カテゴリー別アーカイブ: 基礎科

《基礎科》決断をするということ

朝起きて今まではすぐに布団から出れたのに、
この数日すぐに起きられないことが増えてきました。
日中の気温はそこまでではないのですが、
朝方の気温がだいぶ下がってきましたね。

どうも基礎科の名越です。

布団から出て、やらなきゃいけないことがあるとわかっていても、
”早急にやらなきゃいけないこと”じゃないと頭が理解してしまうと
(今日はゴミ収集車朝からこない、とか)体が動かなくなってしまう。
そう、これが冬ですね。
さあ起きるぞ!これするぞ!今日はこれやるんだ!という気持ちが
体を奮い立たせてくれるのかもしれません。
高校生の時、朝5時半に起きて7時前に学校に着いて、吉野家の牛丼を食べて
そこからサッカー部でもないのに朝礼までサッカーをしていた時期がありました。
あれは一体何だったのだろうと今更になって思うのです。(しかも冬)

「私はこれがいい、こうしたい!」という気持ちは絵を描くうえでとても大事なポイントになってきます。
意志というのは如実に絵に反映されます。

色、筆圧、構図、さまざまなところに見えてきてしまうのです。

例えばデッサンの場合、
「いつか形が合うかな〜」「こんな感じの色かな〜」
という”なんとない仕事”が続いてしまうと、全体的にずっと何とないデッサンになってしまいます。
質感や形などがずっとモヤモヤしているのです。
形を決定するポイント、質感を決定するポイントがずっと定まらないからなのかもしれません。

平面構成の場合、
”何をいちばん伝えたいのか?”
というコンセプトが曖昧なままスタートしていくと、何となく並べただけの絵や、
モチーフがまばらに並んだ(目が散るとかって言います)絵になりがちです。
これはモチーフの並べ方もそうですが、隣同士にのせる色、画面とモチーフのサイズ比
角度など、全ての決断が”何となく”になってしまうことで、いわゆる見え方の弱い絵になってしまうのです。

油画科などの場合、
自分の視点や考えを絵に投影するので、いちばん反映されるのかもしれません。
よく油画の先生が「これは何が見せたいの?」とか「テーマは?」と言っているのを耳にします。
デザイン科の自分としては、油画の課題は自由度が高くて結構何をやればいいのか
自分だったら迷うだろうなあといつも思ってしまいます。(だからデザイン科なのですが、、、)
たとえて言うなれば、とんでもなくメニューの多い中華屋さんというか。。
無限にあるメニューの中から今日食べるメニューを一つ決めないといけないわけですから、
それは迷いますよね。優柔不断の僕はいつもすごいなあ、と思ってみています。

もちろんみんながみんなサクッと決めて描いているわけではないし、みんな毎回悩んでいるのだろうな、とも思います。
そんな時は一つの指針として、前回講評で言われたこと、というのを参考にしてみてもいいかもしれません。
「前回こんなことを言われたから、それを全面に出せるテーマにしよう」とか、
一つ目的が決まると、そこを足がかりに、やりたいことを決めていけると思います。
ただ闇雲に手を伸ばすというのも良いかもしれませんが、やってきたことの点と点を線で結ぶ
ようなイメージで何かの決断に導いていってあげると良いかもしれません。

( 油画科のパレットが僕は個人的にとても好きで、この上でああでもない、こうでもないという脳の中のような世界が広がっているように見えたりします。頭の中を具現化してるように見えるのです。)

何科に関しても、決断というのは一つの課題中何百回とやってきます。
その時に判断できるかどうかは、最終的に「自分を信じられるか?」ということだと思います。
その昔アニメの主人公が「自分を信じる自分を信じろ」と言っていました。
受験のその日に自分を信じて線を引けるか、色を乗せられるかは
結局今まで自分がやってきたことに自分が自分を信じられるか?ということなのかもしれません。

 

 

基礎科ではまだ受験は先の話にはなりますが、
自分を信じることのできる地盤づくりをしっかりと指導していければなと日々思っています。
そして私も、どんなにメニューが多いお店でも、迷わず「ラーチャー!」と
言えるような講師を目指したいと思います。

では

《基礎科》ものをみるということ

先日まで暑い暑いと言ってTシャツを1枚で、家の中でも扇風機をつけていたのに
昨日は東京も急に気温が落ち込み、一気に10度台に。
長袖を飛び越えて我が家では羽毛布団を引っ張り出しました。

毎年夏期講習中の面談で、
「夏越えたらすぐだよ〜、秋なんて一瞬で終わってあっという間に冬季講習で年末迎えて、
新学期になってすぐに高校3年生だからねえ」と言ってるのですが、
それは嘘ではなく、秋は連休も多く、夏を引きずってすぐにこうやって寒くなるもんだから、
秋なんて感じる暇もなく冬になってしまうのです。
なんか昔はもっと秋を味わったような気がするんですが、、、

基礎科講師デザイン科担当の名越です。

季節が変わるといつも見慣れていたものが急に違う顔を見せたりします。
紅葉や衣替えや日の短さなど。
いつも同じだと思っていたものはその一瞬一瞬で変化しているのです。
それは人間も同じで、細胞もまたどんどん新しいものへと変わっていくのです。

そんないつもみているものを、じゃあいつもみてるからと言って描けんのか?と言われると別問題なわけです。ただものを”見ている”とものを観察して”見ている”は大きく違うのです。
何がそのものらしく見せているのか?
何がそのものたる所以なのか?

それを観察することが、私たちの”みる”なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芸大系のデザイン工芸科では平面構成において、至って普通のものがモチーフとして手渡されることが多くあります。それをどのように描写するかは自由なのですが、まずは人に正しく”らしさ”が伝わるように描けることができて、そこからそれぞれの表現方法に落とし込んでいくことがやはり一番の近道だと思います。
(うまく描くことが目的ではなく、相手に伝えることがデザイン工芸科には求められていると思っています。)

そのらしさ、というのがものの本質となる部分なのではないかなと思います。

「この人は何を言おうとしているのかな?この人は何を伝えようとしているのかな?」
という本質を探ること、
外見ではなくその人の本質の部分で人とつながること、
表面的には見えないことかもしれないですが(絵の具で描くので表面的ではあるのですが)
“そこを見るチカラ”をつけるということが、
美術に携わる人間以外にも広がって行けば良いのになと思う昨今です。

そんな練習として、基礎科は今週、先週と靴の細密着彩をおこなっております。

では

基礎科デッサンテクニック公開授業&石膏デッサン顔似せテクニック大公開

全科総合部です。

本日、1学期最後の授業になりました。
基礎科の皆さまもデッサンテクニック公開授業でがんばりました!!
デッサンは美大入試でも要!早めに始め、枚数を重ねて専門課題に生かせると尚よいです。
夏期講習では、平常授業より長い時間をかけて描くことができるので、ここでレベルアップをするのは必須!
専門の講師たちも暑い中、必死に指導いたします。

ライバルに差をつけましょう!!

夏期講習のお申し込みはこちらから
2023 夏期講習申し込みフォーム|新宿美術学院 (art-shinbi.com)

また、彫刻科主催イベント「石膏デッサン顔似せテクニック大公開」でも受講生たちは一歩成長した様子でした。
石膏像の顔を似せるのは難しいですよね?拘ればこだわるほどドツボにハマっていった闇経験がトラウマにならないよう、今回の適切なデモンストレーションとその解説で、闇が晴れていったのではないでしょうか。

さて、これで夏期講習のご準備は整ったでしょうか?

いよいよ来週7/22(土)から始まります!
秋には、成長した自分に自信が持てるよう頑張りましょう!!

夏期講習のお申し込みはこちらから
2023 夏期講習申し込みフォーム|新宿美術学院 (art-shinbi.com)

 

【基礎科】夏休みの宿題

ここ10年以上夏になると必ず近所のスーパー銭湯に行き、
ゆっくり室内の湯船と外の露天風呂を行き来し、サウナに入って甲子園を見て汗を流し
外のベンチで入道雲の間を飛ぶ飛行機を見ながらクールダウンする、というのを必ずします。
今年もお盆の間にそれで体を休めて来ました。
(初めてスーパー銭湯でサウナハットをかぶられてる方を見ました。)

どうも基礎科の名越です。

夏期講習も最後の期に入り、ラストスパートになって来ました。
しっかり授業をとった生徒さんの中には、しっかり実力がついて来た自覚がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同時に連日朝から夕方までずっと制作をして、疲労も溜まって来ているかと思います。
しっかりリフレッシュをどこかでできるといいですね。  
絵を描いたり制作したりということと同時に、どうやって疲れや頭の中をリセットするか、
ということも今後は大事なことだったりします。
自分なりの方法などを、見つけてみてください。

夏期講習が終わってから学校の開始まで少し時間があると思うのですが、
「その期間に何かしたほうがいいことはありますか?」という質問を先日貰いました。
その課題について本日はお話ししたいと思います。
後期の講習を取ってない方にもぜひやっていただきたい課題です。

[自分の好きなものファイル]作り

これは毎年生徒にも伝えているのですが、
基礎科の場合、基礎課題が多いのとそこまでオリジナリティが必要とされない課題が多いということで
敬遠されがちなのですが、今後ずっと必要になってくるものです。

絵を描くスキルやテクニックに関しては予備校で教えることは可能です。
ですが、その人がどんなものが好きか?どんなところに惹かれるか、など
絵を描くために、自分の趣味趣向を知る、ということは自分自身でするしかありません。

絵のクオリティを上げていく上で、こうなったらカッコ良くなるのではないか?
こうしたら可愛くなるのではないか?
などは、自分中でのストックがあって初めてイメージできることであったりします。

そこで自分なりのタイプ別のファイルを作って欲しいです。 

まずA4のリングファイルを用意します。
それにルーズリーフやクリアファイルを入れてください。
そこにどんどん自分が好きな絵や広告や写真やイラストなんでもいいので、
貼ったりファイリングしていったりしてください。

「面倒臭いなあ、スマホで保存じゃだめなの、、?」と思われるかもしれません。
スマホで撮ったりPinterestが意味がないとは全く思いません。
ですが、物体として見返せること、編集をする行為によって
自分の中に消化できるのではないかと僕は思います。(きっとスマホで撮った写真って見返さないもの多いはずです)

そしてファイリングしたものをカテゴリーで分けてください。

仕切りが売ってますのでその仕切りを使って
[かわいい][かっこいい][ナチュラル]など、簡単な言葉で分けていってください。
そうすることで自分だけのアイディアブックが出来上がります。

これらの道具は全て100円ショップで購入することができます。

このファイルは受験の時にはもちろん、大学に入ってから、その後の制作にもずっと使えるものです。
自分がどんなものが好きなのか?自分はどんなものに影響を受けて来たのか?
それが困った時にきっと自分を支えてくれるはずです。

社会人の時も、フリーランスになった今も、僕はファイルを作って今も昔のファイルを見返していたりします。

課題と考えると「やらなくちゃ!」となって腰が重くなってしまいますが、
もっと気軽にゲーム感覚でやってみるといいかと思います。

では

【基礎科】夏期講習中期です

みなさん日傘使ってますか?
比較的女性の方で使われている方は多いと思うのですが
男性だとまだまだそこまで浸透していない感じがします。
ぜひそんな方は、晴雨兼用の折り畳み傘からスタートしてみてください。
今の季節の強い日差しをブロックしてくれて、暑さも和らぎますし、疲れも減らすことができます。
ハンズ、ロフト、あとはアウトドアブランドとか、メンズでも違和感なく使えるデザインのものが多く売られています。僕的にはモンベルのものがおすすめです。

ファッションとかではなく健康のために日傘はもうマストな時代になって来ているなと思っているので、ぜひまだの方はこの夏から日傘デビュー、してみませんか。

どうも基礎科の名越です。

デビューの話です。
夏期講習も中期に入り、各科の専門課題が始まり賑やかになってまいりました。
基礎科はまだ専攻が決まってない生徒さんや、初めて専門課題をやる生徒さんもたくさんいるので
夏期講習デビューは比較的毎年メジャーだったりします。

まだ専攻が決まってない場合は道具の貸し出しもするので
体験することもできます。

夏期講習は普段の授業よりも人数が多いので、悩んでもたくさんの人の絵を見られるという点でも、夏期講習スタートはメリットが多いのかもしれません。

また授業の合間に受験科の見学に行ったりもするので、
来年再来年のイメージもしやすいのではないでしょうか。

真新しい道具って、いくつになってもいいものですよね。
デビューする時の気持ち、いつまでも忘れたくないものです。

 

では。