映像科:再現制作&年度末の大掃除

こんにちは、映像科講師の森田です。入試直前講習もいよいよ架橋ですね。まだ試験がある人は最後まで気を抜かず、体調に気をつけてがんばってください。

さて映像科でも現在、11日(水)からはじまる「私立美大合格者作品展示」に向けて、入試の再現作品の制作をしています。武蔵美の感覚テスト、鉛筆デッサン、小論文、東京造形大の構想表現や日芸映画学科の面接レポートなど、徐々に集まってきています。映像科の作品はやはり文章がベースなので、ぜひ展示会場でゆっくり見て(読んで)くださいね。

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(※写真は再現ではなく合格者の授業内での作品です)

またこの時期に再現作品を見せてもらいながら「試験本番、どうだった?」という話を聞いたり、入試の一年間の(知られざる)エピソードを聞いたりすることは、何と言うか講師としてもとても勉強になります。映像科の実技の制作は「ストーリーテリング」がその中心にありますが、作品だけでなくひとりひとりが既にドラマを持っているのだなぁとしみじみ思ってしまいます。ちなみに展示会場には「合格者体験記」も置かれていますので、そちらも併せて読んでみてください。

さて、そんな中でも4月からの新学期に向けた準備を少しずつ始めなくては、ということで年度末の片付け(いわゆる大掃除)をしています。7Fの「映像科資料室」には、受験の参考作品だけではなく、写真集や展覧会の図録、DVD、映像関係の書籍や雑誌、そしてももちろん大学の出版物などがかなり大量にあるのですが…。

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(全体はお見せできる状態ではないので一部分だけ)

来年度はもう少し見やすくしてもっと気軽に活用してもらえるようにと思っています。また、映像科の教室では「(小論文や学科の対策として)どんな本を読んだらいいんですか?」という質問をされることがよくあります。そんなこともあり、映像関係の資料だけでなく、小論文や学科の現代文の対策になるような評論文の資料を強化したいなとも考えています。こちらの新美ニュースでも紹介していきたいと思ってますのでお楽しみに!

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(この扉が目印です)

合格おめでとう! ena 新美 くにたち

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国立校です。

私立美大の入試・合格発表もほぼ終了し、現在東京芸大入試の真っ最中。
新美国立校は受験科がスタートして1年目、初めての受験生を送り出し、
私立美大、国公立大は下記の通り素晴らしい結果を出すことが出来ました。

武蔵野美術大学  合格 31名

多摩美術大学   合格 20名

東京造形大学   合格  6名

女子美術大学   合格 10名

京都芸術大学   合格  1名

学芸大学     合格  1名

その他美術大学  合格  7名

※重複合格、補欠合格を含みます。
※講習生は含んでいません。

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◎1日体験講習
新美ではこれから本格的に美大受験の勉強を始める人、興味がある人、迷っている人のために
1日体験講習を行っています。
用具の説明から丁寧に指導しますので、初めての方でも安心して参加できます。
また同時に保護者対象の入試ガイダンスも行います。
無料ですのでお気軽に参加してください。

詳しくは、トップページの[1日体験講習]をご覧ください。

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渋谷校開校記念
2015年3月末までの1日体験参加者に鉛筆セットと新美オリジナルクロッキー帳をプレゼント!
新宿校・国立校・渋谷校いずれの体験でも配布しています。goods

 

 

合格者作品展示&多摩美グラフィック再現作品

こんにちは。
デザイン科の大島です。

東京芸大をはじめとする国公立の受験はまだ終わってませんが(頑張って下さい!)、私立美大コースの合格者には再現作品をぼちぼちと描いてもらってます。

というわけで合格者作品展示が3月11日から始まりますが、一足先にちょっとだけ公開します。

すべて多摩美術大学グラフィックデザイン学科の今年度の入試再現です。
ブログに掲載するにあたり上司の了承をなにも取ってないのが心配ですが、こういうのって鮮度が大事ですよね!

今年度、デッサンは「手をにぎる両手」、色彩構成は「ROBOT」という課題でした。

 

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本番でこういうことができる人は少ないので満点近くはついたんじゃないかな??と思います。
怪獣(?)の手の関節のシワがめっちゃ人間ぽいのが個人的に気になりますけど、インパクト抜群です!

 

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現役生らしい、力強いハッチングで描かれています!手を握り合う情景がよく表現されていますね!技術もそこそこに、きちんと「伝わる」デッサンになっています。良い作品です。

 

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これも現役生です。
描いた本人いわく「手汗」がテーマだそうです!

…手汗って。
本番で手汗をテーマに描くほうも描くほうですし(本人いわくエスキース5秒だったそうです、真似しないでください)、よく手汗を評価してくれたものだと思います!
ちなみに、本当に手汗をかきやすい人だったので、本番では緊張して手汗がたくさん出て、余白がものすごく汚れてしまったそうです。

 

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参考作品用のビニールをかけたあとに撮影したので私が反射しております、すいません。
これは多摩美のグラフィックの入試作品として安定感があります。お手本のような作品ですね!

 

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C3PO(スターウォーズ)とキカイダーを彷彿とさせるロボットの顔がドーンと。
インパクトがあっていいんじゃないでしょうか!

 

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直線とROBOTの文字はどこだ!!と思われるかもしれませんが、左上にあります!
ビニールに反射して見づらくなってますが実物もわりと見づらい仕上がりです!
でも、自分を信じて最後までやりきっているところがいい作品ですよね!
キビシイ予備校だったら怒られちゃうような作品を描いて合格するところが新美って感じです!

 

今回はあえて異物感(?)のある作品を混ぜて掲載してみました。
真面目にやっていた人からすれば「えっ?!コレありなの?」と思う作品があったかもしれません。
でもこれが多摩美のグラフィックの受験の実際のところじゃないでしょうか。
募集定員が180人もあるんですから、いろんな合格の仕方がありますよね。

 

合格者作品展示は3月11日から私立美大系が始まります。
(もちろん武蔵野美術大学や他学科の合格者作品も展示しています!あとこのブログに掲載されていないグラフィックデザイン学科の再現作品も展示しています。)
そして3月18日からは芸大合格者の受かりたてホヤホヤの作品と、私立美大の作品も数を増やして展示する予定です。講師も常駐しております。是非新美にお越し下さい!

イベントの詳細はこちらからご覧ください

クレーの天使

こんにちは。油絵科の関口です。

今日はパウル・クレーの天使シリーズを紹介したいと思います。
クレーが描いた天使のシリーズは、晩年の2年間に集中しています。

まずは作品をご覧下さい。

忘れっぽい天使
「忘れっぽい天使」
名作です。

 

泣いている天使
「泣いている天使」

 

ミスエンジェル
「ミスエンジェル」

 

鈴をつけた天使
「鈴をつけた天使」

 

幼稚園の天使
「幼稚園の天使」

 

なんだか癒されますよね。しかし、これらの作品にはこんな背景がありました。

クレーはドイツにあるバウハウス(総合造形学校)で教鞭をとっていましたが、前衛画家という事でナチスの迫害にあい、故郷のスイスに亡命します。しかし、ドイツ国内にあった銀行口座が凍結されてしまい、厳しい生活を余儀なくされます。更に皮膚硬化症という難病を発症し、身も心もボロボロだったと思われます。そういう状況の中で制作されたシリーズです。

 

数々の名言も残していますので幾つか紹介したいと思います。

「左手は右手ほど巧みではない。だからしばしば右手より役立つのだ」

「天才とは、システムのエラーである」

「芸術は人類の保養地だ。一度でも世界を空の上から覗いてみれば気分一新、すっかりくつろいだ気分になれるし、芸術はまさにそのようなものとして、ある」

 

私たちの仕事は中々お金にはなりませんが、お医者さんよりたくさんの人々の心を救うものだ。と僕は考えています。

合格速報!

こんにちは。
いよいよ本日より東京芸大の入試が始まりました。
芸大受験生の皆さんは、一年間の自分の努力を信じて、
力を発揮して来てほしいと思います。頑張ってください!

さて、本日より私大入試結果の速報をアップしています。
合格速報→ http://www.art-shinbi.com/result/2015result.html

私大受験生の皆さん、お疲れ様でした。。。