彫刻科昼間部講師の氷室です。
いよいよ新年度が始まりましたね!!
みなさん、どの様な目標を持ってスタートを切ったのでしょうか。
彫刻家 アルベルト ジャコメッティは
『彫刻とは、手でこねるという最も原始的な芸術、ロバ引きの様な最も遅れた芸術だ』
と表現しています。
彫刻には時間がかかります。彫刻を学ぶのにも時間がかかって当たり前なのだと思います。
みなさんがどの様に自分と向き合って、成長していくのか、与えられた期間を実技のレベルアップだけでなく
自分なりに彫刻へのロマンを発見し掘り下げていって欲しいなと思います。
そして私は、ちょこちょこ皆さんと彫刻について語り合っていきたいです。
そのために、ぜひとも積極的に展覧会にも足を運んでみて下さい!
☆中村屋サロン美術館
https://www.nakamuraya.co.jp/museum/exhibitions/
☆それぞれのふたり 淀井彩子と淀井敏夫 ミュージアム コレクションⅠ
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection.html
☆国立西洋美術館、国立近代美術館の常設展示や、朝倉彫塑館も近場でお勧めです。
春期講習は、裸婦デッサンやモデル首像課題もあり、また大型模刻や動物制作などに取り組むメンバーもおり、充実した春期講習となりました。
こちらは、ラオコーンのデッサンです

とても高い集中力と粘りで、密度があるデッサンになりました。かっこ良いです!!
大型模刻や動物作品は、引き続き制作が続いているため、完成に至り次第ブログで紹介出来ればと思います。お楽しみに!
新学期は、まず基礎からしっかり取り組んでいく課題でスタートしました。
鉛筆素描特訓です。

空気を感じさせながら、物が其処にある事実を表現する基礎ですね。上手です。

彫刻科では普段なかなか見かけない細密描写課題です。そこにある質感までも感じさせるリアリティー、素晴しいです。
こちらは、ヘルメスのデッサンです

最近では、2列目や3列目から立ってデッサンをする機会が少なくなって来ました。その中で積極的に立って石膏を見下げて挑戦した1枚です。
やや見下げて描くと構造が分かりやすいですね。
こちらはアバタの模刻です

丁寧に作られており完成度が高いです。良く考え観察してあります。ここまでの実力ある作品が、さらに1年をかけて、どの様に変化しさらなる高みへ昇華して行くのか、楽しみです。
まだまだこれからです!
どうしても比較されてしまう環境ではありますが、まずはマイペースに課題に取り組んで行きましょう!!
次回のブログ担当は稲田先生です。
氷室