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御嶽山

油絵科 松田です。

やっと過ごしやすい季節になってきましたが、私の頭からは夏の暑さの記憶がなかなか出て行ってくれません。

夏期講習も終わり、二学期が始まるまでの休みの間に予定していた登山に出かけました。
私はよく山登りをするのですが、昨日の御嶽山噴火のニュースに衝撃をうけ、用意していたブログの記事を上げる気になれませんでした。

この場をお借りしてしまうことをお詫び致します事と、いまだ尚、捜索活動に尽力されている方々や被害に遭われている方々のご無事と、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

総合表現について

こんにちは、建築科主任の半田です。

 

今日は東京芸術大学の2次試験課題である総合表現について、ポイントを少し書こうと思います。

 

 

まず総合表現という課題は、B2とB3の2枚絵を描けますよね。

最も特徴的な見え方をB2に描き、その全体像をB3で描くのですが、この、2枚あるということの意味を捉えられなければ、良い提案も魅力に欠けて見えてしまいます。

ひとつの提案を多角的にプレゼンテーションしなくてはならないのは、実際の設計でも同じです。

総合表現という課題は、ただ空想を描けば良い課題ではなく、発想のとっても自由な設計課題といえます。

あなたの考えた造形は空間にどう影響を及ぼしているのか、それを外と中をそれぞれ描くことで説明する課題なのです。

 

常に頭に置いておくべき考えは、内観は外観に、外観は内観に影響を与えるということ。

 

 

B2は、作品の顔です。

魅力的な空間を描く為の時間の設定、影の向き、周辺環境との関係性、そこにいる人の模様などの工夫がほしいです。

 

B3に描く絵は、分かりやすくなくてはなりません。

見る人に読解を求めるようなものではなく、簡潔明瞭で、すぐに納得できるものが好ましいです。

2014年の入試では問題の図面を理解しているかを提示する必要がありました。

自分で考えた「あなたなりの」空間がどんなものであるか、分かりやすく提示することを見る側は望んでいるのです。

 

そして、文章。時間が足りなくてテキトーに書いてしまってはいけません。じっくり時間をかけて書きましょう。

しっかりと作品だという意識を持って、プレゼンするつもりで書かなくてはなりません。

 

こどもにも伝わるくらい、わかりやすく書けたら良いと、個人的には思っています。

 

 

そして、受験生はそろそろぶつかり始めているかもしれませんが、

「いったいぜんたい良い空間とは何か」

 

その問いを抱きつつ、とにかくたくさん、周りを観察してみて下さい。建築のスタートです。

 

 

※新美の東京芸大建築科実技模試についてのご案内。

11月3日〈月〉

新宿美術学院にて

9:00ー

詳しくはHPでご確認ください。

 

 

映像科:二学期の一般入試対策&推薦入試対策

映像科講師の森田です。暑さもようやく一段落して、現役生は文化祭なども終わり、ようやく受験に集中できる(せざるを得ない)季節になってきましたね。個人的には毎年二学期は本当にあっという間という印象があります。うっかりするとすぐに年の瀬です。一方で10月?12月の推薦入試を受験する人にとっては、一足早く受験に突入という時期でもあります。

一般入試対策としては当面の目標である公開コンクールに向けて、特に「武蔵美の感覚テストの完成度をどうやって上げられるのか?」ということを課題として制作をしています。これは先週の講評前の様子。実際の感覚テストはB3画用紙に絵と文章を自由にレイアウトすることになりますが、この課題ではあえて絵と文章別々に描く/書くことで、それぞれの表現を吟味してみます。

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推薦入試対策では、今年から始まる武蔵美の「クリエーション資質重視型」を中心として、個別で講評します。これは金土日コースF君の映像作品の中間発表の様子。編集作業についてのアドバイス、ファイル制作や面接試験なども見越した作品のテーマについてのディスカッションなども。出願は10月後半、実際の試験は11月後半なので、こちらは今がまさに正念場です!

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enart 国立 2学期土曜オプション講座

新宿美術学院 現役校 enart 国立です。

頑張った夏期講習も終わり、通常授業に戻ったなと思っていたら
あっという間に秋の気配です。
国立の銀杏並木もそろそろ色づき始めました。

国立校では苦手科目の克服を目的とした、土曜オプション講座を開講しています。
例えば9/27(土)の講座では、絵具メーカーのクサカベさんにお越しいただいて、
油絵具の講習会が開かれます。
画材の特徴を理解し、疑問だったことを質問しながら、
講師のデモンストレーションを見つつ、各自技法演習を行うという、
通常授業ではなかなか体験できない講義になります。
今後も、人物デッサン、芸大シミュレーション、多摩美・武蔵美シミュレーションなど、
実践的な講座が予定されていますので、皆さん是非ご参加ください。
14:00~20:00  外部生も受講可、1講座より受講できます。
詳しくはこちら  お申し込み、お問い合わせは国立校へ。042-577-1117

土曜オプション講座-2学期

谷保天満宮例大祭

国立市には湯島天神、亀戸天神とならび関東三天神の谷保天神があります。
学問の神様、菅原道真を祭る谷保天満宮。
菅原道真の命日が25日であるところから谷保天満宮にとって25日は大切な日。
例大祭は、五穀豊漁を願う秋の25日に行われる行事です。

9/25(木) 午前10時から例祭祭典が行われました。
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狛犬が迎えてくれます。
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階段を降りると・・・
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生憎の雨でしたが、厳かな雰囲気でした。
お祭り本番は土日になり、屋台もたくさん出ます。
舞い手が獅子頭をつけて踊りを舞い、奉納が多数行われる、年で一番大きなお祭りです。
これは1,000年以上続いている、国立市無形民俗文化財だそうです。

9/27(土)  宵宮参り(午後8:00~)  古式獅子舞
9/28(日)  万灯行列(正午から)

 

 

私立美大デザインコース 2学期 平面構成課題

私立美大デザインコースの笹本です。

今回は、通常授業で制作した作品の解説と講評を少ししようと思います。

課題は、配付したキャンディをモチーフとした平面構成です。

その上位作品から数点をピックアップします。いずれの作品も魅力的な部分もありますが、あと少しの修正でさらなる完成度のアップに繋げられそうです。そのポイントを解説していきます。

 

作品①. 画面上部のキャンディを思わせる形と、ゆったりと画面の外に広がるキャンディの味の      形。厳選された形は見事です。そのふたつをグラデーションの表現によって、さらに効     ?果的に連動させることができるとさらなるレベルアップに繋がりました。

ブログ0916山口

 

作品②. 画面右側のイチゴを思わせるカタチ遊びがとてもユニークです。もっと大胆にこの発想      を打ち出せる工夫と計画が必要でした。この場合、背景の円形の表現は省くことで、コン     セプトがより明快なものとなり作品の完成度アップに繋がりました。

ブログ0916中島

 

作品③. 画面に3つの味と動きを表現しようと試みています。迫力のある密度は、作者の力量を      充分に感じさせられます。螺旋状の動きがやや伝わりにくい点と、空間性を修正すること     で、コンセプトがより明快なものとなり作品の完成度アップに繋がりました。

ブログ0916浅川

 

作品④. 画面右側のキャンディの表現が独特で魅力的です。画面左側に伸びる形との連動性をいか     に表現するのか、この点を解消することで完成度アップに繋がりました。あるいは、もっ     と大胆にキャンディの手法をアピールしても、明快なコンセプトが打ち出すきっかけにな     り得たかもしれません。

ブログ0916今市