カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

大学説明会ー広島ーと、公開コンクール

油絵科 松田です

 

二学期が始まりました。

夏期講習会は未だかつて無い暑さの中、本当に皆様お疲れ様でした。
特に遠方からお越し頂いた講習会生のみなさんは良く頑張りましたね。
既に懐かしく、冬期にまた会えることを楽しみにしている私は歳を感じるこの頃です。

話は前後しますが、夏の初め広島の進学説明会に新美のブースを出させて頂いた報告です。

主に中国四国地方の受験生向け説明会でしたが、美術を目指す学生さんの多さと、説明されている各大学の先生方、地元の高校や予備校の先生方の熱心さに驚きました。
こちらでは分かり得ない事情など少し理解出来たような気がし、私自身大変良い勉強をさせて頂きました。
入試の現状について様々な意見をお聞かせくださった先生方や生徒さんに、とても感謝しております。     ありがとうございました。DSCF0395DSCF0399

 

 

【 新美公開コンクールのお知らせです 】

9月から11月までの期間中に各課で順次行われます。 (詳しい日程や内容については、このHPにてご参照下さい)

 

油絵科では、9月15日(日)?16日(月祝日)に油彩による実技コンクールが実施されます。

近年の入試に関する傾向や対策、アットホームな講評風景などを体験出来る良い機会だと思います。

特に校外生には冬期講会習割引特典も付いているようなので、是非ご参加下さい。

お待ちしております!

芸大入り口

東京藝術大学美術学部入試説明会の開催について

新宿校 古関です。

9月5日(木)より2学期の授業が始まります。
新美の皆さん準備は大丈夫ですか?
各コース初日の日や、持参道具等間違えないように気をつけて下さい。
不明なことがあれば新美に電話で聞いてみて下さい。

先日、お知らせした芸大の入試説明会ですが、
開催の詳細が芸大のホームページに出ていました。

こちらで、詳細を確認しましょう

参加には前もっての申し込みが必要で完全定員制になっていますので、
なるべく早く申し込みを行うようにして下さい。

●対応する学科と専攻は
油画専攻、彫刻科、工芸科、デザイン科、建築科、先端芸術表現科です。

●会場は
東京藝術大学美術学部(上野キャンパス)

●内容は
各学科・専攻の説明会(入試及び学科概要の説明等)
同アトリエ工房見学(制作場所見学、作品展示等)
事務担当者による個別相談(入試、カリキュラム、学生生活等)(終日)
大学紹介DVD放映(終日)
学生食堂営業(終日)

●申し込みは
完全定員制になっていますので、事前に芸大のホームページの
申し込みフォームから受け付けるようにして下さい。

夏、燃え尽きました!

こんにちは。基礎科講師一同です。
一ヶ月以上にも及ぶ夏期講習が本日終了しました!
毎週ブログに講習会の様子をアップしてきましたが、後期に入り、制作内容がより充実したものになりました。

後期はデッサン課題。
生徒作品をいくつか紹介します。

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石膏像 ゲタ

構図、形ともにバランスよく捉えられています。
光の方向も分かりやすく見やすいデッサンに仕上がっています。

 

 

 

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石膏像 ブルータス

細部まで良くかき込まれていつつ、ボリュームや距離をしっかりと表現できている迫力のある作品です。
色幅にも変化を持たせて描けています。

 

 

今日の制作風景。

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講評後の一コマ。

 

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最後にアトリエに残っていたみんなと、恒例の集合写真!

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みんなでブルータス!(はしゃぐ講師)

 

始めにも書きましたが、本当にみんな力をつけました。
描く技術はもちろん、絵に向かう姿勢や集中力がぐっと成長したようにおもいます。
新美の二学期は9月5日からです。夏の取り組みを踏み台に、秋からさらなる成長をしていけるようにがんばりましょう!!

 

映像科の夏期講習2013・レポート2

こんにちは。映像科講師の森田です。
講習初日には更地だった隣の空き地が気がついたら駐車場になっていました。時間は流れます。季節も巡ります。そんなわけで2013年の夏期講習も明日24日で終了になります。今回も前回に引き続き、夏期講習映像コースのハイライトである映像実習(ショートムービー制作)の授業を紹介したいと思います。(*撮影の様子は前回の記事を参照)

夏空のもと無事に新宿御苑での撮影を終えた学生の皆さんは、教室に戻って編集作業を開始。コンピュータに取り込んだ素材を見返しながら、カットを繋いでいきます。今回の授業ではmacの簡易的な編集ソフト「imovie」を使っているので、映像編集が初めてという人も直感的にどんどん作業を進めていました。4つのカットのみでストーリーを構成するというシンプルな課題だからこそ、秒単位あるいはフレーム単位での編集がとても大切です。

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編集の様子。「今のところもう少し短く!」「音を少しフェードさせた方が…」など、グループごとに全員でアイディアを出し合いながら作業を進めます。

そして紆余曲折あって完成した作品はこんな感じ。
<4カット/ループ再生>という条件をうまく活かせてるでしょうか?

①画面右から走ってくる男A、公園を歩いている男Bに接触する。男Bよろける。
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②倒れこむ男B。すぐさま駆け寄る男A。「大丈夫ですか!?」と尋ねるが男Bの返事はない。
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③公園を見回す男A、しかしあたりには誰もいない。「助けを呼ぼう」とその場を立ち去る。
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④「誰か~」と叫びながら画面左に走り消えていく男A。
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①(再び)画面右から走ってくる男A…、
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どうでしょう。画像だけではわかりづらいかもしれませんが、ループ再生することで映像の中で起こっている出来事に対して色々な想像が生まれます。実習の最後の上映会では、みんなで感想を言い合いながら(知ってる人が演技をしている様子を面白がったりもしながら)作品を鑑賞します。「ディスカッション」「撮影」「編集」それぞれの段階での演出のアイディアが、完成した作品にどのように反映されているか、検証してみる時間がとても大切です。

映像などのイメージを情報として理解すること、そしてその情報を発信することを「メディア・リテラシー(読み・書き)」と言ったりしますが、実際に映像作品を作るような授業を通じて、映像を「読み書き」することを学んでいるのだと思います。夏期講習ではこの実習以外でも、架空のCMを想定して絵コンテや企画書を書いてもらう課題などがあり、こういう授業を経験した後では、今まで普通に見ていたテレビやネットの映像がちょっと違ったものとして見えてくるかもしれません。

もちろん映像制作の世界にどっぷり浸かるのは大学に入ってからなわけですが、このような実習を通じて、ちょっと準備をすれば自分でもかなりしっかりした映像作品が作れるということがわかります。そして推薦入試では課題作品として映像作品を提出するというケースも増えてきているので、今回のような経験が強みになるとも思います。

次回以降も、具体的な推薦入試の対策や、一般入試に向けた課題の制作など、紹介していこうと思います!

完全燃焼めざして、がんばりましょう。

こんにちは油絵科昼間部の箱岩です。

夏期講習会後期日程も、残りわずかとなってきました。完全燃焼するつもりでがんばりましょう。

世間は世界陸上や高校野球などの話題で盛り上がっていますね。

ボルトの走り見たさに、ついつい寝不足になっている人もいるかと思いますが、体調を崩さないようにね。遅刻はいけませんよー。

個人的には、世界陸上、女子棒高跳びで復活優勝された、エレーナ・イシンバエワ選手の試技が印象に残りました。31歳にしてあの無駄な肉の一切ない肉体美と、スローモーションで映し出される身体の躍動やしなやかさには、すごく感動しました。

伸び調子の若い美しさもあるけど、ピークを過ぎてからの踏ん張る強さや美しさも良いなーと思うけど。個人の好みですけど、どうでしょうね。

 

なぜ,人は「人」の動きを見て感動するのでしょうか?どの競技を見ても、男性でも女性でも、筋骨たくましくても、搾っている体でも、アスリートの動きは本当に美しいと感じます。さらには子供の動きですら美しく感じますし、生活の中の何気ない仕草にすら美しさを感じます。

文字を描くこと、絵を描くことの中にも身体行為の痕跡があり、それは、やはり美しさを感じます。

人体が動くことがどうしてこんなにも人の興味を引くのか、本当に不思議ですね。

絵画においても「人」というモチーフは重要視されてきた歴史があります。丁度、クラスでも人物課題が連続したところですので、今日はその話題を広げてみましょう。

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歴史上、最も早く人体の構造に科学的な興味を示した作家がレオナルド・ダ・ヴィンチです。前校長先生の言葉を借りれば「美術史上最高傑作のカルトン」とされている作品。

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彼の人体構造への興味は、解剖や観察、次第に自然観へと広がりました。

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一方、歴史的な人体の彫刻を数多く残した同じくルネッサンスの天才ミケランジェロ。

しかし、彼はむしろ科学的な正確な見方よりも、流体的に、絵的に、人体を捉えているように感じます。

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もちろん予備校の課題であっても、人体が持つ美しさをどのように表現できるのか?自分自身の身体をどう動かせば美しい表現ができるのか?それを考えていくことは、自分の表現を考える上でとても重要なことかもしれませんね。

 

そこで、新美では東京芸術大学で美術解剖学の講師をされている阿久津先生をお招きし、解剖学のゼミとヌードクロッキー会を企画しています。

http://www.art-shinbi.com/images/pdf/2013summerplus3.pdf

阿久津先生は解剖学の先生でありながら、実は東京芸大彫刻科のご出身で、美術畑からダヴィンチのように医学部にて解剖学を学んだ方です。ゼミでは、すごく面白い話が聞けると思いますし、人体の構造について知識的に高めることは、人物を描きたい人にとっては、非常に為になると思いますので、興味のある受験生の皆さんは是非受講してみてください。

詳しくは総合受付にて、お問い合わせください。