カテゴリー別アーカイブ: 彫刻科

S.S.S「石膏デッサン強化ゼミ」締めコンクール他

こんにちは、全科総合部です。
先日の「スペシャル・サマー・セミナー」
お陰様で、全コース無事終了しました。

ご参加いただいた受講生の皆さん!
両日とも、猛暑の中、おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました!!
「石膏デッサン強化ゼミ」より
石膏デッサンでは、2日目ということで、前日のクロッキーを活かして
パワーアップした受講生の「コンクール」でした。
前日の各科講師のバトル指導の結果をここで存分に発揮できたのではないでしょうか!!
壁1枚挟んで、繰り広げられた講評。

石膏デッサンだけでなく、
今回のゼミをきっかけに、何か得ていただいたと思います。
1日か、2日の短い時間でしたが、楽しく過ごした人、勉強になった人
また、挫折を味わった人もいるかもしれません。しかし、挫折あっての成長のほうが
必ず、伸び率もアップするはずです、頑張っていきましょう!!

「油絵科㊙テクニック講座」より

 
「『手』についての講座~Method of Checkmate~」より

 
「作品の魅力を伝えるポートフォリオをつくる」より

そして、夏期講習会が始まります。猛暑を乗り越える体力・精神力がつけば
入試も乗り越え、難関校突破も難しくはないでしょう!(ただし無理は禁物です)

夏期講習では、全力で皆さん受験生のサポートいたしますので
是非、受講してみてください。

申し込みはこちらから。
この夏、一挙に前進!!

 

S.S.S石膏強化ゼミ開催!

こんにちは、全科総合部です。
本日は、スペシャル・サマー・セミナーの初日です。

1日目は、朝は「描きだしの極意!石膏強化ゼミ!!」と「油絵科㊙テクニック講座」が
開催されました。

「石膏強化ゼミ」では、なぜ今クロッキーなのか?形・構図がとれるようになるのはなぜか?
など、彫刻科の小川原先生がデモンストレーションしながら解説をしてくれました。

その後、石膏デッサンの描き出し特訓が始まります!!!

日本画、彫刻、デザイン、工芸、油絵それぞれの専門講師たちが、少人数グループで徹底して教え込んでもらいました。

その結果、かなりのクロッキー力がつき、描き出しのコツはつかんだのではないでしょうか!
明日は、その描き出しをいかして最後まで描いてみましょう!

その成果を疑っているあなた!
明日、一緒に参加して現場で確認してみてはいかがでしょうか?
あなたより、レベルの低かったあの人に
描き出しで遅れをとる可能性もありますよ!

明日はコンクール形式なので、今日出れなかった人でも参加することができます。

お申し込みはこちらから

また、「㊙テクニック講座」のほうも面白そうでしたよ!
詳細は、油絵科のブログまたはツイッターで見てください。

お申し込みはこちらから

明日もお待ちしております!

石膏デッサン考 Part 4

こんにちは、全科総合部です。

いよいよ「スペシャル・サマー・セミナー」が次の日曜・月曜祝日と迫ってまいりました。
とりあえず、こちらの”石膏デッサン考”シリーズも最終回を迎えます。

今回は、デザイン科主任の増田先生と日本画主任の名雪先生に語っていただきました。
それぞれの立場から共通部分もありますし、相違もあり興味深い対談になっています。

進行(阿部):単純に受験業界では、~科はこういう傾向とか科別の方向性が語られますが、いかがなものでしょうか?

増田先生:そうですね、芸大のデザイン科の石膏デッサンで他科と比べてよく言われているのは、パッと見の良さが大事だと言われています。
多少、手数が少なくても像の持っている雰囲気だとか、トーンの印象がパッと見の良さになってきます。

名雪先生:日本画においても、像そのももの印象は大切にしています。その上で他科とちがうのは、制作時間が長いというところです。なので、それに見合った完成度が求められるのではないでしょうか?石膏の白さや、質感、繊細な描写力など様々な表現が可能となります。
石膏像のありのままの姿を、正直に描く、決して嘘をついたりしない方向で、ある意味、主観や個性とは縁遠いと言えます。

増田先生:デザイン科でも素直さは必要ですが、完璧な正確さよりもそれらしくするほうが優先されています。時間的な制限があるからかもしれません。でもごまかすと技巧的になるし、演出過多も嫌われるでしょう。

進行:なるほど、そうなのですね。
また話しは変わりますが、どちらの科も構図に関しては、オーソドックスですよね。

名雪先生:像が小さくなっても大きくても、左右によっても、本物の像の印象が変わらなければいいのですが、大抵の場合は不自然になるのでほとんどがオーソドックス構図になります。

増田先生:デザイン科も同じく、デッサンしている状況を素直に写生するので、オーソドックスな構図のほうが決まりやすいですから。絵的に追いすぎると、これも過多になる。

進行:やはり入試に限らず、石膏デッサンは将来的に必要なのでしょうか?

増田先生:デザインの世界と石膏デッサンを描くということとは、共通点があると思います。1日中座って像と向き合い描く、制限時間があり、いきなり評価される。デザインの仕事の中で、時間、努力、精神、バランスなどのキーワードが盛り込まれていると考えてます。

名雪先生:日本画の世界では、陰影法を用いない表現が多いです。立体表現の陰影を削り落として平面にしても、立体を感じさせる力をつけるには、現実の立体をありのまま再現する技術は必須です。アウトラインだけで、立体を表すために。

進行:またまたいいところで、この続きは「スペシャル・サマー・セミナー」石膏デッサン強化ゼミで!

最後に名雪先生から、なかなか石膏デッサンがうまくいかない人へのメッセージです!

名雪先生:最初からうまく描けません。技術は頑張れば後からついてきます。「その像にしよう!」としている意志が重要です!やり方ばかり学んでいてもダメ。

ありがとうございました。

みなさん熱い石膏デッサン談義を交わそうじゃせんか!
待っています!

お申し込みはこちらから。
15日の日曜日は、書き出しの強化をはかります。各科の先生より理論だけでなく、実践しながら解説していきます。と同時にみなさんにも実践して実感してもらい、じぶんに合った書き出しを見つけましょう!
16日はコンクールです。石膏デッサンの歴史から意義までの解説もあります。科ごとの講評もありますので、学んだことをより具体的の入試に還元していく方法も見つけられるのではないでしょうか!

頑張りましょう!!

彫刻科です

彫刻科講師の氷室です。
梅雨があけ、いよいよ夏の到来を感じる暑さが続いていますね。
1学期も終盤です!
彫刻科では学期末コンクールがあります。まずは1学期の成果を自分で冷静に見つめる機会にしたいですね。そして夏期講習に備えてください!

話は変わりますが、最近、ヘンク・フィシュと言うオランダの作家さんの展示を見にいきじんわりと感動しています。
(ワコウ・ワークス・オブ・アートにて14日まで開催されています)
人体彫刻をその固体だけでなく、空間を必然的に巻き込んで表現し、発する何か”をその場で感じられる、そんな作品を作る事ができたらいいなと感じました。
久しぶりにアメリカのジョージ・シーガルやイギリスのアントニー・ゴームリーが改めて気になってきました。

ある本に、アーティストの可能性のひとつに、触覚・視覚・思考をユニークな形で全部つなぎあわせていく
と書いてありました。
私の中で色々なことがつながって、納得のいく作品に辿りつけるといいなと思う今日このごろです。

さて、話を戻しまして、最近の優秀作品を3点紹介させてもらいます!

もうとにかく、奴隷をこの様にしっかり作れることが、どんなに凄いことか…と感じます!
大きいですし、ミケランジェロの作品に迫ることの難しさと言ったら、単に写すだけの領域を越えて行かねばなりません!レベルの高い模刻です!


首から上がやや押さえられていますが、円盤の特徴を素直に良く感じ、描けています!
そして、形と色味にも反応出来ており、その強さゆえつい絵を眺めてしまいます。


本人の勢いを感じる1枚ですね。逆光ですが、貪欲に形を追っていく姿勢が強くて魅力があります。円盤を持っている動きが想像できる彫刻科らしい視点がいいです!

今回は以上です。

これからが、1番伸び時です!
これだけ目標がはっきりしている中で、集中して勉強が出来る環境は本当に貴重だと
振り返っていつも感じます。
インプットしてアウトプットする!!
充実の夏期講習を迎えましょう!!
夏期講習までの休みの期間にも、是非積極的に、展示や美術館にも足を運んでみてください!

石膏デッサン考 Part3

?今日は、全科総合部です。今回は、工芸科主任の高澤先生をお迎えしました。

?進行(阿部):東京芸術大学工芸科の実技一次試験では、石膏デッサンが課せられますが、
他の科と違った何か特徴みたいなものはあるのでしょうか?

?高澤先生:そうですね、基本的には他の科と同じ“形”“動き”“構造”というのはもちろ
ん求められています。工芸科に特化したのものでよく言われるのが“抵抗感”
です。像に触れる感覚で、できれば質感が感じられるぐらいの完成度は、欲
しいところです。

また、描く紙も他の科とは少しちがう紙を使用するのも工芸科の特徴かもしれ
ません。ハクゾウ紙と思われる紙は、目が細かく和紙っぽい繊細な紙で描くの
で、その紙に反応し、合う鉛筆の調子を見出さなければなりません。素材を大
切に扱う工芸の世界とも似ているところがあります。それともう一つは、構図
に関しても他の科よりも厳しいかもしれません、ベーシックな意味で。

?進行(阿部):昨年、全科全学年対象の石膏デッサンコンクールを新美で開催しましたが、
1番が工芸科の方でした。

?高澤先生:どの科でも、わりと基本的なところで共通していたと、いう結果ではないでし
ょうか。“形”や“動き”“構造”は、はずせない石膏デッサンの要ということです。
最近の芸大工芸科での傾向としては、少しデザイン科よりになってきた印象が
あります。というか、そういう受験生が増えてきたようですね。

?進行(阿部):確かに、その感じわかります。

?高澤先生:しかしデザイン科とどうしても違うのは、光線の具合ですね。芸大工芸科では、
試験を実地する教室の環境がデザイン科とは違うのですよ。自然光というより、
いろいろな光のあたり方をする場合が多く、光を追っていくと迷うようなこと
もあります。なので、光がどうであろうと絶対的な形を追っていく必要があり、
むしろ光は自分でコントロールできないと厳しいと思います。

?進行(阿部):それが工芸科の特徴の1つになるわけですね。

?海老澤先生:そういえば、日本全国の高等学校教育では、光(調子)より形のほうを優先する傾向があることを思い出します。

?進行(阿部):という、いいところですが、続きはスペシャル・サマー・セミナーにてお願
いします。ありがとうございました、お疲れ様です。

引き続き、スペシャル・サマー・セミナーでお楽しみください。

お申し込みは、こちらから!!

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