カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

デザイン工芸科夜間部

こんにちは。デザイン工芸科夜間部です。

もうすぐ6月になりますね。

1学期は芸大デザイン、芸大工芸、私大平面系、私大立体系など、

共通の基礎となる課題と、各志望校に合わせた課題を

織り混ぜながらカリキュラムを組んでいます。

指導、講評も個人の進度の経過を見つつ進行しております。

 

 

2015.5.26.1 2015.5.26.2 2015.5.26.3

6月21日(日)先端科 プレ夏期講習会のお知らせ

こんにちは、先端科です。

6月21日に行う「プレ夏期講習会」のお知らせです。
無料で受講できますので、是非この機会に試してみてください。

《はじめての総合実技対策》

先端プレ夏期ブログ

試験と言われると、何だか緊張しますね。能力を試されているように感じてしまいます。
先端科の試験では、与えられた課題や素材から、自分なりのアイデアをかたちにできるかどうかが鍵になります。
アイデアはひとつではありませんし、どんなに小さくても構いません。
一息になにか大きなものがつくられるわけではなく、小さな発見や工夫の積み重ねが大切です。
たとえば一般的なテストでは、こたえのが正誤がそのまま点数として結果になりますが、先端科の試験はそれとは少し異なります。
最終的なこたえに辿り着くまでのアイデアの積み重ねが評価の対象になります。
重要なのは、実際に課題や素材に触れ、考え、試してみないことには、そもそもアイデアは出てこないということです。
まずはこのプレ夏期講習会からはじめてみましょう。

時間9:00~18:00

タイムテーブル 
9:00~9:30 イントロダクション
9:30~12:00 ドローイング+ディスカッション
13:00~16:00 造形課題(個人面談)
16:30~18:00 ディスカッション+講評会
※時間内に芸大・美大入試ガイダンス、面談も行います。

【ゼミ内容】
二次対策(総合実技)を想定した内容の課題に取り組みます。
これまで対策をしてきたひとは、試験の雰囲気を知る機会になります。
また、先端科に興味はあるけど受験をするか迷っているひとは、一通り試すことで受験をするか判断できる良い機会だと思います。
外部生対象で個人面談も予定しています。
はじめての方でも気楽に参加してください。
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持参するもの:鉛筆などの筆記用具、色鉛筆、はさみ、カッター、定規1本(60cm以下)、のり

道具の他に、今まで制作した作品の写真、ファイル、小論文など個人を表現する資料があれば持参してください。

映像科:木金日コースの近況・自由研究発表

こんにちは。映像科の森田です。
先週日曜日の午後はGW期間の宿題だった、映像に関する自由研究の発表をしてもらいました。「今自分が興味を持っているアーティスト」または「今自分が興味を持っているジャンル」についてリサーチをしたことを、一人ずつプレゼンテーションしてもらうというシンプルな内容です。
こういった発表形式の授業は、もちろん推薦入試を受ける予定の人にとってはそのための対策(プレゼンテーションに慣れるためにも)となりますが、同時に一般入試で受験する人にとっても、一度受験から離れて自分が「本当に好きなもの」を掘り下げてみる良い機会になります。何より他の人の発表を聞くことが面白い。

当初の予定では「一人大体15分」ということでスケジュールを組んでいましたが、その時間では全然収まりませんでしたね。。でもむしろそれくらい喋れる内容があるという意味では全然OK。人前で喋るのがあまり得意じゃなくて…という人もいると思いますが、興味のあることを話していると聞いてる周りの人も自然と引き込まれてきて、結果的に思わず熱っぽく話せてしまったりします。

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ちなみに発表のテーマの例としてはこんな感じ(タイトルは必須ではなかったのでこちらでつけてるものもあり)
・ジャンルとしての「ホラー映画」
・アニメーションのオープニングとエンディングの映像について
・写真家・荒木経惟の人物写真の魅力
・ストップモーションアニメについて(AardmanとLAIKA)
・新房昭之の演出について
・アニメ『バッカーノ』のストーリーの叙述方法について

などなど。

今週からは感覚テストの対策もはじまってます。

才能について

こんにちは。油絵科の関口です。久々のブログです。今日のテーマはちょっと仰々しいですが才能についてです。

 

新美で講師をしていると、保護者会などで「ウチの娘(息子)には才能ありますか?」みたいな事を聞かれる事がよくあります。僕は大抵「大丈夫ですよ」と答えますが、ちゃんと根拠があります。それにしても、一般の方がイメージする「絵の才能がある」というのはどんな人達なんでしょうね?

 

音楽の世界ではよく「バイオリンをやるなら、遅くても3歳迄に始めてないといけない」みたいな事を聞きます。もしかすると、そんなイメージを美術にも持っているのでは無いでしょうか?

音楽と美術の決定的な違いは、道具(この場合、楽器と画材)の扱い方にあると思います。

楽器はバイオリンでも、ピアノでも、クラリネットでも、何を選んだとしても、ひとつ一つ楽器で音の出し方に絶対的なルールが存在していますし、絶対音階という言葉が存在している通り、まず絶対的なものが存在しているため、それをいかに正確に、頭ではなく反射レベルで覚えるか?という部分が大事になってくるのだと思います。(音楽に関しては完全な素人なので、間違っているかもしれません)

それに対して、美術(特に油絵)はどうでしょう。道具の使い方は人によって全然違いますし、絶対的なルールみたいなものも存在しないと考える方が自然な気がします。よくピカソが11?2歳頃に描いたデッサンが抜群にうまくて、だから後に描かれた訳の分からない絵はきっとスゴいんだ…みたいな風潮があります。僕も以前このブログでピカソの若い頃のデッサンを紹介した事もありました。しかし、正確で抜群のデッサン力があったからと言って、一流の美術作家になるとは限らない。と僕は考えています。

 

以前ネットで天才少年、天才少女と謳われている記事を発見しました。

一人はイギリス人のキーロン・ウィリアムソン君。キーロン9歳
わずか9歳の少年が描いた、という風には思えない程上手に描かれていますし、この時点で二流のプロの画家よりも遥かに良い絵だな…と思います。

彼は今13?4歳の筈です。

 

もう一人はアメリカ人のアキアネ・クラマリックちゃん。
アキアヌ4歳
この子も4歳とは思えない程の観察力と良い表情を描いています。

アキアヌ6歳
6歳の頃に描いたこの絵も生き生きとして、抜群に良い絵ですね。

アキアヌ13歳
13歳ではこんなに上手くなっています。

アキアヌ16歳
16歳ではこんな感じ。うーん確かに上手なのですが、ちょっと雲行きが怪しくなってきましたね。

彼女は1994年生まれという事で、皆さんとあまり変わらない年齢ですね。
彼らがこれからどんな活躍をするのか?楽しみではありますが、潰れてしまわないか…心配でもあります。ある程度大人になり、美術の奥深さを知って、どの要に変化して行くのか?の方に僕は興味があります。
あとこの記事を読んで、歳下の彼らが描いた絵より下手で、落ち込んだ人もいるかもしれませんが、美術は高校生やある程度大人になってから始めたとしても、全く問題ないと思っています。美術の世界は神童と言われる人しか活躍できないジャンルではありません。長い、長?い道のりです。自分の興味のある事に没頭し、好きな事をとことん追いかけて行ってもらいたいと思います。その先に自分にしか出来ない事がきっと見つかる筈です。

 

 

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あと、私事でたいへん恐縮ですが、5月28日から横浜のJR石川町駅近辺にあるギャラリーアークで個展を開催します。興味のある方は是非お越し下さい。風のサーカス1
風のサーカス  F8号キャンバスに油彩

ギャラリーアーク
http://ark.art-sq.com

リンク

こんにちは、日本画の佐々木です。

GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
最近は急に暑くなったり、かと思えば肌寒くなったり…体調を崩している生徒もたくさんおります。いい作品を作るためにはまず健康です。無理せずしっかりと体調管理してくださいね。

さて、今回は夜間部(主に高校三年の現役生が通うコース)の様子をお伝えします!
日本画って、現役生は受からないんでしょ…?と、よく言われますが、

そんなことはありませんっ!!!!

確かに、受験の課題がシンプルな分、何年も経験値を積んでいる浪人生のほうが有利かもしれません。しかし、現役生が合格しているのも事実。
たまたま受かった子は天才的にうまかったんだよ、と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。「天才」なんて言葉は失礼なくらい、一重に、本人のたゆまぬ努力の結果なのです。
現役生は高校との両立もあり、なかなか絵にしっかりと向き合うのが難しいですが、生徒としっかりコミュニケーションを取りながら高校との両立を目指します。

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そんな夜間部も4月から約一ヶ月、昼間部と同じく木炭デッサンに取り組みました。
大きな紙に絵を描くという経験がまだ少ない現役の皆にとっては、大きく色がついていく木炭デッサンはとてもいいトレーニングになったのではないでしょうか。

ブログ1
木炭二枚目のジョセフ。像の大きな印象をよく捉えられています。

その後、木炭の感覚を踏まえて鉛筆に。
ブログ2
ブルータス。細かな装飾を捉えながらも、体の大きな塊を感じられます。

現役生、大体の生徒がまずぶつかるのがこの石膏像。
人の形をしているものだから、描けてないのがまるわかりなのです。私も大っ嫌いでした。
そして、似せなきゃ、形合わせなきゃ、と、比率や位置を計りまくってドツボにはまる…なんてひとも多いのではないでしょうか。
どうしたら、石膏像描けるようになるのだろう・・・。という方、ぜひ、数個前の油絵科のブログを読んでみてください。私もすごく納得してしまった言葉があります。

ロバート・ヘンライさんの本からの引用で、
「古代の石膏像をいくら眺めても、その彫刻が表現している美に感動をおぼえなければ、すぐれた作品は生まれない。」(全文はブログ記事をご覧下さい)

そうなのです、いくら形を計っても、比率を計っても、人間なので完璧には合わせられません。
それよりも、まずは像を見て、格好良い!とか、キレイ!とか、興味を持つことが大切です。
大層なことじゃなくていいんです。ガタイいいな、とか、変な髪形だな、とか、凄いポーズだな、とか。そうやって感じ取れたことだけが、絵に出てくるんです。
石膏像が描けなくて悩んでいる人は、「モチーフ」としてじゃなくて、彫刻として作られた目の前の「人物」を、もっとよく観察してみてください。似顔絵とか描いてみてもいいかもしれませんね。

今は、石膏月間が終わって着彩の練習中。
ブログ3
一歩づつ、前進です!

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★昼間部、夜間部ともに、普段の授業を体験(クリックで詳細)出来ます。
アトリエや指導の様子はもちろん、美大受験をしたいけれど何をすればいいかわからない!、予備校ってどうやって選べばいいの??などなど、疑問や不安を講師と話すことができます。
もちろん、面談や見学のみでも大丈夫です。小さなことから気軽に相談に来てくださいね。