カテゴリー別アーカイブ: 彫刻科

4/5(日) 推薦入試説明会

こんにちは。
4/5(日) 16:30より、新宿校にて「美大 推薦入試説明会」を実施します。

近年、推薦入試やAO入試を実施する美大が増えましたが、その入試内容は多岐にわたります。
場合によっては一般入試よりも難易度が高いこともあり、正確な情報をもとに準備することが求められています。
新美では、早くから推薦入試対策に取り組み受験生を指導してきました。
当日は全体説明から個別相談、合格者の作品ファイル(ポートフォリオ)等の展示も行います。

受験生、保護者様、高等学校教員の皆様を対象としています。
申し込み不要ですので、ぜひご来場ください。

s_IMG_7145

彫刻科芸大入試再現 プロセス

こんにちは。彫刻科の小川原です。愛知、金沢の発表もあり、全ての入試が終わりました!
金沢は4名中4名が合格!愛知は2名中1名が合格と、良い成績が残せました。
さて、ここで芸大に合格した生徒の入試再現をプロセスで紹介します。

芸大1次素描。アムール。
IMG_2630

IMG_2639

IMG_2646

IMG_2666

IMG_2697

芸大2次素描。垂木とバブルラップとなまし番線の構成。
IMG_2940

IMG_2948

IMG_2952

IMG_2960

造形作品はこんな感じです。
IMG_2965

芸大2次塑造。アムールの頭部の模刻。
a

b

c

d

今回は特に模刻でアムールが出題された事に驚いた生徒が多かったと思います。普段やらないモチーフですから。でもそうした状況下でも対応できる応用力が必要ですね!

その為にも、とにかく捉える力!クロッキー力を養いましょう!短時間で見切りが出来れば、必ず毎回正解に近づけるはずです!

IMG_2625
これまで以上に新学期は気合いを入れていきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

渋谷校開校イベント! 趙燁さん講演

こんにちは。
渋谷校も開校から2週間が経ちました。
3月体験にも多数の生徒さんに参加いただき、盛り上がっています!!

そこで開校イベントとして、趙燁さんをお招きしての講演会を実施することになりました。
趙さんは、新美で受験期を過ごし、武蔵野美大に進学。現在大学在学中ながら、様々なメディアでも取り上げられているボディペイントの作品など、幅広く活躍の場をひろげています。

受験生のころの体験談から、美大での生活のお話、そしてボディペイントのパフォーマンスも行って頂く予定です。
2015春期生、2014本科生対象。ぜひお申込みの上、ご参加ください。
http://www.art-shinbi.com/muryo-event/20150331.html

合格速報!

こんにちは。
いよいよ本日より東京芸大の入試が始まりました。
芸大受験生の皆さんは、一年間の自分の努力を信じて、
力を発揮して来てほしいと思います。頑張ってください!

さて、本日より私大入試結果の速報をアップしています。
合格速報→ http://www.art-shinbi.com/result/2015result.html

私大受験生の皆さん、お疲れ様でした。。。

木炭デッサン。奴隷の制作プロセス。

こんにちは。彫刻科の小川原です。今回は奴隷を描いてみました。
奴隷とかそろそろ試験で出るんじゃないかな??。

さ、スタートです。今回はデスケルも測り棒も、計測具は一切使わずに目で見た情報だけで描いてみました!
まずは描き出しです。クロッキー的に全体像を捉えていきます。顔もこの段階から似せていく意識でがっちり当てはめていきます。大事なのは画面全体の意識。それとともに画面外にあるはずの体の意識(見えない部分)まで考えられると印象が合わせられるようになってきます。この作品をどういうテンポで進めていくか、また、今後のデッサンの構築の仕方もここで見極めます。
やはり形が合わないタイプの人は殆どの場合ここでつまずいているんじゃないかな?この段階で見極めが出来ていたらそれはもうほとんど出来レースのようなものです。皆!クロッキーを頑張ろう!
10分経過写真。1.1
次に大きく光を捉えて調子のベースとなる炭を乗せていきます。全体の形が一貫性を持った光源設定のもとイメージ出来ているかが重要です。この段階はあくまでベースなので、色幅を増やすべく真っ白から真っ黒まですべて使い切る感じで行きたいです。但しここで如何に光をバランスよく整理できるかも大事なので色は3色(明、中、暗)くらいにザックリとしたものでよいです。調子がちぐはぐになる人、空間が出せない人はこの辺りの作業から安定性が悪くなっていくように思います。
15分経過写真。
2
次はガーゼを使って空間(奥行き、深さ)を作っていきます。基本は遠い所と下の面をおさえます。近いところはほとんど触れていません。ほとんど、といったのは必ずしも全く触れないわけではないからです。よく見るとある部分ごとには触れているとこが分かるはずです。空間も作りますが、質感表現のベースも兼ねています。表現に幅を持たせるにはそうしたことにも配慮が必要です。但し、これはテクニックというより感性の問題でもあるので経験を重ねないと分からないことかも知れません。デッサンも「作品」として見れるようになると、自分の作品の中で良い悪いの判断がつくようになるし、どうしていきたいかも具体的になっていきます。ただ単に習ったことを放出しているだけでは本当につまらない作品になってしまうので、自分自身の意志をしっかり持つことも大事です。その上で「美術作品」としての空気読みができるまでの経験を重ねてください。意志を持つということが「自分がよければいい」では最終的にはダメで、自分の意志で作品を見た人の心を動かせるくらいのものにしていく必要があります。自分がよければ何でもいいやと言うのは趣味の範囲から出ないのです。
20分経過写真。
3
徐々に形を具体的にしていきます。常に明解な全体像をキープしておくことはとても大事なことです。なので写真で見て分かるようにアウトラインの見え方が曖昧にならないようにこの段階からバッチリ決めています。中の形の探りなんかも大きく探り直したり、言ってみれば、一番作品が展開していく時間であるとも言えるでしょう。ここでの充実具合が浅いと印象も合わないし、とてもあっさりした薄っぺらい作品になってしまいます。ぜひ、模刻しているような感覚で取り組んで欲しいところです。
1時間経過写真(ここから時間をたっぷり使っていきます)。
4
ここで初めて白側の作業が入ってきます。指やパンで調子を抜いて光を描いていきます。顔や胸のバンドがピリッとしてきたのが分かると思います。重要な部分の検討が付けられていると後の作業を安心して進められます。
1時間10分経過写真。
5
完成目前になっています。前の段階をベースに端からどんどん描写を入れていきました。とにかく部分的に外れないように全てが響き合っていることを意識すること。印象がとれている。という確認もしましょう。浪人生は特にですが、完全に完成!という段階の前であっても試験で勝てる内容のものを目指すことが大事です。6時間の試験なら5時間の段階で勝負できるものにしておきたいです。残りの1時間は完璧以上のものにするための時間にしたいです。
2時間半経過写真。(午前中の終わり)
6
完成です。前の段階からかなりグッと内容が上がったのが分かると思います。どんなに描くのが早くても、密度を上げる時間は絶対に必要なので、完成度を上げることを前提としたら前半の作業をどれだけ正確に短時間でやれるかが重要です。殆どの人は前半での作業内容が悪くて後半出しきれない事が多いので、その辺を鍛えていくといいでしょう。形を直す作業に時間を取られてしまうのはもったいないことです。どちらかと言うと最終的に描き込んでいって像の本質を捉えることよりも形をクロッキー的に合わせることのほうが、理解と表現の難易度としては低いところにあるものなので、クロッキーが苦手だという人はしっかり訓練を積むことをお勧めします。厳しいようですが、彫刻科ではクロッキーベースのデッサン力がないと大学でまともに学べることは無いと思ったほうが良いです。大学に入ることだけのことを考えれば誰もがチャンスを得られる時代になりましたが、それと入学後に本当に「彫刻」を学べるのか。とは別問題と言えるでしょう。
3時間半経過写真。
7
さて、もう主要な私大の入試も終わり、芸大の試験を迎え撃つ時期になりましたね!悔いの残らないように、やれることは全てやりましょう!皆ぎりぎりの勝負になるわけなので、ここで踏ん張れるかどうかで結果は絶対変わってくるはずです。作品も、作品に対する心構えも、芸大生にふさわしい人になってください。もし受かったら4月から芸大生ですよ!あなたはそれにふさわしいですか?意識を高くしていきましょう!
がんばろう!!