カテゴリー別アーカイブ: 先端芸術表現科

先端芸術表現科合格体験記2023その4

こんにちは。先端芸術表現科です。
新年度の授業も開始し、現在は小論・素描の一次対策にくわえて、いくつかの制作課題などを通して各受講生の関心を一緒に探り、そこからいかにして表現を作り上げるのかということについて考え始めています。

5月から受講を検討されている方や、先端の受験をこれから始めようとしている方には、無料体験や個別で受験相談というシステムもあるので、ぜひご検討ください。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html 個別で受験相談の申し込みはこちらから

https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html 無料体験の申し込みはこちらからどうぞ

さて、今回は合格体験記第4弾ということで、昨年度小論文受験で合格されたKさんの体験記を掲載します。Kさんは現役のときは別の大学を受験し、浪人から先端の対策を始められました。Kさんの再現制作も現在展示中なので、ぜひ見に来てください!

先端を受験しようと思ったのはなぜですか?
今までずっと続けてきた音楽に対して、私は100%自己表現できていないと感じていました。「音楽」ではなく「音」そのものに注目し、身体と音の関係や私がいかにして音を媒体とし他者と関わってゆくことができるのか、を追求したいと思い、自分の新しい表現方法に挑戦しようと思いました。
また、昔からアートマネジメントやキュレーションといったことに興味がありましたが、それらは創作活動をしない限り、「芸術とはなにか」という問いに対して綺麗事でしかこたえてゆけないと感じていました。実際になにかをつくる、生み出すという行為を経験する事で、どのように芸術と関わってゆくかという自分の選択肢も広がると考え、志望しました。

新美にしようと思ったのはなぜですか?
体験が楽しかったからです。

一次試験小論文受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
様々な文献に出会えました。一時的な試験対策というよりは、多様なまなざしから書かれた文章を読むことで自分の内側にあった思考が浮き出てくる事を実感したり、ハイコンテクストな読む力が身についたと感じます。

予備校での講評はKさんの制作にどのような影響を与えましたか?
自分でも気づいていなかった、私の中にあった一貫したひとつのテーマや、興味の根底を掘り起こすことに導いて頂きました。

個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
文章と作品のバランスの判断や、作成から提出までの流れは1人では絶対に不可能だったため、1からのサポートが本当に助かりました。

総合実技はどのような試験であると捉えて取り組んでいましたか?
一次試験からの一貫したテーマに気づいて、さらにそのテーマに対する問いとなるものへどのように自分なりの表現で返答できるか、という力が求められているのだと思います。

予備校で印象に残っていることなどあれば自由にどうぞ。
受験生同士の空気感もよく、お互いの制作を見て自分と異なる考え方や感じ方を生身で感じることができました。特にロビーで展示することができた機会は自分にとってとても大きな体験になり、制作することへのモチベーションにもなりました。

それでは、先端芸術表現科でした(画像はKさんの総合実技と小論文の1部になります)

先端芸術表現コース合格体験記2023その3

こんにちは。先端芸術表現コースです。
初回授業もはじまり、いよいよ新学期のスタートです。今年もどのような表現への期待をもった受講生が集まるのか講師一同楽しみにしております!

さて、今回は一次試験素描で現役合格をしたIさんの合格体験記になります。
Iさんは春期講習から1年間通われての合格でした。本当におめでとうございます。

・先端を受験しようと思ったのはなぜですか?
私はもともと美術系の高校で油絵を専攻していました。しかし、その中で絵画表現に縛られた制作をすることに違和感を抱いて、メディアや形式に縛られずに自分の興味を追求するような制作が出来る専攻に行きたいと思い、先端を受験しました。

・新美にしようと思ったのはなぜですか?
講師や教室全体の雰囲気が良かったので、1年間無理なく通えると思って新美を選びました。

・一次試験素描受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
私は、最初は描き込みが一箇所だけだったり、絵の中での狙いが弱かったりしていました。しかし、全体に手を回すということや、絵全体でねらいを作るということを意識するような課題をやったことで、自分のデッサンが成長したと思います。試験本番では、かなり描く量が多い課題が出たのですが、画面全体に手を回すことを意識しながら細かく描き込んで、余白のない構図でも描き切ることができました。

・自分の制作を進める中で予備校をどのように活用していましたか?
私は普段、自分の部屋で誰に見せるでもなく、閉じた環境で制作をしていたので、自分の制作を遠慮なく外に出す場所として、月に一回の講評会を活用していました。また、予備校は、講師との雑談や面談の中で、思わぬ気づきや自分の中の引き出しが引き出されるような場所でもありました。

・予備校での講評で印象に残っているものはありますか?
講評会で、制作の中での気づきを話していたときに、「初めて地球に来た宇宙人みたい(当たり前のようなことに感動しているのを楽しそうに喋っているのが面白い)」と言われて戸惑ったことです。その時に、「世界の全てを知りたい」という、自分で自覚していなかった、制作の動機や欲望の1つが引き出されたので、印象に残っています。

・個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
自分の制作の全体を時系列でまとめたり、自分にとって大事なことを文章化して言語化したことが一番役に立ったと思います。それをしたことによって、個々の作品の位置付けや見せ方などの最終的なレイアウトに繋がったと同時に、制作していた時にはバラバラだったものが、ファイル作りで文章化していくなかでまとまっていって、自分のやりたいことを明確にすることが出来ました。

・最後に今年1年を振り返り自由にどうぞ
私は新美で課題を出される度に、「何だこれ?!」と思って毎回悩んでいました。しかし、放り出さずに1つ1つ気合いで乗り切っていたら、結果的には本番でどんな課題が出ても諦めずに乗り切れる体力がついたと思います。また、新美の課題で対策して身につけた力は、本番の課題を乗り切るのにとても役に立ったと思います。一年間、息切れしない程度に、全力で頑張れる環境にいれたことで、楽しみながら受験を乗り切ることが出来ました。

今年度の他の体験記は以下のリンクから読むことができます。
https://www.art-shinbi.com/blog/20230403/14/
https://www.art-shinbi.com/blog/20230327/21/

無料体験の参加も随時受け付けております。以下のリンクよりお申し込みください。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現コースでした(画像はIさんの再現の拡大画像になります)。

先端芸術表現コース合格体験記2023その2

こんにちは。先端芸術表現コースです。
合格体験記第2弾を掲載いたします。第1弾はこちらのリンクからどうぞ。
https://www.art-shinbi.com/blog/20230327/21/

今回は1次試験素描選択で合格したKさんの体験記になります。

新美にしようと思ったのはなぜですか?
私は他の予備校も含め何校かお試しで講習会に行きました。そして、それぞれの予備校の特徴を知り、新美は学生の事情や課題に向き合ってくれるなと感じました。
他の大学に通ってから先端芸術表現科を目指した自分にとってはそうした個人に向き合う体制が受験対策をする上で合ってると思い選びました。

一次試験素描受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
私はもともと自分の中で良いとするデッサン像がありましたが、それを描くだけではうまく行きませんでした。ここで行った素描課題を通して、自分の素描がなぜダメなのか、なぜ通過圏内に入るデッサンになれないのか、どうすれば良くなるのか、を感覚的な説明だけではなく言葉で説明してもらえたことで理解できました。そうした自分の素描に対しての客観的な線引きを見つけられたことが一次試験を通過するのに役立ったと思います。

個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
バラバラに思えた自分の思考を一本の線に結び繋げるのに役立ったと思います。関東圏以外のところで制作をしていたので予備校に来て個人資料ファイルを見てもらう機会は少なかったのですが、自身の思考を他者に伝える経験は貴重で、話すことで自分の思考がまとまっていくことを感じました。また、何も知らない他者にどう伝えるかを考えることがファイルの構成を考える上で役立ったと思います。

総合実技はどのような試験だと思って取り組んでいましたか?
自分が素材の魅力を存分に扱える人間だとアピールするものと思い取り組みました。
そのため、扱いやすい素材を扱いやすいままに使うのではなく、考えたことをどう素材の魅力に置き換えて表現してやろうかと考えて取り組んでいました。

制作するということは、Kさんにとってどのようなことでしょうか?
私にとって制作することは、ものを見るとき、他人と関わるとき、見たものを共有するときなどに必要なものです。この制作する行為によって優しい人が傷つかない世界を作れたらと考えています。

最後に今年の受験を振り返り自由にどうぞ
私は作品数も少ないし、予備校に来ても周りのレベルが高く、面白い考えを持った人ばかりで常に不安でした。自分は制作者に向いてないのでは無いかと打ちひしがれていましたが、どんな結果になっても悔いの残らないように全力を尽くそうと思い真摯に取り組み、その結果が自分にとって一番良いものになって良かったです。今も入学後のことを考えると不安ですが、これまでと変わらず真摯に取り組んで行きます。

Kさん合格本当におめでとうございます。とても素晴らしい個人資料ファイルでした。
Kさんの再現作品などは現在ギャラリーの再現展でも公開していますので興味のある方はぜひご来校ください。

新学期の授業は、4月11日(火)からスタートします!
本科の申し込みや、無料体験の申し込みなどまだ間に合いますので、相談などありましたら遠慮なくご連絡ください。
無料体験の申し込みは以下のリンクから可能です。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現コースでした(画像は体験記Kさんの再現の画像の拡大になります)。

先端芸術表現コース合格体験記2023その1

こんにちは。先端芸術表現コースです。

春期講習も始まり、新年度のスタートをきっています。
春期講習後期はまだ受講生の方を受け付けていますので、受講を考えている方はぜひお申し込みください。
https://www.art-shinbi.com/season/spring/shinjyuku/sentan/index.html

今回は、一次試験素描で合格したTさんの合格体験記を掲載します。

Tさんが新美にしようと思ったのはなぜですか?

私はいくつかの予備校をまわって、最終的に一次対策を1年間続けられると思った予備校に決めました。私は現役の時一次試験で落ちてしまったので、一次に対してすごく不安がありました。なので、現役の1年間を振り返って少しでも気になったことをリストアップし、それらを解消できる環境を探しました。新美は比較的少人数で、個人面談の機会も多かったので、自分から講師に声をかけづらい私には合うと思いました。一次対策を安心して続けられる環境が、結果的に制作や二次試験によく向き合うことにも繋がったと思います。

Tさんは一次試験素描受験ですが、予備校での素描対策はどのように役立ちましたか?

私は現役では小論で受験したので、素描はゼロからのスタートでした。なので、初めのうちは授業外で出してもらった課題を見てもらえたことが役立ちました。基礎をこなしていくと、次はねらいや絵の全体感が課題となったのですが、それらも講評で現段階での課題を言ってもらって、次の授業でそれをこなすことで一つ一つ不安を解消していくことができました。

予備校の講評で印象に残っていることなどありますか?

素描の講評で、「自分の強みを自覚する」という言葉が印象に残っています。これは、素描だけではなくて制作や総合実技にも通ずることで、自分自身の強みを自覚していくことが表現に繋がるのだと思います。例えば、私は細かい作業や描写が得意なので、素描の描き込みや総合実技の造形にどんどんそういった作業を取り入れることで、そこが見せ場となってより説得力のある作品を作ることができました。自分の強みとはやっていくうちに段々とわかってくるものなので、それを自覚して生かすことが本当に大切だと思います。

個人資料ファイルを作るプロセスにおいて予備校をどのように活用しましたか?

私は作品で様々なことを扱っていたので、作品を見せる順番について何度も相談に乗ってもらいました。ファイルに載せる順番が違うだけでかなり見え方が変わったので、何人かの講師の方にファイルを読んでいただいて自分だけでは見えてこない見え方を知れたのは大きなメリットでした。

Tさんが制作する中で意識していることはなんですか?

私は気になったことに対して作品という形にならなくても、アプローチをかけることを意識しています。メモやドローイングをしてみたり、動画に撮る程度のアプローチですが、それらがふとしたところで別の興味と繋がったりすることがありました。なので、ちょっとしたことであっても何かしらの形で残していくことが後々自分の制作の中で生きていくことだと思って意識しています。

総合実技とはどのような試験だと思いますか?

総合実技とは、5時間半の中で構造と細部を繋げることが大切な試験だと思います。私は工作が得意な方だったので、総合実技では細かい作業で造形を持たせていたのですが、いつも何かが足りない気がしていました。その何かに気がついたのは、二次試験前日に対策した最後の総合実技でした。今までやってきた細かい作業とは細部にあたる部分で、私には構造を作ることが足りていませんでした。なので、細かい作業で大きな構造を支えるような造形ができるようになった時、自分の表現したいものをより魅力的に造形できるようになったと思います。5時間半で一つの説得力のある造形を作り上げるには、構造と細部がどちらも欠けてはいけないのだとその時気がつきました。

最後に今年1年を振り返り自由にどうぞ

1年間の制作を振り返ると、私は初め自分が何をしたいのかわからないままとりあえず手を動かし続けていたのでとても不安でした。ですが、それは自分にとって種を蒔いている期間であったのだと思います。12月を過ぎたあたりから今まで蒔いてきた種が発芽したように、やりたいことが形になってきました。そこからは自信を持って且つ楽しんで制作をやり遂げることができたと思います。自分がやっていることがちゃんと正しい方向へと進んでいるのか悩み続けた1年でしたが、最終的にはやってきたことに全て意味があったのだと思える1年でした!!!

Tさんの再現制作も展示されている、合格者再現展示はまだまだ新宿校の1Fで開催中です。
個別の受験相談なども引き続き受け付けていますので、先端の受験を考えている方はぜひご相談ください。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-soudan.html

それでは、先端芸術表現コースでした(画像はTさんの合格者再現の拡大画像になります)。

先端芸術表現コース5名合格!

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

今年度最終合格者5名という結果で、3月15日時点で全国2位の実績となりました。
現在合格者の1次試験2次試験の再現作品を制作しています。

これらの再現作品は、21日(火・祝)に行われる春期講習直前講習会で、今年度の入試説明を行う際に早速用います。
今年度の入試内容や、合格者作品をいち早く見たい方は、ぜひ21日の春期直前講習会を受講してみてください。申し込みは明日19日の18時までとなっていますのでお気をつけください。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-spring-special/event-pre-spring/spring-O.html

それでは、先端芸術表現コースでした。