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芸大デザイン科公開コンクール -色彩/形体-

デザイン科総合コースの滝口です。
11月2日、3日に芸大デザイン科公開コンクール、色彩構成と形体構成が行われました。新美では実際の芸大試験と近いような日程で、3つの課題を出題しています。中でも形体構成の公開コンクールは新美のみの開催です。

公開コンクールは、試験のシュミレーションが出来る貴重な体験。良い結果が出せた人もいれば、今回は肩に力が入りすぎてしまったり、自分の思った感じとは違う結果が出てしまった人もいたかと思います。
ただ、2次試験の構成に関しては、まだこの時期は皆も模索段階の時期。色々な作品を見て、今後に活かせてもらえたらと思います。

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11月2日の色彩構成の課題は、これまでの芸大の試験でも出ていないようなアプローチを少ししてみました。でも、最近の試験の傾向を見てみると、こんな課題は出ないと思わない方が良いかもですね。どんな課題にもしっかりと自分のデザインを引き出せる訓練が必要です。
ちょっとした発想や閃きで、現役生もとても面白いアプローチをして上位に入っている人もいました。そういう芸大の先生をハッとさせるような作品を狙って行けるよう訓練していきましょう!!
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11月3日の形体構成も、昨年度は粘土のみの出題をしてみましたが、今回はちょっと変わって粘土と異種素材の組み合わせ。こちらも意外な課題で、経験が無い人には難しい課題だったかなと思います。でも、その馴染みのない課題だからこそ、閃きが舞い降りて来た人もいたと思います。閃きを得るのも、日々の色々な課題や訓練が大切です。
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形体構成の全体講評時に、三上先生の形体構成の傾向を解説してもらいました。私大にはない、芸大特有の形体構成。ついつい手薄になりがちな対策にしっかりとポイントを理解していく事も大切かなと思います。
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講評は受講生数も多いので、プロジェクターを使っての全体講評。色々なタイプの作品を見る事が出来て、参考にもなったと思います。形体構成も、本当にハッとさせられる素晴らしい作品が多く出ていました。

参加して頂いた皆さん、3日間お疲れ様でした。
昨年の芸大受験でも、この公開コンクールで上位を取った人も受かっていますし、今回奮わなかった人も勿論受かっています。
今回の結果に一喜一憂せず、この機会をバネにこれからの受験対策に活かして下さい!!

そして、これから残り2学期と冬期講習会に入って行きますが、11月30日に新美ではプレ冬期講習会が無料で体験出来ます。
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http://www.art-shinbi.com/open-s/images/20141130/leaflet.pdf
デッサンは講師によるデモンストレーション、色彩は新美所有の資料やデザイン力を引き出す課題で解説、形体も講師による立体対策の解説やテクニックをデモンストレーションします。
是非とも新美の丁寧な指導を体験してもらえたらと思います。

日本画科便り14-日本画科レクチャー⑤、プレ冬期のお知らせ?

日本画科です。

 

10月22日~23日は、昨年度に続き、新美油画科の海老澤講師によるデッサン講義を開催しました。海老澤先生は今年度既に油画科、デザイン科、工芸科においても開催しているので、日本画科は4度目の開催となるそうです。

 

「油画科/海老澤講師(油画科特任講師) デッサンレクチャー」

10月22日?23日 石膏デッサン(マルス)

1日目

海老澤講師レクチャー(5時間)、デッサン開始(描き出し1時間)

2日目

デッサン?講評

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講義において、デッサンの考え方、理論、ポイントなどを各用語から詳しく解説いただきました。

講義は5時間超に及ぶものでしたが、日本画科にとって非常に意義ある講義でした。生徒にとってデッサンの考え方、理論がより整理されるものでした。また、視点をより拡げるきっかけになったのではないでしょうか。

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ことに日本画科のデッサンは制作時間故に「密度」、「描写」等に着眼してしまうのですが、実は「プロポーションの精度」に始まり、「印象」、「構造」、「動き」も大切なのです。それぞれの科が重視する要素が、日本画科では全て必要とされるといっても過言ではありません。さらにこれらの要素はほとんど1日目の作業内容がポイントとなります。

海老澤先生にはこれら日本画科のデッサンの特徴に関連いただきながら、デッサンのポイントを的確に解説いただきました。

 

なお、1日目の最後には石膏デッサンの描き出しをご指導いただきました。また、2日目も油画科の指導の合間に日本画科アトリエへ幾度も足を運んでいただきました。

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海老澤先生、2日間、本当にありがとうございました。来年度も是非開催したいと思っています。

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最後に、プレ冬期のお知らせです。

11月30日、春夏のゼミに続く花講座第3弾、「花講座3 ?花が描けるようになる?総集編」を開催します。

今回のモチーフは、「バラ」が2本。水切りの方法、セッティングなど準備段階の作業を復習した後、花の捉え方とテクニックを各項目別に解説します。また、日本画科の受験においては“関係性”を出していくことは必須です。どうして関係性が大切なのか、また、いかにして2本の花の関係性を捉えながら描いていくのか。大切なポイントを一つ一つ抑えながら解説します。

 

「花講座3 ?花が描けるようになる-総集編」スケジュール      

午前9:00-12:00

1準備

・水切り方法、セッティングについて

・道具について

2描き始め

・花を捉える前に―構成、配置、アングルについて

・アタリの置き方、形を描く上で大切なポイント

・花と茎と葉―それぞれの役割

 

午後13:00-17:00

3関係性

・関係性について-関係性とは?

・関係性の考え方と捉え方

4仕上げ 

 ・質感表現について

・明度、彩度、色価について

 

講評17:00-18:00

個々の長所と課題点を分かりやすく提示します。また今後の学習ポイントについてアドバイスをします。

 

質問&個人指導コーナー 18:00-19:00

皆さんの質問にお答えします。

 

希望制でデッサンと着彩を選択することが可能です。花も2本から1本にすることが可能ですので、初めての方も気軽にご参加下さい。“着彩に強い”新美の豊富なデータを元に、講師が丁寧に指導します。花が描ければ、絵は変わる。是非、新美の日本画科に集結しよう。

 

 

基礎科 彫刻クラス

こんにちわ、基礎科彫刻クラス担当講師の加藤です。今日は彫刻クラスの今週の作品と、基礎科での彫刻クラスの役割について紹介します。

基礎科彫刻クラスでは、彫刻科に決めた人、科が決まっていなくて彫刻を体験したい人、工芸科の生徒の立体指導の他に、デザインなどに科が決まっているが立体の意識が弱いので、立体を実際に体験する生徒など様々な生徒がいます。
そして今回は、日本画のかなり上手な生徒が立体の体験をしました。日本画担当の先生が、もう限界だと感じ彫刻クラスに送ったらしいです…。

ジャンヌ ブログ2
ジャンヌダルク制作途中。わりといい感じ。

ガッタメ ブログ2
こちらもいい感じ。かなり時間はかかりました。

完成作品がこちらです!!

ジャンヌ ブログ

よくできました!!デッサン力がある生徒なので、視覚として写すという作業はできています。ただ、細かい骨格や張り、締まりになるとまだまだです。デッサンにおいて輪郭にならない部分の理解というのはとても大切です。今回の体験を生かして、デッサンにも立体の意識が反映されるといいです!!

ガッタメ ブログ

ガッタメラータもよくできています。微妙な動きをもつ石膏像に対応できる力がもっと欲しいです。今は時間は気にせずに、とにかく嘘はつかずに制作することが大事です。粘土でもデッサンでも、直すことができる人は上達します。頑張って目指せ現役合格!!