彫刻科 最近の様子

こんにちは。彫刻科講師の稲田です。
新美彫刻科の公開コンクールは終わりましたが、まだまだ各予備校で行われるコンクールに参加する生徒も多いと思います。結果を気にすることは当然ですが、自分の実力が受験者全体のどの程度の位置なのか把握する客観的なチャンスです。真摯に受け止めて、次に繋げましょう!

さて、大学の推薦入試も出願がはじまり、慌ただしくなってきましたがここからが長丁場です。季節の変わり目なので体調を崩す生徒もちらほら見かけます。自分の体調は自分にしかわかりません。しっかりコントロールして乗り切りましょう。

僕は普段、昼間部を中心に授業をみているので夜間部の制作はあまりタッチしていませんが先日、教室の壁に貼り出された夜間部のデッサンがとても印象に残ったので紹介したいと思います。

木炭デッサン「ブルータス」

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魅力のあるデッサンですね!画像では色が飛んでしまって伝わりにくいですが、実際に石膏像に光が当たって出来る独特な溶け込んでいくような陰影の印象がよく表されています。空間や空気感というものを表すことは一番難しいですが、作者の目線を追える広がりのある作品です。体の布の折り返しが丸みが強い部分があるので気をつけたいです。

 

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このデッサンも画面に広がりがありますね。形の特徴をよく観察して反映出来ています。ブルータスのこの部分ってこうだよなとデッサンから感じさせるところがすごいですね!形の説得力はピカイチです。
細部だけでなく、全体の大きな形、光の陰影もバランスもよいですね。
もう一歩、首の角度と繋がり、形がしっかりすると万全です。

 

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作者の観察が伝わってくるデッサンで非常に好感が持てます。形になり切っていない部分や黒が溜まっていたりとまだまだ足りない点はありますが、対象を粘り強く追う姿勢は他の作品に負けない魅力となっています。

 

鉛筆デッサン「自画像」
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いい表情ですね!この透明感は作者のセンスを感じます。頭部に関しては文句なしの傑作です!後は、体への興味を広げていけるといいですね。体はギリギリ及第点です。

このように現役生は時間の限られた中でとても魅力的な作品を出してきています。伸び盛りは勢いがありますね!!今後が楽しみです。

では!今回はこの辺りで失礼します!コンクールファイトー!!

映像科:武蔵美映像学科 推薦入試対策

こんにちは。映像科の森田です。
映像科では一般入試の対策と並行して、推薦入試対策の真っ最中。
クリエーション資質重視型、ディレクション資質重視型、それぞれ正念場です。
26日の出願に向けて、ポートフォリオや自己推薦調書の制作に、文字通り全精力を注いでいます。
(これを読んでいる人で出願がこれからという人は、もう一踏ん張り。頑張ってください…!)

無事に出願が終わったら来週以降は、面接対策。
またディレクション資質重視型で受験する人は、構想力テスト対策も行います。
リーダーシップや発想をまとめる力が問われるこの入試は対策が難しいですが、
プレゼンやディスカッションという形式に慣れておくことで、
試験という限られた時間の中で、自分の普段の力を発揮することを目指しましょう。

10/30と11/6の構想力テスト対策は、この授業だけ参加することもできます!
詳しい授業の内容はこちらからどうぞ。

第2回 多摩美大 グラフィック&プロダクト 推薦入試対策

 

私立美大デザインコース講師の笹本です。

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今回で2回目となった推薦入試対策。

受講生たちの熱気でアトリエの緊張感も高まっています。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

推薦入試の出願が始まり、引き締まった表情の生徒が増えてきました。

受験生たちのクリエイティビティテストの内容も向上してきました。

朝の9時から夜7時まで、集中して制作に取り組んだ成果ですね。

推薦入試対策講座は残すところラスト2回!!

引き続き!!

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新美公開コンクール『芸大デザイン』間もなく開催!!

デザイン総合コースの滝口です。
今年もいよいよ始まります、新美の公開コンクール「芸大デザイン」!!
1年ってあっという間ですね。

昨年は、デッサンでは石膏デッサンと構成デッサンを選択制で開催し、試験での予備訓練になったかと思います。
今年も石膏と構成の選択でデッサンを競い合います。
今年の芸大の一次試験の結果を見てみると、石膏と構成との一次合格比率は丁度半分半分でした。
どちらであってもしっかりとしたデッサン力を求められていますね。

公開コンクール「デッサン」詳細:
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-e.html


上の作品は、僕が5?5時間半程度で描いたデモストデッサンです。石膏デッサン、構成デッサンどちらもコツがあったり、しっかりとした観察力も必要だったり、是非とも今の実力を試してみて下さい。
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公開コンクール色彩構成は、10月30日(日)に開催です。
芸大の出題も毎年少しずつ変わってきて、毎年何が出題されるかどきどきしますね。新美の公開コンクールでも色々なテーマを考えながら出題を考えています。是非挑んでみて下さい。

公開コンクール「色彩構成」詳細:
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-f.html

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公開コンクール「形体構成」は11月3日(祝日)です。
形体構成の公開コンクールは、新美のみが開催しています。二次試験での色彩構成か形体構成でのどちらかでしっかりと上位作品を目指して行くことはとても大事です。芸大デザインで必要とされる形体構成で、色々な人が作る作品を見てみる機会にも最適だと思います。
奮ってご参加ください!!

公開コンクール「形体構成」詳細:
http://www.art-shinbi.com/event/2016-contest/item-g.html

秋らしい天気ですね。

涼しい気温が続きますね。渋谷校の箱岩です。

すがすがしい気温で、アクティブに美術館見学やギャラリーめぐりをしている受験生も多いことでしょう。

大好きすぎる利根川沿いに居を構える私は、時間を見つけては利根川沿いの土手をお散歩してリフレッシュしたりしております。

 

しつこいですが、利根川好きすぎて散歩しながら本当に涙ぐんでしまう困ったおじさんですが、今日の景色も抜群でしたので是非ご覧ください。

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雨上がりの濃霧が、静かに日の出に照らされて薄らいでいく様子は生活の中で観るには

素晴らしすぎて心が躍ってしまいます。

水墨や、印象派の風景画のような空気遠近法をリアルに感じる、文字どうり絵に描いたような風景。

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こういうことに感激できるんだから、今の私は健全なんでしょうw

気分が乗らない日や、疲れている日は景色もどんよりくすんで、気が滅入るいっぽうですからね。

気分しだいで同じものが違って見えるのですから、心のもたらす影響は本当に計り知れません。

受験生だからといって「ガリ勉」みたいに心を無視して必死に画面にしがみついていたって人の気持ちを捉え、魅了する作品が作れるとは思えないんですよね。

日々の暮らしの中にあって、活き活きとした心の抑揚を感じながら画面に向かうことはとても重要だと考えています。

人の業を生み、日常の様々なトラブルを生み出す人間の心の動きは、同時に生きる喜びや幸福を生み出すもとでもあるわけですから、これほど興味深く、重要なものはないなと感じる日々です。

以前読んだ僧侶のお話ですが

質問する僧 「こころとは何を持って云うならん?」

答える高僧 「ころころと、ころがればなり。」

ひと時も留まることなく、瞬間瞬間に起きる状況変化の中で絶えず変化し続けるものが心の正体だということのようです。本質が見えるようで私はすごく気に入っている一節なんですよね。

描く者の心の動きは、ものの捉え方に作用し、描こうとする世界を照らし、筆致や絵具の抑揚を生み出し、微妙な色や形を生み出し、バイオリンのビブラートのような美振動となって、観る者の心に共鳴をもたらしすものだと思います。表現するということは、どんな形であれ心の作用なしには始まらないものなのだと思います。

そんな静かな美振動を感じられる作品を紹介しましょう。

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サイ・トゥオンブリー《無題》1968年
家庭用塗料、クレヨン、カンヴァス 200×259㎝
©Cy Twombly Foundation

川村記念美術館HPより

むむ、画像ではちょっと伝わらないかな~~~ww

千葉県佐倉市。都心からだと1時間以上。

ちょっと遠いけど、絶対に見る価値あり!

他にも現代美術に強い美術館なので、是非足を運んでみてください。

学校がめんどい。先生がめんどい。全部いやだってやさぐれてても、今目の前にある作品の問題は解決しません。

受験まで時間がないと焦るにはまだ早い。

今こそ自分の可能性を信じて、実直に素直に自分の気持ちと向き合ってみてはいかがでしょうか?

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近所で見かけた渋柿。このままでは渋くてとても食べれませんが、私のふるさと福島では、この時期盛んに焼酎で処理して樽抜き柿にしたり、皮をむいて霜の降りる季節まで日のあたる軒につるして干し柿にしたり、創意工夫で驚くほど甘い食べ物に変身するんですよね。

子供ながらに面白みを感じたものです。

伸び悩む皆さんだって、まだまだ捨てたものではありません。今後の創意工夫によって大きく変身するきっかけになるかもしれません。

2学期もまだ中盤、勝負はこれからですよ、頑張りましょう!!