日本画 秋の大作週間!

こんにちは、日本画の佐々木です。
熱い夏期講習を終えて、受験まであと半年…受験に向かって頑張るぞ!の、前に。
9月はちょっと楽しいことをして、ここから先の英気を養おう?!

ということで、今週は大作期間でした。
普段はP20のパネルに着彩をしていますが、思い切ってB1パネルでの制作です。
期間も一週間で、モチーフも教室全体を使ってセットします。
初日はモチーフ倉庫から思い思いのものを選んで、どんなセットにしようか考えます。

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あーでもないこーでもないと倉庫?アトリエを何往復もし、花が足りなければ花屋に走り、
普段あまり体を動かさない絵描きの卵たち(と、講師)には、一日がかりの重労働でした…。
この日は非常によく眠れました。翌日からはいざ制作開始です。

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大きな画面でみんな苦戦するかとおもいきや、何だか普段よりいい描きっぷり。
か、描けるじゃん!!!!とツッコミ入れたくなりました。
なんででしょう?やっぱり描きたいモチーフだと気合が入るのでしょうか?

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段々形になってきました…!

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画面に空間が出てくると、描いている手が実際にものに触れているように見えて
ちょっと感動です。

そして講評!
せっかくなので、講評前にお互いの作品を鑑賞します。
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完成した生徒作品、こんな感じに仕上がりました。
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この他にもいい出来の作品がたくさん出ました。それはまたパンフレット等でお披露目します!

みんなに楽しかった?と聞いたら、なんだかぐったりしていましたが、自分でモチーフを選んで描いた分、やっぱりいつもよりも魅力的に描けたのではないかなと思います。
こんな気持ちで普段のモチーフにも取り組めるといいですね!
大作、おつかれさまでした!

先端科です

こんにちは、先端科の冨樫です。

2学期スタートしました。今年の9月はなんだか涼しく、過ごしやすい毎日ですね。制作の秋、ギアチャンジのタイミングです。

さて、じつはわたくし先月ベネチアビエンナーレに行ってまいりましたので、今回はちょっとそのときの様子をレポートしたいと思います。といっても、ここでひとつひとつの作品について解説する体力はありませんので、旅ブログほどの情報量しかございませんが、16GBのiPhoneの容量をはるかに超えた(ありがとうグーグルフォト…)写真フォルダの中から、いくつかアップさせて頂きます!

ところはイタリア、水の都ベネチアでございます。

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ベネチアビエンナーレというのは、世界で最も歴史のある現代美術の国際展です。「ビエンナーレ」いうのは2年に一度という意味ですから、開催は隔年です。今年は第56回目にあたります。ベネチアビエンナーレはしばしば、「現代美術のオリンピック」と形容されることがあります。そのわけは、ベネチアビエンナーレ特有の展示形式にあります。メインの展示は主に2部構成になっていて、ひとつはその年のテーマにそって世界各国から選ばれた作家が参加する企画展。そしてもうひとつが、「パヴィリオン」とよばれるものです。これはビエンナーレのメイン会場に各国がそれぞれもっている自分の国専用の展示会場(これが「パヴィリオン」です)で行われる、各国代表のアーティストたちによる展示です。これが、「現代美術のオリンピック」と呼ばれる所以になっています。とまあ教科書的な説明はこのくらいにして、さっそく今年の展覧会の様子をすこしですがのぞいてみましょう。

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なにはともあれまずは日本館から(笑)今年の日本代表は、糸を巧みに使った作品で知られる塩田千春です。糸の先には無数の鍵が結ばれています。

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お次ぎは現代美術の本場、アメリカ館です。ベテランの映像作家ジョーン・ジョナスのソロショウです。(言い訳ではなく、写真で伝えるのがめちゃくちゃ難しい作品です。。。)映像とパフォーマンスが何層にも交錯して、かなり多層的な画面になっています。個人的には、彼女の作品を前に東京のギャラリーで観て以来のファンなのですが、これだけの規模の個展を観ることが出来て感動です!ベテラン作家の気合いの入った素晴らしいインスタレーションでした。

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続いてヨーロッパから、まずはイギリス館。サラルーカスのソロショウです。ダミアン・ハーストの同級生、いわゆるYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)のひとりです。ヤングと言っても、彼らもすでに大御所ですが。。彫刻に合わせて壁もイエローです。後を引いて印象に残る、なんとも言えないかたちをしております。

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続きましてこちらドイツ館。ドイツ館はグループショーでしたが、なかでも今年のベネチアの注目株のひとり、ヒト・シュタイエルの映像インスタレーション。会場全体に青いレーザーの格子が走っていて、さながら3Dキャプチャのラボみたいな雰囲気。映像も、架空のゲームをモチーフにしていて、夢か現実かわからなくなる仕掛けが徹底しています。なんじゃこりゃ!!

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こちらは芸術の都、フランス館です。こいつら、動きます。外にもいます。(以上)

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これも写真だとわかりずらいんですが、これ、要は巨大な貯金箱です。コインを入れるとなが?いレールを通って反対側の壁に貯金されます。そういえば、小学生の時の夏休みの工作の宿題が貯金箱で、さらにいかに創意工夫をこらした貯金箱コンクールなんてのがあったなあ、それにしてもなぜ貯金箱だったんだろう・・、夏のベニスで一瞬遠い目になったのでした。あ、ちなみにカナダ館です。

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これはハンガリー館(だったはず。。)ときどき空気圧で、ビニールのチューブの中を玉が動きます。なんかちょっと禅の庭っぽくもある・・!?

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一枚目の写真でわかるかな。ダリのソファーに座って、ダリのインタビューなんかが見れます。ですね。ということはスペイン館です。下のは、作家の名前を忘れてしまった。こいつ、回転してます。マイクが引きずられて、ゴッゴゴゴっゴゴッて鳴ってます。なんだそのアイデア・・なんかかっこいいじゃないか。。

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これはベルギー館からジェームス・ベケットの作品。若手です。これまた写真じゃ分からないですが、後ろの棚に整然と並んでるのは、石です。地名や番号が刻まれてるので、石版みたいなやつです。これがなんと、全自動石版順番に並べるマシーンによって、手前のテーブルに並べられては片付けられていきます。なんだこのハイクオリティは。、

 

さて、ここからは企画展です。

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まずは実験映像の大御所、昨年惜しくも亡くなったハルーン・ファロッキの映像インスタレーション。あらゆる職種の労働者の営みをワンシーンワンカットで記録するという、たしかこれ彼の晩年のプロジェクトだったと思うんですが、そのインスタレーションバージョンです。映像そのものはすべてvimeoにアップされてたはず(?)しかしこのインスタレーションがよくできていてびっくり。同じ時間に映る映像の関係がよく練られている。vimeoでひとつひとつ観た時よりも断然良かったです。

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あとで出てくるこれまた実験映像の巨星クリス・マルケルとともに、ファロッキは今回の企画展でかなり大きく取り上げられてました。これは、彼の全作品のアーカイブ展示。

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こっちがマルケルなんですが、う?ん、写真じゃぜんぜんわかんない・・・

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これは中国の作家。名前を失念してしまいました。。よーく細部をみると、中国の伝統的なモチーフや意匠が、ユーモラスティックな造形でひねられていて、見飽きない作品

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アースワークの巨匠、ロバート・スミッソンのドローイング!ほんものはじめて観ました

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取るに足らない素材からパワフルなインスタレーションをつくってしまうこの作家は、トマス・ヒルシュホルン

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ドイツのコンセプチュアル・アーティスト、ハンス・ハーケの部屋

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これはゲルハルト・リヒターの奥さん、イザ・ゲンツケンの代表作ですね。文句なしにかっこいい・・・

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実はゲンツケンと同じ部屋の壁にかけられているのは、以外にもアメリカの写真家ウォーカー・エバンス。この部屋は個人的にぐっときました。IMG_3051

外に出ると、インドの現代アート集団ラックス・メディア・コレクティブによる、メタモニュメントとでも言うべき彫刻群。

 

今回は余裕がなくてかなり大雑把な紹介になってしまいました。。(ごめんなさい)

まだまだ見せたい写真はたくさんあるし、もう少しちゃんと紹介しないとなあという気持ちもありますので、先端科以外の生徒でも、お昼休みなんかに新美内で見かけたときに声かけてもらえれば、どんどん紹介する所存です。ではでは芸術の秋、エンジン全開でいきましょう!

 

デザイン科総合コースの私大対策がスタート!!

こんにちは。デザイン科総合コースの滝口です。
総合コースでは、2学期に入ると私大対策も始まってきます。
それぞれ学生によって、受ける大学や科など多岐にわたります。それらの受験校を細かく面談で聞いて行きながら、各自で対策する課題を選択していきます。

昨年度も、総合コースでは、素晴らしい成績を収める事が出来ました。
今年から、芸大でも構成デッサンが始まります。これまでよりも手や想定でモチーフを組みながらのデッサン対策が多いので、例年よりも手のデッサンの仕上がりが早い感じがします。
夏に踏ん張って来た力を、2学期からは実際の受験に向けて広げて行ってもらえたらと思います。

10月からは色々な公開コンクールも始まるので、1つの目標として持ってみるのも良いでしょう。幾つか作品を載せてみますが、9月で2学期初の私大対策なので、まだこなれた感じではないですが、この時期でこの内容ならとても良いと思います。

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↑手のデッサン講習をしました。描き進め方や描写ポイント等をしっかりと組み立てて行けてます。
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↑凄い発想で攻めてますね??。1億円以上あるんでしょうか・・・

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↑まだ文字の位置やアプローチの仕方等は改善余地ありですが、可愛い船のデザインですね。
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↑シャープなデザインが美しいです。
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↑発想がとっても分かりやすくて、表現も秀逸。

明日から総合コースでは、石膏デッサン強化で講師によるデモンストレーションも交えながら、デッサン力を一気に伸ばして行きたいと思ってます。
ついつい夏も終わって涼しくなり、気が緩みがちな時期に、しっかりと目標を立てて対策をしていくのが大切だなと思います。

夜間部デザイン・工芸科です。

 

こんにちは。夜間部デザイン・工芸科です。

充実した夏期講習も終わり、いよいよ2学期がはじまりました。

新美のデザイン・工芸科夜間部では各志望校に合わせたクラス編制をベースに、

個人個人に合わせた課題数と日程を組み、制作していきます。

 

 

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詳しくはこちらをご覧下さい。

 

彫刻科2学期始め!

彫刻科の小川原です。もう9月ですね!早いです!なんかジメジメした日が続いていますが気分までジメジメしてしまうとデッサンもいい成果が出ませんよね。こんな時こそ気持ちを盛り上げていきましょう!!
2学期は受験生にとってじっくり作品を研究できる最後の期間です。受験まであと半年!ここで気合入れとかないと間に合いませんよ?!!
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さて、それでは2学期入って最初の課題の良かった作品を紹介します。
昼間部生の作品。
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光の印象が形にそって自然に描けています。フォルム感に張り付くような色の展開が魅力的な作品です。こんな感じで作品が安定して描けたらいいですね!good!

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モチーフの大きさ、存在感が伝わって来るような構図の取り方や、空間の表現の仕方が良いです。やや上に乗っている壺の設定は甘いですが、充分な魅力を感じます。

続いて夜間部生の作品。
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いつも形を描くこと=色を合わせることで終わってしまっていたのでどうしても画面の中に実際の形が存在しているように感じられませんでした。しかし今回は粘り強く構造を探っていく作業ができて、存在感の感じられる作品に仕上げることが出来ました。次回につなげていきたいです。

夏期講習では講師も一緒に制作に参加しました!

ブルータス
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円盤投げプラス帯
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ジョセフ

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自画像
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夏期講習で経験したことを2学期で実践力に変えましょう!

?NEWS?
大学で彫刻科を卒業された方々に、予備校から大学時代とその後の進路についてのインタビューを行なったので,定期的に新美のホームページトップにアップしていきます。先輩方がどのように受験を乗り越え、今に至るのか、卒業後どんな生き方をしているのか、みなさんの参考にして頂けたらと思います。第1回目は芸大で僕と同級生だった吉水快聞さんです。彼は学部は彫刻科でしたが、大学院で保存修復科に入学しました。現在は保存修復家としても、作家としても活躍されています。インタビューの内容も興味深いものになっていますので楽しみにしていて下さい。9月中にアップ予定です。

博士課程の研究 快慶作阿弥陀如来立像の想定復元模刻 (1)
博士課程の研究 快慶作阿弥陀如来立像の想定復元模刻

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月兎

?小川原の趣味の部屋?

今回は羊の骨を加工して作品をつくりました。↓元の骨。
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パテを盛って塗装。今回はウレタン塗料を使いました。ドロドロに溶ける。
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次回の更新は26日、稲田先生です!