は難しいですが、自然体で捉えられています。制作過程を見ていましたが、もはやデモンストレーターかなというくらいうまかったです!


高校生デッサンコンクール3位。
光の存在を魅力的にかけています。1位の作品とはまた違った魅力がありますね。体の形を正面から見た様子を想像するとやや狂いがありそうです。しかし違和感を上回る良さがこの作品にはあります。

以上です。
あと1ヶ月と半分。この短い期間が人生において最も成長できた時間にできるよう応援します!

小川原