武蔵野美術大学 入試説明会

こんにちは、油絵科 松田です。

先週の金曜日、新美で武蔵野美術大学油絵科の入試説明会が開催されました。

今年は、丸山直文先生にお越し頂いたのですが、品の良い穏やかな方でしたね。
丸山先生の作品は新美の学生にも好評でして、図書コーナーの画集は貸し出し頻度が高い気がします。
制作の段階でも参考にする生徒を時々見かけますが、素材の扱い方は、なかなか上手く取り入れらないようですね。
布にアクリルという素材で描いていらっしゃる丸山先生の作品を参考に、キャンバスと油彩で格闘している生徒をみると微笑ましいもので、後ろで静かに応援してます。
素材の関係性や表現内容の必然性が違うものですから、なかなか上手くはいかないけれど、失敗やアクシデントから不意に成功へ持ち込む生徒もたまにいます。
制作への入り方はどの場所からでも、最終的に本人のイメージへ転化された作品は評価してあげたいですね。  そんな時は、生徒の制作への入り口となって頂いた丸山先生の作品にも人知れず感謝する事があります。

今回も、わざわざ遠方から新美の生徒のためにお越し頂いた武蔵野美術大学関係者の方々、丸山先生、本当にありがとうございました。
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近年は少しずつですが、入試の変更点があるようです。
受験される学生さんは、ご自分の受験校へのリサーチをお忘れなく!

先端科ラジオその2

こんにちは、先端科です。

秋も深まり、随分と寒くなってきました。

冬季講習会も近づき、いよいよ受験モードに切り替わっていきます。

冬期講習から入試直前講習は、体力勝負にもなってきます。体調管理にも気をつけながら、引き続き頑張っていきましょう。

秋の夜長に、先端科講師3人による本音トークをどうぞ。

https://note.mu/shinbisentan/n/nfb31e34e676d

中学生コース

こんにちは?中学生コースです!

今年は例年より多く来てくれて、日曜日は中学生でアトリエがいっぱいです!ひゃあ?

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期末テストも終了し、二学期も終わりに近づいてきました。

年が明けたらはいよいよ高校受験です・・・

受験生にクリスマスはない!正月もない!

ということで、中学生コースは冬期講習を開講いたします。

この時期にしっかり対策をして受験に備えましょう。

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ところで、インフルエンザの予防接種はもちろんもうやりましたよねー?

体調管理に気をつけて万全な態勢で臨みましょう(*^_^*)

 

 

映像科:映像と新しい技術について

こんにちは、映像科の森田です。秋も深まり推薦入試真っ只中の今日この頃ですが、今回は入試とは全然違った話題です。ちょうど今週幕張メッセで開催されていた、映像や音響機材の新製品の展示会『Inter BEE 2014』というものに行く機会があったので、そのレポートを兼ねて、最近の映像メディアの技術的な面について紹介してみようと思います。

ちなみに普段映像科の授業の中では「映像作品を作る上で、機材はそんなに重要じゃない(安価な機材でも発想次第で面白い作品は作れるよ)」と言っています。確かにそういう面はありつつも、映像というジャンルの場合、新しい技術の開発やスペックの向上によってこれまで表現できなかったことが表現できる、という部分があることも事実です。というわけで、展示会の中でいくつか気になった事柄を挙げてみます。

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*ちなみに会場はこういった感じ。この広さのフロアが他にもあり、更に展示や講演用のホールなどもあります。映像や音響の機材やソフトを作っているメーカーだけではなく、テレビ局などもブースを出しています。

まず多くのブースで展示されていたのは4Kや8Kでの高解像度の映像です。最近では「4K」という言葉を聞くことも珍しくなくなりましたが、「4K」とは「HD(いわゆるフルハイビジョン、これが「2K」とされています)」の縦・横2倍のサイズの解像度を持った映像の規格です。

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これからテレビ放送やネットでの映像視聴の環境もどんどん4K化していくにつれて、業務用だけでなく民生機(一般の人が普通に買える機材)でもこうした高解像度の映像を目にすることが増えそうです。というか現時点で、一部のスマートフォンでは4Kのムービーを撮影することも可能だったり、家電量販店には4Kのテレビが売られていたり、youtubeにも4Kで再生できる映像がアップされていたりすることから考えると、4Kはもう既に一般的になりつつあるとも言えます。

ちなみにテレビ放送では2020年には4Kの更に倍の「8K」での視聴が予定されているそうです。4Kでも充分きれいなのに8K!と驚いてしまいますが、この展示会では実際に8Kの映像もモニタで展示されてました。8Kともなると単純に「画質がきれいな映像」という感想よりも、解像度が高すぎてちょっと酔いそうなほどです。

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こちらは1.2億ピクセルの動画の展示です。フルハイビジョンの約60倍の高解像度、と言われても正直ピンときません。こういった高解像度の映像の場合、あらかじめトリミングする(切り出す)ことを想定しているそうです。つまり、拡大してもしっかりピントが合っているから、とりあえず撮影の段階では風景の全体を写しておいて、後で編集のときに必要な部分だけを使おう、という発想で撮影するようになるということのようです。そうなるとこれまでのようにカメラを構えて「構図を決める」という概念がそもそもなくなるのかも…?というのは大げさですが、撮影の仕方は変わってくるかもしれません。
 
 
 
 
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この大きな機械は35ミリフィルム、つまりかつての映画のフィルムをデジタルデータとしてスキャンするための機材だそうです。今や映画館でもほとんどがデジタルプロジェクターによる上映となっていますが、そんな中でフィルムをデジタルでアーカイヴしておくことで、古い映画を私たちが目にする機会も増えるのかもしれません。しかしフィルムのデータ化については(写真に関しても同様ですが)実はフィルムよりもデータの方が保存が大変という説もあり、それ自体なかなか難しい問題でもあります。
 
 
 
 
また、カメラが小型になってウェアラブル化する(身につけられるようになる)というのもこの数年の大きな特徴だと言えます。「GoPro」というメーカーのものが特に有名ですが、元々はサーフィンなどのスポーツをするときにボードに取り付けたり、身につけたりしていた「アクションカメラ」というカテゴリーのカメラが色々なメーカーから発売されています。本体わずか数センチのカメラがあれば今までは見られなかったイメージが見られるようになるわけですが、さてどんな使い方が考えられるでしょう。

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こちらは「ドローン」と呼ばれる小型の空撮用の飛行機。カメラを搭載して無線で映像を飛ばして、その映像をリアルタイムに見ることもできます。こんなものが色々な場所を飛び回っている状況は想像するとちょっと怖いですが、しかし例えばGoogleアースやストリートビューなどの技術も10年前にはなかったわけで、そう考えればこういったカジュアルな(?)空撮の機材が普及することで、現時点ではないようなサーヴィスやエンターテイメントなども考えられるかもしれません。

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どうだったでしょうか。冒頭にも書いたとおり、新しい技術が次々に出てきても、作品を作る側としてはその技術に「使われて」しまっては仕方がないわけです。一方でこうした新しい技術が、数年後に身近な環境の一部になっていることを想像することから、表現だけでなく社会の変化についても色々と考えることができます。そんなことも含めて、大学に入ったらこういった展示会にも足を運んでみるのもよいかもしれません。またちょうどデザイン雑誌『AXIS』の少し前の号(10月号)でも「未来の“撮り方”」という新しい撮影技術についての特集記事がありました。興味を持った人は併せて見てみてください。

私立美大デザインコース

デザイン・工芸科 私立美大コース講師の笹本です

通常授業で制作した作品のなかから、優秀作品の一部を公開します。

1.「お面を作っている両手」

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2.「お面を作っている両手」

 

1119 浅川

 

3. ひとりの人物と月とMoon Lightの文字

1119 福士

 

4. 静物デッサン(木炭紙大サイズ)

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