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彫刻科:センター試験前まで

彫刻科の新妻です。今日明日はセンター試験ですね。午前中は雪でしたが大振りにならずに良かったです。それにしても図ったかのようにセンターの日は雪ですね。
センター試験が開けると怒涛の入直スケジュールに突入しますが、その前に今一度、塑像の荒付特訓を集中的に授業で行いました。
石膏模刻を中心に講師がデモンストレーションを行ったり、中間講評をこまめに挟み、それぞれの進捗段階でどこにウィークポイントがあるのかをチェックしやすくするなど慌ただしくなっていく前に各々確認できることが多かったのではないでしょうか。なので今回完成作品は少なめですが秀作を何点か紹介します。

夜間部生の5時間で制作したアバタのヴィーナスです。全て作りきっているとはいえませんが、動き、ボリューム、プロポーションなど大事な要素のレベルはかなり高いと思います。作りきることに意識がいきがちですが、こういう仕事が実際の試験でも大事ですし、彫刻を作るスタンスとしてこの意識を常に持ち続けて欲しい一点になりました。

こちらも夜間部生の武蔵美対策デッサンです。何回か馬頭は描いていますが、今回のは馬頭だけでなく、台やガラス板の描写も含めて画面内のスキがなくなってきましたね。前半から空気感のあるベースの仕事もできていたのでこの調子です!

昼間部生の自刻像です。表情の作りがめを引きます。陰影の使い方も上手いですね。髪の毛や首回りにまだ若干の大味感が残っているのでそこも含めて自然に感じられる調整がもうひと押し欲しいです!

センター試験前日のジョセフ。絵からは気負いのない、でもしっかり彫刻として成立させるぞというスタンスが、小手先のテクニックや勉強としての理解を超えて、身体に実感として入ってるなぁと感じられます。
今回は以上です、また次回!