カテゴリー別アーカイブ: 新美

本番で言葉に詰まる前に…

 

 

こんにちは、留学生コースです。

 

先日EJUの成績発表があり、留学生たちが若干ざわついております。
各大学が発表した今年度の募集要項をみると、学校によってはEJUやJLPTの要求レベルが高くなっているため、場合によっては受験資格がないかも⁈ なんてことになっている生徒もいるかもしません…
留学生試験で求められる日本語能力は、年々高くなっていることは間違いないようですね。

 

ところで、日本語能力と聞いて皆さんはどんな能力をイメージしますか。
語彙力、文法、読解力…いろいろありますね。
これらは基本的な能力として、EJUやJLPTによって試されます。
ただ、美大受験で求められる日本語能力というのは、それだけではありません。
美術というコミュニケーションにおいての伝え方や日常会話力、また両者のバランスが非常に大切になってきます。

 

聞く・・・伝える前にまず相手の声をよく聞きましょう。何を問われているか、よく考えましょう。

話す・・・自分のことを知ってもらえるチャンスだと思って下さい。「語る力」が問われます。

 

これは、実技試験にも通じる考え方です。
課題を理解し(聞く)、制作する(話す)。
自分の視点で話す練習を、皆さんは普段からしているわけですね。
新美では、この時期から留学生に「自分について話す」機会を多く与えるようにしています。
作品について、やりたいことについて、どんなことを考え、どんな意図があって、どのように工夫しているかなど、それぞれに発表してもらう場面も増えていきます。

何も考えていない…とか言うと、必ず某先生や某先生に怒られます。
毎日いろんな質問をして困らせ、無理矢理しゃべらせるつもりでいるので、留学生の皆さんは、伝える習慣を今のうちに身につけて下さい。

 

カクゴシテテネ

 

夏期講習もラストスパート!!

こんにちは

新宿校 油絵科です!

夏期講習も4期が終わり、残すところ5期6期となりました。

夏期は普段描く時間が少ない現役生にとっては力が伸びる大切な時期です!

それぞれ自分の課題、必要な要素と向き合い己の絵と闘っていることと思います!

油絵科の受験には様々なジャンルの絵のタイプがあることは言うまでもありませんが、何を描こうにも必ず最初に出てくる課題が構図!!

そんな構図を学びたい時に、日本の『浮世絵』が参考になるのは聞いたことがある人も多いかもしれません。

中でも印象派で有名なマネやゴッホに影響を与えた『歌川広重』が良く挙げられると思います。

歌川広重(1797~1858) 本名:安藤重右衛門

は江戸時代の浮世絵師で、火消同心(現代の消防隊)の家に生まれ、家督を継ぐも小さいころからの絵を描きたい気持ちを押さえきれず浮世絵師になった人です。

1833年(天保4年)に広重の中でも傑作と言われる『東海道五十三次絵』が生まれました。

広重は構図の素晴らしさだけでなく、青、特に藍色の美しさでも有名で、油絵の具では出すことのできない木版画の藍色の鮮やかさは欧米では『ジャパンブルー』と呼ばれ、フェルメール・ブルーにちなんで『ヒロシゲブルー』と呼ばれるほどです。

そんな広重の作品が現在、ミネアポリス美術館のデジタル・コレクションで1000以上の作品を自由に閲覧し、ダウンロードすることができます!!

リンク↓

Minneapolis Institute of Art’s digital collection:Utagawa Hiroshige

『東海道五十三次』『名所江戸百景』などの風景画は見たことがある人も多いと思いますが、あまり見たことないおもちゃ絵やだまし絵なども数多く見ることができます!

構図だけでなく、シルエットの造形美や発想の面白さまで参考になる事間違いなしです!

気になる人は是非チェックしてみて下さい!

夏期講習もラストスパートになりますが、いい意味で受験を意識せず、『いい絵』を描くことを目指し、また自分のスタイルを探っていきましょう!!

新宿校 油絵科でした!!

日本画:台のはなし

こんにちは、日本画の佐々木です。
絵の中に空間を作る上で、地味だけれど
いちばん大切な「台」についてです。


こんな経験、ないでしょうか?(私だけ?)
実際に一度の講評で全部言われた訳ではないですが
台まわりへのコメントでよく言われる内容ですよね。

見てそのまま描いたのに、なにがだめなの?
先生はモチーフ見てないのになんで分かるの?
などなど、初心者の私には大混乱でした。

一つ一つはそんなに難しい要素ではないですが、
台だけではなく物を捉える上で必要な要素が
ぎゅーっと詰まっているんです。

描けているように見える人でも、
なんとなくでやってしまっていることが多い台。
何回かに分けて、一つ一つの要素を解説していきたいと思います!

映像科:夏期講習会真っ只中!

こんにちは、映像科です。
4タームに分かれている映像科の夏期講習のうち、7月末で2タームが終了。ちょうど折り返しです。
先週は「総合型・学校推薦型選抜対策」のコースでした。武蔵美映像学科のクリエイション資質重視方式をはじめとして、作品を収録したポートフォリオを提出する入試の対策や、プレゼンテーションやディスカッションが必要となる入試の対策を行いました。


 
いくつかのワークショップを経て作品を制作し、新宿校1Fのギャラリーに上映・展示するという内容です。最終日の7/31の午後には公開で講評会を行いました。
ちなみに今回制作の手がかりとして貰ったキーワードは「ひとりで」。「一人で/独りで」という意味の他に「ひとりで(に)=自然と」という解釈もできます。テーマを提示した意図として、映像が一人でも制作できる現代に様々な条件の中でどんな表現をすべきだろうか?という問いがあり得ると考えました。さらに現在の社会の状況は、集まって他者と一緒に何かをすることが難しくもあります。そんな状況でどんな作品が生まれるだろうか?という考えもありました。いずれにせよテーマは発想の手がかり(の一つ)に過ぎないので、そこから自分の興味や関心に引き寄せて、制作を楽しんで貰えたら良いなと考えていました。


 
講評会には、昨年クリエイション資質重視方式で合格した先輩にも参加していただきました。講評会後は入試についてのQ&Aコーナーも。
一週間という短い期間ではありましたが、じっくり思考して、また他の受講生や講師と対話をしながら、意欲的に制作を進めている印象がありました。この講習が受講した皆さんの今後の糧となることを願っています!

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さて、来週からは映像科の夏期講習も後半戦。
■Ⅴ期/私立美大映像 一般入試特訓コース 8/9(月)~14(土)
・・・「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」「発想力」の対策をします。
■Ⅵ期/武蔵野美大映像学科 特訓&コンクールコース 8/16(月)~21(土)
・・・武蔵美映像学科の実技に特化した内容。最後の2日間にコンクール(実技模試)も行います。

暑い日が続きますが体調第一で対策を進めていきましょう!
映像科の授業がない期間は学科(国語・英語)の対策も忘れずに…!

オンライン教育科 夏期講習会 Ⅴ期 申込〆切迫る

こんにちは。オンライン教育科です。

オンライン教育科1学期は今週の7月ターム講評で終了となります。

2学期は、9月タームから始まります。

オンライン教育科夏期講習会Ⅲ期、オリエンテーションから中間講評までスムーズに進行しています。8/1は個別講評となります。

 

オンライン教育科夏期講習会Ⅴ期申込〆切は、8/5(木)です。

Ⅳ期  8/1(日)オリエン  8/4(水)中間講評  8/8(日)個別講評

Ⅴ期  8/8(日)オリエン  8/11(水)中間講評  8/15(日)個別講評

 

ご参加お待ちしています。

 

新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、画像添削による中間講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評はマンツーマンで行われます。

 

課題内容 デッサン、専門課題の2課題

オンライン教育科夏期講習会の課題数は、デッサンと、専門課題の2課題です。講評はWebミーティングツールを利用したリアルタイム講評になります。作品のやりとりは全てオンライン上で行い、制作途中での質問などはメールなどで随時受け付けながら、遠隔の受講生をサポートしていきます。
※2課題の内容は、受講生個別にカリキュラム組みます。

 

※Google アカウントの取得の上、申込フォームに 志望校、デッサン、専門課題の経験などご記入いただけるとスムーズな受講の流れとなります。

 

※連続して受講の方は、講評時に次週期の課題を送信するため、オリエンテーションは、初めの期の1度となります。

 

オンライン教育科の流れの詳細は、こちらになります。