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彫刻科:5月になりました

こんにちは、講師の新妻です。

新学期はじまって一月ほど経ちましたが調子はどうでしょうか。4月が素描課題が多めだったところからだんだんと石膏像や模刻などお馴染みの課題が増えてきましたね。春先は一番平常運転で課題に取り組める期間だと思います。一つ一つ自分の中での狙い、実験、楽しみなど、なにかしら意識しながら新しい気づきが増えるように取り組んでもらいたいなと思います。

では最近の秀作紹介です↓

生き生きとした良い墨使いです!モチーフから受け取っている印象の確度はいつも高いので、単純な形の見落としなどの抜けがなくなってくるとかなり強いと思います。

難しい位置ですが、マルスのもつ動きと姿勢、どっしり感がうまく表現できました。顔の中の墨の配置をもう少しだけ整理できるとより見やすくなりそうですね。

やや墨が重たい印象ですが、細部描写と大きな形の持つリアリティーの噛み合わせがうまくいきました!この調子です!

表情に内面の含みを感じるような自刻像ですね。作品の前に立った時にハッとするような空気を感じるような人物彫刻っていいですね。

粘土が魅力的で本人によく似ています。髪の毛や細部の表現、肩のカットの見せ方など、自分の作品を作る感覚でどんどんチャレンジしていってほしいです!

続いて夜間部の作品です。

うーん、良いですね!出だしから印象を掴んでいましたが内容がしっかり詰まった見応えある一枚になりました!気にしなければならない要素が多い中でうまくバランスをとりながら進めていける大人な部分を感じます。

基礎科生の静物素描です。特に白布の糸のほつれや、床についた部分の布の重なりとかよく見ています!たのしんでますね〜。

最後に一枚。

自宅のデッサン整理してたら出てきた、新妻が高校2年生春に描いたヘルメスです。まだ構図もバランスも構造も木炭の扱いすらもイマイチよく分かってなかった頃に『なんかこんな感じ」っていう見た印象だけを頼りにぶつかってた頃ですね。懐かしい。

いま描いてるもの、作ってるものは今しか描けない、作れないものです。パーフェクトなものだけに価値があるわけではありません。発展途上の(ずっと途上なんだけど)今この時に感じているものを全力で表現することに意味があります。その積み重ねでどんどん作品も自分も変化していきます。そのプロセスすらも楽しんでいきましょう。

今回は以上です、ではまた。

 

 

連休明けました。5月の大宮。

5月になりました。天気はちょっと良くない感じです。せっかくの季節なので、晴れてくれると気持ちいいのですがです。

大宮校です。

5月です。新緑がとてもいい感じです。 ちょっと雨の日が多いですね。今年は梅雨が早く来てしまったりするのでしょうか。

デザイン工芸科は、ゴールデンウィークの課題でパネルの裏を好きに着飾ってもらいました。パネルも自分のを主張できるので見つけやすくなって良いかと思います。

授業は、進んでいます。一学期は基礎的な課題や演習が多いです。実技の座学もありました。頭を鍛えることは、実技も大事です。資料が配られたら、しっかりと復習してください。

校内学科模試も、もうすぐ二回目です。良くも悪くも今の実力をしっかりと把握して、今後の進め方を考えていきましょう。

以上、大宮からお伝えしましたー。また次回に。

デザイン工芸科夜間部ブログ デッサンは〇〇ほど良い!?

どうもデザイン工芸科夜間部講師の山内です!
夜間部では3時間のデモストしかしないんですけど、昼間部のときは5時間のデモストもするので紹介します!

 

デッサンは描く時間が長ければ長いほどハードルが爆上がりすると思います。3時間、5時間、7時間で、観る人の審査の厳しさがけっこう変わります。(デッサンをしたことない人にとっては同じかも)

反感を買いそうですが、あえて言わせてください!
デッサンは速ければ速いほど良い!

デッサンの前提として、詰将棋みたいに最短の手順で詰み(完成)を目指すべきだと思います。最善手=最短手数で完成する仕事。もちろんヒューマンエラーが起きるので、完全に最短手数で進めるのは無理です。僕が言いたいのは”事故率の少ない最短手数”でデッサンを完成させようということです。

効率だけの最短でいえば、コピー機みたいに上から下に一発で描いて完成が1番速いですよね。でも形や色が合わないから、結局修正しなくちゃいけなくてタイムロスです。これが事故。なので、事故が起こらないような安全策(デスケルとか)、安全マージン(急いでいても頻繁に離れて確認)が必要なんです。

事故が起こらないための対策は人それぞれ微妙に違うと思います。形どりが得意な人苦手な人、色合わせが得意な人苦手な人。それぞれのやりやすい描き方があるからです。

事故を減らす考え方として、再現性の高い描き方をするというのもあります。たまたま一度うまくいった描き方は、運が良かっただけかもしれません。試験は一発勝負なので、できるだけ運の要素は排除したいですよね。10回やって10回成功する描き方が望ましいです。複雑すぎる手順やトリッキーすぎて2度と再現できない描き方は見直しましょう。

まとめると、各々の事故率が少なく再現性の高い最短手数でデッサンするよう頑張りましょう!
必要のない手順をスッキリ整理することで、デッサン力が向上するはずです!

先端芸術表現科の5月の授業

こんにちは。
新宿校先端芸術表現科です。

新学期が始まりひと月ほど経過しました。
小論文、素描ともに基礎的な課題からこなしていきながら、現在はまだ共通のカリキュラムとして進めています。6月からは素描・小論文にわかれて、基礎の積み重ねをより徹底していきながら、どのような課題がきても対応できるような応用力を養っていきます。

また、制作のヒントになることを探ってもらう課題演習では、
・サイコロ、時計、定規、方位磁針という、制度やシステムや単位に関係する物や道具を用いて制作してみる
・フロッタージュや、鏡を用いて、「うつす」ことについて考えてみる
・服についてのワーク
などを行っていきました。どの課題においても、そこで試みたことや考えたことや感じたことなどを、振り返りの時間をもうけて生徒自身に言語化してもらいながら、進めていきます。こうしたカリキュラムを通して、自らの制作や活動にフィードバックしてもらいながら、自分自身の興味や関心を扱う術を学んでいきます。(画像は、課題演習の様子です)

5月14日(日)には、今学期初めての講評会があります。ここでは、受講生自らの関心に基づいた制作や活動を見ながら、その活動や制作の可能性を探っていきます。

受講相談や無料体験など、随時受け付けておりますので、もし興味や関心がある方は遠慮なくお問い合わせください。
個別で受験相談
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html

無料体験
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現科でした。

 

オンライン教育科 合格体験記③

こんにちは。オンライン教育科です。

 

◯2023年度合格体験記③

多摩美術大学/劇場美術コース 総合型選抜 合格

【私大デザインコース】

M.K.  (兵庫県)

私が新美の存在を知ったのは、高校の美術の先生に将来美大に進みたいがどうすればよいかと面談をお願いした時でした。新美の入試資料集を持ち帰らせてくださり、私は全てのページを興味深く眺めて、一言で美大と言っても様々な学科があることを知りました。近隣の画塾の体験にも出かけましたが、世の中がコロナで対面授業ができない状況になりました。その時に思い出したのが資料集に載っていた新美のオンライン教育科でした。月に1度のレッスンを申し込み、合格までの2年半の間毎回同じ先生から指導を受けることができました。レッスンではオンラインで提出した作品に対して始めに良い点を言ってもらえるので、それを自分の強みと自覚し更に発展させる意欲につながります。その後に指摘される見直しか必要な点は、直接語りかけてくださるトーンも耳に残りますし講評をデータ化したものを送ってくださるので読み返すことができ、自分の留意点を押さえながら描く習慣が身につきました。上京して参加した夏期講習では、関東と関西の細かな描き方の違いを体験で知りました。時々送られてくるオンライン生用の公開動画は、自分が美大の何科に進みたいのかを考えるヒントになりました。高3の夏休み前には自分が行きたい学科がはっきりと決まり、総合型選抜という持ち込み作品やポートフォリオ、そして自分自身を面接で見ていただく入試を選択しました。入試の準備は大変ではありましたが、合格生の過去の作品を実際に見せていただいたり、オンラインレッスンでアドバイスを受けながら自分らしさの溢れる一冊のポートフォリオを作成しました。実際の入試の面接ではそのポートフォリオについて質問されましたが、制作時に手直しを繰り返しながら考えを深めていたので答えには困りませんでした。入試が近づくにつれて質問したいことが増えましたが、オンラインレッスンでどのような質問にも答えてくださったことで安心して試験日を迎えられました。地方から受験する不安を軽減できたと思います。

ご指導くださりありがとうございました。

(作品画像は2022オンライン教育科2学期時)

 

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◯2023年度始まりました。今週は1学期 5月ターム制作期間です。

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

第19回特別講義は5月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。

 

オンライン教育科  新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。

講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。

高1・2生は原則【3課題コース】です。