締切間近 高校生デッサンコンクール締切が今週金曜まで
専攻ジャンルを問わず高校1・2年生対象
◎参加費《無料》9月18日開催
WEBでも申し込みOK!!
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映像科:二学期スタート
こんにちは。映像科の森田です。
前回の夏期講習中の投稿から一ヶ月近くが経ちましたが、季節はもう秋。二学期の授業も始まっています。
※写真は夏期講習後半の武蔵美映像特訓コースの教室の風景。夏の思い出。
映像科の二学期の授業は【一般入試コース】と【推薦入試コース】に分かれてそれぞれの課題に取り組んでいます。
一般入試コースは引き続き、感覚テスト、小論文、鉛筆デッサンの対策を、
推薦入試コースは武蔵美の公募制推薦入試(クリエーション資質重視型、ディレクション資質重視型)の準備を進めています。
「自己推薦調書」や「構想力テスト」については過去の合格者のレポート等も参考にしつつ、それぞれ対策をしています。
まずはここから10月の公開コンクールへ向けて、制作だけでなく学科もしっかり取り組んでいきましょう!
2学期スタートで、国立科学博物館へ取材授業。
デザイン科総合コースの滝口です。
5日から新学期も始まり、毎年恒例になってきている校外授業の上野公園施設へ取材に行ってきました。
8日だったんですが、あいにくの台風通過と重なり、お昼からの見学になりました。
場所は、みんなの選択で国立科学博物館へ。
じっくりと3時間程かけてそれぞれの展示スペースを見て回りました。
この取材を通じて、色彩と立体の課題で各自テーマを決めて制作します。今回のブログでそれらの作品を紹介出来ないのが残念。
今回の取材で、僕も気になった箇所を紹介しようと思います。これからみんながどんな作品を作るのか楽しみです。
展示は模型や写真、映像も駆使されていて、光の当て具合とかもしっかりとしています。
配置する視点とかレイアウトもテーマになりそうですね。
こちらは科学技術やミクロや宇宙の世界の展示。アニメーションやイラストなんかが動いたり、触れる事で動いたり等色んな手法で見せています。見せ方の広がりも色彩や立体でも世界観や発想で色々と展開出来そうです。
動物の剥製や恐竜の展示。
動物園とは違う展示としての動物たちの展示や間近で見れる大きさ。
恐竜の骨等も全く目にする事のない形状や角の造形等、立体としてみても凄く刺激的ですね。
展示数は膨大で、じっくりと見てしまうと本当に1日かかってしまいそうですが、美術以外の視点で色々と体験していく事も大切だと思います。
時間があったら、東京都美術館で開催されている「ポンピドゥーセンター展」も見に行きたかったのですが、台風のせいで行けずに残念。
上野は芸大もあり、博物館、美術館、動物園も揃っているので、とっても良い場所ですね。
油絵科の悩める子羊たち
こんにちは。油絵科の関口です。
あっという間に夏期講習も終わり、いよいよ二学期が始まりますね。
ところで、一般的に「油絵科の学生は変わった子が多い」という印象があると思います。実際、日頃から学生の絵を見ていると「何でそうなるかな?(笑)」と思う事もしばしば…。数々の伝説を残していった卒業生もたくさん見てきました。
そんな中で、毎年のように「自分は普通の人間で、何も才能がないのかもしれない…」と落ち込んでしまう学生を見掛ける事があります。
そういう人は「頑張って変わった事をしなければ…」という、一般の人からすると摩訶不思議な意識が芽生える様です(笑)。
でも本人にとっては切実な問題なんですよね。気持ちは非常?によく分かります。
自分自身が真面目である事を嫌がる人もいます。不器用な自分を許せない人もいます。
そんな事を考えていく内に、マイナス思考の深みにハマり、自己嫌悪スパイラルに陥ってしまう様です。
「◯◯さんはあんな凄い事ができる…。□□君はこんな凄い発想ができる…。△△さんは遅刻してチョロっと描いただけなのに、講評ではいつも褒められる…。自分には技術もセンスも力も…本当に何もない…一体どうすれば…こっちは必死で頑張っているのに、あの人はあんな変な事ができるなんて…自分には想像すら出来ない?(涙)」
一体今まで何十人、こんな悩みを聞いてきた事でしょう?
周りから見て、天然というジャンルの人は確かに面白いかもしれません。でも…そんな彼等にだって色んな悩みがあるんです。
「自分が本当にやりたいのは全然そういう事じゃないのに…」「いつも自分が失敗した…と思った時ほど褒められる」「あんなので評価されたって嬉しくも何ともないよ…」「いつも真剣にやってるのに笑われるなんて、馬鹿にされている様にしか思えない!すげ?ムカつく!!」
こんな気持ちが渦巻いているようです。これも正しく負のスパイラル。
どちらにどう転んでも、悩める子羊達には変わりありません。そんな彼等は、不思議なくらい自分の中にある素晴らしさに気付いていないのです。どうやら自分自身の事は、客観的に見る事が殆ど出来ない様です。
僕からできるアドバイスは3つ。
①良いところも悪いところも、それを全てひっくるめて自分である…と認めること。
②背伸びをしないで、自然体で自分らしくあること。
③どんなに辛くても、逃げずに自分自身と真剣に向き合うこと。
こういうプロセスを経て、初めて表現者としてのスタート地点に立てるのです。表現者の道に近道はありませんが、決して遠回りしてきた訳でもないんです。
最後に…以前ネットでこんな言葉を見つけたので、油絵科だけでなく、色んな事に悩んでいるあなたに送りたいと思います。どうやら見えない出口はすぐ傍にあるようですよ。
苦悩というものは、前進したいって思いがあって、それを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。 だから苦悩とは飛躍なんです。
byイチロー
今回は完成した僕の作品を紹介。
こんにちは!彫刻科の小川原です。今回僕が制作していた作品は去年の2月くらいから制作を始めて、1年半かかって先日完成しました。
今月14日から国立新美術館で行われる新制作展と言う団体展に毎年出しているのですが、今年出品して区切りを付けたい!と思って7月8月と深夜まで無理して制作してたら胃腸炎になってしまい、1週間水しか飲めず、体重が6キロ落ちました 笑。
というアクシデントに見舞われつつも無事完成を迎えられ、搬入も終わりました。
かなり大きな作品ですが、それはいつものことで、それ以上に細かい作業が多い作品だったので大変でした。
夜をイメージした作品で、風に流れた衣がカラスの群れに変化しています。
完成作品。
興味がある人は是非展示会場まで脚を運んでいただけると幸いです。ちなみに学生は無料です。
次回作品はブロンズで制作します。ブロンズで制作した物をもしかしたら木彫でつくり直すかもしれません。自分のアトリエにブロンズ鋳造の設備を作ったので、ワックス原型から脱ロウ、鋳造まで自分でやります。ブロンズ鋳造は基本鋳造は業者に任せるのが普通ですが、自分以外の人の手が作品に加わるということに抵抗があるのは僕だけではないはずです。仮にちょっと上手くいかなくても自分で全部やりたい!という勢いで必要な物を全部用意してしまいました。
また経過を紹介したいと思います。最初の作品はブランクーシみたいに金ピカに磨き上げます。ブロンズに錫を追加して磨いた時に金色になるようにします。
ブロンズも木彫も実は習ったことが無いので、全部手探りなのですが、自分で考えて試して失敗して改良していくというプロセスがとても面白いです!