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彫刻科 1学期終了!!

彫刻科の轟木です。新美彫刻では今年度最初のコンクールを行いました!
全体的にもう一歩です。結果に一喜一憂せず課題に向き合っていきましょう!!

前回のブログ以降の優秀作品の紹介です。まずはクロッキーから!

 

 


う〜〜ん!みんな柔らかい線を引けていますね!
ヌードモデルさんに毎週来て頂いていますが、やっぱり生の人体は勉強になります!!
毎日自主的に行っているクロッキーですが成果が出てきているので、この調子でどんどんいきましょう!

 

こちらは大型模刻です。普段作らない像なので軸や量感、左右で対応している部分ををよく観察していきたいところです!!

短時間でしたが作り出しから安定していました!


奴隷の持つボリューム感を大切にしながらしっかり作り込めました!


良い印象で終始進めることが出来ましたね!

こちらはフォーンの1日描きです。

作者の持つ炭の質感がフォーンと響き合っています!

像の勢い、伸び感を気持ちよく表現出来ていますね!!

しっとりとした炭を扱いつつバルールを意識して描けています!

 


こちらはジョセフ!
ゴリっと掘り出したゴシック彫刻の持つ雰囲気を画面に構築することができています!

 

これから長い夏期講習が始まります。
夜間部生も参加してきますので昼間部生も刺激をもらってください!!

冷たいもの食べすぎて体調を崩さないようにしてくださいね。。。

オンライン教育科 夏期講習会

こんにちは。オンライン教育科です。

 

 

 

 

 

 

 

オンライン教育科の夏期講習会

新美の指導を遠隔地の方にも!
オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、画像添削による中間講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評はマンツーマンで行われます。

課題内容 デッサン、専門課題の2課題

オンライン教育科夏期講習会の課題数は、デッサンと、専門課題の2課題です。講評はWebミーティングツールを利用したリアルタイム講評になります。作品のやりとりは全てオンライン上で行い、制作途中での質問などはメールや電話で随時受け付けながら、遠隔の受講生をサポートしていきます。
※2課題の内容は、受講生個別にカリキュラム組みます。

 

10コース〈高3生・高卒生〉〈高1・2生〉 3期

油絵、日本画、彫刻、芸大デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサン

Ⅲ期 7/25(日)〜8/1(日)申込締切7/22(木)

Ⅳ期 8/1(日)〜8/8(日)申込締切7/29(木)

Ⅴ期 8/8(日)〜8/15(日)申込締切8/5(木)

ご参加お待ちしています。

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オンライン教育科では、7月入学生募集中です。

油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講しています。
課題数は自らの生活のスタイルや、受講生の進度に応じて、
高3・高卒生は【5課題コース】と【3課題コース】から選択になります。
高1・2生は原則【3課題コース】です。

そのほか、2ヶ月に1度、二本のyoutubuオンライン教育科特別講義を配信しています。
オンライン教育科受講生に限定配信する動画です。

新美のアトリエから時間は各30分程度。受験につながる講座と同時に普段の授業とは異なる 題材を講義形式で扱うことで、生徒のモチベーションを維持することを目的としています。

 

画像は5月に配信した動画です。

特別講義 / 第7回  なぜデッサンをするのか
特別講義 / 第7回  鉛筆の使い方

 

 

 

振り返りと今後について

 

こんにちは、留学生コースです。
一学期終了まであと一週間となりました。

今週は、デザイン科では模擬試験、映像科では期末コンコールが開催され、留学生も日本の生徒と同じ課題、同じ制作条件で参加しています。
この成績は直接受験結果につながるものではありませんが、今現時点での自分の実力を確かめる大事な機会ですので、ぜひ積極的に取り組み、今後の課題につなげていってもらえたらと思います。

 

今年度は1月(スタートアップコース)から新美の授業に参加している留学生が多く、今在籍しているほとんどの生徒が半年間をともに過ごしてきました。
この半年間を振り返ってみると、みんなが大きく成長してきていることを実感します。
最初は日本のデッサンや美術用語に慣れず、講評についていくのが精一杯だったのが、今では自分から先生に質問することも増え、コミュニケーションがスムーズにできるようになりました。
作品が上位に選ばれることも増えましたね。

 

しかし、受験まであと半年……
夏期講習からは更に緊張感を持ってたくさんのことを吸収し学んでいくことになるでしょう!
夏期講習の留学生コースでは、

 

○ 専門課題を短時間で制作する
○ 日本語でプレゼンや面接の練習をする
○ 志望理由書の準備

 

こういった内容が加わります!

母国語に頼る時代とは完全におさらばですね……

 

さらに、夏の間にぜひ取り組んでいただきたいことを挙げておきましょう。

 

○ 絵画、デザイン、映像など、関心分野の展示・公開を見に行く
○ 本や資料、インターネット等を利用して専門分野の研究をする
○ ポートフォリオ提出が必要な生徒は作品制作や準備を進める

 

研究する、というのは、ただ見る・知るだけではなく、自分が何を求めどんなことに反応するのか、なぜその作家や作品が魅力的だと感じるのか、自分の関心分野が日本でどのように発展してきたかなどについて追究することです。
こういった積み重ねは、いずれ面接で生かされます。
視野を広げ、表現を豊かにするために、楽しみながら勉強していけるといいですね。

 

★ ポートフォリオの指導に関しては、こちらのイベントもぜひチェックしてみて下さい!

https://www.art-shinbi.com/event/2021/21event-s_s_s/index.html

座学授業を公開しています。

大気の状態が不安定な日々が、多くなってきました。日本も、年々熱帯化してきている感じがします。突然の雷雨などにも慌てずに、常に準備していきましょう。

デザイン・工芸科夜間部です。

 

今回は、現在イベントとして公開している夜間部の授業について、前回よりもう少し詳しくお話したいと思います。

【実技講義】
短期間で上達するために、やるべきこと!

https://www.youtube.com/watch?v=O0sl31eUCSA

 

このイベントは、4月24日のデザイン・工芸科夜間部での実技講義授業を録画し、それを内部生には復習として、外部生はマイページ登録をすることで見ることが出来るイベントとなっています。授業は、約2時間半ほどびっちりと上達を早めるための考え方をお話しています。デッサンの要点から平面構成、立体構成の準備など、とても大事なお話をしています。ぜひ、見て確認してほしいと思います。座学は面倒くさいなって思わず、為になる勉強と思ってください。

夜間部の授業は、校内実技模擬試験期間に突入しています。現在の自分の実力を確認し、夏期講習会に臨んでほしいなって思います。頑張ってくださいー!

次回は、校内模擬試験の報告になります。

原爆の図丸木美術館

こんにちは油絵科昼間部です。

一学期も終盤になって夏休みが近づいてきましたね。昼間部では素描から始まりイメージトレーニングや構図のノウハウなど、表現の土台となる課題を行いました。年間を通して新鮮な経験を積み立てていってほしいと思います。

良い作品を作るには、描くことと共に、多くのものに触れることで目を肥やし、判断力を身に着ける必要があると思います。今回のブログでは、見に行ってほしいおすすめの丸木美術館について紹介しようと思います。

https://marukigallery.jp/

丸木美術館は、埼玉県のちょうど中心当たりで、つきのわ駅(新宿からだと1時間半ほど)のさらに徒歩30分先にある美術館です。都内から足を運ぶにはなかなか気合のいる場所にあります。というのも、もともと丸木位里さん丸木俊さんご夫妻のアトリエだった場所を改装して建てた美術館のようで、収蔵されている作品もお二人と母親の丸木スマさんのものがメインとなっております。

美術館の裏手は斜面になっておりその先に川が流れており眺望の良い立地です。またベンチがあるので休憩がてら景色を眺めるのもよいと思います。ちなみにちょっと大変ですが徒歩で向かうことがおすすめです。丸木美術館の作品を見る体験として体を動かしてちょっと疲れているくらい、自身の息遣いを感じながら鑑賞するのがちょうどいいのかなとも思います。

いろいろ面白い美術館ですがびっくりすることに原子力発電所で作られた電気を使わないために東電と契約せず、太陽光発電で施設の照明や空調をつけているそうです。私が見に行った時は扇風機が回っていました。原爆の図がある美術館として一貫した意見で運営されていることが本当にすごいことで応援したい気持ちです。

肝心な展示ですが、「生きる」ということを意識せざるを得ない内容になっており、圧巻なのが巨大な屏風(訳2x7m)が所狭しと並んだご夫妻の共同制作である原爆の図でした。生と死の狭間にあり、肉体から魂がにじみ出て大気へと蒸発するような群像は、焼けただれた醜さや悲惨さを超越した力強い生命のありようを感じました。

墨などと共に木炭を多用して描かれており、見慣れた素材のはずなのですがここまで素材が何か別のものに変貌して昇華されているのは見たことがありません。油絵科の受験では木炭の素描課題が課されていますが、一つの境地としてぜひ受験生の内に見てほしいです。

そして丸木スマさんの水彩を中心とした作品も非常に魅力的で、とても愛らしい動物や生き生きとした植物に彩られた、原爆の図とはうって変わって、和やかな作品で癒されますが、ただかわいらしいだけではなく、無邪気さと無慈悲さが同居したような自然の姿、何か達観した包容力をもって表現されて感じました。息子の俊さんの勧めでご高齢で絵を描き始めたそうですが、絵画は誰でもいつからでも始められ、開花することが出来る分野なんだなと改めてうれしく思いました。絵を描くことは作業的なことだけではなく、人生をとして多くの経験のもとで培われた見方や判断力こそが手を動かし感動を生むのだと思います。

皆さんも受験だからと言って課題を繰り返すだけでなく多くの経験を通して刺激を受け、楽しみながら試行錯誤していきましょう。今回は美術館の紹介でしたが美術に限らず他の分野にも目を向けることもよいかもしれません。