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夏期講習もラストスパート!!

こんにちは

新宿校 油絵科です!

夏期講習も4期が終わり、残すところ5期6期となりました。

夏期は普段描く時間が少ない現役生にとっては力が伸びる大切な時期です!

それぞれ自分の課題、必要な要素と向き合い己の絵と闘っていることと思います!

油絵科の受験には様々なジャンルの絵のタイプがあることは言うまでもありませんが、何を描こうにも必ず最初に出てくる課題が構図!!

そんな構図を学びたい時に、日本の『浮世絵』が参考になるのは聞いたことがある人も多いかもしれません。

中でも印象派で有名なマネやゴッホに影響を与えた『歌川広重』が良く挙げられると思います。

歌川広重(1797~1858) 本名:安藤重右衛門

は江戸時代の浮世絵師で、火消同心(現代の消防隊)の家に生まれ、家督を継ぐも小さいころからの絵を描きたい気持ちを押さえきれず浮世絵師になった人です。

1833年(天保4年)に広重の中でも傑作と言われる『東海道五十三次絵』が生まれました。

広重は構図の素晴らしさだけでなく、青、特に藍色の美しさでも有名で、油絵の具では出すことのできない木版画の藍色の鮮やかさは欧米では『ジャパンブルー』と呼ばれ、フェルメール・ブルーにちなんで『ヒロシゲブルー』と呼ばれるほどです。

そんな広重の作品が現在、ミネアポリス美術館のデジタル・コレクションで1000以上の作品を自由に閲覧し、ダウンロードすることができます!!

リンク↓

Minneapolis Institute of Art’s digital collection:Utagawa Hiroshige

『東海道五十三次』『名所江戸百景』などの風景画は見たことがある人も多いと思いますが、あまり見たことないおもちゃ絵やだまし絵なども数多く見ることができます!

構図だけでなく、シルエットの造形美や発想の面白さまで参考になる事間違いなしです!

気になる人は是非チェックしてみて下さい!

夏期講習もラストスパートになりますが、いい意味で受験を意識せず、『いい絵』を描くことを目指し、また自分のスタイルを探っていきましょう!!

新宿校 油絵科でした!!

映像科:夏期講習会真っ只中!

こんにちは、映像科です。
4タームに分かれている映像科の夏期講習のうち、7月末で2タームが終了。ちょうど折り返しです。
先週は「総合型・学校推薦型選抜対策」のコースでした。武蔵美映像学科のクリエイション資質重視方式をはじめとして、作品を収録したポートフォリオを提出する入試の対策や、プレゼンテーションやディスカッションが必要となる入試の対策を行いました。


 
いくつかのワークショップを経て作品を制作し、新宿校1Fのギャラリーに上映・展示するという内容です。最終日の7/31の午後には公開で講評会を行いました。
ちなみに今回制作の手がかりとして貰ったキーワードは「ひとりで」。「一人で/独りで」という意味の他に「ひとりで(に)=自然と」という解釈もできます。テーマを提示した意図として、映像が一人でも制作できる現代に様々な条件の中でどんな表現をすべきだろうか?という問いがあり得ると考えました。さらに現在の社会の状況は、集まって他者と一緒に何かをすることが難しくもあります。そんな状況でどんな作品が生まれるだろうか?という考えもありました。いずれにせよテーマは発想の手がかり(の一つ)に過ぎないので、そこから自分の興味や関心に引き寄せて、制作を楽しんで貰えたら良いなと考えていました。


 
講評会には、昨年クリエイション資質重視方式で合格した先輩にも参加していただきました。講評会後は入試についてのQ&Aコーナーも。
一週間という短い期間ではありましたが、じっくり思考して、また他の受講生や講師と対話をしながら、意欲的に制作を進めている印象がありました。この講習が受講した皆さんの今後の糧となることを願っています!

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さて、来週からは映像科の夏期講習も後半戦。
■Ⅴ期/私立美大映像 一般入試特訓コース 8/9(月)~14(土)
・・・「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」「発想力」の対策をします。
■Ⅵ期/武蔵野美大映像学科 特訓&コンクールコース 8/16(月)~21(土)
・・・武蔵美映像学科の実技に特化した内容。最後の2日間にコンクール(実技模試)も行います。

暑い日が続きますが体調第一で対策を進めていきましょう!
映像科の授業がない期間は学科(国語・英語)の対策も忘れずに…!

夏期講習まだまだ頑張るぞ!

夏期講習も中盤に差し掛かっていますが皆さん自分の作品と向き合えてますかー??

今回は作品を制作する上で自らの存在をも印象つけるためのセルフプロデュースを続けるデイヴィッド・ホックニーを紹介します。

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デイヴィッド・ホックニー。ポップアートの旗手として1960年代から活躍し、現在でもiPadを使いこなして作品を発表し続ける、まさに美術界の“生きるレジェンド”。作品と同じく、本人もお洒落なアーティストとして知られる。彼の着こなしや作品とのかかわり、愛用する“名品”との関係を解き明かす。

デイヴィッド・ホックニーが生まれたのは1937年。代表作の多くはアメリカのロサンゼルスで描かれたものが多いが、生まれはイギリス中北部の都市、ブラッドフォード。『ホックニーが語るホックニー』には、「11歳の時に僕は画家になる決心をしていた」とある。地元の美術学校に進むが、「19歳になるまでロンドンに行ったことがなく、したがって僕の見た“本格”絵画とはブラッドフォード、リーズ、マンチェスター、ヨークのものがすべてだった」とも書かれている。故郷から出た彼は、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの絵画科で学んだ後、渡米し、1964年からはカルフォルニアを拠点に多くの作品を描いた。

ホックニー本人と言えば、ブロンドの髪に丸眼鏡を連想する人が多いと思うが、ブロンドの髪はもともとの地毛の色ではない。『ホックニーの世界』には「1961年のニューヨーク滞在中、髪をブロンドに染めていたことなどは、人間としてまた芸術家として注目されたいという彼の欲求を示している」とある。1951年に描いた自画像は褐色の髪のままだが、タイトルは「人生が一度きりなら金髪の男として人生を送りたい」とした。その後、彼は豊かな色彩を使った作品で名声を勝ち取るが、まさに身をもってそれを体現していたのではなかろうか。

彼が身に着けた丸眼鏡もセルフプロデュースをサポートする重要なアイテムで、彼のトレードマークとなった。しかし彼のポートレイト写真を集めてみると、作品同様、眼鏡の色合いもさまざま。若い頃の写真では丸眼鏡でも太いものを特に選んでいるから、丸眼鏡を使って人々に印象を植え付けようとしたのではないだろうか。

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このように作品だけでなく、作家のことも調べてみると作品に向き合う姿勢などが発見できるかもしれません。
夏期講習は長時間制作で力がつくいい時間ですが、行き詰まった時などに調べてみてもいいかも・・・。たのしんで残りの夏期講習も頑張りましょう。

3時間で描くということ…

 

こんにちは、留学生コースです。

6月、7月に五美大のオープンキャンパスが行われました。
皆さんは参加できましたか?
多摩美留学生の申し込みは10分で締め切ったそうですね!
参加できた生徒は、教授と面談したり在学中の先輩方にお話を聞いたりと、充実した時間を過ごせたようです。

こういった大学のイベントは、学校の雰囲気だけでなく、それぞれの学科で学生たちがどんな研究をしているのか、自分のやりたいこととの結びつきはどこにあるのかを知る大切な機会です。
積極的に参加しましょう。
参加できなかった方はぜひ今後の芸祭に注目してみて下さい。
まだまだチャンスはあります。

 

夏期講習Ⅲ期の留学生夜間コースはというと……
3時間で描く特訓をしています!
志望校、専攻問わず全ての留学生が3時間で1作品を制作するというトレーニングをしています。
入試までまだ少し時間はありますが、今の時期に試験で要求される速さと完成度を体感しておくのは、今後の課題を見つけヒントを得るための大切な一歩です。

速く完成させるというのは、ただがむしゃらに手を動かせばいいというわけではありません。
(もちろんそれも大事ですが…)
手順に気を配りながらきれいなベースを作ること、常に全体を気にすること、普段から資料集めをすること、効率のいい色の塗り方をすることなど、やるべきことはたくさんあります。
コツをつかむ、ということですね。
先生からのアドバイスをぜひ参考にして下さい!

 

 

緊張感のある制作も、スポーツをしているみたいでなかなかたのしい(?)ものですね。
日に日に上達していくのを実感している生徒もいるのではないでしょうか。

 

 

一部制作風景。
この中に先生が1人混ざっています。
わかるかな……

 

 

夏期真っ盛りとデッサン祭

色々とありましたが、オリンピックは開催されました。新美からも、ブルーインパルスが飛んでいるのが見えました。夏期講習会、バリバリと進行しています。暑いですが、頑張りましょう。

デザイン・工芸科夜間部です。

夏期講習会は、特に現役生にとっては重要な期間になります。ここで、集中していろんなことを学んでほしいです。

 

 

特に、手順をしっかりを学ぶことは大事です。やみくもに描いていくのと、手順に従って描いていくことの差は、描くスピードが大きく変わっていきます。夏期の間に、デッサン・平面ともに手順を覚えることを頑張ってください。

 

 

デッサン祭 Drawing festival