カテゴリー別アーカイブ: 新美

基礎科専門課題「彫刻」

こんにちは基礎科です。

基礎科ではGW明けから、専門課題の授業がはじまっています。
今回ご紹介するのは彫刻課題です。

彫刻クラスでは、経験者はミロのヴィーナスの首像模刻を、初心者は自刻像を制作しはじめました。
工芸専攻の生徒さんは円の台座と手の模刻制作です。

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ミロのヴィーナスは動きもあり少し難しい課題ですが、皆必死に修正しながら頑張っています。2週に渡っての課題なので先ずは大きな形や動きから!順調。順調。

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工芸の生徒さんは「私台座大好き??」と言いながらピッカピカに磨いています。

皆来週には良い作品が出来上がりそうです!!

今日は学科模擬試験でした。

こんにちは。学生課です。

今日は夜間部生を対象に学科模擬試験が行われました。
新美では全学院生に無料で多摩美系、武蔵美系の類似問題を実施しています。
各回ごとに自身の実力や、志望校判定をみて現状を知るだけではなく
苦手な分野やステップアップするためのアドバイスも記載されています。

特に私立美大を目指す人は学科の点数がポイントになります。合格に近づくために学科の苦手を
克服していきましょう。

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新宿校では昼間部生や土日受験科を対象に月曜日、火曜日、水曜日に
夜間部生は土曜日に美大学科対策の授業を実施しています。
無料で体験もできますので気軽に1F総合受付までお越しください。

多摩美の小論文の添削講座も昼間部、夜間部問わず受講できます。
多摩美の学科では小論文の得点の割合が大きいので、こちらもしっかり対策していきましょう。

また校外生の方は全国公開美大学科模試も実施しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

 

こんにちは。通信教育です。

 

新美の通信教育では、細分化された美術系大学の入試に対応、各科コースで、基礎から専門課程まで幅広く対応しています。

遠距離のため通学できない方、

高校の部活でまとまった時間が取れない方、

社会人から受験を考えている方、

など様々な方が受講されています。

志望大学の専攻に対応した基礎的な課題を中心に実戦的な課題まで、皆さんそれぞれの進度や強化したい課題等、個別カリキュラムを組み、添削指導します。

詳しくはこちらをご覧下さい。

 

通信教育は隔週金曜日にupします。

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木炭デッサンと紙のお話

こんにちは。油絵科の関口です。ゴールデンウイークもあと2日。休みというのはあっという間に過ぎてしまうものです。皆さんも残りの休みを有意義に過ごして下さい。

さて以前も「木炭について」と題して書きましたが、今回は作例を上げながらデッサンについて書いていこうと思います。
以前のブログについてはこちらからご覧下さい。↓
http://www.art-shinbi.com/blog/20131118/

 

木炭デッサンギャラリー

OLYMPUS DIGITAL CAMERA これはスーラの石膏デッサン。日本の受験生のデッサンとはかなり違いますね。ちょっと硬いけどカッコいいですね。

 

ピカソ11歳これはピカソ11歳の時に描いたベルベデーレ。ちゃんと空間が描けています。これを小5?6年生くらいの子が描いた、と考えると恐ろしいですね。

レオナルド1495-1510これはレオナルド・ダ・ヴィンチの「聖アンナと聖母子」の為のデッサン。油絵とは構図や顔の表情もかなり異なります。油絵と比べてアンナはかなり老けていますが、マリアは抜群に美しい表情で描かれています。

 

マティス1910
これはマティスの初期を代表する「ダンス」の為のデッサン。描いては消し、描いては消し…を繰り返して、画面にどう収めるか?を探った跡が残っています。木炭は消しやすい素材なので、その特徴を最大限に生かした作品になっています。決して写実的な表現ではありませんが、躍動感に溢れる作品に仕上がっています。

 

スーラ、トロンボーン奏者1887
この作品もスーラのデッサンです。これは少し木炭紙っぽい目が入っています。
以前のブログで「木炭紙に描かれた素描を時間がある時に探してみます」という様な事を書きましたが、残念ながら殆ど見当たりませんでした。
この作品はどうやら木炭ではなく、コンテかクレヨンの様なもので描かれている様です。トロンボーンの辺りには白い描画材(何を使っているのかは不明)も使われています。

 

コルヴィッツ1933
これはケーテ・コルヴィッツのデッサン。(ちなみにコルヴィッツは女性作家です)この作品も紙は木炭紙っぽい目のある紙に描かれていますが、描画材は木炭ではなく、コンテで描かれています。

 

コルヴィッツ1905
こちらもコルヴィッツ。この絵も木炭紙に木炭で描いたように見えますが、実は銅版画です。

 

日本の受験では「木炭紙に木炭で描く」という行為は当たり前の様に行われていますが、どうやら世界的には珍しい事のようです。
安井曾太郎恐らく明治の後半から大正に掛けて、安井曾太郎がフランスのアカデミー・ジュリアンでデッサンを学んだ時、そこで使われていたのが木炭紙だったのではないか?と思います。そこで学んだデッサンの理念を日本に持ち帰った時に、併せて木炭紙に描かれる事も導入された可能性が高い、と僕は考えています。

今から20数年前、芸大油画専攻の試験が上野校舎ではなく、国技館で行われました。それまでは木炭紙だった試験用紙がTMKポスター紙になった時、フランスのMBM木炭紙のメーカー、アルジョマリー社はかなりの経営危機に陥ったのではないでしょうか。当時の芸大油画専攻の受験者数は2700人程度でした。一人あたり年間数十枚は買っていた筈ですから、数十万枚も急に売れなくなった計算になります。
数年前から再び芸大は上野校舎で木炭デッサンに戻りましたが、もしメーカーが潰れていたらどんな紙に描く事になっていたんでしょうね?

実は日本のメーカーが作っている「アトリエ木炭紙」なる紙も存在します。クロッキー帳にも目が入っている紙がありますよね?少し黄色味掛かったあれです。あの紙が厚くなったと言ったらイメージしてもらえると思います。ちょっと描いてみましたが、思ったより描きやすい紙でした。

 

木炭紙以外に木炭を使った事が無い人は、是非一度違う紙にもデッサンをしてみて下さい。世界標準を肌で感じる事が出来ますよ。

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さて、1月から4ヶ月に渡り、毎週月曜日にブログをアップしてきましたが、来週からは他の先生にバトンタッチして書いてもらいます。これからは4週間に一回のペースで僕に当番が回ってきます。毎週楽しみに読んで下さった方、4週間後にまたお会いしましょう。

基礎科の特別授業開講!

こんにちは、基礎科の岡田です。

ゴールデンウィークまっ只中、皆さんはどの様に過ごされているでしょうか?
油絵科の関口先生がブログでマニアックに取り上げられていた、バルテュス展などに足を運ばれているのでしょうか?
(「バルテュスのマニアックなお話」が気になる方は http://www.art-shinbi.com/blog/20140428/ へ。。。)
このお休みは都内各所で見逃せない展示が目白押しです。しかもそろそろ終了間近の展示が多数!
是非この様な機会を使って、好きなジャンルに特化するだけでは無く、色々な表現に触れてみてください。
楽しい発見があるかもしれませんよ。

さて、新美の基礎科ではお休みに入る前に『校長先生の特別講義』『はじめてのデッサン講義』という、特別講義2本立ての授業がありました。

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「1時間でも2時間でもはなせますよ?。」と口火を切ってはじまった校長の特別講義、1時間で解りやすく楽しい授業となりました。
内容はというと、、、

・美術大学の色々と各専攻、その特徴と大事な事について。
・美術大学各専攻の、卒業後の仕事について。
・美術大学受験の学科試験について。
おまけで
・色相入門のおはなし。

それぞれ気になる事ですよね。
とても解りやすく、そしてかなりぶっちゃけたお話が聞けました。
今後も基礎科ではこういった機会を作ってゆきたいと思います、、気になる方は是非参加してみてください!

そして、授業のつづきでは基礎科講師による『はじめてのデッサン講義』。
色々と小道具を駆使して ↓ こんな授業になりました。

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S先生の手、もはや石膏より気になります。なかなか美しい良い手ですよね。
これから新美の基礎科では、「表現するための色々」について、授業で紹介してゆきます。