カテゴリー別アーカイブ: 新美

基礎科の人物と自画像

新宿校の基礎科では現在、人物モデルの課題に取り組んでいます。
人物課題に取り組むチャンスは基礎科では限られているので、とても貴重な課題です。

人体の骨格のこと。
人間らしい表情のこと。
人体のもつ様々な質感のこと。

色々なことに気を配りながら、これまで得た制作の経験を活かしながら、みんななかなかの力作が出来上がりました。
週の後半のコースはまだ制作中ですが、一足お先に週の前半のコースの力作の1部をご紹介します。


画面の細部まで気を配って、モデルさんの特徴もよく捉えて描けています。
よくよくみてゆくと手の形や大きさ、足のつきかたに違和感がありますが、、、。
魅力的な作品に出来上がっていると思います。


堂々と大きく人体が画面におさめられ、短い時間での制作でしたが、モデルさんのもつ雰囲気やポージングの特徴をよく捉えられています。
より自然なプロポーションを目指し、洋服の下に隠れている身体の形やボリュームをもっと感じ取りながら、洋服のシワや模様を描いて行けるようになるとさらに説得力のあるデッサンになってゆくと思います。


油絵の作品。
ポーズの特徴が現れる洋服のシワに注目しながら、画面上で色彩を混ぜあわせてでてきた表現が魅力的な作品です。
(画像ではなかなか伝わりづらいですが、、、)
光に照らされた服の質や色彩には豊かな表現があるのですが、頭部の後ろ側の影色や、腕の下や体の回り込みに現れる影色が、少し単調な色味であるのが勿体無いところです。また人物作品の見せ所の一つでもある「手」の表現ももっとこだわって行けるとさらに良い作品になると思います。

おまけで、、

少し前の自画像課題も一部ご紹介。

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これ以外にも、面白い表現の自画像作品がありましたが、、、それはまたの機会に。

本格的に寒くなってきました、、冬季講習ももう目前です。
高2の基礎科生にとっては最後の基礎科の講習会となる人も多いと思います。
集中して制作に取り組めるこの冬期講習会の時期を有意義に皆さん使ってくださいね。

渋谷校のポスター

こんにちは、渋谷校の古関です。

先日のハロウィーンで渋谷は大盛り上がりでした。

受験生も少しずつ受験を意識して頑張りだしてきました。

今回はデザイン科で製作した新美、渋谷校のポスター課題の作品を一部紹介します。

みな、普段の課題より自由にのびのびと製作していました。

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すべての作品は紹介できませんが、デザイナーや作家の作品なども参考にして、皆楽しく制作していました。受験のほうも希望通りうまくいくと良いですね。今回は結構渋谷校にあるデザイン関係の図書なども参考にして制作していました。学生の皆もそれぞれの資料など結構しっかり準備してくるようになり、大変頼もしい受験生に育ってきています。

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渋谷校では、11月27日に1日体験のイベントを開催します。渋谷校に興味ある学生の皆さんぜひ参加してみてください。詳しくはHPで。

映像科:武蔵美映像学科 推薦入試対策&プレ冬期

こんにちは。映像科の森田です。
10/30、11/6は2週続けて武蔵美推薦のディレクション資質重視型対策を行いました。
構想力テストは、15分でアイディアの構想、5分でプレゼン、15分でディスカッション、という内容。
本番さながらの状況で、もちろん全員がライバルでありつつも、なかなかの盛り上がりでした。
参加した皆さん、お疲れさまでした!本番まではあと少しですが、面接などしっかりシミュレーションしておきましょう。

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さて、推薦入試も一段落すると、いよいよ一般入試対策もラストスパートに入ります。
11/27には「プレ冬期講習」として、一日で感覚テスト、小論文or鉛筆デッサンの制作を行います。
冬期以降受講予定の方も、実技の対策はこれからという人も気軽に参加してみてください!
詳しい授業の内容はこちらから

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ハロウィンという事で…

こんにちは。油絵科の関口です。
もうすぐハロウィンという事で、お花屋さんで売っているカボチャを買ってきて、家で描いてみました。
僕はいつも心象風景の油絵を描いているので、普段は何も見ないで描いているのですが、今回はモチーフを追いかけて描くのが新鮮で楽しかったです。
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こちらは鉛筆デッサン。サイズはA4くらいです。割りと軽い気持ちで描き始めたので、その辺に転がっていた鉛筆で描きました。%e6%9d%b1%e8%8a%9d%e9%89%9b%e7%ad%86
後でよく見ると、何とTOSHIBAって刻印されてます(笑)。少なくとも絵画用の鉛筆ではありません。それにしても東芝って鉛筆も作ってたんですね…。何かの記念品でしょうか?

 

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こちらは水彩と色鉛筆で描きました。サイズはF4号程度。
夜中から描き始めたのですが、気付いたら外で小鳥がチュンチュン鳴いていました。

 

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あと宣伝になりますが、11月23日(祝・水)に新宿校で油絵科の公開コンクールがあります。1日というスケジュールなので、素描のみになりますが「新美ならではのコンクール」が体験できると思います。内外を問わず、皆さんのご参加をお待ちしております。
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-a.html

彫刻科 最近の様子

こんにちは。彫刻科講師の稲田です。
新美彫刻科の公開コンクールは終わりましたが、まだまだ各予備校で行われるコンクールに参加する生徒も多いと思います。結果を気にすることは当然ですが、自分の実力が受験者全体のどの程度の位置なのか把握する客観的なチャンスです。真摯に受け止めて、次に繋げましょう!

さて、大学の推薦入試も出願がはじまり、慌ただしくなってきましたがここからが長丁場です。季節の変わり目なので体調を崩す生徒もちらほら見かけます。自分の体調は自分にしかわかりません。しっかりコントロールして乗り切りましょう。

僕は普段、昼間部を中心に授業をみているので夜間部の制作はあまりタッチしていませんが先日、教室の壁に貼り出された夜間部のデッサンがとても印象に残ったので紹介したいと思います。

木炭デッサン「ブルータス」

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魅力のあるデッサンですね!画像では色が飛んでしまって伝わりにくいですが、実際に石膏像に光が当たって出来る独特な溶け込んでいくような陰影の印象がよく表されています。空間や空気感というものを表すことは一番難しいですが、作者の目線を追える広がりのある作品です。体の布の折り返しが丸みが強い部分があるので気をつけたいです。

 

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このデッサンも画面に広がりがありますね。形の特徴をよく観察して反映出来ています。ブルータスのこの部分ってこうだよなとデッサンから感じさせるところがすごいですね!形の説得力はピカイチです。
細部だけでなく、全体の大きな形、光の陰影もバランスもよいですね。
もう一歩、首の角度と繋がり、形がしっかりすると万全です。

 

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作者の観察が伝わってくるデッサンで非常に好感が持てます。形になり切っていない部分や黒が溜まっていたりとまだまだ足りない点はありますが、対象を粘り強く追う姿勢は他の作品に負けない魅力となっています。

 

鉛筆デッサン「自画像」
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いい表情ですね!この透明感は作者のセンスを感じます。頭部に関しては文句なしの傑作です!後は、体への興味を広げていけるといいですね。体はギリギリ及第点です。

このように現役生は時間の限られた中でとても魅力的な作品を出してきています。伸び盛りは勢いがありますね!!今後が楽しみです。

では!今回はこの辺りで失礼します!コンクールファイトー!!