くにたちの春

 

IMG_2504

国立校です。

大学通の桜は満開!
でも今日は朝から雨・・・

明日から新年度がスタートします。
晴れるといいですね!

IMG_2501

IMG_2481? ? ? ? ? ?IMG_2477

 

IMG_2513

国立校2017合格実績

2016年度国立校在籍者(講習会生は含みません)
一般・センター方式、合格者・補欠者累計

武蔵野美術大学 44名
多摩美術大学  37名
東京造形大学  20名  ※全員合格
女子美術大学   5名  ※全員合格
日大芸術学部   3名  ※全員合格
筑波大学     1名  ※全員合格
東京学芸大学   2名  ※全員合格
その他      8名  ※全員合格

※全員現役生です。

今年も素晴らしい成績をあげることが出来ました!

明日から新年度の授業が始まります。
お気軽に見学、相談にいらしてください。

まずは1日体験(4/16)、無料体験入学(随時)から始めましょう。

校舎

先端芸術表現科 「歩く」「0円で作る」新学期スタート!

先端科です。

いよいよ4月11日(火)から新学期スタートです。

初日は「歩く」です。
今興味のあること、自分の暮らしている街のこと、作品のことなど話しながら街を歩きます。
みんなで街を漂流しながら、自己紹介も兼ねて、いろいろなことを考えたり話したりしてみましょう。

12日(水)は、前日歩きながら発見したことを文章やドローイングにしてみます。

16日(日)「0円で作る」
お金が無くても面白いことはできます。

無料体験受け付けています。
申し込みはこちらから
「無料体験入学システム」
http://www.art-shinbi.com/event/muryoutaiken/

授業時間は、
火・水 17:30-20:30
日   9:00-16:00
です。

IMG_6657

 

芸大先端科 合格者による体験談

こんにちは、新美先端科です。
春期講習会お疲れ様でした!
春期ということもあり、これまでやったことのない、初めての課題が多かったと思いますが、
みなさん思った以上に積極的に取り組んでいたので、結果的に面白い作品が多かったと思います。

今年、芸大先端科に合格した2人の生徒に、受験までの一年間を振り返ってもらいました。
先端科を受験することを決めている人、まだどうするか決めかねている人、先端科に興味のある人、是非参考にしてください。

現役合格Nさんの体験談

1 なぜ先端を受けようと思ったか

私は物語を考えるのが好きだったので、様々な媒体を扱える先端で自分の物語を表現できたらとても楽しいだろうな、と思ったのがきっかけでした。

2 予備校での講評や課題は、あなたの制作にどのように役立ったか

小さい頃に感じていた遊ぶことの楽しさとか、自分にしかない大事なものを知れる課題ばかりだったので、特別な技術などではなく、作品の根底に流れるべき大切なものを太く強くしてくれたと思います。

3 特に印象に残っている課題や講評などあるか

新鮮な魚を解剖した課題と、公園で体を動かした課題です。
みんなで魚を解剖しながら、これはなんだ、それはこうなっているのでは?と手探りな感じで魚の体に興味を持っていく時間が面白かったです。

IMG_7001

公園での課題は、純粋に体を動かすことの楽しさを思い出せたのが嬉しかったです。
何メートルも離れた場所に立つ相手に、与えられたワードをジェスチャーだけで伝える遊びが好きでした。

IMG_6261

4 制作に行き詰まったときはどうしていたか

自分の欲しい物を作ろう!と思うと、つかえていたものが取れて創作意欲が湧くので、とりあえずそれを作って自信を取り戻しながら進んで行きました。

5 受験生へ

私は高3の春から先端を目指しはじめました。その時は、自分には何か凄いものがある、他の人とは違うものがある、と思っていました。けれど、それからの1年はひたすら自信をなくす1年でした。でも今思うと、おごりや余裕がゼロになったことで、自分にしかないものを必死に探し求めたことが合格に繋がったのだと思います。大学合格だけでなく、その先もずっと作品を作り続けるために必要なものを知ることができた1年だったと思います。

 

 

帰国子女枠で合格したTさんの体験談 

1 なぜ先端を受けようと思ったか

私のライフワークである、文学や言語、視覚芸術という分野を、一つの作品として伝えられる可能性を先端に感じたからです。

IMG_6964

2 予備校での講評や課題は、あなたの制作にどのように役立ったか

私の場合、海外で生まれ育ち、日本での生活は初めてだったので、半年という短い期間で日本の受験に向かうためには、新美の実践的な指導が不可欠であったと思います。

3 特に印象に残っている課題や講評などあるか

初めての課題と講評会です。

特に総合実技では、初めの頃は何が求められているのか、どんな基準で批評されているのか、よく理解出来ませんでした。

正反対の分身
総合実技対策_「課題:正反対の自分を作る」※作品部分_眼球の表面が複数の層になっている

4 制作に行き詰まったときはどうしていたか

日本流の受験を知らなかったので、ストレスが溜まるというよりは、日々新しい体験が出来、楽しんでいたように思います。

それでも、迷った時は海外にいる家族や友人に電話をしたりして、気分転換をはかっていました。

5 受験生へ

健康第一!と海外に住む家族からいつも言われてきました。

映像科:2017春期講習会レポート

こんにちは。映像科講師の森田です。
今年の春期講習は最長で10日間。
小論文や鉛筆デッサンの基礎、映像鑑賞などいろいろな課題に取り組み、
最終日の今日は武蔵美映像学科の感覚テストを制作しました。
半分以上の人たちが初・感覚テストでしたが、なかなかの完成度だったと思います。

DSCF0063

DSCF0074

DSCF9952

そして映像科の新学期の授業は4/13(木)から始まります。
春期はまだ迷っていて受講できなかった人も、もちろん大丈夫。
ここから映像科受験の対策をはじめましょう!

芸大油画現役合格者に聞く④

こんにちは。油絵科の関口です。今回も芸大油画現役合格した山道くんへのインタビューです。かなりの長編になりましたが、いよいよ最終回。今回は一人の受験生が、一人のアーティストとして歩み始める…そんなお話です。

 

関:山道くんの二次試験で描いてきた構図が良かったから、あれは凄く大きいな、と思ったよね。
山:そうですかね…?

関:ちなみに「校内で取材して」ってあったけど、アトリエからも出なかったんでしょう?
山:あ、はい。そうですね。全然出ませんでしたね(笑)。一回も外には取材に行きませんでした。

20170319211016-0001
山道くんの描いた二次試験の油絵のエスキース。モチーフの氷が溶けて、アトリエが水浸しになっているイメージ。ちなみに左側に入っているのはイーゼルの脚です。右上から画面を横切る影の形と、イーゼルの脚が反対側の傾きを持っているので、ダイナミックな構図になっています。

関:でもアトリエの中も…校内だもんね。だから、それは課題文から外れている訳じゃ無いし「まぁそういう考えもあって良いだろう」って思ったから、敢えて「取材だから出なきゃダメだよ」とも言わなかったし。「それで行ってごらん」って感じで。僕が提案したのは本当に微調整って感じだったから。殆ど山道くんが考えた事をそのままやって来れたと思ったから、そういう意味ではすごく良かったよね。
山:そうですかね。やっぱり技術が無かった事で、逆に薄く作ったところが出来てて、それで完成度を上げる事が出来なかったっていうのはありますよね。これ以上…手を加えられない…(苦笑)

関:それが良かったんじゃないかな?、まぁ、現役で入ったって事で不安もあると思うんだけどさ。でも芸大って入学の時からそんな感じだからさぁ。入ってからも決して技術的なところで評価してる訳では無いんだよね。
山:はあ。

関:まぁそうは言っても、国立大のさ、一応美術の中では最高学府っていうのはあるからね。自分的にはそういうの(技術)も無いと、それで良いのかな?って思いが頭をよぎる訳だよね?
山:他の人の眼がキツいですよね(苦笑)

関:でも、そんなのはそんなに気にする必要は無いかな?って思うんだよね。だってさ、こっち(表現者)は提供する側なんだからさ。それ(できた作品)を見て、受け取る側がどう感じるか?っていうのは、向こうの問題だと思うんだよね。こっちはどこに向けてどう発信していくか?っていう部分では、作る側が考えていかなくちゃいけない部分だと思うんだけど、あんまりそこばっかり意識していくのは芸術としてどうなのかな?って思うよ。
山:まあ、そうですよね。そういうのとも戦っていかなきゃいけないんですよね。

関:だからね。そのうち海外とかにも行ってね、外国の美術大学も見て欲しいなって思うよ。向こうはどういう教育をしているのか?まだ日本の美術大学は他の科に代表される様な、技術的な事やものの見方なんかを石膏デッサンとかやって、力を付けた人が受かって行く…っていう、そういうシステムが殆どだよね?でもそういうところはアジア圏を除いて、世界的には少ないって思うんだよね。
山:ああ、そうなんですね。

関:日本的な感覚でいうと、全然描く力も無い人たちが大学に入ってさ、それが立派なアーティストになって育って行くっていう…そういうのが何十年も前から当たり前に行われている世界なんだよね。今の芸大はそういうところに近づいて行こうとしてるんだろうな?って、個人的には思ってるよ。
山:

DSCN9193
こちらは一学期に描いたデッサン。課題は「鏡と手を組み合わせて描きなさい」というもの。この頃はデッサン的な甘さがあったり、技術的には拙かったりしますが、狙いや構図のセンスなどには光るものを感じていました。左上にある鏡の直線的なラインが、有機的な人体の形との対比されて、非常に効いています。

関:「上手くなりたい」って気持ちも分かるんだけど、それが芸術として正しいのかどうかは考えなきゃいけないよね。そういう問いは常にして行って欲しいよね。もちろん上手くなっても悪いことじゃないし、気持ちも分かるけど、少なくもと一般人に向けて力を付けようなんていうのは、僕は無くて良いかなって思うかな。
山:そうですね。僕もそれはそう思います。

関:こういう世界を作りたいっていうのが最初にあって、作り手が主体になって「自分はこういうのがやりたかった」っていうのを「どうだ!」って出していくのがこっちの仕事だと思うんだよね。
山:ん??!そうですね。

関:それで、評価っていうのは周りの人がしていくんだけど、こっちとしては、向こうに「ついて来てね」って言う側でさ。こっちが「合わせますよ」って事じゃないと思うのね。
山:そう言われてみると、自分の芸大の二次試験もそういう感じでしたね。自分がやりたい事をやるから、それが評価されるかどうかは分からない…言うなればギャンブルでしたけど、その姿勢が良かったのかな?思い切りにも繋がったのかな?って思えてきました。

 

関:ところで今、18歳?19歳?
山:はい。18です。

関:そっかぁ。…山道くんは、もう18歳という年齢のアーティストなんだよ。
山:ああ?

関:だからそういう自覚を持って行って欲しいよね。大学4年間、院まで行ったら6年、博士まで行ったら9年っていう…そういう長い学生生活があるんだけど、入る前に思い描いていた芸大のイメージっていうのを一回捨てて、本当にこれから勉強したい事とか、自分がやりたい事をやって、美術っていう世界に対しての携わり方を改めて考えて、自分で道を切り拓いて行ってもらいたいよね。
山:ん?。なるほど。難しいですね。

関:でも、それだけの能力は身につけたと思うんでね。
山:いやぁどうですかね?過大評価じゃないですか?

関:大丈夫でしょ(ニッコリ)。
山:まぁ今までも何とかなってますからね。

関:まぁこれから先も挫折したり、色んな困難とかもあると思うけど、何とか乗り越えて行ってもらいたいなって思ってるよ。甘やかして育ててきた訳でもないからね(笑)。
山:(笑)はい。

関:また何かあったら、何でも相談に乗るんで、いつでもおいでよ。
山:はい。ありがとうございます。

関:今日は長いことありがとうございました。
山:いえ。こちらこそ、ありがとうございました。

ー完ー