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5月の授業と保護者会とイベント参加告知

わりと雨の多かった5月。晴れると気持ちいい季節ですが、日差しが当たると気温が一気に上昇してくる感じがします。日焼け対策に加えて、もう熱中症の対策も考え始める感じでしょうか。

大宮校です。

氷川神社参道は新緑の季節となってきました。デザイン・工芸科の昼間部は、晴れそうな日を選んで動物園まで動物のクロッキー演習に行ってきました。参道は木陰になって日差しを遮るので、歩いていて気持ちよかったです。

氷川神社からちょっと横に入って大宮公園に入ると、わりとすぐに動物園が見えてきます。大宮公園の動物園は小さいですが、無料で見学できます。ツキノワグマ、ハイエナ、カピバラ、猿や鳥など描くには困らないくらいに種類はいます。

ウロウロしていたクマと意外と可愛いハイエナです。クロッキーは短い時間ですが、しっかりと描けたようです。

 

 

一度描いておくと、何かしらの課題で困らなくなるかと思います。引き出しを常に増やして行くことは大事です。

ということで、あっという間に保護者会が迫っています。前期の保護者会は基本的に現役生と基礎科生になります。学科の成績確認と志望校相談、夏期講習会についてが主な話になります。お待ちしております。

授業も着実に進んでいます。今後の実践的な絵を描くために必要なことを、前期ではやっています。夏に向けて力になってくれることを期待したいです。

 

そして、去年から参加している大宮駅西口ソニックシティでのイベント「アート×デザイン×クリエイティブ進学フェア」が6月2日(日)に行われます。進学相談や作品の解説など、お越しの際はお気軽にお声がけください。

では、また次回に。

早めの準備を

 

こんにちは、留学生科です。

新年度が始まってからあっという間に時間が過ぎ、少しずつ夏が近づいてきています。
皆さん、新しい生活には慣れたでしょうか。
教室での制作風景を見ていると、みんなもうスイッチが入っているように感じます。
時間と闘いながら制作している姿や必死に講評を聞く姿は、お互いに良い影響を与えているようです。

 

さて今年は、一般入試も視野に入れている留学生が多いためか、平面構成にもみんな積極的です。
この時期にしっかり資料集めや作品研究をし、良いと思ったものを自分の制作に生かすことで、後々平面のコツを掴みやすくなります。

ちょっとしたことでも地道にやっていくことで、あとから差が出るようになります。
資料集めは出来る限り早い段階から進めましょう!

 

早い段階からといえば、志望理由書も同じことです。
多くの留学生は実技にほとんどの時間を使うのですが、志望理由や面接対策は直前の準備だけでは正直間に合いません。
時間をかけて自分のやりたいことを言語化し、日本語でスムーズに伝える練習をする必要があります。
頭の中にぼんやりあるだけでは、いざ言葉にしようとすると案外出てこないものです。

夏期に入る前には一度面接対策のチェックをしましょう!

 

日本人の生徒と同じ教室で学ぶことは留学生たちにとって良い刺激となりますが、留学生試験の方が早く訪れるということを忘れてはいけませんね…

あと半年で出願ですから…

 

 

 

 

《基礎科》アトリエや机の上だけでは伝わらないこと

みなさん作品見に行ってますか??

先日マティスの展示を新国立美術館に見に行って
興奮しすぎてうっかりミュージアムショップで2万円近く買い物をしそうになりました。
(流石に戻しましたけど)
その時買ったマティスのポスターを自宅の壁に貼っているのですが、
ふとした瞬間に、マティスのおおらかな曲線が目に入ってくるのは
なんだかどんなアロマよりも心が穏やかな気分になるような気がします。

最近は時間があって、いろんなものを見に行こうと心がけているのですが、
・展示
「大吉原展」
「マティス展」
「宇野亜喜良展」
・映画
「青い春」
「悪は存在しない」
「ありふれた教室」
「関心領域」
などを見に行っていました。

自分が一番展示を見に行っていたのは浪人中だったのですが、
その次に今色々見ているかもしれません。
展示とかって、なかなか
見る習慣がつかないと行かなくなっちゃうんですよね。
近々、MINGEI民藝展とシアスター・ゲイツ展を見に行きたいと思っています。
ダブル民藝展、とても楽しみです。

 

さて、その中で「関心領域」という映画について触れたいと思います。

学校の授業で必ず習う第二次世界大戦下で行われた、ナチスドイツ政権とその同盟国および協力者による、ヨーロッパのユダヤ人約600万人に対する国ぐるみの組織的な迫害および虐殺がテーマの作品です。

劇中ではその収容所の塀の横に住む幸せそのものの家族の生活を写し続け、誰もが望むような生活の隅にはそのアウシュビッツでの惨劇が見え聞こえてきます。
しかしそのことに誰も気を止めず、日常化していく。見ている側も、その連続して流れてくる音や”情報”に慣れていってしまう。戦争の1番の恐ろしいことは、この人間の持つ対応力なのではないかなと思います。時々感じる違和感を心の中で押しころし、慣れていってしまう。誰もがそのことは許されざる行為と知っているのだが、それを日常化してしまう。

殺すのではなくまるで雑草を抜くかのように日常的に効率的に処分する、という信じられないことが人間にはできてしまうし、そのことに慣れていってしまう。
まさに今世界で争いやジェノサイドが続いている中で、ふと自分を振り返り、
そのことを日常化していないかを改めて振り返りたいなと
心から考えさせられる作品でした。。

この作品はアカデミー賞で録音賞を取っています。

聞こえるか聞こえないかの音量でずっと鳴っている音であったり、
立体音響を駆使した音の空間というのがとても上手く作品を演出しています。

近年、映画は公開からすぐに配信され、「配信まで待とう」という方も多いと思うのですが、
こういった立体音響や、映画館という密室の空間を演出として積極的に用いて
映画を”観る”だけでなく”体感する”という作品がとても増えてきたような感じがします。
映画監督はそうした場合、映画館で観ることを想定して作品を作ると思うので、
「配信ではかなり作り手の意図はかなり薄まってしまうのでは無いかなあ」と最近思ったりします。

テーマはとても重く、観る人に考えさせるテーマではありますが、
映像作品として、音響やカメラアングルなどとても見応えのある作品だと思うので
ぜひ美術を志す高校生も、大人も、映画館に足を運び、観ておくべき映画だなあと思いました。

ちなみにこの監督のジョナサン・グレイザーは超有名なPVの監督でもあったりするので、
映像作品として勉強になると思います。
DIRECTORS LABEL ジョナサン・グレイザー BEST SELECTION [DVD]

さて、そんな”体感”するイベントなのですが、
基礎科も今年もそんな体感イベントがやってきます。

基礎科座談会シリーズ第5弾は
『現役合格座談会』です。

 

 

2023年度、ena美から現役で芸大合格者が出たわけなのですが、
その中の4人は、基礎科出身者でした。
そんな4人が、高校2年生の時どんなことをしていたのか、
どんなことを考えていたのか、
また、受験科に上がってからどんな工夫をしていたかなど、
芸大に現役で合格したその軌跡などを、当時の作品と合わせて
振り返る会にしたいと考えています。

面談をすると、よく
「芸大なんて現役では…」
「芸大に現役でいく人って小さい頃からやってたんですよね」
という声を聞きます。

ですが、彼らが予備校に通い始めたのは高1、2からでした。
美術高校というわけでもなかったりします。

どんな努力や、工夫が合格の裏にはあったのか、
それを参加者の皆さんと掘り下げて行ってみたいと思います。
ぜひ体感して、今後の授業に活かしてもらえればと思います。

↓下記リンクより事前申込をお願いいたします。
(申し込み多数の場合は、締め切らせていただく可能性がございます。)

『現役合格座談会』
6月16日(日曜) 10時30分〜15時00分まで

みなさんのご参加を、お待ちしております!

映像科:「映像の原理を体感する」ワークショップ

こんにちは。映像科です。
5月の授業では、鉛筆や色鉛筆またはパステルによる描写を学ぶ課題を制作しています。
そしてその合間には、映像について知るためのワークショップや鑑賞のゼミなども行っています。

前回のワークショップは「映像の原理を体感する」というテーマでした。
光の入らない真っ暗な部屋で、一つの小さな穴を開けると、穴の向こう側の景色が部屋の壁に映し出されます。私たちが今使っているカメラのもとになった「カメラ・オブスクラ」(ラテン語で「暗い部屋」の意味)。その「カメラ・オブクスラ」を教室全体を使って体感してみるワークショップでした。

カメラ・オブスクラは紀元前から観察されていた現象です。小さな穴の代わりにレンズが使われることで次第に像が鮮明になり、かつては画家が下絵を描くための道具でもあったそうです。こんなイメージでしょうか。

ならばカメラ・オブスクラの像をなぞってみれば、かつての画家の気持ちが分かるかもしれない。「こんなにきれいに映るんだ!」と驚きつつ、ワークショップの後半では、模造紙をつなぎ合わせて講師も一緒に映し出された風景を描いてみました。

さて、今後も実技対策とワークショップや鑑賞を織り交ぜた一学期の授業は続きます。この先一ヶ月の授業はこのような内容です。
無料体験入学は3日(木金日)参加していただくことができます。相談や見学も随時受けつけていますのでお気軽に。

・5/23(木)描写準備課題:色鉛筆による描写を学ぶ
・5/24(金)描写準備課題:パステルによる描写を学ぶ
・5/26(日)実技総合課題②:絵と文章によって場面を表現する

・5/30(木)映像表現ゼミB:アニメーション表現について
・5/31(金)描写基礎課題④:動きや質感を表現する
・6/2(日)映像表現ゼミC:美術における映像表現について

・6/6(木)文章研究課題:映像メディアについて書かれた文章を読解する
・6/7(金)映像表現ゼミD:写真表現について
・6/9(日)実技総合課題③:写真と文章によって物語を表現する

・6/13(木)映像鑑賞課題:レクチャー、鑑賞
・6/14(金)映像鑑賞課題:プレゼンテーション、ディスカッション
・6/16(日)アーティスト研究課題/入試情報説明会

引き続き相談や見学も随時受けつけています。
無料体験入学もあるのでお気軽にご参加ください!

GW課題 デモストなど 秋葉原校

秋葉原校です。ゴールデンウィークが明け、少し暑い日もありますが比較的過ごしやすい良い気候が続いています。

ゴールデンウィーク中は一週間ほど予備校も休みになっていたので、休みボケしないようにゴールデンウィーク課題を出していました。内容は写真の模写です。

 

模写は自分で難易度を設定できるのでそれぞれのレベルに合わせて描くものを選べるのが良いですね。最終的には自分との戦いになると思うのでこだわりの強さがそのまま絵のクオリティにつながります。良い出来になった生徒は休みの中、自分を律して頑張った結果だと思います!

ゴールデンウィーク明けは講師のデモストを見ながらデッサンを描く課題をやってもらいました。まだこの時期だと絵を描く経験が浅い生徒が多いので、デモストを見ることで新たな気づきや自分の問題点を再認識してもらえると良いなと思います。

 

 

 

 

 

 

一学期は受験に必要な基礎を身につけながら着実にレベルアップできる課題を準備しているので一課題ずつしっかり取り組んでいきましょう!