こんにちは。
いよいよ本日より東京芸大の入試が始まりました。
芸大受験生の皆さんは、一年間の自分の努力を信じて、
力を発揮して来てほしいと思います。頑張ってください!
さて、本日より私大入試結果の速報をアップしています。
合格速報→ http://www.art-shinbi.com/result/2015result.html
私大受験生の皆さん、お疲れ様でした。。。
こんにちは。
いよいよ本日より東京芸大の入試が始まりました。
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力を発揮して来てほしいと思います。頑張ってください!
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合格速報→ http://www.art-shinbi.com/result/2015result.html
私大受験生の皆さん、お疲れ様でした。。。
こんにちは。彫刻科の小川原です。今回は奴隷を描いてみました。
奴隷とかそろそろ試験で出るんじゃないかな??。
さ、スタートです。今回はデスケルも測り棒も、計測具は一切使わずに目で見た情報だけで描いてみました!
まずは描き出しです。クロッキー的に全体像を捉えていきます。顔もこの段階から似せていく意識でがっちり当てはめていきます。大事なのは画面全体の意識。それとともに画面外にあるはずの体の意識(見えない部分)まで考えられると印象が合わせられるようになってきます。この作品をどういうテンポで進めていくか、また、今後のデッサンの構築の仕方もここで見極めます。
やはり形が合わないタイプの人は殆どの場合ここでつまずいているんじゃないかな?この段階で見極めが出来ていたらそれはもうほとんど出来レースのようなものです。皆!クロッキーを頑張ろう!
10分経過写真。
次に大きく光を捉えて調子のベースとなる炭を乗せていきます。全体の形が一貫性を持った光源設定のもとイメージ出来ているかが重要です。この段階はあくまでベースなので、色幅を増やすべく真っ白から真っ黒まですべて使い切る感じで行きたいです。但しここで如何に光をバランスよく整理できるかも大事なので色は3色(明、中、暗)くらいにザックリとしたものでよいです。調子がちぐはぐになる人、空間が出せない人はこの辺りの作業から安定性が悪くなっていくように思います。
15分経過写真。
次はガーゼを使って空間(奥行き、深さ)を作っていきます。基本は遠い所と下の面をおさえます。近いところはほとんど触れていません。ほとんど、といったのは必ずしも全く触れないわけではないからです。よく見るとある部分ごとには触れているとこが分かるはずです。空間も作りますが、質感表現のベースも兼ねています。表現に幅を持たせるにはそうしたことにも配慮が必要です。但し、これはテクニックというより感性の問題でもあるので経験を重ねないと分からないことかも知れません。デッサンも「作品」として見れるようになると、自分の作品の中で良い悪いの判断がつくようになるし、どうしていきたいかも具体的になっていきます。ただ単に習ったことを放出しているだけでは本当につまらない作品になってしまうので、自分自身の意志をしっかり持つことも大事です。その上で「美術作品」としての空気読みができるまでの経験を重ねてください。意志を持つということが「自分がよければいい」では最終的にはダメで、自分の意志で作品を見た人の心を動かせるくらいのものにしていく必要があります。自分がよければ何でもいいやと言うのは趣味の範囲から出ないのです。
20分経過写真。
徐々に形を具体的にしていきます。常に明解な全体像をキープしておくことはとても大事なことです。なので写真で見て分かるようにアウトラインの見え方が曖昧にならないようにこの段階からバッチリ決めています。中の形の探りなんかも大きく探り直したり、言ってみれば、一番作品が展開していく時間であるとも言えるでしょう。ここでの充実具合が浅いと印象も合わないし、とてもあっさりした薄っぺらい作品になってしまいます。ぜひ、模刻しているような感覚で取り組んで欲しいところです。
1時間経過写真(ここから時間をたっぷり使っていきます)。
ここで初めて白側の作業が入ってきます。指やパンで調子を抜いて光を描いていきます。顔や胸のバンドがピリッとしてきたのが分かると思います。重要な部分の検討が付けられていると後の作業を安心して進められます。
1時間10分経過写真。
完成目前になっています。前の段階をベースに端からどんどん描写を入れていきました。とにかく部分的に外れないように全てが響き合っていることを意識すること。印象がとれている。という確認もしましょう。浪人生は特にですが、完全に完成!という段階の前であっても試験で勝てる内容のものを目指すことが大事です。6時間の試験なら5時間の段階で勝負できるものにしておきたいです。残りの1時間は完璧以上のものにするための時間にしたいです。
2時間半経過写真。(午前中の終わり)
完成です。前の段階からかなりグッと内容が上がったのが分かると思います。どんなに描くのが早くても、密度を上げる時間は絶対に必要なので、完成度を上げることを前提としたら前半の作業をどれだけ正確に短時間でやれるかが重要です。殆どの人は前半での作業内容が悪くて後半出しきれない事が多いので、その辺を鍛えていくといいでしょう。形を直す作業に時間を取られてしまうのはもったいないことです。どちらかと言うと最終的に描き込んでいって像の本質を捉えることよりも形をクロッキー的に合わせることのほうが、理解と表現の難易度としては低いところにあるものなので、クロッキーが苦手だという人はしっかり訓練を積むことをお勧めします。厳しいようですが、彫刻科ではクロッキーベースのデッサン力がないと大学でまともに学べることは無いと思ったほうが良いです。大学に入ることだけのことを考えれば誰もがチャンスを得られる時代になりましたが、それと入学後に本当に「彫刻」を学べるのか。とは別問題と言えるでしょう。
3時間半経過写真。
さて、もう主要な私大の入試も終わり、芸大の試験を迎え撃つ時期になりましたね!悔いの残らないように、やれることは全てやりましょう!皆ぎりぎりの勝負になるわけなので、ここで踏ん張れるかどうかで結果は絶対変わってくるはずです。作品も、作品に対する心構えも、芸大生にふさわしい人になってください。もし受かったら4月から芸大生ですよ!あなたはそれにふさわしいですか?意識を高くしていきましょう!
がんばろう!!
こんにちは。彫刻科の小川原です。センター試験が終わり、入試まっしぐらという時期になりましたね!皆実力がグンと上がってきているので見ていて頼もしいくらいです!
冬期講習から1日1課題が続いているのでその分優秀作品も多いです。なので今回も全部紹介できません。申し訳ない!
では冬期講習の最後から見て行きましょう。
静物
T.U君の作品。
R.Y君の作品。
ラオコーン
T.U君の作品。
K.S君の作品。
R.Y君の作品。
ゲタ
K.S君の作品。
R.Y君の作品。
ブルータス
R.Y君の作品。
ヘルメス
K.S君の作品。
H.Iさんの作品。
T.U君の作品。
円盤投げ
T.U君の作品。
アムール
A.Hさんの作品。
Y.S君の作品。
A.Sさんの作品。
グデア
Y.M君の作品。
R.Y君の作品。
T.U君の作品。
F.Tさんの作品。
アバタのヴィーナス
R.Y君の作品。
U.T君の作品。
カッパーヴィーナス
A.Hさんの作品。
組石膏
R.Y君の作品。
T.U君の作品。
H.Iさんの作品。
F.Tさんの作品。
K.S君の作品。
手とガラス板。
R.Y君の作品。
F.Tさんの作品。
K.S君の作品。
H.Iさんの作品。
ジョセフ
Y.M君の作品。
R.Y君の作品。
最後に自画像です。
さて、これまでの努力が実って、この時点でもかなり戦える力がついていると思います。あと残り1月半でしっかり仕上げて行きましょう!!
今更迷う事なんて無いです!これまで沢山の壁にブチ当たって来てそれでもめげずに何とか乗り越えてきたんです。この1年で勉強した経験はとんでもなく大きなものとなっているはず。だから自信を持って向かって行って下さい!気持ちで負ける事無く、やるべき事、手に入れたいもののビジョンを見据えてとにかく前進して行きましょう!走るのは君たちですが、ナビは僕らに任せて下さい!
2014年度の作品upはこれでひとまず納めさせてもらいます。これから1月半で皆のレベルを今の3割り増しにすべく、講師一同全力で取り組んで行きます!一緒に頑張りましょう!!
彫刻科の氷室です。
みなさん、冬期講習はいかがでしたか
ともすれば無理かもしれない!と言う濃密なスケジュールを日々葛藤しながらこなしていく皆さんの姿には、毎日目頭が熱くなる思いでした。
1学期からの地道な努力が、今になって結果へ結びついてきました。希望がはっきり見えてきた冬期講習だった様に思います。
本当にお疲れ様でした!
ほんの少しの休憩、お正月ですね!
イメトレをしながら、少し身体を休めて下さいね。
ここからはダイジェストです!
まず始めに朗報がひとつあります!!
中国からと台湾からの留学生2名が多摩美術大学彫刻科の推薦入試で、見事合格を勝ち取りました!!!
面接特訓や作品作りなど様々な壁を乗り越えての合格、本当におめでとうございます!!!!!
デッサン、作品作りやファイル作り、面接の特訓、作文特訓など試験当日まで、やらなければならない課題はたくさんありますので、推薦入試では、早めに対策に取りかかることが決め手となりますね!!
さて冬期講習での優秀作品を紹介する前に!
2学期最終日に、夏期講習にも講師として来てくださった、作家の阿部光成さんと主任の小川原先生による彫刻論を行なって頂きました。
その時の様子を少し紹介させてもらいます。
阿部さんの彫刻論では、「彫刻の根幹」をテーマに話を聞くことが出来ました。
矢じりが同時期に別の大陸で自然多発した話を導入に、同じ彫刻と言うものを思考していた、出会ったこともない国も違う4人の作家。
ブランクーシ→橋本平八→ジャコメッティ→若林奮。
上記の順番にそれぞれのつながりや発見を手がかりに彫刻の根幹とは一体どの様なものなのかを探り、根底に迫るを話して下さいました。
なかなか個人で勉強しても難解なところを、分かり易く、また個々で考えさせてもらえる様に語って下さいました。
この話を皆さんにしてくださった阿部さんの思いとは?作品を作っていく時に、いつかその話が思い起こされる時が来るかもしれません。
そのときには、また違った角度で物事が考えられる様になっているかもしれませんね。
阿部さん とても貴重なお話を本当にありがとうございました!
続いて小川原主任の彫刻論では
東京芸術大学の案内や、教授方の作品紹、そして小川原主任が気になる作家をピックアップしての彫刻作品を多数紹介をして下さいました。
色々なタイプの彫刻作品を見る事ができ、良い刺激になったのではないでしょうか。
本当にまたとない機会になりました!
阿部さん、小川原主任、本当にありがとうございました!
おまちかね、ここからは冬期講習、前期・中期間での優秀作品の紹介です。
K.S君のデッサン
F.Tさんのデッサン
T.U君のデッサン
A.Sさんの作品
F.Tさんの作品
R.Y君のデッサン
T.U君のデッサン
R.Y君の作品
Y.S君の作品
Y.M君の作品
A.Sさんのの作品
T.U君の作品
R.Y君の作品
R.Y君のデッサン
A.Hさんのデッサン
A.Hさんのデッサン
T.U君のデッサン
T.U君のデッサン
以上、2014年最後の優秀作品紹介でした!
いよいよ!という気持ちも入り込み、集中力や意気込みがとても高まった一日一日でしたね。
一日制作にも少し慣れてきたのではないでしょうか。それぞれの良さが、ぐっと一段伸びた冬期講習だったと感じます。
塑像も素描もデッサンも、さらには鍛えに鍛えられ、みなさんのタフさも確実にレベルが上がってきています!
(試しに4月に描いたデッサンと比べてみるとどうでしょうか?)
どんな悔しい結果になっても何を言われても、食らいついて毎日課題に、時には自分に負けずに戦ってきた成果がでできています。
ここには掲載できなかった優秀作品も多々でました。
反省と前進、全体と細部、精神と体力、出来るだけどちらかに偏らない様に、バランスを考えることは全てにおいて大切ですね。
体が資本なのは言うまでもないので!風邪を引かない様に美味しい物を食べて、良い年をお迎え下さい!
悩んでも明日は、受験はやってくる! だったら2015年も負けずに、タフに乗り越えて行こうぜーーーーーーーーーーー!!!
こんにちは。彫刻科の小川原です。
11月末にムサビの自己推薦入試の合格発表がありました。今年の受験者は11名で、合格者は5名でした。新美からは3名受験して、3名全員が合格!!素晴らしい結果でしたね!
それまで全てが未経験であっても時間をかけて作品制作を行い、面接、作文、ファイル制作の対策がすることで、しっかりと合格を手にする事が出来ると言う事が実証されたと思います。そういったサポートがしっかり出来る体制が推薦入試を勝ち抜く為には最も重要なのだと実感しています。
合格おめでとう!
さて、2学期後半は短時間特訓や構成課題が多かったのでブログに載せられる作品が少ないですが、いくつか紹介していきたいと思います。
K.S君の作品。6時間。
最近は芸大の入試傾向として模刻が続いています。それも割と小振りなモチーフが連続して出題されています。今回の課題は入試に合わせて6時間で制作してもらいました。短時間での模刻となると、観察と同時に構造や印象の分析が必要だったり、増してやアバタのように皆がつくり慣れている像だと、事前の知識が制作のスピードを早める事にもつながるので、それまでの経験がしっかり役立てられるかという事も重要になります。この作品はアバタを説明する上で必要なポイントがしっかりおさえられている事が評価できます。
T.U君の作品。6時間。
明解かつ自然に全体が捉えられています。像全体が持つ印象(動きや量や形)を高い精度でまとめあげられている事がこの作品が評価に値する最大のポイントと言えるでしょう。この作品も6時間制作ですが、本番もブレること無く合わせていけると良いです。
R.Y君の作品。6時間。
やや伸び、たわみの表現に対して消極的な面も伺えますが、画面をコントロールする力は素晴らしいです。顔を似せてきている事にも好感が持てます。安定感は1度限りの受験を勝ち抜く為に重要な事なので、入試までしっかりバランスを保ちながら照準を合わせていって下さい。
T.U君の作品。7時間。
モデル首像です。一見荒々しいようですが、土付けのすべてが形のリアリティに反応出来始めています。方法論としてではなく、実感を持ちながらこの表現を追求していって下さい。もともとデッサン力があるのでかなり効果的に結果に結びつくはずです。
K.S君の作品。6時間。
以前から土付けに魅力があり、それが強みでした。しかしどこかで構造のずれがあり、それが作品として大きくマイナスになってしまうのがもったいない点でしたが、この作品は全体がかみ合って響き合わせられていると思います。その事で自然に生命感がしっかり出ている事がこれまでの作品と違うところです。作業が狭い視点になる事のないよう気をつけて、作品全体での魅力をしっかり考えていければ全く問題ないです。
T.F君の作品。6時間。
土付けに独特の柔らかさがあり、魅力を感じます。鼻の下面の不自然さや、耳や髪の説得力不足が補えたら素晴らしい作品に化ける予感をさせてくれる。そんな作品です。この時期6時間でこのくらい出来るのであれば十分間に合うと思うので引き続き頑張って下さい。
T.U君の作品。6時間。
土の一手一手の重みが増してきたように感じます。ただ表面をならしていくのではなく、全てに厚みと緊張感を感じてやり取りしていく事で初めて作品に深みが与えられるでしょう。そうして初めて生身の人間の魅力が表現できる訳です。かなり良くなってきました。これからが楽しみです。
小川原。奴隷プロセス3.5時間。
アタリから全体のバランス(動き、量、印象)を、最も魅力的な構図となるように心掛けながら捉えます。
内側の構造を確認しつつ、アウトラインの精度も一緒に高めていきます。
光源を整理しながら調子を乗せていきます。顔も具体的にはまだしませんが、細部もサイズ感や位置関係を含め似ている事をこの段階で確認します。
ガーゼで奥行きのある面や下の面をおさえて空間表現の為の下地をつくります。手前部分は全くガーゼを使っていないのが分かると思いますが、こうして下地から表現に差を付けるのも最終的に要素の多い作品に仕上げていく上で重要な事です。
少しずつそれぞれの形を具体的にしながら完成のビジョンを高めていきます。この辺りの段階はそのまま最終的な完成に影響してくるのであまり狂いは残しておきたくはないです。
完成に向けて全体のまとまり感や、より具体的な印象を深めていきます。画面を触りすぎて弱まってしまうようならこのあともう一度下地として強めていく作業を入れたりもします。
最終的には作品としての言い切りをしっかりやりきりましょう。言いたい事が曖昧な作品はスルーされてしまいます。その上で、表現が独りよがりでなく、第三者が共感できるものであれば必ず評価されます。デッサンもあくまで美術表現である事を忘れないで下さい。形を合わせるだとか、調子をコントロールするだとか、完成度を上げる。と言ったものは当たり前の事です。それを責任を持ってやり切った上で何が言いたいのか。それをはっきりさせましょう!
さて、冬期講習がはじまり、受験も目前となってきました。緊張感も高まってきた事と思います。しかし焦ってはダメです。焦っても何も良くなりません。残りの時間でやれる事は限られている訳だし、その時間を最も有効に消化していく為に何が必要か考えてみて下さい。
残りの時間の使い方次第で結果はかなり変わってくると思います。受験間近とは言え、恐いのは「受験」しか目に入らなくなってしまい、自分の作品が冷静に見えなくなってしまう事です。
悔いの残らないよう、やるべき事をやりきりましょう!