カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

芸大デザインコース 3/18 オープンスクール

こんにちは。芸大デザインコースです。

3/18 オープンスクール

今年度、東京芸大デザイン科、武蔵野美大視覚伝達デザイン科、多摩美大グラフィックデザイン科
すべてに合格した渡辺さんが、2018東京芸大平面の再現デモストをします。

課題に対しての答えとコンセプト、構成、色感、素材の扱い、筆さばき、時間配分など、プロセスを一緒に体感してみましょう。

以下、授業作品です。

参加お待ちしております。

映像科:春のイベント(3/18オープンスクール)のお知らせ

こんにちは、映像科の講師の森田です。
少し間が空いてしまいましたが、2018年度の新学期に向けたお知らせです。

3/18のオープンスクールでは、映像科のアトリエでは
「推薦入試合格者の映像作品上映」
「推薦入試ポートフォリオ展示」
「感覚テスト歴代の合格者作品展示」を行います。

9:00?16:00までアトリエは出入り自由なので、お待ちしています。
会場には映像科の講師もいるので、入試のことや大学のことの質問にもお答えします。

また同時に合格者作品展示の会場でも今年の合格者作品を見ることができます。
こちらもぜひ!

プラド美術館とベラスケス

こんにちは。油絵科の関口です。ここのところ急に暖かくなって来ましたね。春の訪れが間近に迫っているのを肌で感じます。

さて、上野にある国立西洋美術館では「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」という展覧会が開催されています。入試で忙しかったのでまだ見に行っていませんが、スペインを代表するバロックの巨匠、ベラスケスの作品が7点も来日しているということで、少し時間ができたら見に行きたいと思っています。(ベラスケスの作品が日本に来ること自体が珍しいのです)

個人的な話になりますが、今から20年以上前にプラド美術館を訪れたことがあります。そこで見たスペイン絵画の黄金期と言われる1600年代の作品群…。中でもベラスケスの作品は圧倒的な存在感を放っており、今でも鮮烈な記憶として僕の中に残っています。その中でも一枚を挙げるとしたら、代表作である「ラス・メニーナス(宮廷の女官たち)」でしょう。

ベラスケス作「ラス・メニーナス」(1656年)※今回の展覧会には来ていません。
この作品はスペインでも国宝級の扱いで、残念ながら門外不出ですので、本物を見るには現地に行くしかありません。これを見た時の衝撃は、まさしく「筆舌に尽くしがたい」ものでした。何がそんなに凄いのか?を知りたい人は、とにかく現地に行って本物を見て見てください。


中央にいる王女マルガリータの部分。

今回の展覧会では、これほどの作品が来るわけではありませんが、ベラスケスの技術の一端を垣間見ることは出来ると思います。まだ見ていなくて「これから見に行く」という人の為に、ちょっとマニアックな見方を紹介したいと思います。

まず注目してもらいたいのは初期の作品「東方三博士の礼拝」(1619年制作ということは、何と20歳で描いたことになります。2?3浪の人と同い歳!?上手過ぎます)キッチリ描いているので、近くで見ても晩年の様なタッチが殆ど見られない筈です。背景もかなり暗く、闇から浮かび上がる様なそのスタイルは、カラヴァッジォからの影響が強く伺えます。


カラヴァッジォ作「キリストの埋葬」(1602?3年)※今回の展覧会には来ていません。

初期の頃は明らかにカラヴァッジォの影響(あるいはカラヴァジェスキというカラヴァッジォの追随者の影響)を受けていたのですが、それから16年後にはこんな作品を描くようになります。ポスターになっているので、街で見かけた人もいるでしょう。明るくて躍動感に溢れ、軽やかさすら感じる作品ですね。
ベラスケス作「王太子バルタザール・カルロス騎馬像」(1635年)

もしかすると、ティツィアーノのこの作品を土台にして、もっとダイナミックにアレンジしてみようと考えたのかもしれません。実際ベラスケスは1629年?31年に掛けてイタリアに美術品収集と旅行に行っているそうです。ヴェネツィアではティツィアーノの作品にも触れているのではないかと思います。
ティツィアーノ作「カール5世騎馬像」(1548年)※今回の展覧会には来ていません。

そしてベラスケスと言えば、この人無くして語ることができません。当時のスペイン国王フェリペ4世です。彼は政治には全く興味を持たなかったそうで、無能王などという不名誉な呼び名が残っていますが、才能のあるベラスケスのことを深く寵愛していたようです。ベラスケスも若い時から生涯に渡り、何十枚も彼の肖像画を描き続け、二人の間にはある種の友情のようなものが見て取れます。
ベラスケス作「狩猟服姿のフェリペ4世」(1632?34年)
ここでは身体の右側のラインに描き直しの跡が見られますね。描いた当時は完全に隠れていた筈ですが、油絵具のシルバーホワイトは100年以上の長い年月が経つと、少しだけ透明になって行く性質がある為、下に描いたラインが透けてきています。ちなみに手に持った猟銃はフリーハンドで描かれていますが、精密なマシンの様にまっすぐに引けてます。

ベラスケスの作品は比較的大きいものが多いので、美術館に見に行く時は単眼鏡か双眼鏡を持って行くことをお勧めします。近寄って見た時と、離れて見た時の違いを味わうと、一層面白く見えると思いますよ。
皆さんも春休みを利用して、是非美術館に出かけて見てください。

彫刻科 いよいよ明日からが本番です!!

長い様で短い1年
短い様で長い1年だったと思います。
限られている空間の中、自分たちで日々より良い制作環境を築き
物を作る喜びや苦しみに、1年間真摯に向き合った結果を、いよいよ発揮する待ち詫びていた1日ですね!!

各講師から生徒の皆さんへ
メッセージを頂いたので、掲載させてもらいます。

小川原主任:
『僕はこの一年、何としてでも皆を上達させたいとの思いで全力で指導してきました。その内容には絶対の自信があります!迷ったら何を教わってきたのかもう一度振り返ってみて下さい。必ず答えが見えてくるはずです!「ちゃんと出来るように」教えてきたので、当然出来ます。
僕たち講師が後ろについていると思って胸を張って臨んで下さい!応援しています!』

稲田先生:
『デッサンで大切なのは最後まで諦めないこと。
少しでも違和感を感じたら積極的に直していくこと。その結果よりも姿勢が絵にあらわれます。
自分らしい責任を持った作品を描いてきて下さい!! 』

野村先生:
『試験当日、普段より綺麗なモチーフ、美しい光、ピリッとした緊張感のある試験会場の雰囲気を、ぜひぜひ味わって描いて来てください。
一年間必死にやってきた自分に自信を持って、楽しんで制作できる事を願っています。』

臼田先生:
『今までたくさんの実技をこなしてきた事で、みんな、かなりの力をつけたと思います。その力を信じて、冷静に、かつ楽しんで、そしてモチーフに対しての感動を忘れずに実技ができれば すんっっばらしい作品が出来ること間違いなしです!!!
心の底からみんなのこと応援しています!!!
本番楽しんできてください!!!!』

氷室:
『映画監督の大林宣彦さんが、マティス、セザンヌ、ゴッホ、モネは喧嘩しない。それは、ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指すからだ
と話をされていました。
最後の1枚になるかもしれない石膏デッサン、芸大に置いてきたくないな…このデッサンは持って帰りたいなと思うくらい、自分にしか描けないオンリーワンな1枚が描けます様に!!応援しています!!』

☆この2週間で、たくさんの預かり作品がでました。ほんの1部の実技ですが、紹介させてもらいます。

今の時期にしか描けない絵があります。
今の時期にしか作れない作品があります。
自信を持って、楽しんで来て下さい!!

基礎科講師展!

こんにちは。
SHINBI GALLERY では、明日から「基礎科講師展」を開催!
基礎科・学生講師の先生方の作品を中心に展示を行います。お楽しみに!


鋭意準備中です!