カテゴリー別アーカイブ: 新美

映像科:武蔵美映像学科 推薦入試対策

こんにちは。映像科の森田です。
映像科では一般入試の対策と並行して、推薦入試対策の真っ最中。
クリエーション資質重視型、ディレクション資質重視型、それぞれ正念場です。
26日の出願に向けて、ポートフォリオや自己推薦調書の制作に、文字通り全精力を注いでいます。
(これを読んでいる人で出願がこれからという人は、もう一踏ん張り。頑張ってください…!)

無事に出願が終わったら来週以降は、面接対策。
またディレクション資質重視型で受験する人は、構想力テスト対策も行います。
リーダーシップや発想をまとめる力が問われるこの入試は対策が難しいですが、
プレゼンやディスカッションという形式に慣れておくことで、
試験という限られた時間の中で、自分の普段の力を発揮することを目指しましょう。

10/30と11/6の構想力テスト対策は、この授業だけ参加することもできます!
詳しい授業の内容はこちらからどうぞ。

新美公開コンクール『芸大デザイン』間もなく開催!!

デザイン総合コースの滝口です。
今年もいよいよ始まります、新美の公開コンクール「芸大デザイン」!!
1年ってあっという間ですね。

昨年は、デッサンでは石膏デッサンと構成デッサンを選択制で開催し、試験での予備訓練になったかと思います。
今年も石膏と構成の選択でデッサンを競い合います。
今年の芸大の一次試験の結果を見てみると、石膏と構成との一次合格比率は丁度半分半分でした。
どちらであってもしっかりとしたデッサン力を求められていますね。

公開コンクール「デッサン」詳細:
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-e.html


上の作品は、僕が5?5時間半程度で描いたデモストデッサンです。石膏デッサン、構成デッサンどちらもコツがあったり、しっかりとした観察力も必要だったり、是非とも今の実力を試してみて下さい。
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公開コンクール色彩構成は、10月30日(日)に開催です。
芸大の出題も毎年少しずつ変わってきて、毎年何が出題されるかどきどきしますね。新美の公開コンクールでも色々なテーマを考えながら出題を考えています。是非挑んでみて下さい。

公開コンクール「色彩構成」詳細:
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-f.html

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公開コンクール「形体構成」は11月3日(祝日)です。
形体構成の公開コンクールは、新美のみが開催しています。二次試験での色彩構成か形体構成でのどちらかでしっかりと上位作品を目指して行くことはとても大事です。芸大デザインで必要とされる形体構成で、色々な人が作る作品を見てみる機会にも最適だと思います。
奮ってご参加ください!!

公開コンクール「形体構成」詳細:
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-g.html

秋らしい天気ですね。

涼しい気温が続きますね。渋谷校の箱岩です。

すがすがしい気温で、アクティブに美術館見学やギャラリーめぐりをしている受験生も多いことでしょう。

大好きすぎる利根川沿いに居を構える私は、時間を見つけては利根川沿いの土手をお散歩してリフレッシュしたりしております。

 

しつこいですが、利根川好きすぎて散歩しながら本当に涙ぐんでしまう困ったおじさんですが、今日の景色も抜群でしたので是非ご覧ください。

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雨上がりの濃霧が、静かに日の出に照らされて薄らいでいく様子は生活の中で観るには

素晴らしすぎて心が躍ってしまいます。

水墨や、印象派の風景画のような空気遠近法をリアルに感じる、文字どうり絵に描いたような風景。

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こういうことに感激できるんだから、今の私は健全なんでしょうw

気分が乗らない日や、疲れている日は景色もどんよりくすんで、気が滅入るいっぽうですからね。

気分しだいで同じものが違って見えるのですから、心のもたらす影響は本当に計り知れません。

受験生だからといって「ガリ勉」みたいに心を無視して必死に画面にしがみついていたって人の気持ちを捉え、魅了する作品が作れるとは思えないんですよね。

日々の暮らしの中にあって、活き活きとした心の抑揚を感じながら画面に向かうことはとても重要だと考えています。

人の業を生み、日常の様々なトラブルを生み出す人間の心の動きは、同時に生きる喜びや幸福を生み出すもとでもあるわけですから、これほど興味深く、重要なものはないなと感じる日々です。

以前読んだ僧侶のお話ですが

質問する僧 「こころとは何を持って云うならん?」

答える高僧 「ころころと、ころがればなり。」

ひと時も留まることなく、瞬間瞬間に起きる状況変化の中で絶えず変化し続けるものが心の正体だということのようです。本質が見えるようで私はすごく気に入っている一節なんですよね。

描く者の心の動きは、ものの捉え方に作用し、描こうとする世界を照らし、筆致や絵具の抑揚を生み出し、微妙な色や形を生み出し、バイオリンのビブラートのような美振動となって、観る者の心に共鳴をもたらしすものだと思います。表現するということは、どんな形であれ心の作用なしには始まらないものなのだと思います。

そんな静かな美振動を感じられる作品を紹介しましょう。

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サイ・トゥオンブリー《無題》1968年
家庭用塗料、クレヨン、カンヴァス 200×259㎝
©Cy Twombly Foundation

川村記念美術館HPより

むむ、画像ではちょっと伝わらないかな~~~ww

千葉県佐倉市。都心からだと1時間以上。

ちょっと遠いけど、絶対に見る価値あり!

他にも現代美術に強い美術館なので、是非足を運んでみてください。

学校がめんどい。先生がめんどい。全部いやだってやさぐれてても、今目の前にある作品の問題は解決しません。

受験まで時間がないと焦るにはまだ早い。

今こそ自分の可能性を信じて、実直に素直に自分の気持ちと向き合ってみてはいかがでしょうか?

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近所で見かけた渋柿。このままでは渋くてとても食べれませんが、私のふるさと福島では、この時期盛んに焼酎で処理して樽抜き柿にしたり、皮をむいて霜の降りる季節まで日のあたる軒につるして干し柿にしたり、創意工夫で驚くほど甘い食べ物に変身するんですよね。

子供ながらに面白みを感じたものです。

伸び悩む皆さんだって、まだまだ捨てたものではありません。今後の創意工夫によって大きく変身するきっかけになるかもしれません。

2学期もまだ中盤、勝負はこれからですよ、頑張りましょう!!

 

絵の上手さについて②

こんにちは。油絵科の関口です。
前回に引き続き、絵の上手さについて書こうと思います。

僕が考える上手さは、一般の人には分かりにくいものが多いと思いますので、今回は少しとっつき易いものから入って説明していこうと思います。
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クリムトは一般人にも人気が高く、この絵は数年前 世界で一番高い値段を付けた肖像画として、ニュースを賑わせました。煌びやかで、まさに宝石箱をひっくり返した様な美しさ。人物を見れば、かなり写実的な表現が使われており、分かり易い上手さだと思います。

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では、クリムトでも少し変わった作品を紹介しましょう。こちらも上と同じく、肖像画のジャンルになりますが、背後に中国風の絵が描かれています。これだけの数の顔が画面に登場したら、普通はうるさくて中央の人物は目立たないと思いませんか?
実は、この絵には中央の人物をメインにするための工夫が、色んなところに散りばめられています。一番分かり易いのは、明度対比です。

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こちらの左右を見比べると、右側の絵は背景に完全に同化してしまっていると思いませんか?
顔の明るさに対して髪の毛の調子の黒、同じく靴の黒、この二つを取るだけでもかなり背景と同化してしまいます。更には腰の周りにある馬の暗さもウエストを引き締めるのに使われているのが分かると思います。
こういう工夫を全てを書いていたら、物凄く長くなってしまいますので割愛しますが、クリムトの絵は平面的な処理をしているだけに、こういう工夫が細かいところまでギッシリと詰まっているのです。
こういう操作も絵を描く上での上手さです。説明する上での難易度は低いですが、この能力をある程度身につけるのは、それなりの年月が掛かります。

 

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あと、クリムトのこのタイプのデッサンも、かなり上手だと思います。ただ、こちらの方が説明するのが難しいかもしれません。
これを見ても、ミミズが這いつくばった様なヘロヘロの線で、何が上手いんだ?と思うかもしれませんが、長年絵を描いている人間からすると、こういうのも上手なんですよ。
例えば、この絵には調子を全くと言って良いほど使っていませんが、お尻にはボリューム感があると思いませんか?普通は陰影をつけて量感を表現しますが、線のみで表しています。お尻から奥の方にある腿までの空間も感じられると思います。身体の捻じれも上手く表現されていますし、服装や髪の毛、肌の質感の差も線のバリエーションで表現しています。唇なんかもササッと描いていますが、とても表情豊かです。・・・ここまで書いていると、言葉では中々表すことが出来ず、自分の表現力の乏しさに限界を感じます。

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どちらもクリムトのデッサンですが、右側のデッサンなんか、もはや僕のボキャブラリーでは、上手さを説明するのが困難です(笑)。

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こちらのデッサンは表情が豊かですね。人形とは違い、意思を持った一人の人間として描かれており、今にも何か喋りだしそうな気配さえ漂っています。この絵からはクリムトのこのモデルに対する想いや、人間そのものに対する眼差しを感じます。
ここに挙げた数枚のデッサンは、描かれた時間は僅か数分だと思いますが、この領域に到達する為には、一朝一夕の訓練では不可能なのです。

 
このブログを通して「上手さと言っても色々あるんだ…」という事が分かって頂けたら幸いです。

国立校の様子

国立校基礎科です。

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今日は基礎科(高校1.2年生対象)のデザイン・工芸科を紹介します。
9月に制作した作品の一部です。

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基礎科 月火水コースの様子です。

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◎10月16日(日)は1日体験講習を開催します。

 申込みはまだ間に合います!
 気軽にご参加下さい。