こんにちは、日本画の佐々木です。
そろそろ1学期も終わりにさしかかって、日本画科は期末コンクール真っ最中です。
まだ1学期か・・・と、思うほど充実した毎日を送っている(と、私は思っている)生徒たち。
今年のはじめからのみんなの絵を見返していると、はっきりと目に見えて成長しているのがわかるくらいぐんぐん伸びています。
まだまだやりたいことは山積みだけれど、ひとまず、このコンクールで腕試し。
積み上げてきたものを出し切ろう!!
こんにちは、日本画の佐々木です。
そろそろ1学期も終わりにさしかかって、日本画科は期末コンクール真っ最中です。
まだ1学期か・・・と、思うほど充実した毎日を送っている(と、私は思っている)生徒たち。
今年のはじめからのみんなの絵を見返していると、はっきりと目に見えて成長しているのがわかるくらいぐんぐん伸びています。
まだまだやりたいことは山積みだけれど、ひとまず、このコンクールで腕試し。
積み上げてきたものを出し切ろう!!
こんにちは。映像科講師の森田です。
一学期の木金日コースも7/10の金曜日で終了。4月にスケジュールをもらった時には夏なんてまだまだ先だと思っても、気づけば目前には夏期講習。今年度の映像科の夏期講習は、4つの期間に分かれていて、4日間/6日間から受講できます(4つの期間トータルで22日間)。パンフレットには1日ごとの細かい予定が掲載されていますが、4つのコースそれぞれにもかなり特色があります。
映像科の場合は毎年夏期講習で初めて受講するという人が多くいるので、今年はどんな人が来るかな?と講師一同楽しみにしてます。また遠方でひと夏まるまる通うのは難しいかも…という人も、自分の受験の仕方に合わせてピンポイントで受講を考えてみてくださいね。
■【EA 私立美大映像 総合コース】7/20?7/25(6日間)
「創作」や「論述」など、映像メディア系の実技試験で得点源でもあるけど対策が難しい文章表現を中心に、1日1?2課題の制作をします。基本的には教室での作業がメインですが、作品のアイディアを探すためのフィールドワークや、オススメ映像作品の上映なども予定しています。最後の2日間で対策の成果を活かしつつ「感覚テスト」or「構想表現」の制作をします。
■【EB 私立美大映像 推薦入試対策コース】8/3~8/8(6日間)
武蔵野美大映像学科の「クリエーション資質重視型入試」「ディレクション資質重視型入試」や東京造形大学のAO入試など、自分のこれまでの活動を活かした入試の対策を行います。映像制作WS(撮影・編集・上映or展示)や、ポートフォリオの編集についてなど、映像系の推薦入試に関わることはこの6日ですべて網羅する!という内容になっています。
■【EC 私立美大映像 一般入試特訓コース】8/17~8/22(6日間)
一般入試では、ほとんどの人が第一志望以外にも2?5程度の大学・学科/専攻を併願することになります。これは実技が課せられる美大の入試で、実際の試験会場で制作することに慣れておくという意味もあります。なのでこの夏の時期に武蔵美映像、東京造形、日芸など複数の大学の試験の形式を知って、それぞれのポイントを掴んでおきましょう。
■【ED 武蔵野美大映像学科 特訓コース】8/25~8/22(4日間)
去年までは冬期講習だけだった武蔵野美大特訓コースを、今年は夏期講習でも開講することになりました。短い期間ですが、その中で「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」のポイントをレクチャーしつつ、制作をします。最後の2日間はコンクール(実技の模擬試験)形式。現時点での自分の実力を知るためにも、ぜひ参加してみてください。
こんにちは。油絵科の関口です。
今回から油絵具の色について、書きたいと思います。・・・が、すべての色について書くと凄?く長くなってしまいますので、今回は赤色について書きたいと思います。
ところで皆さんが使っている赤色の絵の具は何を使っていますか??カドミウムレッド? ブライトレッド? ピロールレッド? クリムソンレーキ? カーマイン?…実はこれらの色は油絵具が使われ始めたルネサンスの頃には存在しない色でした。
ヤン・ファン・エイク作「ファン・デル・パーレの聖母」1431?1436年
当時あった赤色はたったの2色。バーミリオンとマダーレーキのみです。(厳密に言えば、あと何色かは赤は存在しました)この絵の赤がたったの2色で描かれたというのは驚きですね。
・バーミリオン
顔料として使われる粉の状態では、赤色というよりも橙色に近い不透明な色で、顔料は硫化水銀から出来ています。
結晶の状態では透明感があるようですね。色味もかなり違います。これを粉になるまですりつぶして行くと、上の写真の色に近付いて行くというのが何だか不思議です。現在の油絵の具の顔料は化学合成で作られたものを顔料として使用しています。
硫化水銀ということで、元は硫黄と水銀ですから、当然毒性の強い絵具です。(逆に漢方では薬として処方される事があります。専門的な事は分かりませんが、分量によって毒にも薬にもなるという事なんでしょうね)その毒性の所為か、現在ヨーロッパでは廃色になっているメーカーもある様です。
このバーミリオン、今の日本の油絵具の中では一番高価な部類になります。深みとずっしりと重みのある朱色で、カドミウムレッドとはかなり異なる趣を持っています。ちなみにバーミリオンチントとかバーミリオンヒューというのは安価ですが、バーミリオンに似せて数色を混ぜて作った色になります。そもそもチントというのは「染める」という意味を持っていますので、○○チントという名前の付いた色は、安価な絵の具同士を混色して作られた色になります。「本物は使った事が無い」という人は、一度お金を貯めて買ってみて下さい。違いがハッキリと分かると思います。
バーミリオンは日本でも辰砂、丹砂、丹沙と言って昔から朱色として使っていました。神社にある鳥居の朱色、朱色の漆、朱墨、高級な朱肉、日本画の朱色の顔料として今も現役です。日本画の岩絵の具は、今でも上の写真の様な鉱石をすり潰して使っているいるそうです。
・マダーレーキ
西洋茜の根から抽出される染料で、暗い赤褐色の色が抽出されて、それを油絵の具の色材として使っていました。
西洋茜 の根
マダーレーキは、残念ながら現在では油絵具としては作られていません。現在使われているローズマダーは、合成染料を体質顔料に着色して使用しています。総じて天然の染料より合成染料の方が耐光性が良く、大抵は発色も良いようです。ちなみにこのマダーレーキは現在もヴァイオリンのニスの色として現役だそうです。
ヴァイオリンの赤褐色はマダーレーキだったんですね。油絵の具として使われていた色と同じかどうかまでは分かりません。
赤い色を表現するに当たり、下の層に朱色のバーミリオンを使い、明るさにはシルバーホワイトを混色したものを使用して描いていきます。まずはこの状態で一旦乾燥させます。
この絵の具が乾いた後、マダーレーキを薄くグレーズ(透明に薄く色を重ねる技法)していきます。暗い所は乾いたらマダーレーキを重ねて、乾いたら重ねて…を何回も繰り返していくのです。図版では分からないかもしれませんね。暗いところが少し盛り上がっているんですよ。
ファン・デル・パーレの聖母(部分)
実質的にこの2色だけで、色んな赤い色をこれ程までに巧みに表現していたというのは、絵を描いている人にとっては驚きですね。恐らく重ねて色を表現していくのには、かなりの時間と根気が必要だったと思います。
現代では、画材屋さんに行けば赤だけでも数十色あるのですから、当然表現できない色なんか無い筈!!・・・なんですが、皆さん如何でしょうか?
まあ修行あるのみです(笑)。是非頑張って下さい。
こんにちは、日本画講師の佐々木です。
梅雨らしいお天気続きでなんだかぼんやりしますね。体調を崩している生徒も多く、ちょっと心配です。
とは言え、毎日がんばっている生徒たち。
憂鬱なこの季節も楽しんでかけるよう、今月は講師たちが次々とデモストを披露していました!
写真の様子は夜間部。
皆、講師のデモストを見て熱心に研究です。
言葉の指導だけでは中々伝わらないところも、実際に描いているのを見ることで理解が深まります。
私も今日、昼間部で着彩を描きました。
デッサンの状態。
完成。
講師といえども、見ると描くとは大違い。
普段皆に要求していることがどんなに難しいことなのか、デモストするたびに噛みしめます。
講師ともども、夏に向けて気合を入れていきます!!
ただいま7月ターム課題を発送しました。
梅雨の湿度の高い天気が続いていますね。
雨が多いと気も参ってきてしまいそうですが、たまの晴れ間でだんだんと夏が近づいてきているのを感じます。
6月も中旬で、4月から新学期がはじまり気合いを入れてスタートし、初めてのひとも再チャレンジのひとも少し落ち着いてきたころかと思います。
夏には夏期講習があったりでまたたくさんのライバルの作品を見たり、連日制作したりと刺激の多い日々になります。
通信生も普段の制作とは異なり、自分と同じ環境で同じ課題を制作しているひとと机を並べて制作することができます。
こういうレベルの作品を作っていくのだ!という指標を持つことができたり、表現したかったけど諦めたことを上手く表現している作品を目にすることができたり、講師に文字だとニュアンスが伝えにくかった質問や疑問をぶつけることができたり、と講習後にまたひとりに戻って制作するときの大切なストックになってきます。
また新宿に通うことで、そこから都内のいろいろなギャラリーなどの展示に足を伸ばしてみることができるので、いろいろなものを観に行ってみるのも オススメです。
夏期講習という機会を利用してこれからの成長にぐんぐん繋げられるものをぜひ見つけてくださいね!
新宿美術学院のなかでも展示などのDMをたくさん掲示、配付していますのでそちらのほうもぜひ参考にしてみてください。