カテゴリー別アーカイブ: 先端芸術表現科

先端芸術表現科2週間無料体験授業のお知らせ

こんばんは。先端芸術表現科です。

先端芸術表現科では、来週の火曜日6月12日より、「空間のDIY」という課題を2週間かけて行います。

今回、より広く新宿美術学院先端芸術表現科の授業内容を、受験希望者に知っていただきたく、この課題を学外の方も参加可能な2週間無料体験プログラムとして開放します!

応募フォームは以下のリンク先になります。

http://s3.aspservice.jp/tsushin/form.php?form=5b18ed2d04e78

2週間全部の参加が最も楽しめる課題になりますが、途中参加も歓迎します。
その際は、追ってこちらから、参加日当日の持ち物などをご連絡いたします。
フォームでの申し込みは11日(月)までになりますが、12日(火)当日飛び込みでの参加も歓迎いたします。その際は受付までお申し込みください。

課題の概要は以下のようになっています。


「空間のDIY」

作品が置かれるのはどんな場所だろう。美術館、教会、お堂、公園、リビング…いろいろな場所に作品はある。でもアーティストは自分の作品が置かれるためにベストな空間を選択し、そして空間をよりよく作り替えることができます。そして更に、もしかしたら、場所や空間を作り替えることが作品になってしまうかもしれません。この課題では空間をD.I.Y.(Do it yourself)することを通じて、より大きな視点で作品について思考出来るようになることを目指します。

6月 12日(火) 17:30-20:30 課題説明及び空間について考える2つの小課題
13日(水) 17:30-20:30 部屋のマケットを作る

17日(日) 9:00-16:00 第一回作品講評

19日(火) 17:30-20:30 制作相談、制作
20日(水) 17:30-20:30 制作相談、制作

24日(日) 9:00-16:00 課題成果発表・講評会


作品と呼ばれるものが成立する場所や空間を問い直し、新たな空間を見出し作ることを通して、自らの表現のあり方を具体化していくことを目指す課題になっています。

まだ先端の受験は決めていないけど、どういうところなのか知りたい方、
先端の受験は考えているが、まだ具体的には動き出していない方、
これまでの作品や表現のあり方について考えている方、などなど、多くの方の参加をお待ちしております。まったく制作したことがない、という方も大歓迎です。表現への意欲と期待だけを携えてきてください。

先端芸術表現科第一回講評会

こんにちは先端芸術表現科です。

27日日曜日は、課題制作ではなく、自分の作品を発表し講評会を行いました。

自分の移動の足跡を駅前の地図を撮影することで、露わにしながらそこでの「自分」をある意味で消去していくような作品、
暗闇で口内を用いて「鑑賞」する作品、プログラミングを用いたゲームや、新しいSNSの提案、ウェブサイトへの訪問を家になぞらえて、ゲストユーザーを招待する作品など、まだまだ完成とまではいかないですが、今の自分の興味について考え、既存の美術や表現のあり方にあわせるのではなく、表現を立ち上げようとするような、刺激的な試みが提出されていました。

この場所で終わるのではなく、今後もさらに制作を継続していきながら、自らの表現の有り様を常に問い直しつつ、手と頭で考えていくことを持続していくための場所として、講評会はこれからもだいたい月に一度のペースで行っていきます。

そして今週からは、2週間かけて1つの制作を行う課題を2つ行います。
最初の課題は、「X年前/x年後」と題し、リサーチをベースとした制作のあり方について考えていきます。課題の概要は以下の通り。


これは作品制作の基礎を学ぶ為のプログラムです。ここでは「現在」の中で作品制作を行うために、過去と未来について想像してもらいます。それぞれが好きな数字をxに代入し、その中央に位置する「現在」にしかできない表現を目指すのです。前半では過去の事例の「リサーチ」という作品制作に欠かすことのできない方法を学びつつ、その成果を元に未来を想像する方法を会得します。後半ではリサーチの結果と未来への想像力を元にして、実際に作品を制作します。


無料体験や授業見学は、随時行っております。
先端の授業は、火曜水曜の17:30-20:30、日曜の9:00-16:00となっています。

 

 

先端芸術表現科近況

こんにちは。先端芸術表現科です。

先週の日曜日は、「身体」について考える課題を行いました。
まず午前中は、「なるべくゆっくりと歩く」、「左肘に意識を集中して歩く」といったように、歩くことを日常とは違う形で行ったり、自分の体を丸めて入れるダンボールの箱をつくり、それを新美内のどこかに設置して、時間を過ごしてもらうということを皆で行いながら、その都度どのように感じたか、考えたか、ということをディスカッションしました。

後半では、身体と場所をテーマに、20分以内でパフォーマンス作品を制作。
常に自分とともにあって生活しているメディアともいえる身体を、もう一度考えるための日曜日でした。
また、Out of Actions: Between Performance and the Object, 1949-1979という、現代美術における、広義のパフォーマンスアートを扱った展覧会のカタログを参照しながら、これまでパフォーマンスや行為、身体というものが、どのように扱われてきたのかを話しながら、自分たちが行ったパフォーマンスについて捉え直してもらいました。

今週の日曜日は、「任意のメディア(複数でもよい)を選び、一分間の作品を作りなさい」というもの。メディア/メディウムというのが、これまでどのように問題化されてきたのかを紹介した上で、何をメディアとして選択し、かつ1分という時間軸をもった作品として制作するのか、ということを試してもらいました。

朗読、iphoneとコンビニのプリンター、映像、アニメーション、ウェブサイトなどが、実際の制作においてはメディアとして規定され、各々の表現のなかにあらわれることになりました。

 

授業では紹介しきれなかったですが、UbuWebというところでは、現代美術、実験音楽、コンセプチュアル・ライティングなどなどの多くの作品や資料を見ることができます(英語です)。興味のある作家がいたら、こちらのサイトで調べてみるのもよいのではないでしょうか。

来週は、いよいよ個人制作の第一回目の講評会となります。
先端芸術表現科に興味のある方は、ぜひ見学にもいらしてください。講評は13時からとなります。

またその次の週からは、2種類の2週間課題というのを行います。
こちらも、情報はまたお知らせいたします。

先端芸術表現科でした。

今週来週の先端芸術表現科

こんにちは。先端芸術表現科です。

先週の日曜日は、ボールペンで自画像を描く、という課題を行いました。
ボールペンの線の質感や痕跡、その集積をどのように捉え自画像を描くのか、普段とは異なる描画材をどのように扱って自分自身の表現のための方法としていくのか、ということを学べたのではないかと思います。

今週の日曜日は、予備校の外に出て、美術館とギャラリーを訪れました。
美術館は、品川から徒歩10分ほどのところにある原美術館で現在開催中のコレクション展を訪れました。
原美術館は、国立や公立の美術館とは異なり、私立の美術館となっており、また元々は住居であった建築物を用いて展示を行っているという特徴があります。
美術館とフランス革命の関係や、ホワイトキューブなどの美術とその展示空間を巡る制度的な話をした上で、まずは生徒自身に自由に鑑賞してもらい気になった作品を紹介してもらい、その後に講師の方から作品の解説などをし、個々の作品を見ていきました。

ついで、銀座に移動し、資生堂ギャラリーとメゾンエルメスの展示を鑑賞。こちらは、コレクション展ではなく、作家の個展を見ることで、空間の使い方や、構成の仕方などを一緒に検討しました。生徒同士で意見が分かれたり、同じ作品でも異なる場所に着目していたりなど、公園でのディスカッションを通じて、自らの鑑賞行為を振り返り、また他者の鑑賞行為について学ぶことができたのではないかと思います。

作り手になることで、他者の作品を見る行為がどのように変容していくのか、ということを今後も考えていくことができるような校外授業だったのではないでしょうか。

5月6日の日曜日はGWで休みです。先端では、休みの時にどれだけ自分の制作を進めることができるのかがとても大事なので、休みを利用して普段はできないような時間をかけて制作を進めることが重要です。
5月13日の日曜日は、教室の中で身体を使います。
学期途中からでも、受講は随時受け付けております。体験入学制度もぜひご活用ください。
遠隔地にお住まいの方は、通信教育でも受講することができます。

先端芸術表現科でした。

 

 

先端芸術表現科1学期授業開始

こんにちは。先端芸術表現科です。

15日日曜日より、今年度の授業が始まりました。
初日は、アトリエの使い方や今後の予定を確認した上で、午前は「5メートルの模造紙を用いて、高さ2メートルのものを作る」という課題を行いました。また午後は、「午前中に作ったものに対して、1800mmの垂木を使って場所を作る」という課題を行い、自分の身体のスケールよりも大きなものを作ることや、作ったものをどうやって他人にみせるのか、そのための場所を自分でどうやって作ればよいのか、という話をしました。初日からなかなかハードな課題でしたが、各々の成果物はそれぞれに面白いところがあり、課題で得た経験を各人の今後の制作にフィードバックできればと思います。

授業は始まりましたが、新規の受講生はいつでもお待ちしております。
無料体験通信教育もありますので受講を考えている方はご活用ください。ご相談も随時受け付けております。