カテゴリー別アーカイブ: 新美

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こんにちは
デザイン・工芸科
芸大デザインコースの山本です。

2学期の授業では演習課題に取り組んでおります。各自が集めた資料からの造形課題や絵の具を使ったデッサン課題など、様々な授業を展開しています。授業内での講師のデモストを紹介します。

そして、いよいよ公開実技模試の季節がやってきました!

今までやってきたことがどの程度身についているのか確かめる大事な機会です。入試まで改善すべき点も浮き彫りになることでしょう。皆さんのご参加をお待ちしております。

お申し込み、詳細は下記URLからどうぞ!

https://www.art-shinbi.com/koukai/2021/

映像科:公開実力コンクールの報告

こんにちは。映像科です。
先日の日曜日には武蔵野美大映像学科型の公開実力コンクールが行われました。受験対策の一年の折り返しとなるこの時期に、現在の実力をはかり今後の課題を見つけることが目的です。
参加した皆さん。丸一日で大変だったかと思いますが、お疲れさまでした!!

今回参加できなかった人のために、当日出題された課題とコンクールの様子をお知らせします。

■感覚テスト
下記の文章から想起する場所のイメージ、あるいは出来事のイメージを解答欄に絵と文章で表現しなさい。
「止まっているように見える」

■小論文
配付したモチーフを観察し、文章によって描写しなさい。必ずタイトルをつけること。(600字以内)
モチーフ:エアキャップシート

■鉛筆デッサン
配付されたモチーフを構成して描写しなさい。
モチーフ:エアキャップシート、色画用紙

□出題意図
3科目いずれも昨年以前の武蔵美映像学科の問題を踏まえた出題です。
感覚テストでは昨年の武蔵野美大の出題「はるか遠くを見つめて」という文章に「見る」という動詞が含まれている点に注目しました。「見る」という行為を映像的な場面として(時間と空間を想像させるものとして)表現してくれることに期待しました。
小論文と鉛筆デッサンでは、の武蔵野美大の出題で「亀の子束子」がモチーフとされたことから、工業製品でありながら、複雑な現象を生み出す「エアキャップシート」をモチーフとしました。モチーフをよく観察した上で、その場で発見したことを丁寧に表現することが評価に繋がります。

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講評会では「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」それぞれの作品に対して評価のポイントを説明して、今後のアドバイスを行いました。その後は学科試験の得点も含めた上位の受講生に賞状と副賞の授与。おめでとうございます!

今年度初めての本格的な模擬試験だったこともあり、緊張して実力を出しきれなかった人もいるかもしれません。一般選抜の受験本番まではまだ四ヶ月あります。引き続き今後の授業で経験を重ねて、自信を持って試験に臨めるようにしていきましょう!!

彫刻科秀作紹介

こんにちは、彫刻科講師の新妻です。

朝夕はだいぶ涼しくなってきましたね。気温が落ち着いてきて制作が捗る季節ですね。と同時に受験生にとっては日々の制作がマンネリズムに陥りやすい時期とも言えます。

描く力と観る力は車体の両輪のようにバランスが偏るとうまく機能しなくなります。ここでいう観る力とはモチーフをどれだけ細かく観察できるかということだけではなく、あらゆる情報からそのものらしさに繋がる本質を掬える力であったり、描いたり作ったりする対象に感動できる力、またその初期衝動のドキドキを保ち続けられる力も含まれると思います。長めに制作時間が確保できるこの時期だからこそ、受験に受かるためだけでなく「FUN(楽しむ)」の部分も持ちながら制作に挑戦、没頭してほしいと思います。毎日課題に追われてるだけだと難しく感じることもあるかもしれませんが、意外とそれがあらゆる問題を解決する糸口になったりします。人を感動させる作品はまず作り手自身が感動して制作しているものですよね。

では作品紹介に移ります。

高い描写力が気負いのない佇まいに説得力を持たせていています。明快さと自然さのバランス感覚がいいですね。

光の演出が人物を魅力的に魅せています。ふわっとした調子と空間の抜け、意志の強さを感じさせる自画像です。

円盤投げの複雑な動きの印象を明瞭に捉えていますね。顔の印象をより近づけられるといいですね。

ゴロッとした大きな形のぶつかり合いを感じる表現が魅力的です。奥側への回り込みをさらに感じさせたいですね。

大きな量の模刻ですが要点を抑えながら仕事が出来ています。ここからのクオリティーを欲張りたいですね。

孔雀バトの高貴さと可愛らしさが伝わってきます。前面側の形の張り感の対しての尾っぽのシュッとした華やかさに印象が迫れるといいですね。

動物塑像と合わせて描いたドローイングです。動き回る動物を観察しながら、緩急のある線で存在感をよく捉えています。立体作品を作る上でまず紙の上でイメージを立ち上げることはとても重要です。

続いて夜間部生の作品です。

炭をうまく消化できていて髪、肌、衣服の固有色がクリアに感じられます。自画像ならではの作者の等身大の今を感じます。

全体の印象が描き出しから安定してきましたね。もともと持っていた完成度の高さがうまく機能しています。

ハーフトーンの幅が広がってきました。やり切りのパワーとそこにたどり着くための出だしの目的意識を高めていきましょう!

まだざっくりさは残りますがジョセフの印象をガツンと打ち出せているのが気持ちいいです。

臨場感を感じる描き味です。顔、髪の毛のディティールを大きな頭の形態にのせていけるとgoodです。

 

今回は以上です、また次回!

オンライン教育科

 

こんにちは。オンライン教育科です。

10月ターム・5課題コース録画動画講評日は、10/17(日)を予定しています。

 

 

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今月は、第66回全国公開実力コンクールが開催しています。定められた環境下での今の自分の力を確認し、これからの制作のきっかけとなる機会にしてくださいね。

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◯10月入学生募集中です。オンライン教育科は各月タームからの入学可能です。

新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に
通学できない方のためのコースです。
Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、
録画による動画講評、豊富な参考資料によって、
遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。
講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、
カリキュラムを組みながら進めていきます。

◯油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講しています。

課題数は自らの生活のスタイルや、受講生の進度に応じて、
高3・既卒生は【5課題コース】と【3課題コース】から選択になります。
高1・2生は原則【3課題コース】です。

※Google アカウントを取得の上、申込フォームメール欄にご記入ください。

志望理由書について

 

こんにちは、留学生コースです。
少しずつ秋らしくなってきましたね。
留学生コースではこの季節になると、出願や志望理由書の話題で持ちきりです。
出願資料の準備には時間のかかるものもあるので、まだ志望校で悩んでいる生徒は早めに決断し、準備に取り掛かりましょう。
出願資格などについて質問がある場合は、すぐに大学に問い合わせて確認するようにしましょう。

今回は【志望理由書】についてですが、皆さんはどれくらい書き進めていますか?
学校によっては、【研究計画書】といいますね。
これは出願や面接で使う大事な資料となりますので、しっかり考えて書きましょう。
どんなことを書いたらいいのかわからない…という相談をよく受けますが、そういう生徒は、まずは自分のやりたいことから書き始めるのが良いです。
最初に大まかでいいので、やりたい分野を特定する。そしてそこから細分化していきます。

 

例:
やりたいこと ⇨ 情報デザイン

具体的に ⇨ ゲーム

例えばどんな ⇨ RPGを作ってみたい

どんな人に向けて ⇨ 強い不安や孤独感、疎外感を抱えた青少年たち

どうしてRPG ⇨ 遊び手がキャラクターと動作を共有することによって様々な立場の人間を体験でき、共感したり視野を広げやすくなるため



こんな具合にどんどん掘り下げて自問自答することで、自分のやりたいことが具体化していきます。
ある程度掘り下げたら、今度は話を少し広げてみましょう。



どんな課題があるか ⇨ 母国ではゲームに偏見を持っている人たちがいる、ゲームの可能性を提示したい

どんな可能性があるか ⇨ ゲームは娯楽だけでなく、心を癒したり、自分や他者を知る手助けをしてくれる

情報デザインでやりたいこと ⇨ まずは感情の視覚化(色、形、様々なメディアの特性、情報を受ける環境によってどう違うかなど)について研究し、感情の変化などを認識、自覚するための方法を提案したい


このように、将来ゲームを通じて叶えたいことへの第一歩として、大学での勉強がどのような役割を果たすのかが少しずつはっきりしてくるかと思います。
うまく自分に質問をしていくことで、自分の視点や考えを引き出してみて下さい。
アンケートを取るような感覚でやってみると良いかもしれません。

新美では、過去に合格した先輩たちの志望理由書も参考として保管してあるので、
読みたい人はぜひ声をかけて下さい!