映像科:授業の様子

こんにちは。映像科です。校舎は現在GW中により休館しています(がブログは更新するのですね)。
新年度がはじまって3週間が経ちました。受講している皆さんも少しずつ制作することに慣れてきた印象です。この間の課題と教室の様子をお伝えします。

先週は「任意の一曲を選んでヴィジュアル化する」という課題でした。映像を志望するきっかけとしてMVに興味がある人も多いですし、やはり映像と音楽は切り離せない表現です。
映像科ではB3サイズの画面に描く機会が多いですが、この課題ではB2サイズの大きい画面に表現します。描写やコラージュなど様々な手法の作品が並びました。講評会では実際に音楽を流しながら鑑賞してみます。

また今週は「大学に入学したら自主的に制作したい作品案をプレゼンする」という課題でした。自分の頭の中の発想をどうすれば他者に伝えられるか。それぞれ工夫しながらプレゼンテーションしていました。

このように一学期の映像科の授業では、受験に直結した課題制作に留まらず、絵(イメージ)と言葉(テキスト)によってアイディアを伝えるための方法を幅広く学んでいきます。これは一般選抜を目指す場合も、総合型選抜にチャレンジする場合も、いずれにおいても基礎となります。
GW明けの5月には以下のような授業が予定されていますので、これから対策をはじめる方もぜひご相談ください。

5/11(木)描写基礎課題「空間を描く(パース編)」
5/12(金)描写基礎課題「人物を描く(クロッキー編)」
5/14(日)描写基礎課題「物を描く(鉛筆デッサン編)」

5/18(木)映像作品研究「さまざまな映像について」
5/19(金)映像作品研究「さまざまな映像について」
5/21(日)アーティスト研究課題

5/25(木)文章表現課題(※小論文基礎)
5/26(金)描写力特訓課題「アングルについて」
5/28(日)実技総合課題(※「感覚テスト」および「発想力」基礎)

それではよい連休をお過ごしください!

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くにたちの4月

国立校です。

今年度もあっという間に1ヶ月が過ぎました。
皆、憧れの美大生という目標に向かって毎日制作に励んでいます。

4月の写真模写課題の優秀作品を何点か紹介します。
写真模写は、ただ写すだけでなく選んだ写真の魅力を写し、表現することが大切。
とても素晴らしい作品ができました。

          

 

彫刻科 GW前の預かり作品

今年度から講師を担当する事になりました臼田です!普段は大理石を主に用いて人間をモチーフにして作品を制作しています!よろしくお願いします!

さてGW前にいい作品が沢山出たので紹介していきます。

昼間部生の作品から紹介していきます。

密な形を追い込んで作り上げることができました。そのモノらしさ(線の緩急や陰影、形のメリハリなど)を感じることはどのモチーフにおいても必ず必要になります。石膏デッサンや模刻などにおいても今回の課題で大事にできたことを忘れずに生かせるようにしましょう。

しつこくしつこく形に対して向き合うことができました。骨らしい三次曲面の繫がりを強く表現することができました。かっこいいです!普段は少しカタチが単調になってしまう時があるので今回のようなカタチに対しての執着を他の課題においても心がけましょう。

時間を延長して頭部だけでなく、角の細かなディティールまで作り上げれました。ベースから密なカタチを作り出す時に迷いや躊躇が普段は見受けられます。ここまで密に作るあげることができるので他の課題においても自信を持ってどんどん形を作り上げてしまって大丈夫です!トライできれば必ず良い作品を作り上げることができると思います。

続いてヘルメスのデッサン

顔の印象で苦戦することが見受けられますが今回は柔軟に印象を合わせてこれました。カタチに対しての素晴らしい反応ができる反面、細かい起伏を表現する際にやや大きなカタチが崩れてチカチカしてしまう時があります。落ち着いて自分の画面に施した作業内容を頻繁に確認することを心掛けてください。

今回は強引になることがなく顔の印象を引き出せました。この感覚を忘れないようにしてください。一手一手にもっと自覚を持って、作品の最終的な完成イメージを強く持って作業するように心がけましょう!そうすれば必ず良い作品を制作できると思います。

力強くヘルメスの印象を捉えることができました。カタチを力強く表現できる反面、そのモノらしさから外れた際に悪目立ちする事になります。最後までモチーフに寄り添い、よく形を観察し、よく分からない状態でなんとなく作業をしない、これを強く意識して作業するようにしてください!

夜間に残って自主的に仕上げた作品になります。最終的なフィニッシュは良いです。途中でモチーフをなんとなくみてなんとなく作業を重ねることをしないようにしましょう。そのモチーフらしい特徴や強さ他のものにはない魅力など既に知識的に知っていることはフルに活用して観察することを心がけてください。

続いて夜間部生の作品紹介に移ります。

とてもよく印象を引き出せていると思います!毎回高いレベルで作品を上げてきていますが、出だしはまだ不安定な瞬間があります。精度を上げていく際の見方やポイントを毎課題で増やしていきましょう!この調子!

自刻像課題 この時期でここまで上げてこれることはすごいと思います。フィニッシュ時の陰影の濃淡をコントロールして、細部周りの三次曲面の形をもっと追えると素晴らしいです!

人間らしい佇まいを自然に拾ってこれました。とても印象がいいです。やや体の肩の位置関係に対しての顔の向きに固さを感じます。先の形をもっと想像して作っていけると良いです!

動きをつけての難しい構成でしたが破綻なく自然に作れています。動きがつくことによって起きる左右の形の差も抑えられました。出だしで顔まわりの彫りがキツくなりすぎる癖があるのでそこを気をつけつつ進められると良いです。

パジャント 完成度はもっと欲しいところですがとても綺麗な空間を出せていると思います。画面奥と手前の関係性の設定が初めからかなり意識できていたこともとても評価できます!この調子で頑張りましょう。

片手塑像 高い精度でバランスを合わせてこれました!手の持つ柔らかい肉感や関節周りのコツっとした感じはもう少しだけ追えるとよかったです。今回知った手の構造的な知識は忘れずに次に活かしましょう!

各生徒強みと弱みを持っています。それを自覚し自発的によく考え制作できると良いと思います。弱みは夏前までに払拭できるようにとにかくもっとトライしていきたいですし、強みはもっと研ぎ澄ましていけると良いと思います。一手一手にもっと責任と認識をもって作業するようにしましょう!

長くなりましたが以上になります。

 

 

 

夜間部デザイン工芸科 今月の生徒優秀作品

どうも講師の山内です!
今月の生徒優秀作品紹介のコーナーです!

昼間部 私大デザインコース Iさん

うまい……!
まだ4月なのに…。まだ春なのに…。
デッサンの難しいポイントとして、空間を描くという考え方があります。モチーフを描くことが出来るひとは多いけど、空間を描く……?なにそれ?てひとは多いと思います。この絵にはめちゃくちゃ空間があります!テクニック的に難しいことをしてるわけではないけど、素朴に色を合わせていく感じが素晴らしい!
空間をリアルに描くコツは、自然にみえる色をつくること!
そして自然にみえるコツは上手に嘘をつくことです笑
約30の嘘という言葉がありますよね。大きな嘘をつきとおすためには、小さな嘘が30個必要っていうアレです。
静物デッサンでいうと、白背景で描いている時点でひとつ大きな嘘をついています!笑
なので、白い世界に存在してる感じを成立させるために、反射光を入れたり明度彩度を調整したり小さなフォローが30個くらい必要なわけです。そういった細やかな気配りがこの絵の中にはたくさん発見できます!うまい!

 

 

夜間部 私大デザイン工芸科コース Hさん

うまい…。
しかも偉い…。なにが偉いかというと、細い線が綺麗に描ける筆をネットで探して買ったらしいんです。賢い!
この日はHさん遅刻してた気がしますが、それでもスピーディーかつ丁寧な作業でこのクオリティ!
時間をかければかけるほどいい作品になるとは限らないのが絵を描くことの面白さですよね。実際の試験でも5時間の試験を3時間ぐらいで終わらせて、満点で合格したひとが過去にいます…!
話を戻すと、この作品の良さはスピーディーかつ丁寧なところなんです!(2回目)
速さと丁寧さって別の概念じゃなくて、速さを求めるなら丁寧に描けばいいし、丁寧さを求めるなら、速く描く工夫(物理的な意味だけじゃないですよ!作業工程とかも含めて)をすればいいんですよね!この時期にそれが理解できてるのはちょっと賢すぎるな!

芸大デザイン・工芸コース

こんばんは
新宿校デザイン・工芸科 芸大コース講師の山本です。

新学期も間もなく1ヶ月が経過しようとしています。新しいメンバーと学ぶ環境に慣れてきた時期ではないでしょうか?昼間部の1学期カリキュラムは入試課題対策と大きく変わって時間をかけて観察力を高めたり、講師のレクチャーをじっくり見たり、入試直前講習会では得ることが難しかった基礎力の強化を目指しています。来月5月は基礎実技課題と並行して、校外学習を中心とした様々な事象を面白がるための練習課題があります。しなやかな思考力を育てるための課題が用意されています。

今年度ここまでの講師によるデモンストレーションの一部をここで紹介します。

静物デッサン課題、瓶の着彩課題、百合の着彩課題、デッサン描き出し特訓課題