アイデアの生まれる場所

こんにちは。油絵科の関口です。今週は僕の番ではありませんが、ピンチヒッターです。

さて、1ヶ月以上に渡る夏期講習会、如何でしたか?
油絵科は他の科とは異なり、イメージ課題を積極的に取り入れています。モチーフがまったく無い課題や、中には無茶苦茶とも思えるような課題に翻弄され、今まで使った事の無い脳みその領域がフル回転し、頭から煙が出ていた人も多いのではないでしょうか?DSCN0249

急に「アイデアを出せ」と言われても中々厳しいものです。普段から色んな事に興味を持ち、メモを取ったり、作品の事を考えてアイデアを練ったりする事が大切になってきます。

 

このアイデアですが、実は考える場所も結構大切なんです。皆さんは色んなアイデアを考える時、何処で行いますか? え? アトリエ前の廊下ですか? ダメとは言いませんが、今までの経験から照らし合わせると、あまり良い場所とは言えませんね。
僕のアイデアが出てくる場所は主に3箇所です。今日はその場所を紹介しながら、アイデアについて語ろうと思います。

 

①布団の中

「ああでも無い、こうでも無い」と起きている時に色々考えていて、疲れて寝てしまう事があります。それが朝目覚めた途端に「そうか!これだ!」となる事があります。これは脳科学的にも証明されているそうで、睡眠は考えた内容を整理する役割も担っているそうです。あのアインシュタインも特殊相対性理論のアイデアは夢で見た内容がヒントになっている、と聞いた事があります。
起きてすぐにメモが取れるよう、ベッドの傍にはメモと筆記用具は置いておきましょう。あと、夢日記を書くのも良いと思いますよ。

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②お風呂の中

お風呂に入っている時に「そうか!これだ!」とアイデアが生まれる事がよくあります。難点は記録する事が出来ず、すぐに消えてしまう事が…。
なのでお風呂でアイデアが浮かんだ時は、思いついた事を呪文の様に繰り返しブツブツ言いながら湯船に浸かります。完全にヤバい人ですね(笑)。途中で違う事を考えてしまうと、消えて無くなってしまう落語の様な事がよくあります。

 
③電車の中

電車の中で考え事をする様になったのは、いつからかは分かりませんが、携帯を持つようになって、この十数年間は確実にその時間は増えました。
実は新美のブログを書いているのは、ほぼ100%電車の中で、写真の挿入や微調整のみパソコンで行っています。あと、自分の作品タイトルを考えるのも電車の中。新美の課題もイメージ課題はほとんど電車の中で考えますね。

自分にとって電車という場所は、文章を考えるには最も適した場所なんです。

もちろんギュウギュウに混み合った超満員電車の中では考えられないので、少し空いている時間やルートを通るのは重要かもしれません。
適度な揺れは「1/fのゆらぎ」と言われていて、電車の揺れる音は母親の体内で聞いている血液が通る音と似ているそうです。そんな理由により、リラックス出来るのでしょう。
それに電車の中は適度な刺激があります。外の風景、色んな乗客のちょっとした仕草や行為、人々の会話、中吊り広告。山手線などは扉の上に液晶画面があり、無音でニュースや広告が流れてきます。これらが僕の頭の中には無い刺激的な要素として入って来て、イレギュラーな化学反応を起こすのです。

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何れも完全にリラックスしている時にアイデアは生まれている様です。必死になって考えても、アイデアは中々浮かばないものです。もちろん何も考えなければアイデアが浮かぶはずもありません。あれこれ考えて直ぐに答えが出ない時は、ちょっと気分転換してみましょう。ふとした事でアイデアは生まれてくるかもしれません。

 

 

 

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

こんにちは デザイン・工芸科私大の古関です。

今日は武蔵野美術大学の各科の先生に来て頂いて
説明会を行いました。

工芸工業デザイン学科の山中先生と
空間演出デザイン学科の太田先生に来ていただきました。

工デと空デを受ける新美の受験生も一生懸命話しを聞き入って、
夏の最後にとても盛り上がり、ためになる説明会が行われました。

工デ、空デの他にも視覚伝達、基礎デザイン、映像科の
説明会も新美の別会場で行われました。

ムサビの生の情報を聞けて、今後更にみんな頑張って
武蔵野美術大学に合格できる予感を感じた1日でした。

夏期講習会 後期もあと1日です。
暑さに負けずに頑張れ、受験生。

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

映像科:武蔵美進学説明会

こんにちは。映像科講師の森田です。中期、後期の計24日間の夏期講習もあっという間に終わろうとしています。中期は推薦入試対策でプレゼンテーションと映像制作に明け暮れ、後期は一転して感覚テストや小論文の対策と、なかなかハードな夏だったかと思いますが、この頑張りが必ず二学期以降の飛躍に繋がるはずです。

8/23日の放課後には武蔵野美大映像学科の篠原教授が映像学科の説明に来校されました!この時期の新美での説明会は毎年恒例となっていますが、今年も入試のことから大学の授業のことまで色々とお話しいただきました。後半は映像科の学生からの質問コーナーとなりましたが、特に今年は推薦入試についての質問が多かったような気がします。従来からの方式「ディレクション資質重視型」、今年から新たに始まる「クリエーション資質重視型」の両方について、どのような点を評価しているのか、詳しく聞き出せた(?)ような気がします。

さて映像科の二学期からの金土日コースの授業は、9月5日に始まります。二学期からはいよいよ小論文or鉛筆デッサンの対策も分かれて、さらに推薦入試組は一般入試対策と並行して、各入試の準備が始まります。「ディレクション資質重視型」の「構想力テスト」については昨年以前に受験した人のレポートなどもありますし、「クリエーション資質重視型」の参考になる資料もあります。出願を考えてる人は、お気軽に相談に来てください!

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8/27~8/30 国立校 入試相談会+静物デッサンゼミ開催

新宿美術学院 現役校 enart 国立です。

夏期講習も残すところ、あと3日になりました。
夏の間ずっと国立校に通ってくれていた皆さん。
本当にお疲れ様でした。

◯静物デッサン制作風景
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◯油絵制作風景
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◯美大生による平面構成デモンストレーション
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これだけ集中して長期間絵を描き続けたのは人生初ではないでしょうか。
体力がついた・・・という人もたくさんいました。
この夏の努力は、皆さんの大きな力になっていることと思います。
講習会が終わっても気を抜かず、学科の方も同時進行で。

 

 国立校では 8/27(水)~8/30(土)  9:00~16:00に   ? ? ? ?  高校1.2年生対象 美大・芸大を目指す人のための
 入試相談会+静物デッサンゼミ を開催します。

無題

課題(2日間)X 2  短期集中のデッサン講習会です。
◯受講料1課題 4,000円(税込)。

美大進学を希望しているが、どのような勉強をしたらよいのかわからないという
高校1.2年生の皆さん。(高校3年生も受講可)
思い描く将来の夢に近づけるのは、どの美大のどの学部か、
そして、美大受験にむけてのより具体的な学習方法など経験豊かな講師たちが個別面談でご相談にのります。
画材はこちらでご用意いたしますのでお気軽にご参加ください。

ゼミ参加者は2学期入学時の入学金、授業料よりゼミ受講料金額分を免除させていただきます。
お申し込みはこちらをプリントしてご郵送、又はFAXしてください。 お問い合わせは042-577-1117(国立校)・03-5309-2811(新宿校)

彫刻科。流れに乗って夏期講習後期へ突入!

こんにちは!彫刻科の小川原です。 今回は氷室先生の番でしたが都合により僕がアップすることになりました。 さて、夏期講習もだいぶ盛り上がり、皆かなり力を付けてきました!1学期の時とは大違いです。何より自分自身の弱点を素直に受け入れ、克服していこうという強い意志がひしひしと伝わってきます。
こういういい流れに持ってこれたのは、偏に上達してきた事を少しずつ実感する事が出来始めているからだと思います。上手くなってきたことで逆に弱点も明確に見えてきて、それを克服する為の後押しを、さらに上手くなりたいと言う高いモチベーションが後押ししてくれているのだと思います。指導しているこちらも、非常に楽しくやらせてもらっています!今後が本当に楽しみですね!

さて、前回から今日までの優秀作品を紹介します。例によって数が多いのでコメントは短めですみません。
前回紹介しそびれた構成素描。ウレタンフォームの板とピアノ線で重なりの空間(層)をテーマに造形し、描きなさい。というものでした。
U.T君の作品。
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描写の行き届いた完成度の高い作品です。構成の組み方も知性的で魅力的です。

石膏静物デッサン。
K.S君の作品。
IMG_7038_修正済
構図から空間表現まで画面全体の設定がよく考えられています。手前の牛骨の接点付近の形等、さらに緻密に表現しきれると良いです。

模刻。ミロのヴィーナス。
R.Y君の作品。
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全体的に合わせていく意識で常に間違いを探して正していける作業の方向性が良いです。十分な完成度も含めて時間内にまとめ切るビジョンをスタート時から持てると良いです。

Y.M君の作品。 IMG_7083
動きの組み立てを一息に捉えて組み立てていけました。逆に一旦組み上がったものはなかなか動かせていけていないので、より客観的な目を鍛えて極限まで精度を上げていく意識で臨めるようになると良いです。

模刻。ジョルジョ。
T.U君の作品。 IMG_7092
与えられている時間内でここまでつくれたら大した物です。見る角度によって軸の狂いが気になってしまうところがあるので、序盤粘って後半直せない狂いをしっかり潰しておきましょう。

女性ヌードモデル。
R.Y君の作品。
IMG_7066済
腰から下の表現にしなやかさがありとても良いです。手、足、顔等末端の表現には更なるリアリティを期待したいです。

U.T君の作品。
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厚みの表現や描写がとてもよく出来ています。物と物の前後関係(顔と奥の腕、右腕と胴体、両脚)に距離感がなくなっている(手前の物のアウトラインの外側に黒がたまっている)ので気をつけましょう。

K.S君の作品。 IMG_7064修正
人体のしなやかな立ち姿が魅力的に表現できています。欲を言うと中身の探りに比べて回り込み付近はやや追求が甘いので、今以上にやりきれると良いです。

自画像。木炭紙に鉛筆。 IMG_7049_済
出だしから画面全体をコントロールしながら作業を積み重ねていく捉え方が説得力のある画面をつくっています。鏡の中の自分、画面の中の自分。実際の自分。自身との対話が形となって現れているようです。

石膏像。パジャント。
T.U君の作品。
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背景も含めて描いてみました。背景の暗い部分の状況がやや分かりづらいですが、非常にテクニカルで完成度の高い内容です。石膏像の手前部分の描写が効いています。

コンクール。ジョセフ。
U.T君の作品。
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光の表現が巧みで明解で目立つ作品です。形のキワに関してはこだわって描写できていますが、塊としての構造感に対する表現に弱さを感じます。そういった意味で、もう一踏ん張りでもう1段階は軽くレベルを上げられる伸び白があります。

R.Y君の作品。
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目の前にあるモチーフに素直に向き合って、嘘のない描写を重ねています。こういうタイプの人は変に技巧的になる事がないのでどんどん経験を重ねて今のまま上達していってくれたら良いです。後は満足のいく物といかない物の判断をきちんと下していく事も忘れずに。

コンクール。クラフト紙の紙袋と荒縄とパプリカの構成。
A.Hさんの作品。
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塑像板上の空間性をフルに使う為にそれぞれの物の角度や配置をこだわり抜いた作品です。完成度も高く。説得力のある内容でした。

H.Iさんの作品。
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シンプルな構成ですが、欠点のない作品に仕上がっています。さらにつくり込みをこだわって、押しの強い作品を目指して下さい。

K.S君の作品。
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クシャッと閉じた紙袋が目を引きます。作りも良いので目立つ内容です。やはり縄の先端が両方とも他のモチーフにくっついているのはやや自然ではないかもしれません。いろいろ試してみて下さい。

Y.M君の作品。
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配置にリズムがあっておもしろい作品です。もう少し紙の質感が上手く出せると(または出しやすいよう誘導できると)尚良くなりそうです。

R.Y君の作品。
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紙袋を量の塊として表現した事に彫刻的な魅力を感じました。縄の扱いも考えられていて、後は描写がどこまで言い切れるか、それだけです。

デッサン。ヘルメス。
T.F君の作品。
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色で形を上手く表現できています。色感の良さを伺える作品です。描写に関してはギリギリ何とかなりましたが、単純にまだまだ技術的に足りないところがあるので特訓しましょう!

T.U君の作品。
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今回は波に乗るまで苦戦しましたが、そこまでの過程でいろいろやった痕跡が作品にリアリティを与えています。始めから上手くいくことはいい事ですが、それなら技術的にこうした要素が感じられる方法論を編み出してみてはどうでしょうか。

K.S君の作品。
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探りの深さとリアリティを感じる表現が出来ています。常に完成のイメージを更新し、その時の満足度を常に超えていく勢いで臨んでくれたら良いと思います。

Y.Y君の作品。基礎科の生徒ですが、講習は受験科に参加してくれました。
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ほとんどアドバイスする事が見当たらないほど一貫して像を捉える仕事が積み重ねられていました。印象が良く素晴らしい内容です。スタート時に無理なく大まかな形が取れれば後は何も問題ないです。

手と水の入ったガラスコップ。素描は芸大の時間に合わせ、3時間です。
Y.M君の作品。
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バランスが上手く取れています。完成度も短い時間の中で高められていて良いです。気になるポイントは2つ、手首(曲がっている部分を斜めに線を関係づける)が太い。コップの底の楕円が正確でない(回り込みがNG。回り込み部分だけ上の楕円と比べると逆パースです)。あと欲を言うと人差し指から奥の空間にはさらにこだわりたいです。

K.S君の作品。
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鉛筆の扱いが明解で良いです。人体としてのしなやかさが良く表現できています。逆に手の甲に厚みが欲しかったのと、コップの楕円の長軸が口も底もズレています。形も歪んでいます。とにかく単純ミスをしない事です。

T.U君の作品。
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こちらも明解なデッサンです。言い切る力は注目を集める重要な要素です。しかしこの作品もコップの楕円が狂っています。透視図法関係は見て描くだけではダメです。観察以上にただ透視図法の基礎理論を交えながら単純に自然かどうかを客観的に見ていくこともしてください。

手と紙コップ。
現役生。R.S君の作品。
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手は日々の特訓の成果があって自然に描けています(やや手首は太いですが)。それより紙コップです。扱いとして弱いのが否めません。いろいろなものの質感表現を特訓しましょう。
コップの形は浪人生よりずっと自然なのが僕は悔しいです…。

塑像。外国人モデル首像。
H.Iさんの作品。
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自然な表現が魅力的な作品です。素直な観察によって柔らかな印象をつくる事ができました。さらに骨格感の意識を高めていきましょう。次回の作品がとても楽しみです。

K.S君の作品。
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土付けの見切りが素晴らしかったです。モデルさんの微妙な顔の歪みまで捉えています。回転台を必要に応じて近づけたり(より具体的な観察が必要な時)離したり(作品として客観的に向き合う時)しているのが印象的でした。

Y.M君の作品。
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力強いモデルさんの骨格構造が強く感じられ、迫力が伝わる作品です。作業のやり取りがモデリングに偏っている為シャープさが弱いので、反りの形に関しては積極的に削ってつくる方法も取り入れていっても良いと思います。

F.Tさんの作品。
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いつもより高い完成度を打ち出す事が出来ました。様々な質感が感じられ、魅力的な作品となっています。骨格構造による張りの形に関してはもう少し緊張感を持たせたいところです。

K.Oさんの作品。
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表情に対する追求に並々ならぬ物を感じます。ベースとなる構造に関してやや量感不足に陥る事があるので注意しましょう。もう少し大きなサイズでここまで作り込めたら説得力はさらに高い物になったはずです。

T.F君の作品。
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柔らかな土付けが人物としての生命感の表現に上手くつながっていて良いです。さらに出来るようにならないといけない事。理解を深めるべき事は本人が一番良く分かっていると思うので、とにかく頑張りましょう!

基礎科、Y.Y君の作品。
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ベースとなる骨格構造の探りが見事で、形の内側から緊張感のある張り出しを感じます。逆に細部があっさりしているところがあるのでもっと早い段階から下地に組み込みつつどんどん突っ込んでいって良いです。

素描。外国人モデル。
T.U君の作品。
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モデルさんの印象を表面的に追うだけでなく、作品として追求し切れている事が素晴らしいです。体(服)の部分のクロッキー的な描写の挑戦も上手くいっていて、爽快感のある作品になっています。

F.Tさんの作品。
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モデルさんの印象が良く引き出せています。作品としてはまだまだ不十分なところはありますが、これからの可能性を強く感じるデッサンです。単純にあと1、2時間描くだけでもグッと内容を上げてこれそうです。ただ実際は3時間なので、そこにどう折り合いをつけていくのか。考えていきましょう。

K.Oさんの作品。
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とにかく上手いです。こういうタイプで3時間でここまで描ける人は他にいないと思います。この感性を他の課題にも生かていけると良いです。

長くなってしまいましたが、その分いい作品が沢山出てきているという事でこちらとしては非常に喜ばしい事です!これからさらに上達していく事が出来るよう一緒に頑張りましょう!
次回の更新は氷室先生です。8月26日を予定。夏期講習後期後半の作品を紹介します!
さあみんな!拳を高く掲げて!エイエイオーーッ!!