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《油絵科》2022 夏期講習会、6月1日より申込み始まります!!

こんにちは、油絵科です。

激しい雨が降ったり、暑い日差しが続いたりと梅雨を通り越して夏の足音が聞こえて来ている今日この頃

夏期講習会の申し込みが始まります!!
皆さん、夏の予定は決まっていますか?
新美の夏期講習は1日8時間講習で普段より長い制作ができより集中して描くことができます。
いつも放課後しか描けない高校生も思う存分絵が描けるチャンスです。
東京芸大 合格者作品

夏期講習会の内容を少し紹介しておきます。

コースは大きく分けて2コースです。
芸大などを中心に総合力を身につけたい人のための素描強化コース、総合力強化コース、イメージ力・実践力強化コース。
受験のみならず、絵画表現に必要な要素を分析し指導していきます。

武蔵野美術大学や多摩美術大学など私立大学を中心に考えている人のための私立美大・強化コース。
私立美大・強化コースでは各大学に合わせた指導を丁寧に行っています。

高い合格率を出している東京藝術大学、私立美大ですが徹底的に分析された指導には定評があります。新しい発見や気付きがあるでしょう!!

両方コースともにⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ期は人物(モデル)課題が入っています。
人物表現は各大学ともに何かしら関係した課題が出ることが多いモチーフですが、絵を描く人にとっては大変重要なテーマとなって来ます。
最近あまり出題されないなと思った頃に出題されたりします。
人物はすぐに描けるようにはならないのでクロッキーなど日頃から取り組んでおくことが大事になると思います。
まとめて描く機会も少ないと思うので是非チャレンジしてほしい課題です。

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夏期講習会ではコスチューム課題になります。

〈 作家の花沢忍さんをゲストに迎えてレクチャー 〉
Ⅳ期、Ⅴ期にはイメージドローイングがあります。
イメージドローイングは特に新美で力を入れている課題です。
聞き慣れない人も多いかと思いますが、想定課題とか文章だけの課題に必要なイメージ力をつける課題になります。
描写力があってもイメージ力がないとなかなか絵にならないと思います。
モチーフの無い文章だけの課題は苦手な人も多いと思いますが、この課題をやることによって答え方のコツがわかっていきます。
毎年、この課題をやることによって、苦手な人がどんどん枚数をかけるようになっていくのをみています。全部で2回ありますが、続けて受けるとより効果的です。
今年は更に現在活躍されている作家の花沢忍さんをゲストに迎えてレクチャー(Ⅴ期)を行う予定です。イメージ力を鍛えるためのコツやヒントを聞くことができるでしょう。

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Ⅵ期はスケッチブックと油彩を付け合わせた課題です。
東京芸大は近年スケッチブックやスケッチ用紙など本人の思考を見るような課題を出しています。スケッチブックの使い方は人それぞれですが使い方によれば絶大な効果が得られます。
どのように使えば効果的なのかを過去の合格者の例などを参照しながら学んでいきます。

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〈  武蔵野美術大学の説明会と特別講評会 講師 諏訪敦教授  〉

また、Ⅳ期では、希望者に武蔵野美術大学の説明会と特別講評会(8月3日)を開催します。
日程が合わなくて、ムサビの説明会になかなか行けないとか教授に絵をみてもらいたいと思っている人は是非参加してください。
特別講評会では諏訪教授に講評してもらえるので見てもらいたい作品を1~2点持ってきてください。直接アドバイスをもらえるまたとない機会です。また説明会では作家として活躍されている諏訪先生自身の話も聞けます。
実際の合格作品を見て何が足りないか確認することが出来ます。
ムサビを受験する人、考えている人は必須ですね。ムサビを受験しない人ももちろん参加できす。

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例年、関東近隣や地方からもたくさんの受験生が来てくれます。近年、大阪、熊本、京都、長野など地方から来てくれた受験生が東京芸大に合格しています。また私立美大もたくさん地方出身者の人たちが合格しています。
関東の大学受験を考えている人や迷っている人がいたら是非来てください。進路のことなど面接で丁寧に相談します。また経験の少ない人でも安心して受講できるようにアドバイスしていきます。推薦を考えている人はポートフォリオの指導も行っています。
また、過去の作品の画像などを持ってきてくれると指導の参考になります。

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夏期講習会は暑いですし、一日中制作するので大変だと思いますがその分ものすごく成長する時期でもあります。
いろいろなものを見てたくさん吸収して自分の幅を広げましょう。そしてたくさん制作をして経験値をどんどん上げていきましょう。

新美でお待ちしています!!

新宿美術学院 油絵科

油絵科のモチーフ

こんにちは、油絵科です。

いよいよ冬季講習も終わり直前の期間に入りました。主要な大学でも出願が始まっているので出し忘れの無いように気をつけて下さい。

さて、今日は油絵科が普段どんな授業を行なっているのか、モチーフをいくつか紹介しようと思います。油絵科の入試では描写力や観察力、視点や構成能力、発想力やテーマ性など多くのことが求められます。普段の授業でも石膏デッサンなどいわゆる一般的な内容の授業も行なっていますが、発想力や視点について何かとっかかりになるように考えた少々特殊なモチーフも出題したりします。

こちらは室内デッサンの課題で、無造作にパネルや脚立が置かれている課題です。パースが複雑に絡み合い、またモチーフの全体像は視界に収まりきらない範囲なのでいかに状況を捉えるかが難しい課題でした。

 

こちらはテーマ付きのモチーフですが、100円の動くおもちゃを使って静物を組んでいます。ちなみにこのモチーフ以外にも動物や怪獣のフィギュア、人形などがモチーフとして登場することがあります。

都庁のジオラマです。アマゾンで見つけたペーパークラフトを使用しています。シンプルに見えて組み立てるのに結構時間がかかりました。ジオラマの静物だと風景として俯瞰的に捉えることや、イメージのとっかかりになります。

 

プロジェクションマッピングを行なった課題です。立体と画像が混在して不思議な空間でした。石膏像も普段見ているのと違うのでとても新鮮に見えました。

他にもドライアイスを使った課題や水槽を使った課題などがあります。しっかりと基礎的な勉強をしながらもいろんな課題に挑戦することで応用的な能力を身につけられるように工夫しています。

毎年思うことですが、同じモチーフでも色々な新鮮な答え方を見ることができ、油絵科の受験生は創意工夫する精神と課題解決能力が高いのではないかとこっそりうれしく思っています。

冬季講習も中盤ですね!

元気に絵描いてますかーー??
この時期、受験を控えている人は、「この大学はこういうことしなくちゃいけないのかなぁー?」「ここの大学ならこんな絵がいいのかなぁ?」など考え始め、絵に対して挑戦できなくなってしまうことありませんか?
ただ!もう12月ですが、
美術受験においてはまだ12月!
こんな時期だからこそしっかり自分の好きなものを探し、受験当日は”自分の好きな絵”を描いて会場に飾ってくる気持ちで行けるようにしましょう!

そのためには、日頃から好きなもの探し怠ってませんか?アンテナを張り巡らせておくと日常生活ではどこにでも絵のテーマになりそうなもの、気になるところやきっかけが見つかるものですよ!

画集みるもよし!写真みるもよし!また、写真を撮ってトリミングするもよし!などなど!
そして一旦、自分の集めている好きなものを眺めて共通点などを探ってみる時間も大切にしてみるといいと思います!

ちなみに、私は昨日ヴァロットンの版画を三菱一号館美術館で見て明暗構成の大切さを再確認しました。
年末,元旦以外は空いてるようです。

展覧会「ヴァロットン─黒と白」
会期(予定):2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日)
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00〜18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は開館)、年末・元旦
※開館時間の変更、臨時の開館・休館の場合あり(最新情報については、美術館公式サイトなどを確認

と、ここまでの話はさておき!
⚠️ここからは重要⚠️
一気に入試についてのお知らせですよ!!

○1月に入るとすぐに各大学の出願がはじまります!!!
いくつかピックアップします!
*東京造形大学→1月4日
*多摩美術大学→1月5日
*武蔵野美術大学→1月6日
*東京芸術大学→1月24日
各大学提出、締め切り日がちがいます!
ギリギリにだそう☆まだ間に合うから〜♪などといって出しそびれた子を今まで何人も見てきています!
油絵科講師としては、とっても心配です。
各自、余裕と責任をもって出願するのがいいと思います!

○また、出願に際して必要になる調査書は高校に取りにいきましたか??
調査書は高校に申請を出してから発行させるまで学校によりますが平均的に一週間くらいははかかると思います。
まだの人は急いでね!
※特に浪人生ですよ!!忘れてませんか??

○さいごに、私立大学の共通テストと一般テストを併願する人は多摩美術大学と武蔵野美術大学で併願の願書の書き方がちがうようです!ややこしいので気をつけて!わからなければ先生に聞いてみましょう!
私立大学は基本的に併願をお勧めしています!
併願の場合、受験番号がそれぞれ違うので一つの大学で受験票が2枚届くはずです!
とにかく見直して,見直して、みなおして提出物はくれぐれもミスのないようにお願いします!

ブルーピリオド直前特番撮影ちょこっと裏話

 こんにちは、油画科の鷹取です。今年はブルーピリオド関連から始まり、思わぬ形で色々なことと関わることになりました。 9 月末のブルーピリオド放送直前特番から、ブルーピリオドのアニメ公式 Twitter アカウントにて配信さ れる油絵の指導、「美術予備校ってどんなところなの?」ということで阿部先生がネット記事のインタビ ューを受けたり、『5 時に夢中』に出演したり…なかなかビックリの連続でした(笑)

そしてアニメ・ブルーピリオドも佳境に入り、特番、5 時に夢中、インタビュー、Twitter による油彩指 導の動画も#21 にして一枚目が終わったところで特番の撮影裏話をちょこっとご紹介。

峯田さん、宮本さん、尾形さんは番組ではデッサンを 2 枚制作していましたが、実は 3 枚描いていたの です!
一枚目は本当になにも説明していない状態で、初めての木炭でりんごを描いてみる!!「なんだ、これ は、え?どう色がつくのかわからない、どこで描くのかもわからない!」と皆さん思い思いの反応を見せ ながらリンゴを描くことに挑戦していました。
その後に光源と輪郭線についての 5 分程度の簡単なレクチャーを行いもう一度リンゴを描いたのですが、 その幻の二枚目をご紹介します。

 

まず峯田さんの1枚目です↓

丁寧にりんごを観察しながらブルーピリオドの知識を探りだし描かれていました。初めてだと輪郭など 描いてしまいがちですが、峯田さんはそれがなくてすごい!少し小さめで丁寧でありながらそーっと描 いていた印象です。

次に峯田さんの 2 枚目です。

初めて木炭をさわって 5 分レクチャーを受けただだけなのに木炭の使い方 がすごく大胆になって光源の意識も明快で上手い…!りんごのツヤっとした質感まで出始めててビック リでした。

 

次に宮本さんの1枚目です↓

宮本さんは何も言っていなくても 1 枚目からりんごの形に着目していたのが印象的でした。こっちのほ うがとがってて…こっちはへこんでで…と、形への反応が見えてすごく楽しかったです。

そして宮本さんの 2 枚目↓

今回は光の方向と輪郭線についての簡単に話をしたのですが…たっぷりと木炭をのせて光の方向に注目 して描いてることで立体感が出ました!形を出すときに内側から描くだけではなく、周りから消して形 を出していて、やはりここでも形への拘りが見えて素敵でした。

 

最後に尾形さんの1枚目↓

尾形さんの一枚目はとにかくリンゴを齧ったときの衝撃が忘れられないです笑 突然「バリッ!!」と音がして… 昔芸大の入試でミカンが出たときにとある学生が食べたことを思い出して笑いが止まりませんでした笑 すごく楽しくて可愛くて良い絵ですね!

次に尾形さんの 2 枚目です。

1枚目もとても素敵なりんごでしたが、今回は簡単な基本にならった光源 と輪郭線についてのレクチャーということだったので、それにならっての挑戦です。本当は自由でいい んですけどね!! りんごの面がなだらかに移り変わっていく部分の柔らかさ、色幅、すごく美しい〜。りんごの丸すぎない 特徴もよく見ていて自然な仕上がりです。

 

そしてこのあと番組で紹介されていた、 【芸大の入試に実際に挑戦してみよう!】 と 3 枚目へと突入していくのでした。※出題は りんごを持つ手、紙を持つ手、何も持たない手(写真は峯田さん、宮本さん、尾形さんの順)

 

峯田さんのわからないなら思い切ってやってしまえ!という大胆さと熱量、宮本さんの形への繊細な拘 りなど初めてでもやっぱり個性って出るんだなぁと本当に楽しかったです。
当日本当にずっと笑ってた なぁ笑
尾形さんはモチーフになっていない物を入れるのはダメだと思ったけど自分のイメージでやってみちゃ った!とのことでしたが、凄いなぁと思いました。やっちゃダメって思ったことでも、やりたいならやっ てみようという選択は中々できることではないので少し感動してしまいました。

しかし…アニメに出てくるアトリエとそのままそっくりなアトリエで声優さんと芸人さんが絵を描き… 山口さんの当時の担当講師としてその方達に絵の話をする…今思い出しても不思議な時間でした笑 最後に当日の写真をちょこっとご紹介です。 撮影時、スタッフさんも本当に沢山いて機材もカメラも沢山…テレビ番組を作るのってもの凄く大変な んだなぁ…!! 物撮りの準備をしたりアトリエうろうろしてニコニコしたり阿部先生と写真を撮ってみたり。

凄く不思 議で楽しい 1 日でした。 にしてもいつもつけているエプロンだったので汚いですね〜笑

色々なことがあった今年ですが、これからが本格的な受験本番。推薦は一通り終了しましたが、次は留学 生試験、そして一般の試験へ!!寒さも本格的に深まってきましたが、寒さに負けずに 3 月まで全力で 駆け抜けましょう!!!!

Down by Low

みなさん、こんにちは。

新宿校 油絵科 夜間部 山田です。

明日から11月! 昼は暖かいけど、夜は寒い!お洋服のチョイスがなかなかめんどくさい今日この頃ですが体調管理には充分に注意していきましょう!

さて、自分が新美に通っていたちょうどこんな冬に差し掛かる頃「ジム・ジャームッシュ」という映画監督の『ダウン・バイ・ロー』という映画のDVDを買って帰った事をふと思い出しました。

今回は、この作品に出演している「ジョン・ルーリー」というサックス奏者でもありながら俳優、絵描きという多才なアーティストをご紹介したいと思います!
上の写真の左は熱狂的なファンも多いミュージシャンのトム・ウェイツ!右はイタリアの盟友ロベルト・ベニーニ!そして真ん中の人がジョン・ルーリーその人です。

 ジョン・ルーリーは1952年アメリカ生まれのアーティストです。
ジャズ・バンド「ラウンジ・リザーズ」のサックス奏者でした。
俳優としてジム・ジャームッシュ作品の出演で知名度を上げた人です。
1990年代にライム病を発病し、画家としての活動がメインになっていきました。



彼の作品は、可愛らしい夢の世界のようにも見えますが、アナーキーで痛烈な皮肉も込められています。そして色彩が綺麗!!

彼の作品はとても上手だとは言えませんが、絵は表現したい事を自由に楽しくマイペースに描くという側面を思い出させてくれます。

受験生のみなさんは課題に悩む事も多いと思いますが。ジョン・ルーリーのように良い意味で自由に、自己の表現を日々追求していって欲しいと思います!

さて、来たる11月20と21日の公開コンクールが近ずいてきております!
実技の模試というもの自体が人生で何回も受けられるものでは無い貴重な経験です。
自分が今どういう場所に立っているのか確認するのはとても大事な事です。
まだ申し込みしてない人は急いで申し込みましょう!!

https://www.art-shinbi.com/koukai/2021/

また
志望校の事を踏まえ、冬季講習の計画もしっかり立てて行きましょう!

https://www.art-shinbi.com/season/winter/subject/aburae/index.html

こちらも早めの申し込みよろしくお願いします!