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日本画科便り11-プレ冬期講習のご案内-

日本画科です。

 

11月30日(日)、春夏に続くプレ冬期講習を開催します。

日本画科では春夏のゼミに続く花講座第3弾、「花講座3/花が描けるようになる(総集編)」を開催します。

今回のモチーフは、「バラ」が2本。水切りの方法、セッティングなど準備段階の作業を復習した後、花の捉え方とテクニックを各項目別に解説します。また、日本画科の受験においては“関係性”を出していくことは必須です。どうして関係性が大切なのか、また、いかにして2本の花の関係性を捉えながら描いていくのか。大切なポイントを一つ一つ抑えながら解説します。

 

尚、希望制でデッサンと着彩を選択することが可能です。花も2本から1本にすることが可能ですので、初めての方も気軽にご参加下さい。“着彩に強い”新美の豊富なデータを元に、講師が丁寧に指導します。

 

 

「花講座3/花が描けるようになる(総集編)」カリキュラム  ※資料を配布します。    

午前9:00-12:00

1準備

・水切り方法、セッティングについて

・道具について

2描き始め

・花を捉える前に―構成、配置、アングルについて

・アタリの置き方、形を描く上で大切なポイント

・花と茎と葉―それぞれの役割

 

午後13:00-17:00

3関係性

・関係性について-関係性とは?

・関係性の考え方と捉え方

4仕上げ 

 ・質感表現について

・明度、彩度、色価について

 

講評17:00-18:00

個々の長所と課題点を分かりやすく提示します。また今後の学習ポイントについてアドバイスをします。

 

質問&個人指導コーナー 18:00-19:00

皆さんの質問にお答えします。

 

 

―最後に日本画科について。

新美日本画科は東京芸大、私立美大、国公立美大、その他私立美大の入試情報と入試課題の緻密な分析によってカリキュラムを作成しています。年間を通じてデッサンと着彩をバランスよく学習していくカリキュラム編成です。指導は、受講者のレベルに沿った丁寧な対応が特徴です。その理論的で分かり易い指導は各自の課題点をクリアにしていくものです。個別の実技指導も行いますので、初心者も安心して受講することが可能です。

 

特に1学期は日本画科の受験に必要な「型」を構築していきます。昼間部終業後は「学科授業」、もしくは「夜間制作特訓(希望者)」に分かれ、各々の課題点克服のための対策に取り組みます。また、高校生を主とする夜間部は、“4日に1課題”というカリキュラムサイクル。基礎をしっかり習得し、芸大美大受験に必要な対応力を鍛えます。「全員現役合格」を目標に、ひとりひとりのレベルに沿った丁寧な指導を心掛けています。

 

少数制の徹底した個人サポートで高い合格率。緻密な入試分析と分かり易い指導理論でどの美大入試にも強いのが新美日本画科です。また、清潔度の高い環境は空調設備も万全のため、安心して課題制作に集中することが可能です。

9月のつぶやき

油絵科の箱岩です。

秋らしい奥行きのある空が見られる季節になりました。画像は、お休みごとにパトロールしている利根川で一息ついた時の景色です。

 

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昔、小学生のとき校庭で壇上で話す校長先生をすっかり無視して、頭上に広がる群青色の宇宙に、真っ逆さまに落っこちるような感覚になりながら、夢中で見上げた福島の空の色を思い出します。

智恵子抄で語られた本当の空の色。その色は県民の誇りその物だったなと、地元を離れた今になって思います。なぜか、関東で見る空の色とは違うんですよね。

あの頃の自分が想像もしなかった未来に、今、自分が立っていて、まるで浮遊するような実感のうすい感覚を味わい続けている。この感じって、あのときの妄想以上だな?なんて思う今日この頃です。日々の実感を追い求め「今を生きる」を目標に我が儘に暮らしているつもりの自分ですが、本当に人生は不思議なもんです。

 

さて、なかなか話の進まない裏美術に関するお話です。

夏期講習会の後半に募集をして、いろいろと審判団で審議をしていましたが、どうやらこんな定義が我々の思う裏美術なのかな?という物が見えてきました。

 

ここに、ちょっとばかり気合いを入れまして「裏美術についての定義」を宣言してみたいと思います。

『裏美術とは・・・』

  • なんの計算もされていない表現であること。
  • 知的に「絵にする」をしていない事。
  • 出力の温度が妙に高い事。(下手すると本人も火傷しそうな温度)
  • 自分では完全にイケテルつもりでいる事。
  • 受験に喧嘩を売るような態度である事。
  • 何か、ちょっとクスっとなる感じがある事。
  • オシャレすぎない事。
  • 万人受けするようなデザイン性は気にしていない事。
  • ただのグロテスク、エロスにとどまらない超越的表現である事。
  • 自分からB級やアングラを意識しない事。
  • 表現への拘り方が並じゃない事。偏執的。
  • 常識では計れない新しい価値観が提示されている事。
  • 「時代が違えば間違いなく巨匠」とよく言われる表現である事。
  • つい二度見してしまう様なインパクトがある事。
  • スタイルはどうあれアートの心意気だけは立派な事。

 

裏美術自体に何ら根拠が無い以上、鑑賞する側にも新しい価値に対する好奇心と寛容な感受性が求められます。もしも貴方が「裏美術」の深みにはまってしまったとしても、一切の責任は各自にゆだねられます。

さて、皆さんの創作活動の中で、上に列挙された裏美術の条件に当てはまる作品が出来た時、その作品の善し悪しを「裏美術コンクール」で試してみませんか?

詳細は、いつも通り唐突な掲示によって告知致します。

真面目な皆さんの事ですから、新美の公開コンクールも勿論全員参加するでしょうが、「裏美術コンクール」開催の際は、そちらも宜しくお願い致しますね。

先端科2学期始まってます

こんにちは先端科です

9月に入って急に秋めいて、散歩しながら作品のアイデアを練るのにももってこいの気候になりましたね。(近頃は「散歩ミーティング」が流行らしく、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグも支持していたらしいです。)

ということで、先端科も元気に2学期スタートしています。

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2学期からは素描と小論文のどちらかを選択し、いよいよ回数・内容ともに集中的に対策していきます。並行して、二次試験の総合実技、また作品制作に必要な「造形する力」を鍛えるために、講師陣も毎回アイデアを出し合いながらオリジナルの授業をつくっています。講評では、講師・生徒が同じ立場で、作品や、その場で起きたことをまずはよく観ることからはじめます。他人の作品を自分なりにおもしろがって観ることができるちからを鍛えることは、作品をつくるちからを鍛えることと同義だからです。

先端科の授業では、授業のたびに未知のモノやコトに出会うのが当たり前です。それらについて自分のちからで考えるのは、とても体力のいることではありますが、自分なりにその作品にアクセス出来たと思えたときには、作品をつくる/みることのよろこびがみえてきます。

これから試験が近づいて来るにつれて自ずと焦りや不安が増えてくるものです。だからこそ、その前に少しでもそういう経験をみんなで共有できるように、講師陣も(よい意味で)生徒に巻き込まれながら、先端科の授業はつづきます!

 

基礎科の特別授業

新美の基礎科は、2学期に入り様々な特別授業が続いています。

↓  「 手 」の構成デッサンIMG_9009

↓ 石膏デッサン時短特訓!

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↓ 海老沢先生の、石膏デッサン特別講義。

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毎日の課題をただこなすのではなく、どの様にモチーフも観察したら上手くなるのか? どの様なプロセスで描いてあげれば良いのか? 間違ってしまった形をどの様に修正してあげたら良いのか? 描くことを習慣づけるのも大切ですが、ただ描くのではなく、しっかりとした意識を持って上達してゆきたいですね。

来週からは、「細密デッサン」「三上校長のデザイン立体特別講義」とまだまだ続きます。
興味のある方たちは是非のぞきにきてください。