カテゴリー別アーカイブ: デザイン・工芸科 デザイン総合

デザイン科総合コース合格結果報告

デザイン科総合コースの滝口です。
今年度の受験も終わり、それぞれの進路で準備もしているかと思います。
また、これから受験の新受験生も、各種体験イベントや春期講習も始まるので、忙しくなっていると思います。

14年度の総合コースの結果ですが、東京芸大デザイン科には2名の合格でした。昨年度より大きく数字を減らしてしまいましたが、次年度に向けてまた再度見直しをして、変わりつつある芸大デザイン科の課題や評価基準なども分析していきたいと思います!!

今年度は、総合コースからの私大合格者の結果がとても素晴らしく、こちらは総合コースでも過去最高の合格率だったと思います。
武蔵野美術大学は、
視覚伝達デザインが、3名受験中2名合格。
工芸工業は、4名受験の2名合格。
基礎デザインは、4名受験の3名合格、1名補欠。
空間演出デザインは、2名受験の2名合格でした。

多摩美術大学は、
グラフィックが、8名受験の5名合格。
プロダクトデザインが、6名受験の4名合格、1名補欠。
統合デザインは、10名受験の10名合格。
情報デザインは、3名受験の3名合格。
他の科や美術大学にも、しっかりと合格をしていくことが出来ました。

総合コースとして、私大対応にもしっかりとサポートできたので、次年度はもちろん本命の芸大デザイン科合格者をしっかりと出していきたいと、反省し精進したいと思います!!

以下に、今年度の総合コースの合格者作品を掲載していきます。

東京芸大デザイン科合格者デッサン:
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東京芸大デザイン科合格者平面構成:
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東京芸大デザイン科合格者立体構成再現:
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課題は、ケント紙とトレペ、紙風船を使って「空気」をテーマにで、形体の中に紙風船を色分けに区切ったものが冷たい空気?温かい空気へというイメージで見せています。
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多摩美グラフィック合格者:
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多摩美グラフィック合格者再現:
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「ROBOT」をテーマに色彩構成です。

多摩美統合デザイン合格者:
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渋谷校開校イベント! 趙燁さん講演

こんにちは。
渋谷校も開校から2週間が経ちました。
3月体験にも多数の生徒さんに参加いただき、盛り上がっています!!

そこで開校イベントとして、趙燁さんをお招きしての講演会を実施することになりました。
趙さんは、新美で受験期を過ごし、武蔵野美大に進学。現在大学在学中ながら、様々なメディアでも取り上げられているボディペイントの作品など、幅広く活躍の場をひろげています。

受験生のころの体験談から、美大での生活のお話、そしてボディペイントのパフォーマンスも行って頂く予定です。
2015春期生、2014本科生対象。ぜひお申込みの上、ご参加ください。
http://www.art-shinbi.com/muryo-event/20150331.html

合格速報!

こんにちは。
いよいよ本日より東京芸大の入試が始まりました。
芸大受験生の皆さんは、一年間の自分の努力を信じて、
力を発揮して来てほしいと思います。頑張ってください!

さて、本日より私大入試結果の速報をアップしています。
合格速報→ http://www.art-shinbi.com/result/2015result.html

私大受験生の皆さん、お疲れ様でした。。。

今、初台がデザインに熱い!!

デザイン科総合コースの滝口です。
いよいよセンター試験も目前で、センター試験が終わると、実技試験が始まって来るな?と思います。

そんな緊張感が迫って来てる時期ですが、その前に初台で朗報が!!
初台駅直ぐのオペラシティーの東京オペラシティー・アートギャラリーで1/17?3/29まで「SWISSDESIGN(スイスデザイン展)」が開催されます。
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丁度センター試験の最中に始まるこの展示。企画協力にも多摩美術大学の名前が。
新美から直ぐ近くにわざわざ熱いデザイン展がやって来てくれて、デザイン科受験のちょっとした息抜きに、もしくは刺激に、是非良い風を送り込みたいですね。
グラフィックだけでなくプロダクトや建築、巨匠デザイナーのマックス・ビルからル・コルビュジエ、そして近年のスイスデザイナー作品も展示されるみたいです。これは見に行かなきゃですね!!

そんな朗報とはまた別に、ちょっと考えさせられる出来事で、フランスで風刺画を掲載している週刊誌「シャルリエブド」がテロリストによって襲撃されましたが、丁度この事件が起こった時に、たまたま古本屋で90年代の雑誌アイデアを見つけ、その特集が「ユーモア表現の変遷」でした。
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購入して見ていると、ユーモアのポスター表現として、やはりフランスは特に抜きん出ていて、伝統として培って来たものがあるという感じでした。
有名なデザイナーでは、やはりこの表紙にもあるサヴィニャックが挙げられます。
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風刺画とはまた違いますが、独特なユーモアな視点のイラストやポスターがいっぱいあります。多分目にした事がある方が多いと思います。

その他にも多くのユーモアなセンスを持つデザイナーがフランスにはいますが、70年から90年まで続いたグラピュスというスタジオの作品たちは、社会的・政治的なメッセージで、辛辣なブラックユーモアを多く用いていたみたいです。
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このポスターは「PEACE !」という題名なので、もしかしたら正しく今回の事件でも通じて行けるような内容に変わって行けるのかもしれません。手をつないだりして友愛をという世界観ではなく、地球自体が吐き出すという過激なビジュアルイメージがやはり象徴的なのでしょうか。

そう考えると、日常を豊かに変える為にという視点もデザインにはありますが、場所や文化、歴史を見渡してみると、戦時中やテロリストたちがプロパガンダとして用いる事もデザインには出来るし、本当に今回の事件のような命を賭けてでも表現しているのもまたデザインには含まれて来るんだなと、考えてしまいました。
美大受験とは違う極端な視点ですが、でもユーモアはどこか受験の作品でも活用出来る視点の1つだなと思っています。

後、またまた私事ですが(以前も書いてましたが)、私の「窓」というタイトルの写真集がアメリカのLittle Big Manという出版社から出版されました。日本での販売も始まったようです。
http://www.flotsambooks.com/SHOP/PH01843.html
都内の人だと、代官山蔦屋書店や写真専門書店で目にする事があるかもしれません。
まだ未定ですが、3月に代官山蔦屋でトークイベントも開催を企画しています。
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ちょっと色んな話に振ってしまいましたが、いよいよ試験が始まります。とにかく体調には気をつけて、万全な準備で試験に臨んで行きましょう!!

日本画科便り15-日本画科レクチャー⑥、プレ冬期のお知らせ?

日本画科です。

10月19日は、デザイン科総合コースコース長の滝口講師による構成レクチャーを開催しました。滝口先生のレクチャーは今年度が初めてです。

 

「デザイン科/滝口講師(デザイン科総合コース コース長) 構成レクチャー」

11月19日 構成レクチャー(1時間30分)

[デザインのエレメント?日本画科の受験に絡めて]

1??? 構成配置

メインの設定、余白の考え方、リズムの取り方

2???

明度、彩度、色相のコントロール

3??? 描写

デザイン的な観察描写、写生の意識

 

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日本画の着彩も基本的には平面構成です。(白背景で空間を意識していくことが特徴。)今回、デザイン科の構成表現に特化した画面作りの考え方を学び、日本画の着彩に活かすべく本レクチャーを考案しました。

具体的には、「構成配置」、「色のコントロール」、「描写」の観点から、これらが画面にどのように影響していくのかを“デザイン科的な視点”から把握することで、日本画の受験に活かすことが出来るのではないかと考えました。従って、絵をより二次元の平面として考えていくことを目的として、本レクチャーを考案、開催に至ったわけです。

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滝口先生にはこれらを踏まえて、デザイン科の構成表現に特化した画面作りの考え方を解説してもらいながら、日本画のデッサン及び着彩に活かすことが出来るようなレクチャーをいただきました。

また、「色のコントロール」が画面にどのように影響していくのか、また、余白を考えた描写のポイントなど、日本画のデッサン及び着彩に繋げられるような解説をいただきました。非常に重層的かつ理論的で、日本画科の指導方法について省みる点もありました。

全ての指導は基礎理論の元に成り立つことを自覚し、理論と感性の両方の視点からアプローチすることをしっかり理解していきたいと思います。我々講師陣も自己検証と精進が大切です。

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生徒自身、平面的な考えを学ぶことが出来たとのこと。とても有意義な時間でした。滝口先生、本当にありがとうございました!

また来年度も是非開催したいと思っています!

 

今回を持って今年度全レクチャー終了。

工芸科 三上先生、油画科 海老澤先生、彫刻科 小川原先生、デザイン科 滝口先生、基礎科 佐々木先生らには本当に感謝です。

今後、我々日本画講師もより指導力を向上させ、さらに充実した指導が出来ることを目標とします。

 

― 最後に、プレ冬期のお知らせです。

11月30日、春夏のゼミに続く花講座第3弾、「花講座3 ?花が描けるようになる?総集編」を開催します。

今回のモチーフは、「バラ」が2本。水切りの方法、セッティングなど準備段階の作業を復習した後、花の捉え方とテクニックを各項目別に解説します。また、日本画科の受験においては“関係性”を出していくことは必須です。どうして関係性が大切なのか、また、いかにして2本の花の関係性を捉えながら描いていくのか。大切なポイントを一つ一つ抑えながら解説します。

希望制でデッサンと着彩を選択することが可能です。花も2本から1本にすることが可能ですので、初めての方も気軽にご参加下さい。“着彩に強い”新美の豊富なデータを元に、講師が丁寧に指導します。花が描ければ、絵は変わる。是非、新美の日本画科に集結しよう。

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「花講座3 ?花が描けるようになる-総集編」スケジュール      

午前9:00-12:00

1準備

・水切り方法、セッティングについて

・道具について

2描き始め

・花を捉える前に―構成、配置、アングルについて

・アタリの置き方、形を描く上で大切なポイント

・花と茎と葉―それぞれの役割

 

午後13:00-17:00

3関係性

・関係性について-関係性とは?

・関係性の考え方と捉え方

4仕上げ 

 ・質感表現について

・明度、彩度、色価について

 

講評17:00-18:00

個々の長所と課題点を分かりやすく提示します。また今後の学習ポイントについてアドバイスをします。

 

質問&個人指導コーナー 18:00-19:00

皆さんの質問にお答えします。

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― 冬期講習会も申し込みを開始しています!是非、受講してみて下さい!

何処よりも熱く、丁寧な指導を行うのが我が新美日本画科です。少人数できっちり、みっちり指導します。

今年の冬は新美でパワーアップしましょう!!