彫刻科公開コンクール 10/7デッサン 10/8塑像

こんにちは!彫刻科の小川原です。今週末の日曜と月曜の祝日に公開コンクールを行います。
今の時期、試験時間に合わせた実践形式の実技模試でどこまで自分はやれるのかを検証するいい機会だと思います!各予備校でも実施すると思いますが、普段の慣れた制作環境でない場所で実力を試す事には大きな意味があります。そういう意味でも是非学外生の皆さんに積極的に参加して欲しいです!
デッサンも塑像も、定員まであと若干名の余裕があるので意欲のある学生の皆さんの参加をお待ちしています!!

本日の預かり作品。

コンクール前に気合の入った良いデッサンが出ました!
学外生の皆さんの力作にも期待しています!!頑張りましょう!!

通信教育:10月入学生徒募集中です

こんにちは、通信教育の講師の土屋です。

2学期に入り通信教育の生徒も増えてきました。みなさん課題制作は進んでいるでしょうか?

今年の通信はというと・・・

最北:北海道

最南:鹿児島県

全国からまんべんなくお住まいの方々が受講されている印象です。

通信を受講して、講習会は遠方から東京にいらっしゃる生徒の方も多いです。

色々な地域の方の作品が集まってくるのも通信ならではです。

みなさん、体調管理に気をつけて制作を進めてくださいね。

 

前回に引き続き、お送りしている資料を紹介します。

ごく一部ですが、こちらは平面構成/着彩写生の冊子資料です。

こんな感じの特製資料を、志望・専攻に合わせてお送りしています。

 

新入学生引き続き募集しております。

詳しくはこちらをご覧下さい。

保護者面談を経て

デザイン工芸科夜間部です。

9月の終りに保護者面談が行われました。夏期講習会の報告や、志望校の確認、受験に対して各家庭のスタンスなどを保護者の方とお話しました。

初めての美大受験。現役生が大半を占める夜間部、美大受験に対しての情報がないために、熱心にお話を聞いてくれる親御さん達が多かったです。不安な気持ちを完全に安心させることは難しいですが、出来るだけ親身になって説明したり、話を聞いたりしました。

こちらは毎年のことですが、初めての受験生を持つのは、やはり大変だと思います。あらためて身を引き締めてやっていこうとおもいます。

授業内で行われる全科自画像のコンクールの提出も終了しました。全科の戦い…どうなるか…結果が楽しみです。

去年の自画像コンクールの様子です。

負けていられないですね。

9月の演習課題、進んでいます。大きな陰影の関係を捉えるために、課題を工夫しています。普段と違った描き方をすることで、見えなかった問題点が浮き彫りになってきます。この時期に問題点をしっかりと把握して、直前に問題点を持ち込まないようにしたいです。

そして、10月は、私大系、芸大系ともに、一学期から用意準備してきた課題をやります。結構準備は大変でしたが、理解が深まるはずと信じていますので、頑張ってください。

ボナールの見えざる技術

こんにちは。油絵科の関口です。それにしても今年は台風が多いですね。気温も乱高下して体調を崩している人も多いと思います。受験生の皆さんも風邪には気をつけましょうね。

さて先日、国立新美術館でやっているボナール展を見てきました。ボナールは19世紀末から20世紀中半に掛けて活躍し、ちょうど今から100年前位の画家になります。色彩豊かで穏やかな作風は、100年経っても色褪せることなく、世界中の人から愛されています。


今回の展覧会では、油彩だけでなく、リトグラフ、水彩、デッサン、写真(主にボナールが撮影)、プロジェクトマッピング(こちらは現代の技術なのでボナール作ではありません)まで幅広く展示されています。
油絵は大作や有名な作品も数点混ざっており「画集で見ていたあの作品が!」というものが間近で観られるチャンスです。

さて、入って最初の部屋には初期の作品がズラリと並んでいるのですが、初期の頃は日本美術の影響がいたる所から感じられる事でしょう。そして作品タイトルの素材のところにデトランプという表記があるものがチラホラ。デトランプって何だろう?と思った人もいるかと思います。厳密な定義は難しいのですが、テンペラの一種で、一般的には膠(又はカゼイン)をメディウムとして使った絵具という解釈がなされています。
「庭の女たち」デトランプ、カンバスに裏打ちされた紙

恐らく日本美術に興味があったボナールは、日本画と同じく膠で絵を描こうと思って絵具を作ったのではないでしょうか?まぁ画材から考えてる事を推察するというのは、ちょっとマニアックな推理ですがね…。


この初期の油絵を見ると、一筆ひと筆とても丁寧に描かれているのが分かります。近寄ってよく見ると、まるでペルシャ絨毯を編んでいくかの様な、複雑なタッチの重なりです。色相変化と彩度変化を絶妙に操っているので、色の響き合いがとても美しい作品だと思いました。

あと、ボナールは室内のモデルを多数描いていますが、いわゆる肖像画とは全く異なる趣の作品を多数残しています。

例えばこの作品、右側の身体を大胆に画面からはみ出させ、鏡の中の顔も半分しか映し出されていません。そしてその背後にある椅子は、かなりの暗さで描かれていて、まるで絵の主役であるかの様な振る舞いです。しかしこれは椅子を目立たせようとして描いているのではありません。実は周囲にある家具や壁紙などを巧く使って、椅子の主張を打ち消しています。その証拠に、この作品を初めて見て、最初に椅子をジックリと見たという人はまずいないと思います。


この作品でも左上にいる人物は脇役の様に描かれ、椅子の暗さの方が強く表現されています。(よーく見ると、猫ちゃん?もいるんですが、気付いた人が何人いるでしょうか?)その人物のすぐ後ろにある線は、こんな位置に入れたら、美術の先生とかに「こんな位置(目の近く)に線を入れたら強すぎるからちょっとズラした方が良い」と言われそうな位置にありますよね?
こういうのを気にならない様に組み立て、画面の中にある強さを打ち消す事が出来るバランス感覚と言うか、造形思考と言うか、画面力学と言うのが適切なのか…これがボナールの見えざる技術なんです。こうやって簡単な解説や種明かしをしても手品を見せられている様な感覚になりますよね。

フランス近代絵画をジックリと見ていくと、こういう技術を持った画家が沢山いました。折りを見て紹介していきたいと思います。長くなりましたので、今日はこの辺で。


P.S.
センター試験の受付が10/1(月)?開始されます。芸大や国公立を受ける人はもちろん、私立のセンター利用をする人も忘れずに申し込んで下さい。特に受け直しを考えている大学生、休みがちの浪人生、出し忘れにはくれぐれも気をつけて下さいね。ではでは。

新美工芸科イベント開催!

こんにちは、全科総合部です。

本日も新美は悪天候にもへこたれることなく、盛り上がっています!
通常の授業、各科保護者会、そして新美の工芸科ならではの
「パーフェクト描写ゼミ」の第一回目を開催しております!

今回は~レモン編~ということで、帰宅するときはレモンは完ぺきに描写できるように
なっていることでしょう!!

専門講師(ユーチューバー)の池谷先生も熱が入っております。

資料も充実しています。

先生の手元から受講生のみなさんは、目が離せません。
解説しながら実演していくので、とてもわかりやすい!!

これを参考にレモンを描けば、同じクオリティーをもったものが描けるでしょう。
他の受験生と、ここで差をつけておいておくのが得策ではないでしょうか。

今日、このゼミを逃してしまった方も第二回がございますので
是非、ご参加ください。損はさせませません!

予告「第二回パーフェクト描写ゼミ」10月14日(日)10:00~
受講料:4000円
申し込みは、新美窓口及びホームページから申し込みができるようになります。

よろしくどうぞ、パーフェクト描写ができるようになりましょう!!