カテゴリー別アーカイブ: 映像科

映像科:手紙を書く。

こんにちは。映像科講師の森田です。
10月も後半になり、各美大では推薦入試、総合入試の出願がはじまっています。武蔵野美大映像学科のディレクション資質重視型、クリエーション資質重視型など、入試に向けてそれぞれの準備も佳境となっています。いまこれを読んでいてこれから出願する人・・・追い込み、頑張ってください!

さて、もちろん教室では並行して、感覚テスト、小論文、鉛筆デッサンなどの課題を制作していますが、今月は少し趣向を変えて、様々な形態のイメージ表現や文章表現を行なっています。今週は「二通の手紙」という課題。以下、提出された作品のうちのいくつかです。

二通の手紙を発表形式として、その手紙を読むことから立ち上がるフィクションを創作します。メールやSNSがコミュニケーションの主要な手段である今、手紙という形態からどのような物語を考えることができるでしょうか。二人(あるいはそれ以上)の人物を具体的に想像して、その関係や背景も考えて、各種レターセットから内容に応じて選び、書いてもらいます。そしてこの課題では「文字を書く」ことにも、自覚的になる必要があります。どんな筆記用具で、どんな字体で書くか。普段、感覚テストや小論文で書いている「自分の字」ではなく「誰かを演じて字を書く」ことが、新しい創作のアイディアに繋がることにも期待しています。

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そして今週10/28(日)、来週11/4(日)には、武蔵野美大映像学科のディレクション資質重視型の日曜特訓です。構想力テストの対策をメインに行います。過去の合格者のレポートなども参考にしつつ、模擬試験とレクチャーを行う予定です。受講は1日ごとに受講することができるので、詳しくはこちらから

2018全科合同コンクール

こにちは、全科総合部です。

只今、ご存知のように新美のギャラリーでは「全科合同コンクール」展示が行われています。

「わたし自身」を描きなさい、という課題で、新宿美術学院の学生たちが熱意を込めて描かれました。
今回は、その頂点を展示しております。

栄えある第一位は!!

おめでとうございます!!
素晴らしいデッサンですね。さわやかな光や空気を私は感じます!
同時に、工芸科主任高澤賞も受賞しています。

続いて第二位は!!

おめでとうございます!
画像がだいぶ明るくなってしまいました。(作者の方に申し訳ありません)
本物は、もっと良いです。現場に観に来れば一目瞭然!!
3位以降も、後日発表していければと思います。
1位、2位とも違う良さがあるデッサンです。楽しみにしてください!

展示は、予定より延長して今週末まで行っています。
まだ観られていない方は、ぜひこの機会に学生たちの成果を観に来ていただけると喜びます!!

映像科:武蔵野美大映像学科 実技模試のレポート

こんにちは、映像科講師の森田です。
7(日)・8(月・祝)の2日間は実技模試、いわゆる公開コンクールでした。今年も普段木金日コースを受講している学生だけでなく、多くの映像学科受験生に参加してもらいました。映像学科の受験に興味がありながらも今回は受講できなかったという人もいると思うので、出題した模擬試験問題と解説を書いてみます。

○感覚テスト
下記の語から想起する場所のイメージ、あるいは出来事のイメージを絵と文章を用いて表現しなさい。
「呼応(こおう)する」

→出題意図
指定された語から映像的な場面を創作することが感覚テストの課題です。
今回のキーワード「呼応」を辞書で引くと、
1.一方が呼びかけ、相手がそれに応えること。互いに呼びかわすこと。
2.互いに気脈を通じて物事を行うこと。示し合せること。
3.文中である語とあとに来る語が特定の関係を示すこと。
というような意味が挙げられています。辞書の意味に当てはめなければいけないということではないですが、例えば1の「互いに呼びかわすこと」や2の「気脈を通じて物事を行うこと」という部分からは、何か物語の断片のようなものが想像できそうです。それは人と人の関係かもしれないし、動物や無機物との関係でもあり得ます。何かと何かの特別な関係が「今まさに」立ち上がっている、そのことを映像的な場面として表現してもらいたいと考えました。もちろんビジュアル的なアイディアや文章の語彙の面白さも評価します。

○小論文
配布されたモチーフを観察して、そのすべての情報を言葉によって描写し、伝えなさい。
【配布物:造花】

→出題意図
武蔵美の小論文では配布されたモチーフをよく観察して考察や論述に展開することが求められています。今回のモチーフの「造花」は花びらの微妙な透けや葉の葉脈、茎の棘など細部まで再現された製品です。これは花のコピー(模造)であると言えますが、私たちはどのような点からその違いを感じ取っているのでしょうか。その知覚の過程を描写しながら、実物/模造についての考察を展開してもらいたいと考えて出題しました。

○鉛筆デッサン
配布された2種類のモチーフの観察を通じて、見えたこと、わかったことを克明に描写し、伝えなさい。
【配布物:造花、生花】


(※黄色い方が造花、白い方が生花です。画像でわかりますか??)

→出題意図
生の花と、生の花を模して作られた造花。ぱっと見た目は近しい物と感じますが、細部を観察すると当然差異が見えてきます。両者を観察して描いていくことを通じて、生命を持っていた物としての花と、工業製品として製造された造花それぞれの「存在」に迫ってみて欲しいと考えて出題しました。

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毎年この時期の実技模試では、前年度の実技試験の傾向を踏まえて出題をし、実際の試験と同じ条件で制作してもらいます。また今回は今年から出題の形式が変更になる「造形構想学部」の学科試験も併せて受講してもらいました。学科試験も含めて、良いスコアが出れば喜ばしいですが、大切なことは、この2日間で武蔵美映像学科の試験の傾向(採点する上でどのようなことが重視されているか)を掴んでおくことです。そして実技模試は緊張感のある雰囲気でも臆さず制作するための練習でもあります。

参加した皆さん、2日間お疲れさまでした!良い結果だった人はおめでとうございます。不本意な結果だった人も、ここから再スタートの気持ちでいきましょう。
一般入試まではちょうど4ヶ月!まだまだレベルアップできます!

映像科:10/7.8は公開コンクールです

こんにちは。映像科講師の森田です。
10/7.8の全国実技模試、いわゆる公開コンクールまであと2週間を切りました。
感覚テスト、選択科目(小論文or鉛筆デッサン)と学科試験で武蔵美映像学科の一般入試の形式を体験することができます。

そして。
既に新美のHPでも告知されていますが、学科試験(国語、英語)に変更があります。
今年から武蔵美の映像学科は造形構想学部に移設されることになり、学科試験も昨年までの形式とは変更されることが予告されています。
新美の公開コンクールでは、この新しい形式の学科試験を想定した内容になっています。

申し込みはまだ受け付けていますので、武蔵美の映像学科の受験を考えている人は、ぜひご参加ください!


写真は昨年の公開コンクールの講評風景。

通信教育

こんにちは。通信教育です。

すっかり秋めいてきました。体調に気をつけて、しっかり時間を確保し制作してくださいね。作品お待ちしております。

新2学期生募集中です。新学期生には、初回課題発送時に各種冊子資料をお送りしています。

デッサンの基礎、着彩/平面構成の基礎から、受験生用のデッサン、油絵、平面構成、立体構成などについてそれぞれ詳しく解説してある内容になっています。

作品に添付される添削とともに、冊子や資料も何度か見直してもその時々に感じることが変わってくるかもしれませんね。