カテゴリー別アーカイブ: 新美

enart くにたち 受験科

enart 国立 受験科です。

秋が近づき、とても過ごしやすい日が続いていますね。
受験生にとっては、涼しくなるほど入試に向けて緊張感が増してきます。

今月国立校では、大学・専攻別課題に入る前の準備課題を制作しています。

◎デザイン・工芸科制作風景/デ・工 10.18

制作風景/デ・工 10.18-3

◎油絵科制作風景/油絵-1

制作風景/油絵-2

制作風景/油絵-3

1学期に比べ集中力が増し、緊張感がでてきました。
このまま続けて行けば、志望校現役合格に向けて期待が持てます。

日本画科便り10-日本画科レクチャー②?

日本画科です。

今夏、夏期講習会「後期芸大コース」において坪井講師が石膏像マルスのデッサンデモンストレーションを行いましたが、9月16日?17日には角田講師が今年度二度目のデッサンデモンストレーションを行いました。

(日本画科では周期的なイベント、レクチャー、デモンストレーションを行い、生徒のブラッシュアップを図っています。口頭指導、個人指導の他、”直に見て学ぶ”というそんな学びのあり方も大切にしています。)

 

「日本画科 角田講師(日本画科講師) デッサンレクチャー」

9月16日?17日 石膏デッサン(ヘルメス)

◆角田講師デモンストレーションによるデッサン指導。

1日目 (AMレクチャー)

2日目 (PM 講評?レクチャー)

9-3?←日本画科の受験では共通一次に石膏デッサンを課している大学も少なくなく、避けて通ることの出来ない課題と言えるでしょう。画像は描き出し。

9-4←5時間経過時点。ポイントを抑えながらの見え方を指導しました。

9-5←画質が悪いですが、11時間経過時点。位置関係や空間との関わりを確認しながら完成へと向かいます。

 

二学期ではデッサン課題、着彩課題の通常課題のほか、面談による個人指導、校外授業、私大対策、さらにはAO入試対策などの課題を準備しています。

さらに、日本画科レクチャーとして新美各科主任クラスの講師を招いて体系的な実技レクチャーのほか、講師デモンストレーション&指導などを組み入れていきます。

 

■お知らせ

10月12日?13日、「全国公開実力コンクール」を開催します。課題は「着彩写生」です。詳細はホームページよりご覧下さい。皆さんの参加を心よりお待ちしております。

 

秋になりました

はじめまして。工芸科学生講師の仲道です。

私は現在、東京藝術大学の工芸科に在学しているのですが、9月の第一週の金・土・日曜日には、藝大生にとって一大イベントの学祭 ”藝祭” があります。
今年は9/5~7日の開催でした。(websiteはコチラ)

作品展示やコンサートなども開催され、外部の方に活動を見て頂ける機会でもあるため、学生のモチベーションはとても高いイベントです。

また、毎年注目なのが、新一年生によるオリジナル神輿・法被の制作です! 美術学部と音楽学部がチームを組み、制作しています。
今年の工芸科は神輿・法被ともに百鬼夜行がモチーフでした。

写真 2014-09-05 14 22 22

写真 2014-09-05 14 22 27

細部までしっかり作り込んであります!一年生の皆さんお疲れさまでした!
気になる方はぜひ、来年足を運んでみてくださいね。

さてさて、そんな9月ですが、新美は2学期が始まりました。

工芸科昼間部では、ヌードクロッキー、コンクール、などの課題の後、現在は連日デッサン・平面をこなしているところです。

暑い夏が過ぎ、段々と秋の夜風を感じるこの頃ですが、受験生はここからが正念場ですね。
外は涼しくとも心は燃やして、駆け抜けましょう?!

涼しくなってきましたね。

私は暑い夏より寒い冬が好きです。浪人していた頃、早く浪人から抜け出したくて、寒くなる→受験近づく→浪人卒業!な感じがしていました。受験は緊張もしますが、浪人が終わるかもしれないワクワク感もありました。ま、私は多浪したのでそんな感じも1浪・・・ギリギリ2浪までで、その後は記憶にありませんが・・・笑

というわけで受験が近づいています!暑さにやられることもなくなってきたので、学科も忘れずに、実技も本腰入れましょう。

では新学期スタート、それぞれに夏の成果が出てきています。

T.Fさんの作品

IMG_7925n

夏期講習から実力の底上げがされてきています。今までは、綺麗で繊細だけどインパクトが弱いタイプでした。しかし炭に強さが出てきました。この強い炭を生かしつつ、今までの繊細に細かく描写することも手を抜かずに進めていって欲しいと思います。描写しないと画がもたない感じではなくなったので良い傾向ですが、描写してやる!と言う気持ちは忘れずに。

S.Y君の作品

IMG_7915n2

素描で自分なりに見せ場をつこるのが上手い生徒です。流すこと無く、スプーンに移りこむ自分まで描写することで絵の魅力にもなっています。指や手首の形もよく観察し形を拾っているので、スプーンを握っている力加減まで表現できています。

U.T君の作品

IMG_7918n

画用紙に対して余白は多めですが、腕から手首周り、スプーンの先まで神経を使い丁寧に描いているので、余白が空間となり画面が全体が生きています。小さく入れても余白を生かせられれば、かえってこじんまりせず目立つデッサンになります。

T.Fさんの作品

IMG_7922n2

手のひらが向こうへ倒れて張り出す手首や、五本の指の曲がり具合などよく観察して描いています。スプーンを軽く握った感じが自然に捉えられました。丁度スプーンの首が曲がるところを持っているので、スプーンの頭の部分の表裏が曖昧になりがちですが、しっかり分かるように描けました。

Y.R君の作品

IMG_7996n

全体のバランスは上手く捉えられました。ただ、全体に手が入っている分、指で抑える調子が似てしまい、張りの形が曖昧になってしまいました。おでこや頭に巻かれたリボン?のところは指でパチっと抑えないと光が鈍くなるので弱い印象になってしまいます。押さえる調子のメリハリに気を使ってみましょう。

M.Y君の作品

IMG_7967n

首から頭部にかけねじれがあり安定感がなくなりやすいジョルジョですが、首の座りが落ち着いています。斜めに倒れながら横に向きかけている顔の微妙な動きもゆったり捉えられました。目や眉間の表情もやり過ぎること無く上手く反応出来たのではないでしょうか。

H.Aさんの作品

IMG_8009n

フォーンの迫力がよく表現されています。腰が入り、上半身がこちらに張り出してくる感じに力強さが感じられます。光と影のバランスがよく、全体感をスッキリ描けました。

U.T君の作品

IMG_8007n

全体的に描写し、丁寧に全体を描いています。伸びと縮の動きが連動し、フォーンの全体感がよく分かる作品です。

F.T君の作品

IMG_8018n

手のひらの空間が綺麗に表現出来ました。床に落ちる手の影がうまく表現され、床と指の接地面の緊張感が見せ場となり見応えある作品になりました。

S.K君の作品

1

手のひらを丸めていますが、空間的に狭くなること無く画面いっぱいに空間を生かすことが出来ました。気を抜くと?親指の付け根が骨格から外れてしまう事が時々ありますが、今回は腕から手首にかけて力強く描きました。

M.Y君の作品

2

描写がとても丁寧です。彫刻科は力強い描き方をする人が多い中、このような自然な描写はすっと目を引きます。描写は個性でもあるので、このまま武器にしていきましょう。
みんなそれぞれ良い所があります。弱点って自分なりに気をつけるので、むしろ弱点だと思っていたことが強みになったりもします。むしろ弱点を武器にする位のつもりで、自信を持っていきましょう。

最後に夜間で頑張っている現役生の作品です。現役生もこの夏グンッと伸びました。

S.R君の作品

IMG_7985n正面からの構図は、両肩がギリギリ入るところで切ることになるので、紙からはみ出した部分を想像しながら紙の中に収まる肩を描きますが、今までは、そのあたりが決まらずなかなか全体に手が進みませんでした。今回は肩を捉えられたので、全体感の陰影や、頭部の描写まで手が入り、完成度がかなり高くなりました。ブルータスの重量感も出ています。

I.Hさんの作品

IMG_7988n
鼻の位置が上がりすぎたり、顎の下面の表現がかたかったり、比較的体より頭部が苦手でしたが、今回はまだ少し不安定さはあるものの、顔がかなり似てきました。体も厚くなりすぎたりすることなく、ブルータスの厚みが出せました。

T.Y君の作品

IMG_7978n
真横からの位置は情報量が少ないので、時々正面や向こう側からブルータスの動きを確認しながら描きましょう。さらに、首から肩のつながりが見えない位置なので、少ない情報である外枠(シルエット)を正確に捉えたいです。その上で肩を自分の方に引き出すように描きましょう。
まだ肩の塊をゴロッと出す描き方がわからず、描き出し時点では肩が薄っぺらくなっていましたが、参考作品を見て研究しながら描きました。まだ少しボリュームが足りませんがコツがつかめてきたのではないでしょうか。
現役生は、まだ描写の仕方がわからない部分が多いですが、課題をこなすことで描くこと自体に慣れていくのと同時に、なにかしらのコツをつかんでいくので、グイグイ伸びています。
この調子で頑張りましょう。

次回彫刻科は9月30日、小川原先生です。
ではみなさん、マイペースに頑張りましょう。マイペースって意外と大事だと思います。

ではまた。