先端芸術表現科は14日(日)から新学期です

こんにちは。

先端芸術表現科です。春期講習は6日間様々な課題をやりながら、これからの制作に向けて自らの関心を確認する濃密な時間になったのではないかと思います。

最終日の作品講評会では、皆さんとても興味深い作品を制作し、講師の方も色々と教えられ、影響を受けるような講評空間になりました。もちろんまだまだ考えるべきところ、詰めていかなければならないところは多くありますが、何も決定されていない状態から自らで表現を立ち上げることの端緒として、そこから分岐する多くの可能性を感じさせるものだったと思います。

さて先端芸術表現科の一学期は、14日(日)から始まります。夏期講習までは月に一度作品講評会の日を設定しながら、制作や思考に繋がる課題を多く行います。1学期は種々の課題を行い、そこで作られたことやものを言語化と制作の往復を通して自らのものとしながら、夏以降の制作につなげていくことを目指しています。

また新美では無料体験入学というシステムもあります。先端の講評や課題がどういう形でなされているのかを知りたい方はぜひご活用ください。申し込みはこちらからできます。見学や相談も随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

クリムトについて②コスチュームの秘密

こんにちは。油絵科の関口です。
前回に引き続き、クリムトのお話です。今回は作品だけでなく、描かれたコスチュームの秘密にも迫っていきたいと思います。

クリムトは優れた観察力、美しい色彩、煌びやかな装飾性が作品の特徴で、上流階級の人達からも大変人気がありました。そのため豪華な肖像画を多数残しています。


モデルになった人の写真も残っているので、見比べてみるとソックリに描かれているのが分かりますね。

絵を描いている人の中には「クリムトみたいに模様を作品の中に取り入れてみたい」と、試してみた事のある人もいると思います。しかしやってみると、意外と難しくて大抵は失敗に終わってしまう筈です。その原因は「見て描いた部分」と「模様」との差があまりにも大きく、分離してしまうからです。では何故クリムトの絵は描写と模様が喧嘩せずに同居できるのでしょうか?


理由はいくつかありますが、僕なりにこの作品を利用して分析してみたいと思います。

①敢えて立体感が出ないようにモデルの正面から光を当てている。
②モデルを挟むように模様を配置しながら「手前の椅子」「奥の壁」という、平面でありながらも三次元的な空間設定を与えている。(地面のひし形も同様に三次元空間上の模様という設定になっている)
③背景の黒い色面と、モデルの髪の毛の黒がリンクしている。
④コスチュームの白っぽいグレーと、背景にある模様の白っぽいグレーがリンクして散りばめられている。
⑤コスチュームの中にある柄(この絵の場合はリボンと裾の一部など)を利用し、模様とリンクした部分がある。
⑥オレンジ色の背景とコスチュームのタッチがリンクしている。

こうやって分析してみると、模様と描写を絡めるための工夫が、至る所に散りばめられているのが分かります。

そして、これらの表現を容易にしているのが「コスチューム」である事に気付かされます。このコスチュームを担っていたのが、クリムトのモデルであり、愛人でもあったエミーリエ・フレーゲという衣装デザイナーです。

ところでクリムトのアトリエには、多い時で10数人のモデルが寝泊まりし、複数のモデルとの間に数人の子供がいた、とされています。

クリムトの映った写真には、こういうスモッグを着ている写真が多く見受けられますが、実はこの下はいつもスッポンポンだったとか(笑)。なるほど、そういう事でしたか…(笑)。そういえば顔付きもワイルドな感じですよね。


それはさておき、エミーリエの衣装が、クリムトの作品を作る上で重要な役割を果たしていたのは間違いありません。
こうやってみると確かに面白い衣装ばかりです。彼女の存在が、クリムトに多くのインスピレーションを与え続けてくれていた事でしょう。

クリムトは1918年にスペイン風邪で亡くなりますが、今際の言葉も「エミーリエを呼んでくれ…」だったとか。そのエミーリエも生涯独身を貫いたそうです。ちょっと素敵なお話ですね。それでは今日はこの辺で。

1日体験&推薦入試説明会

こんにちは、全科総合部です。
春期が終わり、新学期まで幾日かありますが、いかがお過ごしでしょうか?
春なのでボーとしてたら、チコちゃんに叱られますよー。

新美で今日、1日無料体験を受講された皆さんは、充実した1日だったと思います。
中学生から新高校3年生まで、たくさん参加して頂きました。
ありがとうございます!


講師の先生方も熱の入ったご指導、ありがとうございます。

そして今日は盛沢山、夕方からは推薦入試説明会が行われました。

こちらも大勢のご参加ありがとうございました。
各科の先生も参加し、各専攻に分かれての相談ができ、こちらも充実したものとなりました。

これで安心、叱られないですむ?でしょう!

彫刻科 春期講習が終わりました

彫刻科 昼間部講師の氷室です。

早いもので春期講習が終わり、いよいよ11日から新学期がスタートします。
様々な思いや形のなか、1年が始まると思います。
長い様で短いと思いますが、せっかく与えられた1年ですから、考え方や視点・物事の捉え方なども実技と供に得て
希望の道へつなげていける様に頑張っていきましょう!

どうしても比べられてしまう環境ではありますし、考えても答えがはっきりと出ない時もあるかもしれません。
逆に取ると十人十色の答えがあると思います。
彫刻とは?と、各々が何か得られるものがある1年になれば良いなと思います!

今回は春期講習の優秀作品を紹介します。


とても丁寧に描写されています。光の印象を崩さずにここまで形を感じ取れる感覚が
この春期講習で出せるのは、レベルが高いなと思います!綺麗なデッサンです。


独特な描写が目を引きます。光の感じさせ方と張りの形の描写がとても上手です。
難しいねじれに対しても意識が張り巡らされていますね。


ラオコーンの迫力がとても良く表現出来ています。回り込みや奥行きも良く考えられており
表現力の幅の広さを感じます。腰回りの形もかっこ良いです。


こちらは現役生のデッサンです。丁寧な描写力も抜群ですが、何よりここまで観ていける観察眼と
木炭を扱えるテクニックがあることが分かります。これからが楽しみです。


モデル首像です。全体のバランスが取れています。もっと張りが欲しい!と言った点もあるとは思いますが作者本人が新鮮さを持って観察し、塑像を楽しんでいる事がダイレクトに感じられる良い作品です!何よりもこの感覚が1番だなとつくづく感じます。

個人的な意見ですが、この仕事をしていて、この様な作品に出会えることは幸せだなと思います。
そして今年の春期講習は彫刻1の課題も含め、例年よりレベルが高かった様に感じました。

今回はここまでです。
少しの休養を経て、また1学期 集い合いましょう!!

彫刻科 芸大入試再現プロセス紹介3

こんにちは!彫刻科の小川原です。
2019年度の芸大入試は彫刻科は受験者15名中3名が合格しました!
ちなみに2018年度は16名中3名
2017年度は16名中4名
2016年度は17名中3名と、コンスタントに高い合格率で芸大合格者を排出しています。
安定した合格率の高さの原点は、個に合わせた徹底した指導にあります。

さて、芸大の合格者再現作品が徐々に出来上がってきました。順に一人づつ紹介していきます。

三人目の再現作品。デッサンアリアス

塑像ブルータス

どちらの作品も見事な出来栄えでした!

さて、今年度彫刻科では昼間部生を対象に「彫刻割」と銘打って年間の授業料が半額となる特待生を募集します。現段階で実力が無くても大丈夫!僕達講師が一年かけて必ず上手くします!芸大第一志望の受験生の皆さんのお問い合わせをお待ちしています!

詳しくはこちらのリンクからお願いします。

https://www.art-shinbi.com/event/2019/cyoukoku/ …