日別アーカイブ: 2017年6月17日

彫刻科 夏前の3週連続イベント報告。

こんにちは!彫刻科の小川原です。新美彫刻科では3週にわたって日曜に「石膏デッサン6時間チャレンジ」「全国公開実技コンクール」「手の型取りとデッサン」を行って来ました。
まずは6時間チャレンジ。普段あまり短時間では制作しないので、皆必死でした!次の週に公開コンクールがあったのでその練習も兼ねています。
優秀作品です。3点特に良い物が出ました!

3点とも浪人生の作品です。

動き、構造、量感。どれをとっても素晴らしく印象が取れていますね!豊かな色幅を使った炭の表現力が魅力的です。手前の腕が途中弱かったですが最終的には満足できる内容です!


この位置から見たフォーンのムチッとした感じがよく出せています!筋肉の微妙な隆起も見逃さず捉えられていますね!迫力があります。脇の黒と腹の黒がやや似ているところは少し気になります。


伸びの動きに合わせた探りがとてもよい効果を出せています。静止している石膏像としてと言うより、まさに動いている過程の一瞬を捉えたようなリアリティを感じます。陰側の色幅が一層増えてくるとさらにレベルの高い作品が目指せそうです。

次は公開コンクールです。秋の公開コンクールと同じ位の人数が集まり、緊張感のある試験の場となりました!

1位は新美生の1浪生でした。

頭部の立体感が弱かったり、腕の引きが甘かったりしますが、作品としての迫力が強く感じられる作品でした。今後は抜けの無いようにしっかり全体を確認していきましょう!

2位の作品です。学外生の作品です。

色がきれいな作品です。石膏像の白さを感じることが出来ます。顔も繊細に捉えていてよいですね。逆に体の厚みが弱いのがもったいないところです。

3位の作品です。学外生の作品です。

出だしから印象をバッチリ捉えられていました。描き出しで印象が良いと思ったのはこの作品だけです。ただ後半は少し空回りしてしまい中身が詰まりきらなかったです。実力があるのでこれからどんどん高めていきましょう!

順位が振るわなくても、それぞれいいところが必ずあります。何か意識や技術が抜けてしまっている所があって上手く行っていないところが目立ってしまっているのだと思います。まだまだこれからなので、夏期講習に向けて気合を入れなおして頑張りましょう!今回参加してくれた人たちの中から多くの合格者が出ることを期待しています!頑張れー!

次は手の型取り、デッサンです。
シワまで綺麗に型どれた「手」というモチーフを、鉛筆で描いていきます。生身の手ではなく、物としての手だと、皆結構正確に形がとれることに驚きました。

野村先生にデモンストレーションしてもらいました!


イベントは無事終わり、夏期講習に向けて頑張りましょう!

そして…。

紹介が随分遅くなってしまいましたが、春に自主制作していた狼の塑造作品を紹介して終わります。

7月15、16、17にプレ夏期講習があります。ここでは講師のデモンストレーションを混じえながらもう一度入試の試験時間に合わせて特訓を行います。
今年芸大受験を考えている方は是非参加してみてください!